外壁を張り替えする人が読むべき費用や手順、メリットを解説

「外壁は塗装と張り替えどちらが適しているのか?」

こんな悩みを抱える人も多いでしょう。塗装リフォームに比べて外壁の張り替えには以下のようなメリットとデメリットがあります。

張り替えのメリット張り替えのデメリット
塗装では対処できない劣化を修復できる塗装より費用が高く工事期間が長い

張り替えリフォームは塗装では対処できない重度の劣化を修復できる一方で、費用が高く工事期間が長いです。

必要もないのに外壁の張り替えをしてしまうとお金が無駄になるだけですので、知識を得てあなたの家の外壁に最適なリフォーム方法を見つけましょう。


1.外壁を張り替えるための確認事項

図面

あなたの家の外壁に張り替えが必要なのか、塗装で済むのかといった基準は劣化具合によって決まります。

劣化状況を確認して他の方法で対処できないかをまずは検討していきましょう。

1-1.張り替えが必要かどうかを外壁の劣化状況から確認する

外壁の劣化状況としては以下があります。深刻度1〜2であれば塗装リフォームで十分に対処が可能です。

深刻度3の場合は外壁の張り替えが適していることがあります。

症状深刻度症状の説明
カビ・コケ・藻
壁のカビ・コケ・藻
1・外壁の表面にカビなどが発生していますが見た目に比べて被害は少ないです。
・長期間放置することで悪影響はありますが、デザイン性を気にしないのであれば今すぐ修繕が必要という状況ではありません。
・長期間放置することで悪影響はありますが、デザイン性を気にしないのであれば今すぐ修繕が必要という状況ではありません。
色あせ
色あせている壁
1・塗装した塗料の色が薄くなったりツヤが失われてきた状態です。
・外壁を保護するという塗料の機能が失われてきていますのでリフォームを検討する目安となります。
チョーキング
チョーキング
2・外壁をさわったときに粉がつくような状態です。
・塗料が完全に機能を失っていますので外壁の下地が見える前にリフォームをしましょう。
塗膜の剥離
塗膜の剥離している壁
2・塗膜が膨らんでいたり剥がれ落ちている状態です。
・下地が見えていますので外壁素材に悪影響が出ている可能性が高いです。外壁のリフォームをする必要があります。
クラック
クラックのある壁
3・サイディング外壁やモルタル外壁にひび割れが入っている状態です。
劣化症状としては重度で、雨漏りなどにより外壁内部が侵食されています。
・もしひびの幅が1ミリを超えているような場合は今すぐリフォームが必要です。
モルタル外壁の剥離
剥離しているモルタル外壁
3・外壁自体に大きなひび割れや欠損があるなら、今すぐメンテナンスが必要です。
・破損した部位から雨水や虫が浸入する恐れがありますので、すぐに業者に見積もり依頼をして下さい

1-2.部分張り替えで対応できるか確認する

どの劣化状況でも基本的には塗装で対処が可能です。

ただし外壁の内部が雨漏りなどによって侵食されていた場合は、放置すると建物の建て直しが必要となりますので外壁の張り替えが必要となるでしょう。

サイディング外壁で一部だけ劣化が進んでしまった場合は部分張り替えで対処できることもありますので業者に部分張り替えが可能かどうかを検討してもらいましょう。

ただしサイディング外壁の部分張り替えする場合は同じサイディングボードが無ければ修繕した部分の色が目立ちます。

デザイン性を重視する場合は全面張り替えのほうが良いでしょう。


2.外壁の張り替えにかかる費用

ヘルメットと家と計算機

一般的な30坪程度の住宅であればサイディング外壁の張り替えにかかる費用は150万円〜250万円程度です。

工事内容30坪(100㎡)の目安額
足場10〜15万円
施工費40〜70万円
シーリング10〜20万円
材料費50〜110万円
既存外壁解体10〜30万円
諸経費10〜30万円
合計150〜250万円

元がモルタル外壁の住宅をサイディング外壁に張り替える際は、既存外壁の解体費用がやや高く160万円〜270万円程度となります。

住宅の構造や業者によっては相場より極端に高くなる可能性もあります。

2-1.サイディングボードの費用

また、新しく張り替えるサイディングボードの種類のよっても価格が変動します。

サイディング外壁を張り替える場合は以下がだいたいの相場となるでしょう。

材質30坪の相場合計工事費用
窯業系サイディング60万円160〜230万円
金属系サイディング48万円150〜220万円
木質系サイディング72万円170〜240万円
樹脂系サイディング108万円190〜250万円

各材料には特徴のような特徴があります。

窯業系サイディング

窯業系サイディング

最も普及しているサイディングで、好みの見た目を作りやすい素材です。コストパフォーマンスが優れているわけではありませんがデザイン性が高いためよく利用されています。

金属系サイディング

金属系サイディング

非常に軽量で外壁の重ね張りによく利用されています。

最も安くコストパフォーマンスに優れていますが見た目があまり選べないため窯業系サイディングよりも普及していません。

木質系サイディング

木質系サイディング

非常にデザイン性が高く木目によるこだわりの見た目にしたいという場合に人気の素材です。木材ですので火や水に弱く、メンテナンスが他の材料に比べて多く必要なため普及度は低いです。

木目の落ち着いた外壁にしたい人に向いています。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディング 

施工難易度が高く扱える業者が少ないため日本ではほとんど使用されていません。

しかし耐久性が高くメンテナンスがほとんどいらないため手間を掛けたくない人に向いています。

価格は高いですが耐用年数は最も長いです。メンテナンス頻度を下げたい人に向いています。

2-2.工事前の壁を撤去する費用

外壁の張り替え時にかかる費用は元の外壁がサイディングかモルタルかによって異なります。

元の外壁撤去費用(30坪)
サイディング外壁10〜20万円
モルタル外壁15〜30万円

既存外壁がサイディングの場合、張り替えと重ね張りはどちらが良いのか?

元の外壁がサイディングの場合には塗装、重ね張り、張り替えと3つのリフォーム方法があります。

基本的に外壁の劣化具合によって決定します。軽度の劣化なら塗装、中度なら重ね張り、重度なら張り替えとなります。

ただ、劣化が軽度であってもデザインを変えたくて張り替えすることも可能です。費用は塗装、重ね張り、張り替えの順に高くなっていきますのでお金を使ってでもデザイン性を変えたいという人以外は基本的に業者の提案に従うと良いでしょう。

外壁の張り替え費用については、「外壁の張り替え費用の相場を知って安く抑える方法を解説」も参考にしてください。


3.外壁を張り替える場合の工事期間

カレンダーと時計 

既存の外壁を剥がしてサイディングに張り替える際には2週間〜4週間程度の工期がかかります。

サイディング工事は雨の影響を受けやすいため天候不良が続くと1ヵ月以上かかることもあるでしょう。

既存の壁の種類工事期間
モルタル外壁14〜25日
サイディング外壁14〜31日

工期が延びかねない要素とは

上記で紹介した工期は目安でしか無く、外壁の張替え工事は以下のような要因で工期が延びる可能性があります。

長期間の悪天候は工期が延びやすい

外壁の張り替え工事は天候に左右されやすいため梅雨や台風などで悪天候が続くと工事が進みません。

内部の劣化が激しい場合は工期が延びやすい

内部の劣化が激しい外壁

外壁を剥がした内部が腐食しているなど劣化がひどい場合は補強に時間がかかりますので工期が延びることがあります。

僻地での作業は工期が延びやすい

材料を運ぶのが難しい山間部などの場合は移動や運搬に時間がかかりますので工期が通常よりも長くなるでしょう。

作業が難しい構造の建物は工期が延びやすい

作業が難しい構造の建物

足場を組み立てるのが困難な構造をしている場合などは職人が作業するのが難しいため工期が延びやすいです。


4.外壁の張り替えを行うための手順

リフォーム業者

外壁の張り替え工事を行いたい場合は何から行えば良いのかわからない人が多いでしょう。張り替え工事を行うまでの手順について紹介していきます。

4-1.最適な工事を実施してくれる業者を選ぶ

外壁の張替え工事をどの業者に依頼するかを決めることが最も重要です。業者選びに失敗すると悪質業者に当たってしまい数十万円の損失を受けることになるでしょう。

業者に依頼する際は以下の点を確認することで悪質業者に騙される可能性を下げることができます。

4-2.外壁を調べてもらい本当に張り替えでなければ対応できないのかを検討する

まずは業者を呼んで外壁を調べてもらいましょう。

劣化具合によっては外壁の張り替えをするまでもなく塗装や重ね張りで対応が可能ですので無駄な費用を抑えることができます。

4-3.3社以上に見積もりを出してもらう

3つ以上の業者に相見積もりを依頼しましょう。2社だけではわからない場合で3社に見積もりを依頼することで適正価格を知ることができます。

もし業者選びで迷うようならリフォームガイドで見積もりを取得すれば比較的安心して選ぶことが可能でしょう。リフォームガイドは審査を通過した優良な業者のみが登録されています。その中からお客様のお住まいや要望に合った業者をピックアップし、同時に複数社から見積もりを取ることができますので、ぜひ活用してみましょう。

4-4.悪質業者の手口を把握する

悪質業者には定番の手口がありますので把握しておくことで騙されるリスクを下げることができます。

以下の手法を使っている業者は警戒したほうが良いでしょう。

  • 訪問営業をしている
  • 見積書の項目が「一式」ばかり
  • 見積書に税込みかどうかが書いていない

上記を守ることで優良業者に依頼して費用を抑えやすくなります。

(ご参考)リフォームガイドのご紹介

ここでは、紹介サイトの一つである弊社リフォームガイドについてご紹介します。リフォームガイドでは、みなさまのリフォーム内容や趣向に合わせてピッタリのリフォーム会社をまとめてご紹介できます。

リフォームガイドとは?

リフォームガイド:無料見積の申込はこちらから(登録はたったの30秒)
電話番号:0120-395-120
営業時間:10:00~19:00(全日)


5.工事中・工事後に自分たちで確認すべきこと

リフォーム業者

業者を選んだからといって油断は禁物です。工事中や工事後などにも気をつけなくてはいけない点はたくさんありますのでしっかりと確認して下さい。

5-1.張り替え作業中にチェックすること

外壁の張り替え工事中に確認すべきことは以下の2つです。

近隣住宅への挨拶は必ず事前に済ましておく

意外と忘れがちなのが隣人への挨拶です。工事中は騒音やホコリなど周辺地域に迷惑がかかります。

業者は隣家に挨拶に行きますが依頼主であるあなたも来るべきと考えている人は意外と多く、放置すると後でトラブルを引き起こします。

2階の窓は要注意!必ず施錠しましょう

工事期間中は足場が組まれていますので2階の窓から簡単に室内に侵入ができます。

泥棒にとっては格好の獲物ですので外出中に限らず窓の施錠はチェックしておきましょう。

5-2.張り替え工事後の確認

業者を選んで無事に工事も終わったからといって安心するのは早いです。工事が終わったのなら最終チェックをしましょう。

補修を忘れた部分があっても工事直後に指摘しなければ無償で対応してくれない業者もいます。工事が終わった段階で必ず外壁全体を確認して下さい。もしも問題があるのならすぐに業者に

連絡することが重要です。

シーリング部分をチェックしましょう

サイディングボード同士の隙間を埋めるゴム状の部分がシーリングです。技術力が低い業者だとシーリングの周囲が汚れたり整っていなくてデザイン性を損ねることがあります。

最悪の場合は工事と関係がない場所にシーリングが飛び散っていることもあるので仕上がりをチェックしましょう。

サイディング外壁の色やデザインを確認しましょう

指定したサイディング外壁と色や素材が異なっていないかを確認しましょう。

基本的にサイディング工事なら色や素材がおかしいことは無いはずですが悪質な業者だと油断ができません。

ひび割れや雨漏りをチェック

見た目ではわからないため後から気づいて失敗しやすいのが雨漏りです。

工事による衝撃で新たに雨漏りすることがあるため、工事終了後に雨が降ったら雨漏りが起きていないか確認して下さい。

見つけてすぐに業者に伝えることで対処してくれる可能性があります。また、新品のはずのサイディングボードにひび割れなどが見つかった場合もすぐに指摘しましょう。


6.まとめ

張り替え工事は30坪の住宅でも150万円〜250万円の費用がかかり、外壁リフォームの中でも特に高額な修復方法です。ですので可能なら塗装や重ね張りで対処したほうが費用を抑えることができるでしょう。

デザイン性がどうしても納得がいかない場合や劣化が激しくて塗装などでは対処ができない場合には張り替えが必要です。業者に依頼する時は悪質業者に当たらないよう、相見積もりといった対策を行って可能な限り安く費用を抑えましょう。

張り替え工事を失敗しないよう今回紹介した内容をもとに適切な工事をする業者選定を行って下さい。

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