
キズや汚れがついた流し台をそのままにしていませんか?食べ物を調理する場ですから、常に清潔に保ちたいものですよね。汚い流し台で料理をしていては、家族の健康に影響が出かねません。
流し台を掃除しても取れない汚れやキズが目立ってきたら、リフォームを検討しましょう。
この記事では、流し台(シンク)交換にかかる費用相場、シンクの素材の選び方、後悔しないために押さえておきたいポイントを詳しくご説明します。
ポイントをおさえたリフォームを行って、キレイで明るいキッチンを手に入れましょう!
1.流し台(シンク)リフォームの費用相場
流し台(シンク)のリフォームにかかる費用は、現在のキッチンが「システムキッチン」、「セクショナルキッチン」のどちらかによって異なります。
システムキッチンとセクショナルキッチンの図
出典:https://www.reform-guide.jp/topics/systemkitchentoha/
1-1.システムキッチンの流し台(シンク)リフォームの費用
システムキッチンは、戸建てマンション問わず主流になっているキッチンです。
流し台(シンク)、コンロ、調理台、収納などがワークトップと呼ばれる天板でひとつながりになっているキッチンを指します。
システムキッチンには、天板とシンクが一体になっているタイプと、天板とシンクが別々でシンクがはめ込まれているタイプがあります。
天板がシンクと別々で取り外せるタイプの場合は、シンクのみのリフォームが可能です。一方、天板とシンク一体型の場合は天板ごとリフォームする必要があります。
リフォーム内容 |
費用 |
---|---|
シンクのみ交換 |
10~20万円 |
シンク+天板を交換 |
20~30万円 |
■シンクのみ交換ができる条件
シンクのふちが天板(ワークトップ)の上にある「オーバーシンクタイプ」であれば、シンクのみ交換することができます。
ただし一般的なシステムキッチンのシンクは、清掃性の良さからアンダーシンクタイプが主流となっています。そのため、シンクだけを取り外すことはできず、天板(ワークトップ)ごとの交換となるので注意しましょう。
■シンク+天板リフォームができる条件
シンクと天板をリフォームする場合も、以下の条件も満たしている必要がありますので注意してください。
- コンロからシンクまでが天板1枚で繋がっている
- 壁付けのI型システムキッチンである
- シンク下の収納が引き出しではなく開き扉になっている
- カウンター下の収納が木製
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1-2.セクショナルキッチンの流し台(シンク)リフォームの費用
セクショナルキッチンは、流し台、コンロ、調理台などそれぞれを並べて配置するキッチンのことで、築年数の古い昔の家に多いです。
セクショナルキッチンはシンクと下台が一体となっているため、シンクだけの交換は出来ず下台と合わせてリフォームする必要があります。
費用相場は25~30万円程度と、システムキッチンのシンクリフォームに比べて高いですが、吊戸棚や換気扇は既存のものをそのまま使用するので、キッチンをフルリフォームする場合と比べると安くリフォームすることができます。
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出典:https://suginami-nikka.com/works/kitchen/20171104135108.html
2.主なシンクの材質4種とその特徴
せっかく流し台をリフォームするのであれば、機能性とデザイン性を備えたシンクを選びたいですよね。そもそもシンクの材質にはどんな種類があって、性能にはどのような違いがあるか、ご存じでしょうか?
ここでは、主なシンクの材質4種とその特徴をご紹介します。
2-1.ステンレスのシンク
ステンレスのシンクは耐久性や耐熱性に優れ、サビに強く、メンテナンスも楽です。しかし、表面の光沢は経年によってだんだん失われていきます。
また、ステンレスの無機質で冷たい印象を好まない人もいます。ショールームなどで現物を実際に見て、ご自身の好みを確認しましょう。
2-2.人工大理石のシンク
最近の主流になりつつあるシンクです。アクリル系とポリエステル系の2種類があります。
アクリル系は耐衝撃性に優れていて、ポリエステル系は安い、という特徴があります。
また、天然の大理石を砕いて固めた人造大理石のシンクもあります。いずれも質感に優れ、デザインも豊富です。
一方で、熱や液体によってシミ・変色が発生したり、ステンレスと比較すると衝撃によってひび割れやすいというデメリットもあります。
2-3.カラーステンレスのシンク
ステンレスに特殊なセラミックコーティングを施した素材です。豊富なカラーバリエーションがあり、ステンレスの無機質さを和らげることが出来ます。
ただし、経年によって表面の塗装が剥がれるおそれがあるのが難点です。
2-4.ホーローのシンク
金属の表面にガラス質の薬品を焼き付けたものがホーローです。色合いや質感の美しさに定評があります。しかし、重たいものを落とした衝撃で破損することが多く、表面が剥がれた箇所からサビが発生することがあります。
その扱いの難しさから、最近ではシンクの素材として使われることが少なくなってきています。
3.シンク選びの6つのポイント
ここまでシンクの材質4種をご紹介しました。好き・嫌いだけでなく、それぞれの機能性も比較して選びたいところです。
シンクの材質を選ぶ基準となる6つのポイントを、以下の表にまとめました。
価格 | 耐久性 | 防汚性 | 清掃性 | デザイン | 相性のいいカウンター | |
---|---|---|---|---|---|---|
ステンレス | ◎ | ◎ | 〇 | ◎ | △ | ステンレスのカウンター |
人工大理石 | △ | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | あらゆるカウンター |
カラーステンレス | △ | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ | あらゆるカウンター |
ホーロー | 〇 | △ | △ | 〇 | 〇 | あらゆるカウンター |
- 価格:ステンレスはリーズナブルですが、人工大理石を使うとやや値が張ります。
- 耐久性:水や熱湯、洗剤などに耐えられる性能を備えていることは第一条件です。
- 防汚性:汚れにくい流し台としては人工大理石が最も優れています。
- 清掃性:汚れてしまった時に、楽に掃除できるかどうかという点も重要です。
- デザイン:色や質感にこだわれば、デザイン面での満足度の高いリフォームができます。
- カウンターとの相性:ステンレス以外の材質は、比較的どのカウンターともよい相性です。
4.流し台(シンク)リフォームで後悔しないために押えておきたい4つのポイント
せっかくリフォームできれいなキッチンにしたのに使いにくくなってしまった・・・そんな後悔はしたくないものですよね。また、費用をもっと抑えることができたと後から判明したら、誰でもがっかりしてしまうでしょう。
ここでは、流し台のリフォームで失敗や後悔をしないための4つのポイントをご紹介します。
4-1.シンクの形は四角型かかまぼこ型か
シンクの形は、
- 四角型
- かまぼこ型
の2種類が主流です。
かまぼこ型のシンクはデザイン性が高く、汚れがたまりにくい形状です。奥のカウンタ―部分に物を置くこともできるので便利です。
一方、四角型のシンクは、角の部分に三角コーナーなどを置くことができます。また、シンクの容積は、かまぼこ型よりも四角型のほうが若干大きくなります。
三角コーナーは使わず、排水口の水きりで十分な場合は、かまぼこ型の方がおすすめです。ご自身の好みや家事のスタイルをふまえてじっくり検討しましょう。
4-2.シンクは深すぎても浅すぎてもいけない
シンクの深さは、使いやすさに大きく影響します。
シンクが浅すぎれば水はねがひどくなり、周囲に汚れが飛び散ってしまいます。また、深いお鍋を洗う時などに蛇口につっかえたりするので不便です。
シンクが深すぎると、洗い物などの作業で腰に負担がかかります。最適なシンクの深さは、20~25cm前後が目安となります。ショールームなどを活用して、自分に適したシンクの深さを見極めるようにしましょう。
4-3.シンクの形や位置は調理スペースに配慮して決める
シンクの形や位置にこだわるあまり、調理するスペースが狭くなって使いにくくなってしまった…というケースが多く見受けられます。シンクの半分にカバーをつけて調理スペースにする方法もありますが、ぐらつくのでまな板を扱えない場合もあります。
調理スペースとして幅45cm以上確保すると、作業がしやすくなります。流し台をリフォームする際は、調理スペースも意識しながらシンクの大きさや位置を決めましょう。
4-4.複数の業者で見積もりをとり、費用を抑える
相見積もりは必ず取りましょう。複数の業者から見積もりを取ることで費用の相場をつかむことができ、さらに、より安い費用で理想のリフォームを実現してくれる業者を見つけることができます。
法外な費用を請求してくる業者をはじくこともできるでしょう。
シンクだけリフォームができるか、全体的にリフォームしなければいけないかも、複数の業者の意見を聞くことができます。
依頼する業者を見極めるために、必ず複数の業者から見積もりを取りましょう。
5.まとめ
キッチンの流し台(シンク)のみを交換できるのかどうかは、キッチンの種類によって異なります。
シンクのみ交換できる場合は10~20万円、天板と一緒に交換する場合は20~30万円が費用の相場です。
シンクのみ交換できる場合は限られており、ワークトップ(天板)と一緒に交換する必要があったり、場合によってはキッチン全体を交換しなければならないこともあるでしょう。
まずは2~3社のリフォーム会社に、シンクのみ交換できるのかを相談し、見積もりを出してもらいましょう。
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