キッチンの床はタイルでおしゃれに!リフォームの注意点と対策

キッチン床タイル

キッチンに適した床材にはいくつかの種類がありますが、「手間をかけずにキレイな状態を保ちたい」「自分好みのデザインにこだわりたい」という方に好まれているのがタイルです。
色柄が豊富で、洋風・和風どちらのインテリアテイストにもなじみやすい点が魅力ですよね。

ただし、日常生活に取り入れるとなると、見た目だけでなく使い勝手も確認しておく必要があります。
そこで今回は、キッチンの床をタイルにするメリットと注意点、使いにくさを感じたときの対策について解説します。


キッチンの床をタイルにする3つのメリット

タイル床キッチンイメージ

キッチンの床材といえば、フローリングやクッションフロアを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
床をタイル貼りにすることでどのようなメリットが得られるのか、ほかの床材と比較しながら解説します。

[1]耐水性が高く、掃除がしやすい

耐水性が高く汚れが付きにくいタイルは、水はねや油はねによる汚れが気になるキッチンにぴったりの床材といえるでしょう。油汚れにも強く、洗剤を少しつけて拭くだけでキレイになるので、掃除やメンテナンスにほとんど手間がかかりません。

フローリングは意外と水に弱く、すぐに拭き取らないとシミになってしまいます。また、定期的にワックスや専用オイルを塗るといったメンテナンスが必要です。掃除がしやすく、お手入れの手間もかからないという点では、タイルのほうが優れています。

[2]耐久性に優れ、衝撃に強い

タイルは傷に強く、耐久性に優れた床材です。衝撃にも強いため、重いものを落としても破れたり傷ついたりすることはなく、キレイな状態で長く使い続けられます。

フローリングやクッションフロアはタイルに比べて柔らかく、冷蔵庫を移動させたときに床にへこみがついていたり、キャスター付きのキッチンワゴンで傷がついてしまったりすることがあります。その場合、傷ついた部分を補修しなくてはなりません。
その点、タイルは補修の頻度が少なく、メンテナンスコストが抑えられます

[3]色やデザインが豊富

おしゃれなキッチン床イメージ

タイルは色やデザインが豊富な床材です。例えば、異なる色のタイルを組み合わせて、床に独自の模様をつくることもできます。フローリングやクッションフロアでは実現できないデザインが可能なので、インテリアにとことんこだわりたい方に、おすすめです。


キッチンの床をタイルにする際の5つの注意点と対策

タイルは耐水性・耐久性が高く、デザイン性にも優れていますが、実際に使用するとなると注意すべき点があることも事実です。ここでは、キッチンの床をタイルにしたことで後悔した事例と、その対策を紹介します。

[1]冷えやすいため、足元を暖める対策を

タイル貼りの床は夏はひんやりして気持ちよく過ごせますが、冬は冷えやすく、キッチンでの立ち仕事をつらく感じがちです。

対策

キッチンマットイメージ
てっとり早い対策としては、厚手のキッチンマットを敷く、温かい素材のスリッパを履く、足元に暖房器具を置くなどがあげられます。
予算にゆとりがあれば、床暖房を導入するのもよいでしょう。その場合は、床暖房対応のタイルを選ぶようにしてください。

[2]目地の汚れが目立つため、配色に工夫を

タイルそのものは汚れに強い素材ですが、モルタルなどが使用される目地部分はそうではありません。目地に油汚れが入りこむと落ちにくく、白など薄い色の場合は汚れが目立ってしまいます。

対策

目地黒タイルイメージ
汚れを目立ちにくくするには、目地の色に黒や濃いめのグレーなどを選び、それに合わせてタイルの色を決めるとよいでしょう。白系の目地にする場合は、あらかじめコーティング剤を塗ったり、油はねしやすい場所にキッチンマットを敷いたりといった対策を行うことをおすすめします。

[3]モノを落とすと割れやすいので、飛び散らない工夫を

タイルはとても硬い素材なので、食器を落とすと食器が割れてしまう可能性があります。

対策

少しでも衝撃を和らげるために、また、割れた破片を飛び散りにくくするために、キッチンマットを敷いたほうがよいでしょう。
細かい破片は思わぬところまで飛び散ることがあります。素足で踏むとケガをしてしまうので、小さな子どもやペットがいる家庭では、タイル以外の床材を検討したほうがよいかもしれません。

[4]素材によっては滑りやすいので、滑り止め加工のタイルがおすすめ

表面が滑らかなタイルは滑りやすく、転倒の危険性があります。ほかの床材と比較して表面も固いため、高齢の方がいる場合などは特に注意が必要です。

対策

キッチンでの事故を防ぐためには、表面に凹凸のある滑りにくいタイルを選ぶようにしましょう。また、キッチンマットやスリッパも、滑り止め加工が施されているものを使用すると、より安心です。

[5]リビングやダイニングと調和が取れる素材選びに注意

キッチンとLDの床材が違うイメージ

タイルの色・柄を好みだけで選んでしまうと、仕上がったときにリビングやダイニングとの調和が取れないことがあります。

対策

タイルを選ぶときは、全体のバランスを考えるようにしましょう。リビングやダイニングの床の素材や色、目地の色、キッチンの壁や照明の色など、トータルで考えることが大切です。
また、カタログは実物と色が少し異なることがあるので、必ずサンプルを取り寄せて、色のバランスを確認してから決めるようにしてください。


タイルとフロアタイルの違い

タイルとよく似た床材に「フロアタイル」があります。陶磁器やセラミックなどでつくられるタイルに対し、フロアタイルの素材はポリ塩化ビニルです。
素材は異なるもののタイルそっくりの質感で、耐水性・耐久性に優れているうえ、木目調や石目調など色柄のバリエーションは豊富に展開されています。

本物のタイルよりも施工が簡単で費用も抑えられるので、本物のタイルは予算的に難しいといった場合に、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。


キッチンの床をタイルにするリフォーム費用相場

床をタイルにするリフォーム費用の目安は1㎡あたり1万6,000円~3万5,000円ほど(施工費+材料費)です。このほかに、既存床の解体撤去費や廃材処分費、諸経費がかかります。
タイルのグレードにもよりますが、床面積が20㎡の場合、30万円~100万円ほどを目安にするとよいでしょう。床暖房を入れる場合は、さらに追加工事が必要です。

既存床の状態によって、そのままタイルを貼る「上貼り」が可能なケースもあります。この場合、解体撤去費がかからないので、その分の費用でタイルをグレードアップできるかもしれません。
まずはリフォーム業者に相談してみましょう!
回答

DIYでキッチンの床をタイルにすることは可能?

結論から言うと、DIYでキッチンの床をタイルにすることは可能です。特に、フロアタイルは既存床の上にシート状の床材を貼るだけなので、プロでなくても比較的簡単に施工できるでしょう。

しかし、キッチンの床がきれいな四角形とはかぎりません。柱が出ている場所や壁が引っ込んでいる場所にキレイにフロアタイルを敷き詰めるには、タイルをカットする専用の工具が必要です。本物のタイルを貼る場合は丁寧な下処理が必要で、知識と技術が仕上がりを左右します。
長く安心して使用できる美しい床にするためには、専門業者に依頼することをおすすめします。


まとめ

耐水性や耐久性が高く、お手入れが簡単なタイルは、水はね・油はねで汚れやすいキッチンにおすすめの床材といえるでしょう。ただし、ほかの床材に比べてリフォーム費用は高額になりがちで、滑りやすい、足元が冷えやすいなどの注意点もあります。見た目の美しさはもちろんですが、毎日の生活を考えて使いやすい床材を選びたいですね。

床材の張替えリフォームについては、こちらの記事も参考にしてください。

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