
「サンルームを増築する場合はどのくらいの費用がかかるのだろうか」このように考えている方もいるのではないでしょうか。
サンルームを設置する費用は、一般的なテラス囲いタイプの場合57.9万円からです。ただし、希望するサンルームによっては大きく費用が異なります。
そこで、今回はサンルームのタイプや増築する場合の費用を詳しく解説します。実際に増築した事例や業者の選び方も紹介するので、サンルーム選びの参考にしてください。
目次
1.サンルームのタイプは3つ
サンルームには、主に以下3つのタイプがあります。
タイプ | 特徴 |
---|---|
テラス囲いタイプ![]() |
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ガーデンルームタイプ![]() |
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バルコニー囲いタイプ![]() |
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画像出典:LIXIL
1-1.テラス囲いタイプ

「テラス囲いタイプ」は、デザインよりも物干しなどの機能性を重視したスペースを作るためのサンルームです。
地面に直接設置するものやタイル・ウッドデッキなどの土台の上に設置するものがあり、ご自宅の状況によって柔軟に選べます。「ガーデンルームタイプ」よりも安価なため、極力費用を抑えたい方におすすめです。
「1.5間(273cm)×4尺(118.5cm)」のような小さいサイズを選べば、本体価格だけでなく工事費用も抑えられます。なお「2間(364cm)×6尺(178.5cm)」と1サイズ大きくするだけで設置費用が14万円以上アップするので、注意しましょう。
サンルームには窓ガラスの種類が複数あり、グレードによって費用が異なります。費用を抑えたい場合は「テラス囲いタイプ」でシンプルなグレード構成のものを選びましょう。
1-2.ガーデンルームタイプ

「ガーデンルームタイプ」は大きなサイズ展開や高いデザイン性が特徴で、レジャーや部屋としての利用など、機能性よりも快適性を重視したサンルームです。タイルやウッドデッキなどの上に直接設置するものが主流ですが、なかには地面に直接設置できる製品もあります。
「ガーデンルームタイプ」のサンルームで「2間(374.5cm)×6尺(195cm)」や「2間(374.5cm)×8尺(255.5cm)」のような大きめのサイズを設置すると、さまざまな用途に利用できます。洗濯物を干すだけでなく、家族や友人とのバーベキューやおうちカフェも楽しめるでしょう。
サイズの大きい「ガーデンルームタイプ」のサンルームを設置すると、こんなイメージになります。
「ガーデンルームタイプ」は高額になることが多いものの、それ以上の満足感を得られます。あらゆる用途で楽しみたい方や、費用よりも快適性を重視したい方は「ガーデンルームタイプ」を選びましょう。
1-3.バルコニー囲いタイプ

「バルコニー囲いタイプ」は2階のバルコニーに設置するタイプのサンルームで、メーカーによっては「テラス囲いタイプ」のなかのバリエーションとして用意されています。
2階のバルコニーにサンルームを設置したい場合は、選択肢の1つになります。ただし、手すりの交換工事や、バルコニーの劣化状態によってはほかのリフォームが必要になることもあり、予想以上に費用がかかるかもしれません。
費用を抑えたい場合は、バルコニーの内側に小さめの「テラス囲いタイプ」を設置する方法もあります。また、既存のバルコニーのサイズに合った「バルコニー囲いタイプ」がない場合も、この方法であれば設置できる可能性があります。
2階のバルコニーにサンルームを設置しようと考えている場合は「バルコニー囲いタイプ」と「テラス囲いタイプ」の両方を比較検討してみてください。
2.サンルームを増築する際にかかる費用は?
サンルームを増築する際は、本体のほか物干しなどのオプション費用も考慮しなければなりません。そこで、ここでは本体とオプションに分けて費用を解説します。

1-1.サンルーム本体の増築費用は57.9万円~
サンルーム本体の増築費用は、以下のとおりです。
タイプ | 間口 | 費用 | ||
---|---|---|---|---|
幅4尺 (118.5cm) |
幅6尺 (178.5cm) |
幅9尺 (268.5cm) |
||
テラス囲いタイプ | 1.5間 (273cm) |
57.9~102.2万円 | 65.7~113.3万円 | 91.5~132.0万円 |
2間 (364cm) |
62.8~109.4万円 | 71.9~122.6万円 | 104.8~148.9万円 | |
ガーデンルームタイプ | 1.5間 (283.5cm) |
– | 150.4~162.4万円 | 169.3~182.9万円 |
2間 (374.5cm) |
– | 169.1~183.0万円 | 192.1~207.4万円 | |
バルコニー囲いタイプ | 1.5間 (273cm) |
61.4~90.1万円 | 66.9~110.3万円 | – |
2間 (364cm) |
63.1~93.2万円 | 69.0~114.0万円 | – |
※価格はすべて税込み
※本体工事+取付施工費での計算
※サイズは規格LIXIL製品での大きさ
※テラス囲いタイプ、バルコニー囲いタイプはLIXIL「サニージュ」ガーデンルームタイプはLIXIL「ジーマ」の例
※LIXIL「ジーマ」は6尺(195cm)、9尺を8尺(255.5cm)で計算
この表はあくまでも目安です。設置場所の状態によって費用は変動するので、設置を検討する際は、業者へ見積もりを依頼しましょう。
1-2.サンルームのオプション費用は10万円前後
サンルーム本体の費用には、物干しなどのオプションが含まれていません。取り付ける場合は別途費用が発生するので、サンルームを選ぶ際は考慮しておきましょう。
よく採用されるオプションの設置費用は、以下のとおりです。
要望 | 追加するオプション | 費用 |
---|---|---|
洗濯物干しが欲しい | 吊り下げ物干し | 2.2~2.3万円 |
楽に洗濯物を干したい | 可動竿掛け | 2.7万円 |
夏場の強い日光を遮りたい | 内部日除け | 8.2~13.8万円 |
室内の空気を常に快適にしたい | 側面換気パネル | 12.5万円 |
※価格はすべて税込み
※LIXIL製品でのオプション費用
※側面換気パネルはLIXIL「ジーマ」のみ
これらはサンルーム本体を増築する際に、オプションとして設置する場合の費用です。本体増築後にオプションを設置する場合は部品扱いとなり、費用が高くなる可能性があるので注意してください。
2.サンルームを増築した施工事例と実際にかかった費用
ここでは、実際にサンルームを増築した際の施工事例を紹介します。施工事例を通して、具体的な費用感を見ていきましょう。
2-1.大きな窓を有効活用しサンルームを設置した事例(費用:110万円)
- 大きな窓から庭に出られるようサンルームを設置
- 2.2間×6尺のリクシルの製品を採用
- 工期は2日間
※横にスクロールできます


出典:https://www.yonekurasyouten.com/works/works-9652/?ref_cat=sotomawari-gaikou
2-2.家事動線を意識しLDKと隣接する形でサンルームを設置した事例(費用:132万円)
- 家事のしやすさを考えLDKに隣接する形でサンルームを設置
- サンルーム内に洗濯機を置けるようにし移動のムダを省く
- 工期は2週間
※横にスクロールできます


出典:https://www.8044.co.jp/gallery/439
2-3.バルコニーにサンルームを設置した事例(費用:115万円)
- バルコニーにサンルームを設置し雨の日でも洗濯が可能に
- 太陽光の紫外線や赤外線を通しにくく汚れが付きにくい製品を採用
- 工期は2週間
※横にスクロールできます


出典:https://www.8044.co.jp/gallery/251
3.サンルームをDIYで増築するのは難しい
費用を抑えるために、サンルームをDIYで増築しようと考えている方もいるのではないでしょうか。DIYでの増築は費用を抑えられるものの、専門的な知識やスキルが必要な基礎工事をしなければならないため、難しいのが現状です。
これまでサンルームをDIYで増築しようとした方の多くは基礎工事に苦労し、失敗に終わっています。完成したと思っていても、数年後に雨漏りや腐食などが発生し、業者に修理や作り直しを依頼するケースも少なくありません。
豊富なDIY経験や、サンルーム増築に必要な基礎工事の知識・スキルなどを持ち合わせていない場合は、業者に依頼することをおすすめします。
4.適した費用感で満足度も高く!最適な業者の選び方
サンルームの設置を検討しているものの、どの業者に依頼するべきかわからない方も多いのではないでしょうか。業者を選ぶ際のポイントは、以下の2点です。
- 趣向に合った業者を選ぶ
- 紹介サイトを活用して業者を選ぶ
4-1.趣向に合った業者を選ぶ
業者はそれぞれ得意分野や特徴が大きく異なります。満足のいくサンルームの増築を実現するためには、皆様の趣向に応じて最適の業者を選ぶことが重要です。
趣向 | おすすめの業者 |
---|---|
|
地元の工務店 |
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中堅リフォーム会社 |
|
大手リフォーム会社 |
サンルームの増築でおすすめしたいのは、地元の工務店です。
サンルームを増築する際はメーカー既製品を導入すればほぼ完成するため、デザイン力や提案力をそれほど必要としません。そのため、ある程度は費用で業者を選んでも差支えありません。
4-2.紹介サイトを活用して業者を選ぶ
趣向に合った業者の選び方をしても、満足感を得られないまま施工が終わってしまうこともあります。
満足する施工をしてもらうには、サンルーム増築を含む外構エクステリア工事に強みをもつ業者に依頼することが大切です。
しかし、サンルームの増築に強みをもち、かつ自分の予算感に合った費用で施工できる業者を探すのは難しいものです。リフォーム業者紹介専門サイトなど専門家のアドバイスを活用して最適な業者を見つけましょう。


紹介サイトには、各工務店が公開している情報以外に、お客様からの口コミや独自取材に基づき、サンルーム増築を含む外構エクステリア工事を得意としている業者・お客様からの評判がよい業者の情報が集約されています。
また、複数の業者をまとめて紹介してもらえるので、比較検討しながら自分に合う業者を選ぶことができます。
(ご参考)リフォームガイドのご紹介
ここでは、紹介サイトの一つである「リフォームガイド」について解説します。リフォームガイドでは、あなたのリフォーム内容や趣向にピッタリのリフォーム会社をまとめて紹介できます。
各リフォーム会社の強みや特徴を知り尽くした専門のコンシェルジュが、あなたのリフォームの要件や会社への希望を丁寧にヒアリングして適した会社をご紹介します。
見積もりのためにリフォーム現場を下見する現地調査の日程調整までコンシェルジュに任せられるので、手間なく安心してリフォームを進めることができます。
5.サンルームを増築する際は固定資産税に注意
サンルームを増築する際は、固定資産税に注意しなければなりません。なぜなら、サンルームを増築することによって自宅の固定資産税の課税対象範囲が広がり、固定資産税の納税額が上昇するからです。
一般的なサンルームの場合、固定資産税は1万円程度上昇します。
法律上、「天井があり、3方向以上が壁やガラスなどで囲まれていて、床から一番高い天井までの高さが1.5m以上の部分」は固定資産税の課税対象範囲になります。サンルームを増築舌部分はこの課税対象範囲に含まれるのです。バルコニーにサンルームを設置した場合であっても、「天井部分」が追加されるので同様です。
サンルームを増築場合は、リフォーム費用だけでなく、固定資産税が増額することも頭に置いておきましょう。
6.まとめ
サンルームはタイプや種類、サイズによってリフォーム費用が大きく変わります。
- できるだけ費用を抑えていきたい方…「テラス囲いタイプ」で小さめサイズのサンルーム
- 費用をかけてでもサンルーム生活を楽しみたい方…「ガーデンルームタイプ」で大きめサイズのサンルーム
また、費用をおさえるなら施工業者選びも重要です。
業者選びに迷った際は、リフォームガイドにご相談ください。リフォームガイドでは、希望のリフォームに合わせてお住まいの地域に対応可能な業者をご紹介しております。
サンルームを含むエクステリアの工事が得意な業者もご紹介しておりますので、ぜひお役立てください。