車庫を部屋にリフォームする方法やデメリット、費用を解説!

ベランダに部屋を拡張する

「車庫を部屋にするメリットやデメリットを知りたい」

「車庫を部屋にリフォームする方法を知りたい」

こういった疑問を持ってはいませんか。この記事では、車庫を部屋にリフォームするメリット・デメリットや、費用相場などを紹介します。

具体的には以下の内容を解説します。

  • 車庫を部屋にリフォームするメリットとデメリット
  • リフォームする場合に必要な工事と手続き
  • 車庫をリフォームする費用の相場
  • 車庫を部屋にリフォームする際の注意点

上記を知らずに車庫をリフォームしようとすると、工事後に問題が発覚して余計な手間と費用がかかるおそれがあります。


1.車庫を部屋にリフォームするメリットとデメリット

車庫を部屋にリフォームするメリットとデメリットを把握すれば、所有する車庫が有効に利用できるかどうかがわかるでしょう。

以下ではメリットとデメリットをそれぞれ具体的に解説していきます。

1-1.メリット

車庫を部屋にリフォームするメリットは以下の2つです。

使わない車庫を有効活用できる

車を手放したといった理由で車庫が不要になった場合に、有効活用できる点がメリットです。

車庫を物置にしたり放置したりすると、人が利用しなくなって劣化しやすくなります。
部屋にすれば、劣化を阻止しつつ車庫を有効に活用できるでしょう。

増築するスペースがなくても部屋を増やせる

敷地内に増築するスペースがなくても、既存の車庫を改築して部屋を増やせる点もメリットです。

一般的な増築の場合、敷地内に十分なスペースがある必要があります。スペースがあったとしても、建蔽率(けんぺいりつ)など建築基準法によって増築ができない場合もあります。その点、車庫を改築するのであれば問題ありません。

1-2.デメリット

車庫を部屋にするデメリットは以下の2つです。

工事費用がかかる

業者に依頼する場合は最低でも100万円以上の費用がかかります。もしDIYで工事をしたとしても材料費や足場代で50万円以上はかかるでしょう。

税金が増えるおそれがある

車庫と住宅が一体化しているガレージハウスの場合、車庫を部屋にすると住居の増築と判断されて固定資産税が増えるおそれがあります。工事だけではなく、定期的にかかる費用が増えてしまうでしょう。

詳しくは注意点を解説する章で後述します。


2.車庫を部屋にリフォームする場合に必要な工事と手続き

車庫を部屋にリフォームする際に必要な工事内容と手続きを解説していきます。

なお、専門的な知識と技術がなければDIYでの工事は困難です。以下では、業者がおこなう工事内容を解説していきます。

見積もりの段階で、それぞれどのような工事をおこなうのか、そもそも以下の工事が必要なのかなどを業者に確認し、施工内容を精査できるようにして無駄な費用をかけないようにしましょう。

2-1.車庫の1階部分に部屋を作る場合

車庫の1階部分に部屋を作る場合、基本的に3つの工事が必要です。

断熱工事

完全な個室として作る場合は車庫の壁の内側に断熱材を設置したあと石膏ボードを取り付けて内壁をつくります。断熱工事をしなければ夏や冬に快適に過ごすことは難しいでしょう。

床工事

床の高さが室内と合わないケースが多いため、木材で骨組みを作って床を高くする工事が必要です。コンクリートの床をそのまま使う場合は工事をしなくても構いませんが、冬に床が冷たくなるでしょう。

窓工事

車庫は基本的に3面が壁となっているため、窓が設置できるのは入口側のみとなります。

このため窓は大きめにして採光することが重要です。窓からの採光が不足すれば薄暗い部屋になってしまうでしょう。

2-2.車庫の上に部屋を作る場合

車庫の上に部屋を作る場合は、1つの申請と、3つの工事が必要です。

申請

増築扱いのため、役所へ建築の「確認申請」が必要です。申請の必要性や手続きは煩雑なため、建築士の資格を所持する業者に依頼しましょう。

リフォームをする業者に確認申請も依頼すれば複数の業者に依頼する手間が省けます。

補強工事

車庫の上に作るため、最初に車庫自体の補強工事が必要です。十分な強度が車庫にある場合は不要ですが、最初から増築を想定しているのでもないかぎり、耐久性は足りないでしょう。

1階の屋根撤去、2階の床と壁作成工事

補強工事が完了したら、1階の屋根を撤去して2階の壁と窓を作成後、1階の天井と2階の床にあたる部分を作ります。2階部分の枠組みを作る作業で、部屋の広さや区分けはこの段階で決まります。

室内の断熱工事

1階を車庫のまま残すため、2階の床下が冷えるので断熱工事は必須です。断熱工事をしない場合、冬には床がコンクリートのように冷たくなるおそれがあります。


3.車庫を部屋にリフォームする費用の相場

車庫を部屋にリフォームする場合、100〜1,000万円の費用がかかります。また、車庫の上に部屋を増築する場合は追加で100〜300万円ほどかかるでしょう。

補強工事が必要かどうかにより価格が変動します。

以下では、作る部屋別に費用の相場を解説していきます。いずれも車1〜2台分のスペースを基本としています。

3-1.趣味の部屋を作る

部屋に特にこだわりがなく、寝室やリビングではない個室の場合は100〜150万円程度が相場です。断熱材や水回りの工事はおこないません。

3-2.ペット用のスペースを作る

ペットが長く生活したり遊んだりする空間だと150〜200万円程度が必要です。趣味の部屋に追加して、ペットが出入りする扉や安全対策などが必要となるでしょう。

必要に応じて断熱材も追加します。

3-3.寝室を作る

寝室を作る場合は、200〜250万円が相場です。寝る場所ですので快適に過ごすために断熱材が必要です。

暑すぎたり寒すぎたりしない地域であれば、断熱材ではなく断熱塗料による代用も検討してみましょう。

3-4.小さな別宅を作る

トイレやシャワー、キッチン付きの洋室がある別宅を作る場合は、250〜350万円が相場です。断熱材や水回りの工事があります。

車1〜2台分のスペースしかなく不便ではありますが、24時間ほとんど部屋を出なくても生活することが可能となるでしょう。

3-5.本格的な住居を作る

車2台分やそれ以上のサイズとなる、本格的な住居を作る場合は500〜1,000万円が相場となります。

玄関やリビング、キッチンなど一式が付いていて、本格的に住めるようにするリフォームです。


4.車庫を部屋にリフォームする際の注意点

以下では、工事を依頼したあとに業者がおこなう内容を紹介していきます。車庫を部屋にリフォームする場合、4つの注意点があります。

  1. 施工不良を避けるために適切な業者に依頼する
  2. 固定資産税が増えるおそれがある
  3. DIYはリスクが高い
  4. 防犯を強化する

それぞれ具体的に解説していきます。

4-1.施工不良を避けるために適切な業者に依頼する

工事を業者に依頼する手順は大きく分けると以下の3つです。

  1. 業者探し
  2. 見積り依頼
  3. 業者の選定

インターネットなどで業者を探すことができますが、「同じようなリフォームの実績があるかどうか」、「そもそも信用してもいい会社なのかどうか」を、インターネットだけで探すことは困難です。

家の外に一部屋作るためには建築技術や知識、そしてオシャレさも求めるのならデザインセンスも持ち合わせた業者というのは、それほど多くはありません。

そこで『リフォームガイド』にご相談ください。

リフォームガイドは、各社の得意なリフォームを把握したコンシェルジュが、あなたにぴったりのリフォーム会社を紹介するサービスです。財務状況も含め、厳しい審査基準をクリアした会社のみをご紹介するので安心です。

3社程度を候補に決めたら、同じ工事条件で見積もりを依頼します。(リフォームガイドでも複数のリフォーム会社お探しいたします)

見積もりの依頼時には、費用や工事内容、担当者の対応もチェックしておきましょう。

例えば見積もりから優良な業者を見分けるポイントは

  • 費用項目が詳細に書かれている(メーカーや品番など)
  • その他費用という項目がない
  • 大幅な値引きがされていない(目安は10万円以上)

担当者の対応でいうと

  • 突っ込んだ説明にも丁寧に納得いくまで対応してくれる
  • デメリットもきちんと伝えてくれる
  • 変更の要望にも柔軟に対応してくれる

などです。こういった観点から業者をふるいにかけ最後に、一番信頼できそうで予算に適した業者を決めてください。 

4-2.固定資産税が増えるおそれがある

住居の延べ面積の20%以下の場合は車庫に固定資産税がかかりません。このため、今までは非課税だった車庫をリフォームすると住居扱いとなって固定資産税が増えるようになるでしょう。

増築をした場合に固定資産税の増加を避ける方法は基本的にありません。継続的な費用がかかることを見越したうえで、リフォームが必要かどうかを検討しましょう。

4-3.DIYはリスクが高い

専門的な知識や技術があれば、100万円以下の小規模な工事ならDIYが可能です。
ただし、水回りや断熱工事が必要な場合はDIYだと失敗した時のリスクが高いでしょう。

水漏れや結露により壁が腐食すると、業者に再工事を依頼して費用が高額となるおそれがあります。DIYはおこなわず、業者に工事を依頼することをおすすめします。

4-4.防犯を強化する

もともと車庫のため3面が壁で囲まれており、構造によっては採光するために残りの1面に大きな窓を付ける必要があります。これにより、外から室内が見えやすく、侵入もしやすい部屋となってしまうでしょう。

また、車庫が住居から離れている場合は侵入者が来ても気づきにくいデメリットがあります。

侵入者対策として、リフォームした部屋の窓に格子をつけたり、防犯センサーを設置したりすることを検討しましょう。


5.まとめ

車庫を部屋にリフォームする場合、使わなくなった車庫スペースを有効活用できるメリットがあります。一方で、工事費用や税金が増えるデメリットがあるでしょう。

リフォーム費用は、100〜1,000万円程度です。工事費の他に固定資産税が増えても構わないかどうかを考えてからリフォームをするかどうか判断しましょう。

住居から離れた車庫を部屋にする場合、外壁の塗装も必要かもしれません。車庫の外壁にそもそも塗装が必要なのかどうかを知りたい人は外壁塗装が必要ない家の特徴と見分けかた、塗装の役割を解説でチェックしてみてください。

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