
「床の張替え費用ってどれくらい?」
と思われている方も多いのではないでしょうか。
「床張替えのリフォーム費用」といっても、現状の床の材質や、張替える新しい床の材質、張り方などによって費用が大きく変わります。
そこで、それらのパターン別に費用をご説明しますので、あなたがしたい床の張替え費用が必ず分かります。さらに、床張替えの費用を見るときの注意点もご説明しますので、「あのとき、ああしとけばよかった」など後悔しない床張替えができます。
ぜひご一読ください。
また、リフォームガイドが実際の見積もりを集計して算出した、フローリングリフォームの費用相場はこちらからご覧いただけます。
>>データで見るフローリングリフォームの費用と相場
1.【現在の床材別】床の張替えリフォームの費用相場
床の張替え費用は、もともとの床材と張り替えた後の床材の種類によって大体の予算を立てることができます。床材の種類の違いによって、張替えの手間や取りうる工法が違うため費用差が発生します。
現在の床材がカーペットやクッションフロアの場合、畳やフローリングに比べて全面剥がしや3章下で解説している下地補修が簡単なため、比較的費用は安くなります。
この章では、以下5つのパターンについて解説します。
1.現在の床材がフローリングの場合
2.現在の床材がカーペットの場合
3.現在の床材がクッションフロアの場合
4.現在の床材がフロアタイルの場合
5.現在の床材が畳の場合
それぞれのパターンの床張替え費用を、現在の床材別にご説明します。また、床材の特徴については1章下の補足でも説明しているので、合わせて確認してください。
1-1.現在の床材がフローリングの場合
張り替え後の素材 | 合板フローリング | 無垢フローリング | クッションフロア | フロアタイル | |
---|---|---|---|---|---|
費用相場 | 6畳 | 10~16 | 10~18 | 6~10 | 5~8 |
8畳 | 12~20 | 12~24 | 8~12 | 7~10 | |
10畳 | 16~24 | 21~29 | 8~15 | 8~12 | |
15畳 | 24~36 | 32~43 | 14~20 | 12~16 | |
20畳 | 33~48 | 43~58 | 16~22 | 17~24 |
※単位:万円
フローリングからの張り替えの場合、一度剝がしてから施工する必要がある場合が多いため、比較的価格が上がる傾向があります。また、下地処理が必要になる場合がありますのでその分料金も上乗せされます。
ですが、フローリングの上に重ねて床材を貼る「上張り工法」であれば、施工費用を抑えることが出来ます。なお、上張りの場合、6~15ミリ程度の段差ができてしまうというデメリットがあります。そのデメリットを許容できるのであれば、上張りは費用の面でおすすめの工法になります。
2章では実際の床張り替え事例を紹介しています。
フローリングをそれぞれの床材へ張替えた事例はこちら↓
>>フローリングの張り替えリフォームにかかる費用相場【広さ別】に解説!
1-2.現在の床材がカーペットの場合
貼り替え後の素材 | 合板フローリング | 無垢フローリング | クッションフロア | フロアタイル | |
---|---|---|---|---|---|
費用相場 | 6畳 | 8~15 | 8~16 | 5~8 | 5~9 |
8畳 | 9~19 | 10~21 | 7~10 | 9~12 | |
10畳 | 11~21 | 12~26 | 10~15 | 11~16 | |
15畳 | 15~29 | 18~33 | 11~20 | 12~21 | |
20畳 | 18~35 | 22~40 | 13~22 | 14~24 |
※単位:万円
カーペットからリフォームする際は、一度全て剥がしてから施工する必要があります。また、その際に下地処理が必要になることもありますので、見えない部分のリフォームも予算に組み込まなければなりません。
ですが、カビがはえやすかったりシミや汚れがつきやすいカーペットからフローリングにすると、オシャレで住みやすい空間になりますので人気なリフォームです。
2章ではカーペットからフローリングへリフォームする事例を紹介していますので、合わせて参考にしてください。
1-3.現在の床材がクッションフロアの場合
張り替え後の素材 | 合板フローリング | 無垢フローリング | クッションフロア | フロアタイル | |
---|---|---|---|---|---|
費用相場 | 6畳 | 8~19 | 8~16 | 3~5 | 4~6 |
8畳 | 9~12 | 10~21 | 5~8 | 5~9 | |
10畳 | 10~21 | 11~24 | 6~10 | 6~11 | |
15畳 | 16~32 | 17~36 | 8~14 | 9~15 | |
20畳 | 21~43 | 23~48 | 12~18 | 11~19 |
※単位:万円
クッションフロアは、施工が非常に簡単で安価なことが一番の魅力です。元がクッションフロアでも同じように簡単に施工が行えるため、リフォームの価格が低いことが多いです。
また、耐水性があるためリビングなどの他に洗面所やトイレの床に使用されていることが多いです。
水回りのリフォームを考えている方は現在の床材がクッションフロアであることが多いですので、確認するようにしましょう。
1-4.現在の床材がフロアタイルの場合
貼り替え後の素材 | 合板フローリング | 無垢フローリング | クッションフロア | フロアタイル | |
---|---|---|---|---|---|
費用相場 | 6畳 | 6~14 | 6~16 | 2~4 | 5~8 |
8畳 | 8~18 | 9~21 | 3~4 | 7~10 | |
10畳 | 16~25 | 18~27 | 5~7 | 9~12 | |
15畳 | 20~28 | 24~30 | 6~9 | 14~18 | |
20畳 | 26~34 | 28~38 | 8~10 | 19~24 |
※単位:万円
フロアタイルは一部分だけのリフォームが可能なので、施工が簡単に行えます。その手軽さから、近年DIYでも人気が高まっています。
もしもフロアタイルからフロアタイルに施工する場合、汚れている部分のみを取り換えるという手法で最大まで金額を抑えることも可能です。
一部だけリフォームするか全てリフォームするかどうかは、施工会社に相談し予算と照らし合わせながら決めるようにしましょう。
1-5.現在の床材が畳の場合
貼り替え後の素材 | 合板フローリング | 無垢フローリング | クッションフロア | フロアタイル | |
---|---|---|---|---|---|
費用相場 | 6畳 | 15~22 | 15~24 | 9~12 | 10~15 |
8畳 | 19~28 | 19~30 | 10~15 | 12~18 | |
10畳 | 22~33 | 23~36 | 12~19 | 14~20 | |
15畳 | 33~50 | 32~54 | 16~25 | 18~25 | |
20畳 | 45~67 | 47~72 | 19~29 | 19~26 |
※単位:万円
現在の床材が畳の場合、主にフローリングに張替えることがほとんどかと思います。中古で購入したお宅の和室を洋室にリフォームする方も多いです。
畳をリフォームする際は、一度全て剥がしてから施工する必要があります。また、その際に下地処理が必要になることもありますので、見えない部分のリフォームも予算に組み込まなければなりません。
予算を抑えるために、畳から畳にリフォームをする方もいます。
2章では、
を紹介しています。
1章でも解説した通り、主にリフォームの張替えに選ばれる床材は以下の4つがあります。
・合板フローリング
・無垢フローリング
・フロアタイル
・クッションフロア
それぞれの違いは以下の通りです。
【マンションで床リフォームをする際の注意点】
マンションのような集合住宅で床のリフォームをする際は、管理規約によって床のリフォームに制限がある場合があります。
例えば、仕様する床材の遮音等級が定められており、床材の種類が限られることがあります。リフォーム前には必ず管理規約を確認してください。
2.床の張替えリフォーム事例から分かる費用
ここでは、床の張替えリフォームの事例をいくつかご紹介します。実際にかかった費用も知ることで、あなたがしたい床の張替えリフォームの費用感がわかります。
2-1.フローリング→フローリングの事例(10畳)【19万円】
経年劣化により、フローリングの張り替えをご希望された施主様。マンションのため、防音性の高い素材のフローリングに張り替えました。下地処理が必要無かったため、この価格で抑えることが出来ました。
出典:http://www.infield-gr.jp/case_interior/detail0010.php
2-2.フローリング→フロアタイルの事例【5.5万円】
施工前のフローリングにものを落としたような凹み傷が多かったため、落下衝撃に強いフロアタイルをご提案。フロアタイルは必要な部分のみでの施工を行えたため、安価にリフォームが出来ました。同系色ですがお部屋の雰囲気がガラッと変わっています。
出典:http://www.infield-gr.jp/case_interior/detail0027.php
2-3.フローリング→クッションフロアの事例【13万円】
愛犬の為にリフォームをされる施主様に、ペット対応のクッションフロアをご提案。通常クッションフロアに比べ滑りにくい加工がされている為、ペットの足や関節への負担を軽減してくれます。また、表面には消臭機能と傷つきにくい特性もあり、飼い主にも嬉しいポイントです。愛犬と飼い主、両方にとって素敵なリフォームとなりました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/818