セラミック塗料とは? メリットとデメリット、費用など解説

「セラミック塗料ってなに?」

「メリットやデメリット、費用を知りたい」

こういった悩みはありませんか。この記事では、セラミック塗料の特徴や費用相場などを紹介します。

具体的には以下の内容を解説します。

  • セラミック塗料の特徴
  • セラミックのメリットとデメリット
  • 費用相場と耐用年数
  • おすすめのセラミック塗料
  • セラミック塗料を使う際の注意点と業者の選びかた

記事を読むことで、セラミック塗料の性能を把握でき、自分の目的にあった塗料かどうかを判断しやすくなるでしょう。

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1.セラミック塗料とは

セラミック塗料とは、セラミックを含有した塗料の総称です。

塗料におけるセラミックとは、無機物をさすことが多いです。
本来の意味である陶磁器(セラミック)以外に、天然石や無機化合物が含まれている場合があるためです。

なお、セラミック塗料とは「シリコン塗料」や「フッ素塗料」のように塗料の種類をあらわす呼び方ではありません。間違えないようにしましょう。

セラミック塗料に定義はなく、わずかでもセラミックが含まれていたらセラミック塗料と呼ばれます。


2.セラミック塗料を使うメリットとデメリット

 

セラミック塗料には2つのメリットと1つのデメリットがあります。
把握すれば悪徳業者に騙されることなく適切に利用できるようになるでしょう。

2-1.メリット

セラミック塗料のメリットは以下の2つです。

デザイン性が向上する

セラミックや天然石を含有することで美しい石材調のまだら模様が実現できます。

一般的な塗料に比べて美しい外壁に仕上がるでしょう。

断熱・遮熱性能が向上する

セラミックを配合すると断熱や遮熱性能の向上に役立ちます。

高性能な遮熱・断熱塗料ではセラミックを含んでいるケースが一般的です。
遮熱塗料を使う場合はセラミック含有が望ましいでしょう。

2-2.デメリット

セラミック塗料のデメリットは価格が高いことです。
同じ塗料グレードの製品よりも1〜5割ほど値段が高いでしょう。

価格差が大きい理由は耐候性能や、遮熱・断熱といった付加効果の有無によるものです。

耐候性とは、屋外で利用した場合に塗料が変形や劣化などを起こしにくくする性質のことです。一般的には耐久性とも呼ばれます。

2-3.セラミック塗料が適しているのはこんな人!

セラミック塗料は、遮熱や断熱塗料を利用したい人に適しています。
特にフッ素樹脂を利用したセラミック塗料であれば高い耐候性と遮熱性能を発揮しやすくなるでしょう。

以下では、セラミック塗料のメリットとデメリットを表にしました。
参考にしてください。


3.セラミック塗料の費用相場と耐用年数

以下では、セラミック塗料の費用感と耐用年数を紹介します。

耐用年数とは、塗り替えまでに必要な期間のことです。
相場と耐用年数を知っておけば、セラミック塗料の費用対効果が高いかどうかを長期的な視点で判断しやすくなるでしょう。

3-1.セラミック塗料の費用相場

セラミック塗料の材料費は、1平方メートルあたり3,600円以上です。

シリコン、フッ素といった塗料のグレードによって価格は変動します。
一般的なセラミック系のフッ素塗料であれば3,000〜4,000円台、遮熱塗料なら4,000円以上、高断熱塗料なら4,500円以上が目安となるでしょう。

30坪の住宅だと外壁のみで90万円以上、屋根は60万円以上となります。
外壁と屋根の両方を塗装する場合は120万円以上かかるでしょう。

3-2.セラミック塗料の耐用年数

セラミック塗料の耐用年数は塗料グレードによって異なります。

一般的なフッ素塗料のセラミック入りなら15〜20年が目安でしょう。シリコン塗料の場合は10〜15年です。

屋根塗料の場合は紫外線や雨風による劣化が激しいため、それぞれ半分程度の耐用年数と考えてください。


4.外壁塗装でおすすめのセラミック塗料

以下では、外壁塗装でおすすめできるセラミック塗料を紹介します。

おすすめする塗料は2つあります。

  1. ガイナ
  2. Duflonファイン4Fセラミック

詳しく確認していきましょう。

4-1.ガイナ

株式会社日進産業が販売する、遮熱・断熱系の塗料です。

日本の宇宙ロケットで使われている技術を応用しており、高性能な遮熱・断熱機能があります。

  • 価格:3,800円/平方メートル(2回塗り価格。下塗り費用が別途必要)
  • 耐用年数:15~20年
  • 艶の種類:ツヤ消しのみ

適用可能な下地をメーカーは公表していません。
しかし、下塗り材を使い分ければ大半の下地は適用可能と考えられます。

4-2.Duflonファイン4Fセラミック

日本ペイント株式会社が販売する、弱溶剤の2液型フッ素塗料です。

弱溶剤とは、刺激が少ない油性塗料です。
2液型とは、2つの液体を混ぜて利用する塗料をさします。

Duflonファイン4Fセラミックは、セラミックを配合した高耐久なフッ素塗料です。

  • 価格:2,830〜3,600円/平方メートル(2回塗り価格。下塗り費用が別途必要)
  • 耐用年数:非公表(推定15~20年)
  • 艶の種類:ツヤあり、7分ツヤ、5分ツヤ、3分ツヤ


適用下地は以下となります。

  • セメント素地(コンクリート・モルタル)
  • 金属(鉄面・ステンレス・アルミ)
  • 硬質塩ビ
  • FRP

おすすめ塗料の性能を一覧にしました。
塗料選びの参考にしてみましょう。

主に、耐用年数と価格のコストパフォーマンスを比べるほか、ツヤを消して落ち着いた雰囲気にしたいのか、ツヤを出して目立たせたいのかで選ぶとよいでしょう。

また、断熱性能があるガイナは、冬でも室温を快適に保てます。
一方で、断熱効果がないDuflonファイン4Fセラミックだと冬は熱を逃してしまい寒くなります。

寒い時期が長い地域だとガイナのほうが望ましいでしょう。


5.セラミック塗料を使う際の注意点と業者の選びかた

セラミック塗料を使う際は注意点があります。
また、業者選びを間違えるとせっかく塗装をしても数年で剥がれてしまうでしょう。

以下ではセラミック塗料を使ううえで意識すべき点と、業者の選びかたをそれぞれ紹介します。

5-1.「セラミック100%だから高耐久」はウソ

セラミック100%の塗料は存在しません。
なぜなら、硬すぎて塗装できないためです。

塗料は流動性がある固体か液体でなければ塗装できないため、セラミック100%では使いものにならないでしょう。

「セラミック100%の塗料」をすすめてくる業者は悪徳企業と考えておきましょう。

5-2.相見積もりをして内容を比較する

塗装工事をする際は相見積もりをしましょう。
相見積もりとは、工事条件を揃えて複数の会社に工事の見積もりを出してもらう手法です。

相見積もりでのチェックポイントは2つあります。

  1. 塗料の商品名とメーカー名があるか
  2. 見積書の工程に手抜きがないか

詳しく説明していきます。

5-3-1.塗料の商品名とメーカー名があるか

セラミック塗料の製品は性能に大きく差があります。このため見積書に商品名やメーカー名が記載されているか確認しましょう。

商品名やメーカー名を確認して、どんな性能の塗料なのかをメーカーのサイトでチェックすれば怪しい製品ではないかを見抜けます。

5-3-2.見積書の工程に手抜きがないか

塗料は下塗りや中塗り、上塗りといった3回塗りが多いです。
このうち、中塗りや、上塗りの一部を悪徳業者は塗装しない場合があります。

適切な塗装回数を守らなければ塗料の耐久性は低下するでしょう。

遮熱や断熱塗料には4回以上も塗装する製品もあるため、メーカーサイトで商品名を検索して見積書に記載してある塗装回数をチェックしておくことをおすすめします。

また、工事を開始したら工程ごとに写真撮影をしてもらい、すべての工程が適切に行われているかも確認しておくと安心できるでしょう。


6.まとめ

セラミック塗料は耐候性の向上や、遮熱や断熱性を求める場合に適した塗料です。

ただし、価格が高く、悪徳業者が怪しい商品をすすめてくることもあるため、見積書の商品名をメーカーでチェックしましょう。

このほか、セラミック塗料以外の材料を使ったサイディング外壁の塗装費用を知りたいなら『もし「サイディング塗装の費用はいくら?実際の見積もり」でシミュレーションしてみたら』もチェックしてみてください。

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