「外壁に使う光触媒は何が良いの?」
「光触媒の費用や耐久性を知りたい」
こういった疑問を持っている人は多いでしょう。この記事では、外壁で使う光触媒のメリットやデメリット、費用などを紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。
- 光触媒を外壁で使うメリットとデメリット
- 外壁で光触媒を使った場合の費用
- 光触媒の耐用年数
- 光触媒を外壁に使う場合の注意点
外壁に使う光触媒のメリットやデメリットを知れば、自宅に適した塗料を選ぶ際の参考になるでしょう。
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目次
1.光触媒を外壁で使うメリットとデメリット
光触媒を外壁で使う場合、多くのメリットとデメリットがあります。メリットがわからなければ、自宅に適した塗料かどうかが判断できません。デメリットを知らずに使うと、工事後にトラブルを招くでしょう。
1-1.メリット
光触媒塗料のメリットは3つあります。
- 汚れにくい
- 汚れが勝手に落ちる
- 空気の正常機能がある
以下では詳細を解説していきます。
汚れにくい
外壁で使う光触媒塗料のメリットは汚れにくいことです。光触媒塗料は紫外線の力で汚れを分解する「セルフクリーニング機能」があります。セルフクリーニング機能によって汚れが分解して浮いてくるため、軽い洗浄をするだけで落としやすくなります。
汚れが勝手に落ちる
光触媒塗料の「セルフクリーニング機能」には、汚れを自動で落とす機能があります。紫外線で分解した汚れは接着性が弱いため、雨が降った際に勝手に流れ落ちるのです。このため、雨が当たらない場所に光触媒を塗装しても汚れは落ちにくいでしょう。
空気の清浄機能がある
光触媒塗料には空気を清浄化して臭いを分解する機能があります。外壁に塗装するだけで住宅の周囲の空気を清浄化してくれるため、悪臭が減るだけではなく環境にも優しいです。
1-2.デメリット
光触媒塗料には3つのデメリットがあります。
- 価格が高い
- 施工できる業者が少ない
- すべての汚れを落とせるわけではない
詳しい情報を以下でチェックしていきましょう。
価格が高い
光触媒塗料は、耐久性が同じ程度の塗料に比べて2割以上も価格が高いです。価格が高い理由は、施工の難易度が高いことと、工程が多いためです。通常の塗料は3回塗りが基本ですが、光触媒は4回塗りを行ないます。
塗る回数が多いため単純に材料費が増えますし、施工難易度が高いために技術料が高額になりやすいのです。
施工できる業者が少ない
光触媒の塗料は施工できる業者が少ないです。理由は、工事の難易度が高いため熟練の職人でなければ施工できないためです。未熟な業者に任せると、汚れを落とすセルフクリーニング効果が十分に発揮されません。
すべての汚れを落とせるわけではない
光触媒はすべての汚れを落とせるわけではありません。セルフクリーニング機能は、手垢や植物の種子のような有機質の汚れしか落とせません。
錆びや砂といった無機質な汚れは落ちにくいです。このため、砂や錆を受けやすい海浜地区に使っても効果は薄いと考えられます。
光触媒のメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
1-3.光触媒が向いている人とは?
外壁に光触媒が向いているのは、メンテナンスの手間を省きたい人です。光触媒塗料は汚れを自動的に落とすため、外壁の洗浄といったメンテナンスはほとんど必要ありません。
外観の美しさを保つために定期的に洗浄をするのが面倒な人には光触媒塗料がおすすめです。
2.光触媒を外壁に使う場合にかかる費用
光触媒を使って外壁塗装をする場合、総工事費は30坪程度の住宅で80〜110万円です。金額は業者や塗料によって変わるため、目安程度に考えましょう。
光触媒塗料の材料単価は1平方メートルあたり3,500〜5,000円程度です。一般的な30坪の住宅の場合、100〜140平方メートル程度の外壁面積になる事が多いです。
商品によって価格に差があるため一概にいくらとは断言できませんが、予算を考える際は上記を目安にするとよいでしょう。
少しでも安い価格で工事をしたい場合は、自社施工をしている業者に依頼することがおすすめです。
ハウスメーカーやホームセンターなどは下請け業者を使うため仲介料がかかり、費用が高くなるでしょう。
3.光触媒を外壁に使った場合の耐用年数
光触媒塗料を外壁に使った場合の耐用年数は15〜20年です。外壁塗装でも長寿命と言われるフッ素塗料と同程度かやや長い耐用年数があります。
ただし、光触媒塗料の耐用年数はメーカー公表のものです。塗料自体が新しく、20年を超えた実例がないため、実際の耐用年数はもっと短い可能性があります。
4.光触媒を外壁に使う場合の注意点
外壁塗装で光触媒を使う場合には4つの注意点があります。
- 光触媒の塗り替えは特殊塗料が必要
- 詐欺業者が多い
- 信頼性が高い塗料がほとんどない
- 雨が当たらない場所だと効果が薄い
重大な問題ばかりのため、注意点を無視して工事をすると後悔するでしょう。
4-1.光触媒の塗り替えは特殊塗料が必要
光触媒を塗ってある外壁を塗り替えする場合、特殊な下塗り材が必要です。一般的な下塗り材では施工できないため費用が高額になることがあります。
また、知識がない業者に依頼すると下塗り材を間違えて塗替え後の塗料が剥がれるリスクもあるでしょう。
汚れがつきにくい性質がある光触媒は塗料も密着しにくく、専用の下塗り材がなければすぐに剥がれてしまいます。
光触媒を塗装した外壁を塗り替えする際は、専用の下塗り材を使うかどうかを業者に確認してください。
4-2.詐欺業者が多い
光触媒はマイナーな塗料のため費用相場がわかりにくいです。このため、高額な工事費を請求したり実績がない光触媒の塗料を使ったりする業者が存在します。
まずは複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」を行って業者の選定をしましょう。
相見積もりでは以下の2点をチェックしてください。
- 他社と比べて価格が離れすぎていないか
- 工事内容が他社とかけ離れていないか
価格や工事内容が他社とあまりにも違う場合は、業者に具体的な理由を尋ねたほうがよいでしょう。
価格が安すぎる場合も気をつけてください。光触媒の工事がシリコン塗料並みの価格になることはありません。
他社に比べて極端に安い業者は、光触媒ではなく似たような色のシリコン塗料やフッ素塗料を使っている危険性があります。
また、光触媒塗料は4回塗りが基本です。これは、一般的な3回塗り(下塗り、中塗り、上塗り)に加えて光触媒によるトップコートを施すためです。
塗装の回数が3回以下だった場合は光触媒の塗り替えではないおそれがあるため、見積書をよく確認しましょう。
ここまで行えば詐欺業者かどうかを見抜きやすくなります。詐欺の可能性を考慮して契約内容や見積もりを熟読しながら業者との契約をすすめましょう。
4-3.信頼性が高い塗料がほとんどない
光触媒には信頼できる塗料がほとんどありません。光触媒でシェア率トップだったTOTOの「ハイドロテクトコート」が最も信頼性が高いのですが、2017年に販売が終了しています。
このため、現在生産している光触媒塗料には実績が豊富な商品は存在しないと言ってもよいでしょう。
ただし、光触媒塗料は現在も新商品が登場しています。将来的には、信頼性が高い商品が出てくる可能性はあるでしょう。
信頼できる商品を見つけるのが難しい以上、光触媒塗料を使うのなら施工後の家がどうなったかを見せてもらう手法が確実です。
外壁塗装で失敗したくないのであれば無理に光触媒塗料を使わず、一般的なシリコンやフッ素塗料を使うことをおすすめします。
4-4.雨が当たらない場所だと効果が薄い
光触媒には太陽光で汚れを浮かせて雨で洗い流す機能があります。しかし、いくら汚れを浮かせても雨がふらなければ洗い流されることはありません。このため、汚れは外壁に付着したままとなり見栄えが悪くなるでしょう。
庇などによって外壁の一部に雨が当たらない家だと効果は薄くなるため、利用するかどうかはよく考えてください。
5.まとめ
光触媒は外壁のメンテナンスの手間を減らせます。一方で、価格が高く、信頼できる塗料が少ないという問題点があります。
外壁のメンテナンスの手間を減らす方法は光触媒だけではありません。外壁塗装が必要ない家の特徴と見分けかた、塗装の役割を解説では他の方法も紹介していますので、リスクが低い方法でメンテナンスの手間を省きたい人は、ぜひ確認してみてください。
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