キッチンカウンターのリフォーム・交換・後付け|費用や素材について解説

対面キッチンの手元を隠し、配膳にも便利なキッチンカウンター。キッチンカウンターは材質によって、キッチン本体よりも早く劣化することがあります。

キッチンリフォームはまだ考えていないけれど、キッチンカウンターだけを交換したい」または「対面キッチンの雰囲気を変えたい」こんなふうにお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、キッチンカウンターの交換や後付け、高さや大きさを変える、収納設置などのリフォームについて解説。費用カウンターの素材リフォームの依頼先もあわせて紹介します。


1.キッチンカウンターはどこまでリフォームできる?費用はどのくらい?

キッチンカウンターは、対面式キッチンとダイニングの間にある、立ち上がり部分のカウンターを指します。

キッチンカウンターの大きさを変えたり、カウンター下に収納を設置したりすることもでき、利便性やキッチンのイメージを変えることも可能です。

具体的にどんなリフォームができるのか、費用はいくらかを見ていきましょう。

1-1.キッチンカウンターを交換したい

キッチンカウンターは、天板部分だけを交換できます

ただし既設のキッチンカウンターを外すには、壁をはがしてカウンターを固定しているビスを取り外す必要があります。そのため、キッチンカウンターの交換でも、壁の補修費用もかかることに注意しましょう。

費用は、カウンターのサイズや材質により異なりますが、10万円~が目安です。

1-2.キッチンカウンターの高さを変えたい

キッチンカウンターの高さは変えることができますが、腰壁を解体してカウンターを取り外し、新しい高さの腰壁をつくり直します

また、ダイニング側の壁はクロスで仕上げますが、キッチン側の壁はキッチンパネルやタイルなど、現状に合わせた壁仕上げで仕上げる必要があり、費用や仕上がりについて確認しておくことが必要です。

高さ変更にかかる費用は、総額で15万円~を目安に考えておきましょう。
内訳は腰壁の解体と補修、クロスの仕上げに約10万円、新しいキッチンカウンターに約5万円程です。また、袖壁がある場合は、解体費用がもう少しかかります。

キッチンカウンターの高さが変わると、使い勝手はどう変わる?

カウンターの高さが110〜120cm程あると、手元を隠したり、水ハネを防いだり機能性は向上しますが、開放感が薄れます。

反対に、立ち上がりを最小限にして95cm程度の高さにすると、開口部を大きくすることができますが、手元やキッチンの様子が見えやすくなります。

キッチンカウンターの高さ変更には、それぞれに一長一短があることに注意して検討しましょう。

1-3.キッチンカウンターの大きさ(奥行き)を変えたい

キッチンカウンター大きさ変える

出典:http://cube-renovation.co.jp/works/28244/%e3%82%ad%e3%83%83%e3%83%81%e3%83%b3%e3%83%bb%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac%e5%b7%a5%e4%ba%8b%ef%bc%88%e5%8d%83%e8%91%89%e7%9c%8c%e5%8d%83%e8%91%89%e5%b8%82%e3%83%bbs%e6%a7%98%e9%82%b8%ef%bc%89/

キッチンカウンターの大きさ(奥行き)が変わると、食事をしたり、バーカウンターのように使ったりと活用の幅が広がります。
ハイチェアを使う必要がありますが、配膳や片付けがラクになるのでとても便利です。
回答

カウンターの大きさ(奥行き)を変えるには、腰壁を解体して既設カウンターを取り外し、その際に下地補強や支えとなる金物を設置します。その後、新設カウンターの取り付け、腰壁の補修やクロス貼り替えを行います。
費用の目安は20万円~です。

カウンターを小さくする場合は、カウンターの天板のみを交換する際と同様に、腰壁を解体して既設カウンターを取り外し、新設のカウンターを取り付けます。
新設カウンターのサイズにもよりますが、費用は10万円~が目安です。

1-4.食事ができるキッチンカウンター(カウンターテーブル)を取り付けたい

カウンターテーブルの例

キッチンカウンターの奥行きを大きくして、食事ができるようにすることもできますが、ハイチェアを使用する必要があり、小さなお子さんや高齢者の方は使いづらく、転落・転倒の危険も。
ダイニングテーブルと同等の高さ(70cm前後)のカウンターテーブルを設置すれば、ダイニングチェアで食事ができるようになります。
回答

カウンターテーブルの後付けは、強度を確保することが重要です。腰壁を解体し、下地を補強した上で、カウンターテーブルを取り付けます。その後、クロスで壁仕上げを行います。
費用の目安は、10万円~です。

1-5.キッチンカウンター下に収納をつくりたい

収納付きのキッチンカウンター例

出典:http://cube-renovation.co.jp/works/22645/%e5%85%a8%e9%9d%a2%e6%94%b9%e8%a3%85%e5%b7%a5%e4%ba%8b%ef%bc%88%e5%8d%83%e8%91%89%e7%9c%8c%e4%bd%90%e5%80%89%e3%81%84%e3%81%97t%e6%a7%98%e9%82%b8%ef%bc%89/

キッチンカウンターの下に収納をつくることもできます。壁からキッチンの端までピッタリサイズの収納をつくれることが造作家具の魅力です。

ただし、収納を使用するためのスペースが必要になり、ダイニングテーブルがキッチンから離れることに注意しましょう。ダイニング側の広さに余裕がある場合に採用できるプランです。

費用は、収納のサイズや扉の有無によって変わりますが、オープン棚の場合で10万円~が目安になります。
腰壁部分に埋め込むように造作するニッチ収納の場合は、15万円~が目安になりますが、腰壁の構造によっては設置できないケースもあるでしょう。

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2.キッチンカウンターの材質にはどんな種類がある?

キッチンカウンターの材質には、人工大理石やメラミン、木製カウンターなどがあります。使用頻度や目的、キッチンのデザイン性に合わせて選びましょう。

キッチンカウンターの材質一覧

キッチンカウンターの材質の特徴をまとめると以下のようになります。

メラニン 人口大理石 無垢材 集成材 タイル
耐熱性
耐水性
耐久性
耐衝撃性
メンテナンス性
デザイン性
価格

費用を抑えたい場合はメラミン、機能性とデザイン性の両立を求めるなら人工大理石が適しています。
用途が配膳や食事の場合、木の風合いを楽しみたい場合は、無垢材や集成材を選ぶと良いでしょう。こまめなお手入れやコストをかけられるのならタイルという選択肢もあります。

以下で一つひとつの素材について解説します。

2-1.メラミン|費用を抑えたい場合におすすめ

メラニン素材のカウンターイメージ

メラミンカウンターは、基材(耐水MDFなど)にメラミン化粧板を貼り、熱や圧力をかけて一体成形したものです。

単色だけでなく、石目柄・木目柄などもあり、デザインが豊富で比較的安価なことが魅力です。耐水性があり、傷が付きにくいことから、食器棚のカウンターとしても普及しています。

本物の木や石の質感には及びませんが、費用を抑えながらデザイン性や機能性を上げたい場合には、メラミンカウンターがおすすめです。

2-2.人工大理石|キッチン天板とコーディネートしやすい

人口大理石キッチンカウンター

人工大理石とは、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を原料とした人工素材です。耐水性や耐久性に優れており、キッチン天板で主流の素材です。

キッチン天板が人工大理石であれば、キッチンカウンターも統一することによって、キッチン全体に一体感が出ます。ただし、価格はメラミンカウンターよりも高額です。

2-3.木材|内装材とコーディネートしやすい

木材カウンターのイメージ

内装材や家具とコーディネートしやすいことが木製カウンターの魅力ですが、メラミンや人工大理石と比較すると、耐水性や耐熱性といった機能性は劣ります

無垢材

無垢材は、天然木から切り出した一枚板のカウンターです。本物の木の質感、風合いが楽しめる素材ですが、反りや割れが起こる場合もあります。
非常に高価で、カウンター材だけで数十万円することもめずらしくありません。

集成材

無垢材に比べて反りや割れが少なく、木の風合いを感じられるのが集成カウンターです。
30mm程度の小さな角材を接着剤でつなぎ合わせることにより、反りや割れを防ぎ、強度を高めています。

集成材は、無垢材より安い、加工性が良い、品質が安定しているなどのメリットがあります。

2-4.タイル|個性を出したい場合におすすめ

タイルは、本物の焼き物の風合いをキッチンに取り入れられる、木とはまた違った魅力のある自然素材です。デザインが豊富なタイルは、選び方や貼り方によって唯一無二の空間をつくることができます

タイルカウンターは、下地の状態や貼り方によっては不陸(水平でない状態)が出る場合もあり、職人の技術が重要になります。


3.キッチンカウンターのリフォームはどこに依頼できる?

キッチンカウンターは、システムキッチンのリフォームを伴うことなく、カウンター周辺だけを工事することが可能です。

ただし、工事内容やカウンターの材質によっては、熟練した技術や判断が求められます。腰壁をつくり直す必要があり、専門的な知識も欠かせません。

キッチンカウンターのリフォームは、内装工事や細やかな対応を得意とするリフォーム会社に依頼することをおすすめします。
回答

4.まとめ

キッチンカウンターを交換するリフォームは、比較的低コスト・短期間でできる工事です。劣化が気になる場合は、交換を検討してみましょう。

ただし、カウンターの大きさや高さを変えたい場合、カウンターテーブルを後付けしたい場合などは、腰壁の納まりや下地補強など考慮しなければならない要素が増え、専門的な判断が必要です。

内装工事の実績が多いリフォーム会社なら、適切な判断をした上で、イメージ通りの空間を実現することができます。

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