車庫(ガレージ)を部屋にリフォームする方法と費用を解説|知っておきたい注意点も

車庫(ガレージ)を部屋にするリフォームには、①車庫の上に部屋を増築するケースと②車庫をそのまま居室にするケースの2種類があり、費用・手続きが大きく異なります。
費用の目安は用途によって100〜350万円(本格的な居住スペースにする場合は500万円以上)です。

この記事では、車庫を部屋にリフォームする際の工事内容・費用・注意点について詳しく解説します。


    1. 車庫の上に部屋を作る場合に必要な工事と手続き(増築)

    車庫の上に新たに部屋を設ける「増築」は、建築確認申請など行政手続きが伴うため、工事を始める前に流れを把握しておくことが重要です。

    1-1. 車庫の上に部屋を作る場合に必要な手続き(建築確認申請)

    増築扱いとなるため、原則として役所への建築確認申請が必要です。申請には建築士の資格が必要となるため、建築士が在籍するリフォーム会社に依頼することで、工事と申請をまとめて対応してもらえます。

    【確認申請が不要なケースもある】

    延べ床面積10㎡以下の増築で、かつ防火地域・準防火地域外であれば確認申請が不要な場合があります。ただし判断は必ず建築士に確認してください。

    建築確認申請についてはこちらで詳しく解説しています>>

    1-2. 車庫の上に部屋を作る場合に必要な工事の内容

    ①補強工事

    車庫の上に作るため、最初に車庫自体の補強工事が必要です。十分な強度が車庫にある場合は不要ですが、最初から増築を想定しているのでないかぎり、耐久性は足りないでしょう。

    ②1階の屋根撤去、2階の床と壁作成工事

    補強工事が完了したら、1階の屋根を撤去して2階の壁と窓を作成後、1階の天井と2階の床にあたる部分を作ります。2階部分の枠組みを作る作業で、部屋の広さや区分けはこの段階で決まります。

    ③室内の断熱工事

    1階を車庫のまま残すため、2階の床下が冷えるので断熱工事は必須です。断熱工事をしない場合、冬には床がコンクリートのように冷たくなるおそれがあります。


    2.車庫を部屋にリフォームする場合に必要な工事と手続き(改築)

    既存の車庫スペースをそのまま居室にするリフォームです。

    2-1. 車庫を部屋にリフォームする際に必要な工事の内容

    車庫の1階部分に部屋を作る場合、基本的に3つの工事が必要です。

    ①断熱工事

    完全な個室として作る場合は必須の工事です。車庫の壁の内側に断熱材を設置したあと石膏ボードを取り付けて内壁をつくります。
    断熱工事をしなければ夏や冬に快適に過ごすことは難しくなります

    ②床工事

    車庫の床はコンクリートのため、室内と高さが合わないことが多く、木材で骨組みを作って床を高くする工事が必要です。
    コンクリートをそのまま使うことも可能ですが、冬に冷たくなります。

    ③窓工事

    居室には採光のための窓が必要です。車庫は3面が壁のため、窓が設置できるのは入口側の1面のみです。
    採光が不足しないよう、窓はできるだけ大きめに設けることをおすすめします。


    3.車庫を部屋にリフォームする費用目安

    車庫を部屋にリフォームする場合、100〜1,000万円の費用がかかります。また、車庫の上に部屋を増築する場合は追加で100〜300万円ほどかかるでしょう。
    補強工事が必要かどうかにより価格が変動します。

    以下では、作る部屋別に費用の相場を解説していきます。いずれも車1〜2台分のスペースを基本としています。

    用途 主な工事内容 費用目安
    趣味部屋・収納兼用 断熱工事、内壁・床工事、窓工事 100〜150万円
    寝室・居室 断熱工事(グレードアップ)、内壁・床・窓工事 200〜250万円
    水回り付き独立スペース  断熱工事、内壁・床・窓工事、水回り工事 250〜350万円
    本格的な居住スペース (2台分以上) 上記すべて+玄関・リビング・各室工事 500〜1,000万円
    車庫の上への2階増築 補強工事、屋根撤去、2階床・壁・断熱工事 +建築確認申請 別途100〜300万円

    ※ 上記は目安です。車庫の広さ・築年数・断熱材のグレード・地域など様々な要因で費用は変わります。

    「自分の車庫の場合はいくらかかるか」は、現地を見てもらわないと正確にはわかりません。まずは現地調査を行い、費用を確認しましょう。
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    4.車庫を部屋にリフォームする際の注意点

    ここでは、車庫を部屋にリフォームする場合、4つの注意点を解説します。

    4-1.固定資産税が増えるおそれがある

    住居の延べ面積の20%以下の場合は車庫に固定資産税がかかりません。このため、今までは非課税だった車庫をリフォームすると住居扱いとなって固定資産税が増えるようになるでしょう。

    増築をした場合に固定資産税の増加を避ける方法は基本的にありません。継続的にかかる費用として、あらかじめ見込んだうえで計画しましょう。

    4-2.DIYはリスクが高い

    専門的な知識や技術があれば、小規模な工事ならDIYが可能です。
    ただし、水回りや断熱工事が必要な場合はDIYだと失敗した時のリスクが高いでしょう。

    水漏れや結露により壁が腐食すると、業者に再工事を依頼して費用が高額となるおそれがあります。
    DIYはおこなわず、業者に工事を依頼することをおすすめします。

    4-3.防犯を強化する

    もともと車庫のため3面が壁で囲まれており、構造によっては採光するために残りの1面に大きな窓を付ける必要があります。これにより、外から室内が見えやすく、侵入もしやすい部屋となってしまうでしょう。

    また、車庫が住居から離れている場合は侵入者が来ても気づきにくいデメリットがあります。

    侵入者対策として、リフォームした部屋の窓に格子をつけたり、防犯センサーを設置したりすることを検討しましょう。

    4-4.施工不良を避けるために適切な業者に依頼する

    車庫を居室にするリフォームは、建築技術・断熱知識・場合によっては確認申請への対応まで求められる専門性の高い工事です。同じ内容のリフォームの施工実績があるかどうかを確認したうえで業者を選びましょう。

    見積もりの段階では、以下の点をチェックしてください。

    • 費用項目が詳細に記載されている(メーカー・品番など)
    • 「その他費用」などあいまいな項目がない
    • 大幅な値引き(目安:10万円以上)がされていない
    • 突っ込んだ質問にも丁寧に対応してくれる
    • デメリットもきちんと伝えてくれる

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    5.まとめ

    車庫を部屋にするリフォームの費用は、作る部屋の用途や車庫の構造によって100〜1,000万円と幅があります。車庫の上に増築する場合は別途100〜300万円程度かかります。

    「自分の車庫でいくらかかるか」は、現地を見てもらわないと正確にはわかりません。まずは複数社に見積もりを依頼し、費用と実現性を比較することをおすすめします。

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