
古くなった和室の畳の上にフローリングを敷いてリフォームを考えられる方も多いでしょう。フローリングマットは、畳の上に敷くだけで簡単にお部屋のイメージを一新できる便利なアイテムです。しかし、湿気が溜まり、カビやダニが発生する懸念もあります。
この記事では、畳の上にフローリングを敷くメリットやデメリット、注意点、費用相場などを解説します。また、フローリングへのリフォームを検討中の方に役立つ施工事例についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
畳の上にフローリングマットを敷くメリット
畳の上にフローリングを敷くメリットは、以下の3つです。
- 低価格で手軽に和風から洋風へのリフォームができる
- 接着剤が不要で賃貸でも使える
- 色や質感のバリエーションが多い
[1]低価格で手軽に和風から洋風へのリフォームができる
畳の上にフローリングマットを敷くメリットとして、お部屋のイメージを手軽に一新できることが挙げられます。
畳の上にフローリングマットを敷くだけなので、DIY初心者の方でも簡単にお部屋の模様替えができます。
フローリングマットの価格は種類やサイズにより異なりますが、畳を剥がしてフローリングに張り替えるのと比べ、コストを抑えられるのもメリットです。
[2]接着剤が不要なので賃貸でも使える
フローリングマットは接着剤を使わず設置できるため、賃貸住宅でも安心して使用できます。
畳の上に敷くフローリングマットは裏面が滑り止めになっているため、はがした後ものり残りがほぼなく、原状回復が可能です。
接着剤を使用しないということは、何度でも繰り返し使えるということです。引っ越し先での再利用も可能。賃貸住宅の和室をおしゃれな洋室へイメージチェンジしたい場合に、フローリングマットはおすすめです。
[3]色や質感のバリエーションが多い
フローリングマットは色や質感のバリエーションが豊富で、お部屋のイメージに合わせて選べるのもメリットです。
住宅の中でも、床は大きな面積を占めます。床の色や質感によって、部屋の印象は大きく変化します。
フローリングマットはブラウン、アイボリー、ナチュラルなど色展開が豊富です。お部屋の雰囲気に合わせて色を選べば、まとまりのある空間に仕上がります。マットや光沢感など質感の違いによっても、お部屋の印象を変えられます。
畳の上にフローリングマットを敷くデメリット・注意点
畳の上にフローリングマットを敷く場合、以下の4つの点に注意しましょう。
- フローリングマット下の畳にカビ・ダニが発生する可能性がある
- マットとの境目に段差ができる
- 壁紙や襖・押入れ等の色合いとのバランスが崩れる
- 見た目が安っぽくなりがち
[1]フローリングマット下の畳にカビ・ダニが発生する可能性がある
畳の上にフローリングマットを敷くと、畳とマットの間に湿気が溜まり、カビやダニが発生する場合があります。
畳には、水分を吸湿したり放湿したりする調整作用があります。畳をフローリングマットで覆うと湿気を吸収したまま蓋をされた状態になり、そのまま放置するとカビやダニが発生しやすくなるため注意が必要です。
定期的にフローリングマットを取って風を通すなど、通気性を良くしましょう。
[2]マットとの境目に段差ができる
畳の上にフローリングマットを敷く際は、正確にサイズを測ってから、マットを購入しましょう。
お部屋のサイズより小さいフローリングマットを敷くと、畳とマットとの境目に段差ができます。すると段差の隙間にゴミが入り込み、掃除の手間が増えてしまいます。
お部屋のサイズに合うフローリングマットを選べば、段差との隙間にゴミが入らず、衛生的に保てます。
[3]壁紙や襖・押入れ等の色合いとのバランスが崩れる
本格的な和室の場合、畳をフローリングに変えると、部屋全体にまとまりがないように感じることもあるでしょう。
フローリングは、洋室で使われる床材です。和室の床をフローリングマットに変更する際は、壁紙や襖、押入れなどの色合いに合わせて選ぶのも重要です。
畳の上にフローリングを敷いてみたものの、お部屋の雰囲気にしっくりこず、リフォームを検討しなければならないケースもあります。購入を検討する際は、慎重に選びましょう。
[4]見た目が安っぽくなりがち
フローリングマットは手軽にお部屋の雰囲気を変えられる反面、本物のフローリングと比較して安っぽいと感じる方もいるかもしれません。
見た目にこだわるのであれば、天然木使用のフローリングマットを選ぶのがおすすめです。美しい木目と高級感は、天然木ならではの魅力です。