防音リフォームで活用できる補助金まとめ!申請の流れやポイントも解説

防音リフォームは大きな工事になることもあるため、できる限り費用を抑えたいものです。

そこで気になるのが「防音リフォームに補助金制度は活用できるのか」という点ではないでしょうか。
騒音の激しい地域では、防音リフォームに対して補助を受けられる可能性があります。
該当地域でなくても、断熱性能や省エネ性能を高めるリフォームと併せることで、補助金を活用できるケースも。

今回は、防音リフォームに活用できる補助金制度や申請の流れ、注意すべきポイントを詳しく解説します。防音リフォームを検討している方はぜひ参考にして、快適な部屋づくりにお役立てください。


1.防音リフォームで補助金制度の対象になるケース

防音リフォームで補助金制度の対象になるのは、以下のようなケースです。

それぞれ解説します。

1-1.騒音が激しい地域に住んでいる場合

以下のような騒音が激しい地域に住んでいる場合は、国や自治体から防音リフォームの補助を受けられる可能性があります。

補助の対象になるかは、騒音レベルや住宅の建築時期、居住条件などによって判断されます。

まずは自宅が指定区域に含まれているかを、自治体や防衛局に問い合わせて確認してみましょう。

1-2.断熱・省エネリフォームと同時に開口部の防音工事を行う場合

断熱・省エネリフォームと同時に防音性能の高い窓やドアを設置する場合は、以下の補助金制度を活用できる可能性があります。

これらの補助金制度は、主に断熱性能や省エネ性能を向上させることが目的ですが、高断熱サッシや複層ガラスなど、防音効果にも期待できる製品の設置や交換も対象に含まれています。

補助を受ける場合は、各制度の対象製品リストに登録されているサッシやドアを使用する必要があります。

防音だけでなく断熱・省エネリフォームも検討しているなら、このような補助金制度を活用しましょう。
回答

防音だけが目的だと補助金の対象外になるケースが多い

補助金制度は、基本的に環境負荷の低減などを目的としているため、以下のような防音のみの目的でリフォームを行う場合は補助の対象外になるケースがほとんどです。

  • 楽器演奏のための部屋をつくりたい
  • シアタールームをつくりたい
  • 配信部屋をつくりたい
  • 指定区域外で生活騒音が気になるので防音したい

ただし、子育て支援などの目的で、防音リフォームに活用できる補助金制度を用意している自治体もあります。

防音リフォームのみで利用できる補助金がないかは、お住まいの自治体へ確認してみてください。


2.防音リフォームに活用できる補助金制度

防音リフォームに活用できる補助金制度は、おもに以下の4つです。

ひとつずつ見ていきましょう。

2-1.騒音による住宅防音工事の助成

騒音による住宅防音工事の助成は、以下3つのケースによって内容が異なります。

順番に解説します。

2-1-1.空港周辺に住んでいる場合

航空機の騒音が激しい空港周辺に住んでいる場合は、国土交通省による住宅防音工事の助成制度を利用できます。

防音サッシや内窓、換気設備の設置などが対象です。那覇空港周辺の例を、以下の表にまとめました。

【対象地域】
那覇空港周辺の騒音対策区域
【対象工事】
・防音サッシの取付
・換気設備の設置
・冷暖房設備の設置 など
【補助金額】
構造や部屋数によって異なる

出典:那覇市「那覇空港周辺における住宅防音工事について」

対象地域は、防衛省が指定した騒音区域に限られるので注意してください。

リフォームを実施する前に現地調査や承認が必要です。なお、補助金額は建物の構造や部屋数、工事内容によって異なります。

2-1-2.幹線道路周辺に住んでいる場合

交通量の多い幹線道路周辺に住んでいる場合は、自治体による騒音軽減を目的とした補助金制度を活用できます。

窓・ドアの防音化や遮音壁の設置、換気設備の改修などが対象です。東京都の例を、以下のとおり表に整理しました。

【対象地域】
東京都内の主要幹線道路沿道の指定区域
【対象工事】
・防音ドアへの改良
・壁の改良
・遮音上有効な換気扇の設置
・エアコンの設置
・防音サッシへの改良 など
【補助金額】
東京都が審査した工事費用の3/4

出典:東京都「防音工事助成」

補助金を申請する際は、都道府県または市区町村への事前相談が必要です。

相談前にリフォームを進めないよう、注意してください。

2-1-3.自衛隊や在日米軍の飛行場周辺に住んでいる場合

自衛隊や在日米軍の飛行場周辺に住んでいる場合は、防衛省による防音工事の助成を利用できます。

騒音の影響が大きい指定区域に限定されており、補助対象の住宅や工事内容は区域によって異なります。北関東防衛局の助成内容を、以下の表にまとめました。

【対象地域】
北関東防衛局が管轄する飛行場の周辺指定区域
【対象工事】
・防音天井への改造
・防音壁への改造
・防音サッシの取付
・換気設備の設置
・冷暖房設備の設置 など
【補助金額】
原則100%補助

出典:北関東防衛局「住宅防音工事のあらまし」

利用するには、最初に防衛局へ希望届を提出する必要があります。

先に工事をはじめると補助を受けられなくなってしまうため、注意してください。

騒音対策以外の補助金制度が設けられている場合もある

一部の自治体では、騒音対策以外の目的で防音リフォームを補助対象としているケースがあります。

たとえば、北海道網走市の「網走市住環境改善資金補助制度」では、子育て支援の一環として防音ドアや内窓設置を対象としています。

騒音区域外でも利用できる補助金制度も用意されている可能性があるので、お住まいの自治体へ問い合わせてみてください。

2-2.既存住宅における断熱リフォーム支援事業

既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、断熱性能を高めるリフォームに対して支援する国の補助金制度です。

窓や玄関ドア、壁の断熱リフォームがおもな対象で、防音性能を兼ねた製品も補助の対象になります。概要は、以下のとおりです。

【補助率】
補助対象経費の1/3以内
【補助上限】
・戸建て住宅:最大120万円/戸
・集合住宅:最大15〜20万円/戸
※加算あり
【対象工事】
高性能建材(断熱材・窓・ガラス・玄関ドア)を用いた断熱リフォーム
【おもな条件】
・登録された製品を使用
・一定の断熱性能基準を満たす など

出典:公益財団法人北海道環境財団「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」

防音性能だけでなく、断熱性能を高めたい方におすすめの補助金制度です。

補助対象の製品や工事は年度ごとに更新されるため、利用する際は最新の公募要領を公式サイトでチェックしておきましょう。

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2-3.子育てグリーン住宅支援事業(※2026年は「みらいエコ住宅2026」として継続)

※本事業は2025年末で公募終了となりましたが、後継事業として「みらいエコ住宅2026事業」が発表されています。詳細情報については随時更新してまいります。

子育てグリーン住宅支援事業は、子育て世帯や若者夫婦世帯を対象に、省エネ性能の高い住宅取得やリフォームを支援する国の補助金制度です。

リフォームの場合は家族構成の条件はなく、全世帯が対象となります。

おもな対象工事は、断熱改修や省エネ設備の導入などです。子育てグリーン住宅支援事業の概要を、以下の表に整理しました。

【補助上限】
最大40~60万円/戸
【対象工事】
以下のうち2種類以上を実施
・開口部の断熱改修
・躯体の断熱改修
・エコ住宅設備の設置
【おもな条件】
・登録事業者による施工
・一定の省エネ性能を満たす建材を使用 など

出典:国土交通省・環境省「子育てグリーン住宅支援事業」

必須工事とは別に、屋外に面する窓やドアの防音性を高めるリフォームも補助の対象となっています。

子育てグリーン住宅支援事業は、防音性能だけでなく省エネ性能も高めたい方におすすめの補助金制度です。

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2-4.先進的窓リノベ2025事業(※2026年も継続)

※本事業は2025年末で公募終了となりましたが、2026年も「先進的窓リノベ2026事業」として継続されます。詳細情報については随時更新してまいります。

先進的窓リノベ2025事業は、住宅の断熱・省エネ性能向上を目的とした窓のリフォームを支援する国の補助金制度です。

遮音性能の高い窓やガラスを採用すれば、防音性能を確保しつつ断熱性能も高められます。補助金の概要は、以下のとおりです。

【補助上限】
最大200万円/戸
【対象工事】
・ガラス交換(1箇所あたり最大55,000円)
・内窓設置(1箇所あたり最大106,000円)
・外窓交換(1箇所あたり最大220,000円)
・ドア交換(1箇所あたり最大220,000円)
【おもな条件】
・補助額が5万円以上
・登録事業者による施工 など

出典:環境省「先進的窓リノベ2025事業」

上限金額が高く、うまく活用できれば大きく費用を抑えることができるおすすめの制度です。

窓中心のリフォームを考えている方は、ぜひ活用しましょう。

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3.防音リフォームで補助金を申請する流れ

補助金を申請する際の大まかな流れは、以下のとおりです。

  1. 対象となる補助金制度を確認する
  2. 制度に対応した施工業者を探す
  3. 現地調査と見積もりを依頼する
  4. 必要書類を準備し、申請を行う
  5. 交付決定通知を受けてから工事を開始する
  6. 工事完了後、完了報告書を提出する
  7. 審査を経て補助金の交付を受ける

制度によっては細かい部分で手順が異なる可能性があるため、公式サイトなどで確認しておきましょう。

予算が上限に達すると早期に受付が終了する場合があるので、早めの準備が大切です。
回答

4.防音リフォームで補助金を活用する際のポイント

防音リフォームで補助金制度を活用する際は、以下3つのポイントを押さえておくと、スムーズに申請や工事を進められます。

  • 補助金制度の条件や申請期間を細かくチェックする
  • 複数の補助金制度を併用できるか確認する
  • 防音リフォームに関する補助金申請の実績がある業者に依頼する

ひとつずつ確認していきましょう。

4-1.補助金制度の条件や申請期間を細かくチェックする

補助金制度はそれぞれで条件や申請期間が異なるため、詳細を確認しておきましょう。
対象工事に含まれていなかったり申請期間を過ぎてしまったりすると、補助を受けられなくなるためです。

また、申請期間が設けられていても、予算が上限に達すると早期に受付を終了するケースも少なくありません。

公募要領で申請期間や必要書類、提出方法などを確認しておき、スケジュールに余裕を持って準備しましょう。
回答

4-2.複数の補助金制度を併用できるか確認する

複数の補助金制度を併用できるのかを確認しておくのも、補助金制度を活用する際のポイントです。

条件を満たすことで、国と自治体の補助金制度を併用できるケースがあります。ただし、同一の工事の場合は補助を受けられないことがほとんどです。

併用の可否や対象工事の範囲は制度ごとに異なるため、公募要領などで確認しましょう。
わからない場合は、自治体や施工業者に問い合わせてみてください。
回答

4-3.防音リフォームに関する補助金申請の実績がある業者に依頼する

防音リフォームで補助金制度を活用する際は、申請経験の実績がある業者へ依頼するのが安心です。
経験がない業者へ依頼すると申請に手間取り、工事が遅れたり補助金を受けられなかったりする可能性があります。

過去に同じ補助金の申請実績があるかを確認したうえで、申請書類の作成から交付手続きまでサポートしてもらえる業者を選びましょう。
申請スケジュールや補助金制度の内容を細かく説明してくれる業者なら、より信頼できます。

リフォームガイドなら、プロのコンシェルジュが補助金申請の実績がある業者を紹介できるので、探す手間を省けます。
自社の審査に通過した優良リフォーム会社のみを紹介するので、ぜひ活用してください。
回答

5.防音リフォームの費用相場

防音リフォームの費用は、リフォーム箇所や施工方法によって大きく異なります。

床や壁の一部だけ施工するなら数万円から、本格的な防音室を設置するとなると数百万円になることも。

リフォーム箇所別の防音リフォームの費用相場を、以下の表にまとめました。

リフォーム箇所 方法 費用
防音機能のある床材に変える 30万円~
遮音マットを敷く 30~60万円
吸音材を敷き詰める 35~80万円
遮音カーペットを敷く 4.5~12万円
吸音材を入れる 15~35万円
防音換気口に変える 2~5万円
防音機能のある窓ガラスにする 5~15万円
内窓を付ける 8~15万円
遮音カーテンを付ける 1万円~
防音室 一室丸ごとリフォームする 170~760万円
組み立て式防音室を設置する 50~250万円

防音性能を高めたい場合は、複数箇所を同時にリフォームするのが効果的です。

ただし、工事範囲が広くなるほど費用も高くなるため、補助金制度を上手に活用しましょう。

防音リフォームの費用を3つの悩み別に解説!DIYできる方法や補助金情報も
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6.防音リフォームをする際に気をつけること

防音リフォームは建物の構造や契約形態によって制限があるため、注意が必要です。

とくに賃貸物件や分譲マンションでは、管理規約により制限が厳しいケースがあります。
防音リフォームの際に気をつけるべき点は、以下のとおりです。

  • 賃貸や分譲住宅では管理規約を確認する
  • 極端に安い見積もりは品質低下のリスクがある
  • ハウスメーカー経由の紹介は割高になるケースがある

業者選びの際は見積もり金額の安さだけではなく、工事内容や防音性能を重視しましょう。

複数の業者を比較し、信頼できる施工会社を選ぶことが防音リフォームを成功させるポイントです。

詳しくは以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

防音リフォームを成功させる全ノウハウまとめ
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7.まとめ

防音リフォームでは補助金を活用できる場合がありますが、工事内容によって対象外となることもあります。

とくに、シアタールームをつくるなどの目的の防音工事は対象外になることがほとんどです。ただし、断熱リフォームなどほかの工事と併せて行うことで、補助金を利用できる可能性があります。

補助金制度を活用する際は、それぞれ対象工事や申請期間が異なるため、最新情報を確認しましょう。
申請に慣れた業者へ依頼することで、申請や工事をスムーズに進められます。

本記事を参考にしながら補助金を上手に活用して、お得に快適な住環境を実現してくださいね。

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