
「リフォームした中古の団地は、マンションと比べて住み心地はどうなの?」
「限りある予算の中で、どんな団地リフォームをしようか?」など、お悩みの方は多いのではないでしょうか。
こんにちは、リフォームガイドです。中古マンションブームの中、リフォームガイドに寄せられる質問にも「団地のリフォーム・リノベーション」に関するものが増えています。限られた予算の中で、購入予定物件を自分の思い描くようにリフォームできるかが不安に思う方が多いようです。
そこで今回は、団地をリフォームして使うメリット・デメリットやリフォーム費用の相場をご説明します。さらに、団地リフォームを任せる業者の選び方やローンの組み方など、団地リフォームを成功させる上で知っておいてほしいことを全部解説します!
これを読めば、やりたい団地リフォームの概算費用が分かり、さらに、団地リフォームの注意点をすべて押さえることができます。
目次
1.団地をリフォームして使う2つのメリット
「団地のリフォームって、新築マンションや普通の中古マンションと何が違うの?」とお考えの方も多いのではないでしょうか。ここでは、団地をリフォームして使うメリットをご説明します。
1-1.リフォーム費用を含めても圧倒的に安いのが最大の魅力!
団地の多くは、経済成長が著しく都市部への人口流入が加速した1970年代に建設されたものです。築40年以上経過した物件が多く、購入費用が圧倒的に安いことが最大の魅力です。
1-2.内装をすべて作り直すので、おしゃれで使い勝手のよい住まいに!
築40年以上経った物件は、設備の劣化だけでなく間取りの古臭さも気になるところです。スケルトンリフォームという工法を採用すれば、内装を新築同然に作り直すことができます。
スケルトンリフォームとは、古い内装を全て解体し、コンクリートがむき出しの状態にして内装を間取りから作り直すリフォームのことです。
雑誌に載っているようなおしゃれな内装も、スケルトンリフォームなら夢ではありません。
出典:http://suikoubou.co.jp/works/mansion-renovation6885adco
2.団地をリフォームして使う際に押さえておくべき注意点
団地のリフォームにはメリットだけでなく、デメリットもあります。ここでは、団地をリフォームして使う際の注意点を3つご説明します。団地をリフォームして使うか、それとも普通の中古マンションにするか、検討する際にお役立てください。
2-1.駅から遠いなど、立地の悪い団地が多い!
団地の多くは基本的に、都内でも23区外など、地価が比較的安い場所に建設されています。そのため、都心の勤務地まで1時間以上かかる場合も多いでしょう。物件を購入する際は、費用だけでなく通勤時間なども含めて総合的に判断する必要があります。
2-2.耐震上の問題がないか確認が必要!
団地の多くは1981年以前に建設されているため、新耐震基準の適用を受けていません。地震が起きた時の安全が気になるところですが、太い梁が張りめぐらされた堅牢な構造の団地も多いです。阪神淡路大震災や東日本大震災といった大地震の際にも、大きな被害を受けた団地はありません。
耐震性能が気になる方は、不動産仲介業者を通してしっかりと確認することをおすすめします。
2-3.間取り変更に制限がないか早めに確認しよう!
団地の多くは、「壁式構造」という工法で建てられています。壁式構造とは、名前の通りコンクリートでできた壁で建物を支える構造で、耐震性能が高い特長があります。
一方でこの壁式構造は、コンクリートでできた壁は撤去できません。そのため、希望する間取り変更やリフォームが難しい場合もあります。物件候補が決まったら、早めにリフォーム会社に現地調査を依頼し、リフォームの際に構造上の制限がないか確認してもらいましょう。
3.団地リフォームの費用はその範囲によって大きく変わる!
築40年以上経った団地では、一度も更新していない配管が錆び、いつ漏水してもおかしくない状態の場合もあります。そのため、団地のリフォームでは、配管更新をともなうスケルトンリフォームをおすすめします。
3-1.団地をスケルトンリフォームするときの費用相場
スケルトンリフォームはリフォーム範囲が広いため、依頼する業者によって見積もりに100万円単位で差が出ることもあります。
なお、スケルトンリフォームについては、以下の記事で詳しく説明しています。ぜひご一読ください。


3-2.どうしてもスケルトンリフォームできない場合の費用相場
平均的な築年数を考えると、団地のリフォームではスケルトンリフォームをおすすめしたいところです。しかし、予算的に難しい場合もあるでしょう。
スケルトンリフォームをやらない場合のリフォーム費用を、以下の表にまとめました。
水まわりの入れ替えなど各種リフォームの詳細は、以下の記事でも取り上げています。ぜひご一読ください。


4.団地リフォームの事例ビフォーアフターと実際にかかった費用
この章では、団地のスケルトンリフォームの施工事例をご紹介します。実際にかかった費用も公開するので、団地リフォームの費用感がわかるでしょう。また、各事例のリフォームポイントもまとめましたので、やりたいリフォームの方向性を決める際の参考にしてください。
4-1.70㎡団地リノベーション事例(費用657万円)
- バルコニーに面して大きくLDKを配置し、光が入るように!
- 対面式キッチンに変更して家族とのコミュニケーションを活性化
- 和室を開閉式にすることで、個室orリビングの一部の両方で利用可
- 押入れはクローゼットにリフォーム
- 子どもが大きくなったら間仕切りを作るだけで2部屋に分けられるよう子ども部屋を設計
出典:http://suikoubou.co.jp/works/mansion-renovation3195adcs
4-2.50㎡団地リノベーション事例(費用650万円)
- 玄関近くにウォークインクローゼットを配置(全てここに収めることが散らかることを防止)
- バルコニーに全面が接するようにLDKを配置し、光が入るように!
- 壁・天井を白く、床をパイン木調にすることで北欧風の雰囲気に!
出典:http://www.balleggs.com/portfolio/renovation060/
4-3.88㎡団地リノベーション事例(費用1,500万円)
- 土間で家全体を回遊できるように設計(廊下やLDKという概念に縛られない)
- 開閉式の扉で個室orLDKの一部の両方で使えるように
- キッチンはこだわりの特注品
- LDKの一部を小上がりにすることで同じ室内でも違った雰囲気に
出典:http://www.balleggs.com/portfolio/renovation047/
5.ポイントを押さえて団地を流行りの間取りにしよう!
団地には、建設当時の時代背景が反映された「よくある間取り」が存在します。この章では、団地特有の間取りが持つ問題点と、その問題点を解決するために最近よく行われているリフォームをご紹介します。
5-1.団地によくある間取りとその問題点
団地でよく見られる間取りには、長方形型と正方形型の2つが存在します。この2つの間取りは、住みやすさや快適さの点で以下の問題があります。
5-2.団地を流行の間取りにするポイント
問題がある間取りの団地も、リフォームで最新流行の間取りに変更できます!
近年は以前よりも家族構成人数が少なくなっているため、部屋数を減らして大きく使う傾向にあります。
6.予算内で満足度も高く!あなたに最適な業者の選び方
「どうせ団地をリフォームするのであれば、とことんこだわって理想の生活を手に入れたい!だけど、なるべく費用は抑えたい・・・」と願うことは、けっして欲張りな希望ではありません。
この章では皆さまのご要望にお応えし、費用を抑えても満足度の高いリフォームをしてくれる業者の選び方を具体的にお教えします。
6-1.あなたがやりたいリフォーム次第で、選ぶべき業者は変わる!
業者はそれぞれ、施工の得意不得意や特徴が大きく異なります。満足の行くリフォームをするには、やりたいリフォームの方向性に合う業者を選ぶことが重要です。
斬新な間取りや凝った内装にしたいといった希望がなく、基本を押えたリフォームでできるだけ費用を抑えたい場合は、地元のリフォーム会社がおすすめです。
一方で、使い勝手の良さやデザイン面で積極的な提案を期待するのであれば、専任プランナーのいる中堅リフォーム会社を選ぶとよいでしょう。
6-2.紹介サイトを活用してあなたに最適な業者を見つけよう!
工務店や中堅リフォーム会社は、会社によって施工品質や提案力などの実力に大きな差があります。そのため、業者次第でリフォームの満足度が大きく変わります。団地のリフォームが得意で、しかもお客様の満足度も高い会社を探すことは、一般の人には容易ではありません。信頼できる紹介サイトなどを活用し、希望のリフォームプランを実現してくれる工務店を探しましょう。
紹介サイトには、お客様からの口コミや独自取材の情報など、業者を選ぶ上で必要な情報が集約されています。また、複数一括で紹介を受けられるので、条件に合う工務店の中から一番自分に合う会社を比較して選ぶことができます。
(ご参考)リフォームガイドのご案内
ここでは、紹介サイトの一つである弊社、リフォームガイドをご案内します。リフォームガイドでは、みなさまのリフォーム内容や趣向にピッタリ合うリフォーム会社をまとめてご紹介しております。
リフォームガイド:無料見積の申込はこちらから(登録はたったの30秒)
電話番号:0120-395-120
営業時間:10:00~19:00(全日)
7.費用は抑えても妥協はしない!工務店でのリフォームを成功させる2つのポイント
団地のリフォームを地元のリフォーム会社に依頼すれば、大手リフォーム会社に依頼した場合と比べて数百万円単位で費用を抑えることも可能です。一方で、地元のリフォーム会社は、デザイン面などの提案力で専任のデザイナーがいる中堅リフォーム会社に劣っている場合もあります。
ここでは、地元リフォーム会社の施工で価格も内容も満足度の高いリフォームを実現する2つのポイントをご紹介します。
7-1.リフォームプラン作りには積極的に関わろう!
リフォーム会社の仕事の中心は、あくまでも家を建てること。デザインや使い勝手などの面で、中堅リフォーム会社や大手リフォーム会社と同レベルの提案を期待すると、あまりうまく行きません。
ただし施工に関しては、リフォーム会社は間違いなくプロフェッショナルです。雑誌やインターネットなどを見せながら、「こんなイメージでやりたい!」というリクエストを具体的に提示すれば、実現する方法を的確に答えてくれるはずです。
また、キッチンやユニットバスなどの水まわりでは、実際にショールームを回り、ご自身の希望を具体的にしておくことも重要です。キッチンやお風呂などの仕様を決めてからリフォーム会社に伝えると、スムーズにものごとが進んでいきます。
以下の記事は、住まいのデザインや間取りを決める上でのポイントや考え方をご紹介しています。これらを参考にやりたいリフォームのイメージをまとめ、リフォーム会社に伝えてみましょう。




7-2.「家を作るパートナー」としてリフォーム会社に向き合う
地元の小さなリフォーム会社の親方には職人気質の人が多く、頼ってくれる気の合うお客様には利益度外視で尽くしてくれる―という傾向があるようです。「私はお客様」という受け身の態度は取らず、「一緒に家を作るパートナー」としてリフォーム会社と付き合いましょう。例えば、打ち合わせで来てもらったらお茶を出す、という程度のちょっとした気遣いの積み重ねが、よい関係を作ります。
8.予算が厳しい場合はローンという選択肢もあり!
団地のリフォームには、最低でも数百万円以上の費用がかかります。リノベーションの場合は1,000万円を超えることも少なくありません。高額なリフォームになりますが、ローンを組むことも可能です。この章では、団地リフォームでローンを組む際に知っておくべきことをご説明します。
8-1.団地のリフォームで利用できるローンは2種類
団地のリフォームに利用できるローンは2種類です。
- リフォームローン(高金利、無担保)
- 住宅ローン(低金利、有担保)
団地の購入に合わせてリフォームを行う場合は住宅ローンを活用しましょう。団地の購入費と合せて申請できるからです。
一方で、現在住んでいる物件のリフォームで1,000万円以下のローンを組む場合は、手続きの手間などの観点からリフォームローンを選ぶケースがほとんどです。
▼リフォームに使えるローンについて詳しくはこちら


8-2.ローン申請には確定した見積書が必要!早めに現地調査を依頼しよう
ローンの申請の際には工事請負契約書の写し、または見積書が必要になります。業者を選定し見積もりを確定するまで、最低でも1か月ほどかかることを念頭に置きましょう。
中古の団地では、予想よりもリフォーム箇所が増え、見積もりに時間がかかる可能性もあります。物件の候補が決まったら、早めに現地調査を依頼しましょう。
8-3.少しでも費用を抑えるためにリフォームローン減税を活用しよう!
「住宅ローン」もしくは返済期間が10年以上の「リフォームローン」を利用する場合、住宅ローン減税の対象となります。
具体的には、最長10年間、年末のローン残高の0.7%が毎年の所得税や住民税から控除されます。総額で最大140万円もの所得税や住民税の減税が受けられるのです。
リフォームローンや住宅ローン減税の詳細については、以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひご一読ください。


9.まとめ
いかがだったでしょうか。団地のリフォームの方向性やその費用感が、より具体的にイメージできるようになったのではないでしょうか。また、業者選びのポイントやローンの組み方など、団地のリフォームを実際に進める上で重要なポイントもご紹介しました。
団地のリフォームは大がかりな工事で、費用も高額になります。すべての希望を叶えようとすると1,000万円を超えることも珍しくありません。費用は抑えて、より多くの要望を叶えたい・・・リフォームを検討されている方ならどなたでも、このようにお考えのことでしょう。リフォームガイドは、みなさまが希望が叶うリフォームができるよう、業者探しの面で誠心誠意お手伝いいたします。
以下の記事でも団地リフォームについて解説しています。ぜひご参照ください。

