
「壁を撤去して広く使いたいけど、どのくらい費用がかかりそうか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
当サイトリフォームガイドでも使っていない部屋の壁を撤去し、リビングなどに取り込んで広く使いたいというご相談をいただきます。
ご相談のなかには、リフォーム会社に見積もりを取る前に、ある程度費用感をつかみたいという方も多くいます。
そのようなご要望にお応えして、壁を撤去するリフォームの費用相場について、いくつかのパターン別に壁撤去のリフォーム費用の相場を一挙公開します。
なお、今回は一級建築士事務所クローバーホーム社のご協力のもと、費用相場を算出しております。
目次
1.壁の撤去リフォームの費用相場:5~10万円(引き戸の設置込み:20~29万円)
壁の撤去リフォームの費用相場をまとめると次の通りになります。
壁の撤去のみを行う場合であれば、大工が一日でできる程度のリフォームのため、5~6万円ほどで対応が可能です。
一方で、壁撤去後も空間を柔軟に使いたいという理由で、引き戸を設置する場合は、引き戸の商品代だけで10万円以上かかるため、設置費合せて20~25万円ほど見込んでおく必要があります。
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2.壁の撤去リフォームの施工事例と実際にかかった費用
ここでは、壁の撤去リフォームの施工事例と実際にかかった費用をいくつかご紹介します。
壁の撤去リフォームでは、壁の撤去だけでなく、床やクロスの張替えなども合わせて行うことが多いリフォームになります。
それらの費用も合せて、みなさまがしたい壁の撤去リフォームがどれくらいの費用になるか、その費用感をつかむのにお役立てください。
2-1.引き戸付きの間仕切り壁を撤去した事例(29.5万円)
出典:http://setagayakarasuyama-nikka.com/works/naiso/20170610000010.html
リビングと洋室の間にあった引き戸付きの間仕切り壁を撤去して、明るく開放感のあるリビングにしました。壁の撤去に伴い、洋室のカーペットからフローリングへの張替え、クロスの張替えも合せて行いました。
2-2.壁を撤去後、折れ戸を設置した事例(40万円)
出典:http://machida-nikka.com/works/naiso/20160415165719.html
リビングと和室の間の壁を撤去して、リビングに和室からの光が入るようにしました。強度が落ちないよう、間仕切り壁を撤去後、梁を入れ耐震補強も行いました。


2-3.間仕切り壁を撤去し、引き戸にした事例(48万円)
出典:http://itsukaichi-nikka.com/works/naiso/20171219113236.html
子どもが帰ってきたときは個別で使え、いないときは開けて広く使えるよう、間仕切り壁を撤去し引き戸にするリフォームを行いました。
壁の撤去に合せて、フローリングやクロスの統一も行いました。
2-4.キッチン交換とキッチン上部の壁を撤去した事例(80万円)
出典:http://fukuokasawara-nikka.com/works/kitchen/20170821064359.html
キッチンを入れ替えリフォームする際、キッチン上部の壁も撤去することで、開放的で明るいキッチンになりました。
▼マンションの和室とリビングの間仕切り壁を撤去したリフォーム事例


(注意点)マンション・戸建てどちらも撤去できない壁がある
マンションや戸建てどちらでも、耐震上の観点から、撤去できない壁も存在します。ここでは、マンション、戸建てのそれぞれでどのような場合に壁が撤去できないのかご説明します。
■マンションで撤去できない壁
マンションでは、「耐力壁」とよばれる、建物を支える役割を担っている壁は壊すことができません。
「壁式構造」と呼ばれる工法で建てられたマンションの部屋は「耐力壁」が多く、壁を撤去することが難しいケースが多いです。
■戸建てで撤去できない壁
戸建てでは、「2×4(ツーバイフォー)」と呼ばれる工法で建てられた建物の壁は、柱でなく壁で建物を支える構造のため、撤去できない壁が多く存在します。
また、通し柱、管柱、スジカイといった、家を支える大切な構造材が含まれている壁があり、それらの壁も撤去できないことが多いです。
一方、ほとんどの木造住宅で用いられる「軸組み工法」は、柱と柱が組み合わさって線で支える構造となっており、壁は比較的自由に撤去が可能です。
▼こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。


3.予算内で満足度も高く!あなたに最適な業者の選び方
リフォームの業者選びが上手く行けば、費用を抑えて仕上がりも満足度の高いリフォームにすることができます。
また壁の撤去は、建物の耐震性にも関わってくる工事のため、建築の知識・技術が確かな会社でなければ危険です。
ここでは、予算内で満足度高く、安心して壁撤去リフォームをするための業者選びを解説します。
3-1.費用を抑えたいなら地元の工務店・リフォーム会社に依頼
リフォームを依頼できる業者は多数存在しますが、それぞれの特徴は大きく異なっています。
満足できるリフォームを行うためには、希望しているリフォームの内容に応じて業者を選ぶ必要があります。
壁を撤去するだけなど、やりたいリフォームがシンプルで、デザインにそれほどこだわらない代わりに費用はできるだけ抑えたい、という方には地元の工務店やリフォーム会社がおすすめです。
一方で、壁の撤去を含め、空間全体の内装まで一新したいという場合、設計士やインテリアコーディネーターなどが在籍する中規模~大手リフォーム会社を選ばれるとよいでしょう。
ただし、大手ハウスメーカーの家は、ハウスメーカー独自の工法で家を建てるため、家を建てたハウスメーカーに依頼することが理想です。
3-2.紹介サイトを活用して、信頼できる会社を見つける
壁撤去など間取り変更をともなうリフォームが得意で、かつお客様の満足度が高い会社を見分けることは、会社のホームページだけでは困難であることが多いです。
まずは紹介サイトなど専門家のアドバイスを活用して、リフォームの目的に合う会社を探しましょう。
リフォーム会社の紹介サイト、または一括見積もりサイトは、一定の審査基準をクリアした会社のみを紹介するため、比較的信頼できる会社を見つけられます。
また紹介サイトは、各社の過去の実績や得意なリフォーム工事を把握しているため、壁撤去工事の場合、建築知識・経験が豊富な工務店やリフォーム会社を探してくれるでしょう。
リフォームガイドの場合は、専任のコンシェルジュがご希望をお聞きした上で、お近くの会社を厳選してご紹介します。あんしんの完成保証も付いており、万が一の場合も安心です。ご利用は無料ですのでお気軽にご利用ください。
4.まとめ
壁の撤去だけを行うのであれば、5万円前後でできますが、実際のリフォームとなると、フローリングやクロスの張替えを行うことも多く、費用が膨らみやすいリフォームになります。
リフォーム会社選びという観点では、シンプルなリフォーム内容なのかどうかでどのリフォーム会社を選ぶのか変わってくるという点もご理解頂けたかと思います。
リフォーム会社選びという点で、リフォームガイドでもご協力できますので、是非ともご活用ください。
▼相場を見てリフォーム内容がある程度かたまったら、見積もりを取ってみましょう。下記の記事では、リフォームの見積もりを取るうえで必ず知っておきたいことがまとまっています。

