
「外壁に石膏ボードを使うメリットとデメリットは何?」
「外壁に石膏ボードを使う場合の費用は?」
このような疑問を持ってはいませんか。
そんな人のために、この記事では外壁に石膏ボードを使うメリットや費用相場を紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。
- 外壁に石膏ボードを使うメリットとデメリット
- 外壁に石膏ボードを使う場合の費用相場
- 外壁に使える石膏ボードの種類
- 外壁に石膏ボードを施工する場合の注意点
- 外壁に石膏ボードを施工する場合の業者の選びかた
上記を知っておけば外壁に石膏ボードを利用する際に失敗を避けられるようになるでしょう。
目次
1.外壁に石膏ボードを使うメリットとデメリット
石膏ボードは、石膏という天然素材をパネル状にして表面を紙で保護した建築材料です。外壁に石膏ボードを使うメリットとデメリットを把握しないと、工事をしてもメリットを活かしきれずにデメリットばかりが強調されるかもしれません。
以下では、石膏ボードのメリットとデメリットを紹介します。
1-1.メリット
外壁に石膏ボードを使うメリットは防火性能と価格の安さです。外壁に防火性能をもたせる場合、石膏ボードを使用すれば非常に安い金額で工事が可能となります。
また、ガルバリウム鋼板のように薄い金属外壁を使う場合は石膏ボードを下地にすることで仕上がりが波打たずに綺麗になります。
1-2.デメリット
外壁に石膏ボードを使うデメリットは耐久性です。石膏ボードは面の衝撃には強いですが、点の衝撃には弱い性質があります。このため、強風による飛来物などによって一部だけに衝撃が発生した場合 、簡単に破損してしまうでしょう。
1-3.外壁に石膏ボードをおすすめできる人とは?
外壁では石膏ボードが必須なわけではありません。しかし、必要な防火性能を満たしていない場合や、防音性能を安価で少しでも高めたい場合は外壁と内壁の間に石膏ボードを設置して工事をすると良いでしょう。
2.外壁に石膏ボードを使う場合の費用相場
外壁に石膏ボードを使う場合の費用相場に明確な数字はありません。なぜなら、外壁の下地に石膏ボードを施工するためだけに工事するケースは無いからです。石膏ボードを施工するかどうかは外壁材を設置する際に決めるのが一般的です。
以下では、おおよその目安として石膏ボードの施工にかかる費用相場を提示いたします。
2-1.石膏ボードの施工費用
材料人施工費用をあわせて、1平方メートルあたり1,000〜3,000円程度が目安となります。住宅の外壁全体に石膏ボードを設置する場合は合計工事費用が15〜50万円程度が目安となるでしょう。この他に、外壁の施工費用が工事内容に応じて100万円以上かかります。
2-2.石膏ボードのメンテナンス費用
下地に含まれる石膏ボードをメンテナンスする場合は外壁の解体が必要です。気軽にふれられる部位ではないため、石膏ボードのメンテナンスは外壁の修繕と同時におこないます。
石膏ボード全体を交換する場合は20〜60万円程度で、外壁全体の補修費用も加えると150万円を超えるでしょう。
3.外壁に使える石膏ボードの種類
外壁に使える石膏ボードの種類は以下の5種類です。
- 石膏ボード
- 強化石膏ボード
- 構造用石膏ボード
- 石膏ラスボード
- シージング石膏ボード
どの石膏ボードを使うかは業者と相談しましょう。価格や性能によって最適な種類は異なるため、一概にどの部材が良いとは言えません。
以下では、それぞれを詳しく紹介していきましょう。
3-1.石膏ボード
一般的な石膏ボードのことです。石膏のまわりを紙で覆っています。壁の下地の防火や、遮音性能を考慮して使用します。安価で施工する場合に適しています。
3-2.強化石膏ボード
一般的な石膏ボードのなかに無機質の繊維などを含ませて耐火性と耐衝撃性を上げた石膏ボードです。用途は一般的な石膏ボードと同じく下地ですが、外壁の耐久性を少しでも上げたい場合に適しています。
3-3.構造用石膏ボード
強化石膏ボードの性能に加えて釘に対する側面抵抗力を高めた石膏ボードです。下地の石膏ボードに多数の釘を打つことを前提としている場合に適しています。
3-4.石膏ラスボード
一般的な石膏ボードの表面に長方形のくぼみをつけたものです。下地としてではなく仕上げ材として石膏ボードを使う場合に、塗装後の仕上がりを重視して作られた建築材です。
なお、石膏ボードを外壁の仕上げ材にする場合は、塗装だけではなく湿度や雨対策なども必要となります。
しかし、外壁は紫外線や雨にさらされやすいため実際に利用する人はほとんどいません。「周辺環境を整えれば外壁の仕上げ材として使える石膏ボード」という程度の認識で良いでしょう。
3-5.シージング石膏ボード
内部と表面に防水処理をほどこした石膏ボードです。一般的な石膏ボードと比べて吸水時の強度が高く、壊れにくい性質があります。防水性能を最も重視する人に適しています。
4.外壁に石膏ボードを施工する場合の注意点
外壁に石膏ボードを施工する場合には大きな注意点があります。注意点を守らないと工事に失敗して再工事が必要となり、無駄な費用がかかるでしょう。
それは、外壁の石膏ボードはDIYで工事をしない、ということです。石膏ボードは下地に施工する場合が多く、工事をする場合は外壁を剥がさなくてはいけません。
非常に高度な技術が必要なため、知識があったとしても工事に失敗する危険性が高く、再工事を業者に依頼することとなるでしょう。
また、外壁に穴があいて石膏ボードが見えている場合でも自分で補修するのはおすすめしません。
なぜなら、穴を塞いだと思っても実は他の部位から雨水が侵入して数年で腐食してしまう危険性があるからです。
石膏ボードや外壁に関する補修や設置は、DIYではなく業者に依頼しましょう。
5.外壁に石膏ボードを施工する場合の業者の選び方
外壁に石膏ボードを施工する場合、業者の選びかたで重要なポイントが3つあります。
- 相見積もりで優良企業を探す
- 下請け企業を使う会社に依頼しない
- 訪問営業の業者は避ける
上記を確認せずに依頼すると多額の費用を無駄にするリスクがあります。
5-1.相見積もりで優良企業を探す
外壁工事を依頼する業者は必ず相見積もりで選びましょう。相見積もりとは、複数の業者に同じ工事条件で見積もりを依頼することです。
相見積もりをすることで価格や工事内容を比較して業者の良し悪しを判別しやすくなります。
相見積もりには3つのチェック要素があります。
価格が他社と離れすぎていないか
見積書の価格が他社より安すぎる・高すぎる場合は依頼を避けましょう。「安すぎるのは別にいいのではないか?」と考える人もいるでしょう。
しかし、安すぎる業者は手抜き工事をしている危険があり、工事をしても雨漏りや再工事が必要になる確率が高くなります。
数量が「一式」ばかりではないか
見積書の数量が「一式」ばかりの業者に依頼してはいけません。一式とは、細かい工事部位の数量に使われる単位です。
見積書の大半を一式で表記する業者は、工事面積を調査せずにいい加減な見積もりを出しています。 工程や材料ごとに「平方メートル」や「枚」といった単位で表記するのが一般的です。
実際の工事価格よりも無駄に費用を取られたり足りなかったりした場合は、追加費用を請求される可能性があります。
施工実績が豊富か
見積もりを出してもらう際に、同様の工事の実績がどのくらいあるかを確認しましょう。10件以下であれば工事は依頼しないほうが賢明です。
実績がある会社ほど信頼性が高まるため、 どのくらい実績があるのかは業者選びの重要な指標となります。
実績が多い企業ほどさまざまな工事をしているため、豊富な工事方法や材料を把握しており、技術的なノウハウも蓄積しているからです。
5-2.下請け企業を使う会社に依頼しない
業者の中には、依頼だけを受けて工事は下請け企業に任せるケースがあります。一般的に、ゼネコンやホームセンター、ハウスメーカーなどは下請けに依頼します。
下請け企業を使う会社の場合、工事費から2〜3割程度を仲介料として抜いています。実際の工事費は7〜8割となるため、品質が低下するでしょう。
最初から自社で工事をしている企業に依頼すれば仲介料はかかりません。自社施工をしているかどうかは見積もりの際に確認しておきましょう。
5-3.訪問営業の業者は避ける
唐突に訪問してきた業者に工事を依頼してはいけません。なぜなら、訪問営業をする企業は高確率で悪徳業者だからです。
優良な業者であれば待っていても仕事が入ってきます。そうでなくても、営業するのは企業相手であり個人ではありません。
個人住宅に営業をする業者というのは、依頼が来ないとか企業に相手にされないといった問題があるケースが多いのです。
6.まとめ
外壁に石膏ボードを使う場合、防火性や防音性を高める目的で下地に利用するケースが一般的です。
費用対効果を考えると、石膏ボードの交換のためだけに工事は避け、外壁の修理や交換と一緒におこなうとよいでしょう。
外壁の仕上げ材について知りたい場合は「外壁を塗り壁にするメリットとデメリット!種類や手順も解説」で紹介しています。チェックしてみてください。
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