
「給湯器を交換したいけれど、我が家にはどれがいいのだろう?」
「補助金がもらえると聞くけれど、どの給湯器が対象なの?」
意外と難しい給湯器選び。省エネ給湯器が気になるけれど、本当にお得になるの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
補助金の対象となるのは「エコキュート」「ハイブリッド給湯機」「エネファーム」「エコジョーズ」の4種類で、給湯器によって使える補助金が異なります。
この記事では、補助金対象になる省エネ給湯器を紹介するとともに、ケース別に給湯器の選び方まで解説。初期費用・ランニングコストなどの費用面まで紹介します。
1.はじめに:補助金で話題の「省エネ給湯器」とは?
家庭でお湯を沸かすには、電気やガスなど大きなエネルギーを消費します。
家庭の省エネ化が叫ばれる昨今、注目されているのが「省エネ給湯器」です。
省エネ給湯器には、エコキュートやハイブリッド給湯機などがあり、これらは高効率給湯機とも呼ばれています。
普段は少ないエネルギーで効率良くお湯を沸かし、災害時には給湯や発電ができる機種も。
非常時のエネルギー確保につながるため、国は補助金を用意して省エネ給湯器導入の後押しをしています。
1-1.国の大型補助金「住宅省エネキャンペーン」
「住宅省エネキャンペーン」は、省エネ効果の高い開口部の断熱化工事や高効率給湯器の導入などに対して、国が補助金で支援を行う事業で、以下4つの事業があります。
このうち、一般住宅での給湯器に対する補助金支援を行っているのが、「給湯省エネ2026事業」と「みらいエコ住宅2026事業」です。
1-2.対象となる省エネ給湯器は4種類|エコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファーム・エコジョーズ
省エネ給湯器の導入で補助金の対象となるのは、エコキュート・ハイブリッド給湯機・エネファーム・エコジョーズの4種類です。給湯器によって補助事業が異なります。
[1]給湯省エネ2026事業
給湯省エネ2026事業は、大きなエネルギーを要する給湯の省エネ化推進を目的とした事業で、高効率給湯器の導入費用の一部を補助するものです。
| 給湯器 | 仕組み・特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| ヒートポンプ 給湯機 (エコキュート) |
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| ハイブリッド 給湯機 |
|
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| 家庭用燃料電池 (エネファーム) |
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[2]みらいエコ住宅2026事業
みらいエコ住宅2026事業は、「ZEH水準住宅」や「長期優良住宅」の新築、既存住宅の省エネ改修を支援する補助金事業です。
エコジョーズは単体では補助金の対象にならず、必須工事(開口部や躯体の断熱改修)も行うことで申請ができます。
| 給湯器 | 仕組み・特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| エコジョーズ |
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2.【環境別】我が家にはどれがお得?省エネ給湯器選びの目安
省エネ給湯器は、居住形態(戸建て/マンション)、現在使用している熱源(ガス/電気)、重視する事柄(災害対策/コスト削減など)から、適したものを選ぶことができます。

2-1.戸建て × オール電化(電気)なら「エコキュート」
戸建てでオール電化住宅なら、初期費用もランニングコストも抑えられる「エコキュート」がおすすめです(ガス利用のご家庭でも導入は可能)。
断水時には、貯めたお湯を生活用水として使えるので、災害時の安心にもつながります。
ただし、貯湯タンクが大きいため、外回りに置き場所が必要になります。
水圧が低かったり、湯切れを起こしたりする可能性もあるので、水圧は250kPa以上の機種を選び、家族人数に合わせたタンクを選びましょう。
2-2.戸建て × ガス利用なら「内窓+エコジョーズ」
ガスコンロで料理をしたい方、洗濯物を幹太くんで乾かしたい方など、ガスを利用したいご家庭では「エコジョーズ」がおすすめです。
エコジョーズは導入コストが最も安いのが魅力。ランニングコストはやや高い傾向にありますが、メンテナンスや交換は最小限の費用で済みます。
また、エコジョーズは本体がコンパクトで場所をとりません。エコキュートやハイブリッド給湯機を置く場所がない場合は検討してみると良いでしょう。
注意点としては、エコジョーズ単体では補助金の対象にはならず、必須工事(開口部や躯体の断熱改修)とあわせて合計補助額を5万円以上にする必要があります。
2-3.戸建て×災害対策重視なら「ハイブリッド給湯機」
「ハイブリッド給湯機」は、ヒートポンプ(電気)とガス瞬間式の両方を搭載し、状況に応じて無駄なく使い分けできるのが大きな魅力。
断水時にはエコキュート同様、タンクのお湯を非常用水として使えるほか、ガスが止まった際には電気による給湯が可能です。また、蓄電池を備えれば停電時の給湯も可能(※)になります。
※ハイブリッド給湯機の機種によります。
一方で、ハイブリッド給湯機は電気とガスの両方の契約が必要になるほか、設置費用が高めになる点はデメリットとして押さえておきましょう。
2-4.マンションなら「内窓+エコジョーズ」
マンションは設置スペースや管理規約の制限があることから、従来型の給湯器から省エネ化するのであれば、「エコジョーズ」が現実的な選択肢になります。
ただし、注意点が2点あります。
エコジョーズは、潜熱回収の際に発生する水蒸気が「ドレン水」として排出される仕組みです。ドレン水を適切に処理するためには、ドレン排水配管の工事が必要となり、マンションによっては工事が難しいことも。導入を決める前に、業者による現地調査をしておいたほうが良いでしょう。
もう1点は戸建てと同様に、エコジョーズ単体では補助金の対象にはならないことです。
補助金申請するには、必須工事(開口部や躯体の断熱改修)が必要になります。
(参考)エネファームってどうなの?
家庭用燃料電池「エネファーム」は、都市ガスから取り出した水素と空気中の酸素を反応させて発電し、その排熱でお湯も沸かす設備です。
ガスと水があれば停電時でも発電できる(※)点が魅力で、災害時の備えとして心強い存在になります。
※停電時に発電中の場合。停電が発生してから発電を開始するには、自立発電機能を備えていることと外部電源が必要です。
また、電気は通常のコンセントからではなく、停電時専用コンセントから使用できます。
一方で設置費用は高額で、貯湯タンクが小さく湯切れが起きやすいというデメリットも。湯切れ時はガスで瞬間的にお湯を沸かして補うため、ガス代がかさむ場合もあります。
災害対策を重視するケースでのみ検討ができる商品と考えましょう。
検討する場合は、メリット・デメリットを比較した上で判断しましょう。
2-5.初期費用や補助金、ランニングコストによる比較
実際にかかる費用の目安や補助金で受け取れる金額は、以下の表を参考にしてください。
| 給湯器の種類 /費用の目安 |
エコキュート | ハイブリッド給湯機 | エネファーム | エコジョーズ |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 約55~80万円 | 約80~100万円 | 約150~200万円 | 約20~40万円 |
| 補助金 | 給湯省エネ事業 7~10万円 |
給湯省エネ事業 10~12万円 |
給湯省エネ事業 17万円 |
みらいエコ住宅事業 3万円(※1) |
| 電気蓄熱暖房機 の撤去加算額 |
対象外 | 4万円/台 (2台まで) |
4万円/台 (2台まで) |
対象外 |
| 電気温水器 の撤去加算額 |
対象外 | 2万円/台 (補助を受ける 台数まで) |
2万円/台 (補助を受ける 台数まで) |
対象外 |
| 年間光熱費 の目安 |
約3万円 | 約5万円 (都市ガスの場合) |
約6.2万円 (都市ガスの場合) |
約6.5万円 (都市ガスの場合) |
※1 エコジョーズは必須工事(開口部や躯体の断熱改修)も行い、合計補助額を5万円以上にする必要があります。
※光熱費は推測値であり、契約する電力・ガスの料金プラン、地域、家族人数によって実際の金額は変動します。
参考:給湯省エネ2026事業公式ページ・【購入前必見】本当に導入すべき給湯器をプロが徹底解説!【太陽光発電/エコキュート】
3.自己判断だけは危険!導入前に知るべき2つの注意点
給湯器をスペックや価格の比較だけで購入しようとしていませんか?
給湯器の導入は、「現地調査」が重要です。
この章では、見落としがちな2つの注意点をご紹介します。
3-1.マンション特有の「管理規約」に注意
マンションでは、給湯器の号数(給湯能力)やドレン排水の処理方法まで、管理規約によって決められているケースが少なくありません。
ネットで良さそうな給湯器を見つけても、管理規約に適合した給湯器でなければ設置ができないことも。このような規約の判断は難しいため、必ず専門業者に現地調査を依頼しましょう。
また、自分で購入した給湯器の取付工事のみを依頼する場合(施主支給)は、補助金の対象外になるのでご注意ください。
3-2.騒音・ご近所トラブルは配置で避ける
エコキュートは、ヒートポンプユニットのファンが回転することで熱を取り込む仕組みです。
ファンの回転によって発生する音は、騒音の基準より低い40dB(デシベル)程度ですが、「低周波音」のため人によっては眠れなかったり、体調を崩したりするケースがあります。
近隣から苦情を受けてから対処するのは大変なため、導入段階で業者に相談し、対策しておいたほうが無難です。隣家の寝室を避けて配置するなどの対策をしておきましょう。
4.補助金を確実にもらうための「正しい業者の選び方」
業者選びを誤ると、補助金の条件を満たしていても受け取れなかったり、想定より負担額が増えたりすることもあります。
後悔しないためにも業者の選び方を確認しておきましょう。
4-1.【重要】補助金申請は「登録事業者」しかできない
住宅省エネキャンペーンの補助金申請は、「登録事業者」として登録されている会社しかできません。
ネットの比較サイトで深く確認しないままに業者を決めてしまうと、その業者が登録事業者でない場合、補助金を申請できなくなってしまいます。
確実に補助金を受け取るためには、「登録事業者」に工事を依頼しましょう。
4-2.手続きは事業者が行う
補助金の申請は、必要書類の準備から提出まで、原則として登録事業者が代行します。
難しい書類作成や手続きを個人で行う必要はなく、登録事業者に手続きを一任するだけで済みます。申請の手間がかからないことも、この補助金事業のメリットです。
4-3.相見積もりで「実質負担額」を比較する
給湯器本体の割引率や工事費は業者によって異なるため、複数社に見積もりを依頼する「相見積もり」をとることが重要です。
見積もりを受け取ったら、「本体代+工事費」から補助金額を差し引いた「実質負担額」を必ず比較しましょう。
また、補助金申請の手数料をが見積もりに入ることもあります。最終的な支払い額がいくらになるのかをしっかり確認しておきましょう。
5.補助金を利用しての給湯器交換でよくある質問
補助金の受け取り方や補助金の併用など、よくある質問をまとめました。
5-1.Q. 国の補助金と、市区町村の補助金は併用できますか?
ただし、自治体によって条件が細かく異なるため、地元の補助金事情に詳しい施工業者に、確認・申請をまとめて依頼するのが最も確実です。
5-2.Q. 補助金はいつどうやって受け取る?工事費は先に全額払う必要がありますか?
どちらの方法で補助金が還元されるかは、契約時の取り決めによります。
後者の方法では、一旦工事費を全額支払う必要があります。支払額に注意したい場合は、工事代金に充当してくれるよう施工業者に相談してみましょう。
5-3.Q. 工事にかかる日数はどれくらいですか?お湯が使えない日はありますか?
ただし、大型ユニットを置く基礎がない場合は、基礎工事の期間として1~5日を見込んでおきましょう。
他にも、設置場所が狭い、追い焚き配管工事が必要など、工事条件によって工期が変わる可能性もあります。
お湯が使えない時間は生じますが、計画的な交換であれば最小限で済みます。入浴できない日ができないように計画することは十分可能です。
一方で、給湯器が壊れてから発注や工事のスケジュールを組む場合は、数日以上お湯が使えないリスクも。給湯器の交換は、余裕を持って計画することをおすすめします。
5-4.Q. 現在プロパンガスを使っていますが、省エネ給湯器にできますか?
ただし、プロパンガスを使う給湯器は、ランニングコストが高い傾向にあります。
交換を機に、ガスを使わずランニングコストの安いエコキュートを導入するのも、ひとつの選択肢です。
6.まとめ:「給湯器が壊れる前」に相談するのがベストタイミング
給湯器の寿命は約10年といわれ、ある日突然壊れてしまうこともあります。
故障すると生活への影響が大きいため、給湯器は定期的に点検・交換することが大切です。
また、給湯器の補助金は、予算の上限に達すると終了するため、検討している場合は早めに業者に問い合わせましょう。
リフォームガイドでは、省エネ給湯器と補助金に精通したリフォーム会社をご紹介可能です。
業者選びから相見積もりまで無料でサポートしているので、お気軽にご活用ください。











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