
「床張替えのリフォーム費用」といっても、現状の床材、張替える新しい床材、張り方などによって費用が大きく変わります。
この記事では、以下4種類の床材に張り替える費用を、現在の床材(フローリング・カーペット・クッションフロア・フロアタイル・畳)別に解説します。
- 合板フローリング
- 無垢フローリング
- クッションフロア
- フロアタイル
さらに、床張替えの費用を見るときの注意点もご説明しますので、「あのとき、ああしとけばよかった」など後悔しない床張替えができます。ぜひご一読ください。
1.【現在の床材別】床の張替えリフォームの費用相場
床材の種類の違いによって、張替えの手間や取りうる工法が違うため費用差が発生します。
この章では、以下5つのパターンについて解説します。
1.現在の床材がフローリングの場合
2.現在の床材がカーペットの場合
3.現在の床材がクッションフロアの場合
4.現在の床材がフロアタイルの場合
5.現在の床材が畳の場合
それぞれのパターンの床張替え費用を、現在の床材別にご説明します。また、それぞれの床材の特徴も説明しているので、参考にしてください。
1-1.現在の床材が「フローリング」の場合
今の床材がフローリングの場合、一般的な合板フローリングに張り替える費用は10~48万円、クッションフロアに張り替える費用は6~22万円ほどかかります。
張り替え後の素材 | 合板フローリング | 無垢フローリング | クッションフロア | フロアタイル | |
---|---|---|---|---|---|
費用相場 | 6畳 | 10~16 | 10~18 | 6~10 | 5~8 |
8畳 | 12~20 | 12~24 | 8~12 | 7~10 | |
10畳 | 16~24 | 21~29 | 8~15 | 8~12 | |
15畳 | 24~36 | 32~43 | 14~20 | 12~16 | |
20畳 | 33~48 | 43~58 | 16~22 | 17~24 |
※単位:万円
フローリングからの張り替えの場合、一度剝がしてから施工する必要がある場合が多いため、比較的価格が上がる傾向があります。また、下地処理が必要になる場合がありますのでその分料金も上乗せされます。
施工費用を抑えるには、フローリングの上に重ねて床材を貼る「上張り工法」という工法を用いる方法があります。ただし、上張り工法の場合、6~15ミリ程度の段差ができてしまうというデメリットがあります。そのデメリットを許容できるのであれば、上張り工法は費用の面でおすすめの工法になります。
▼フローリングをそれぞれの床材へ張替えた事例


1-2.現在の床材が「カーペット」の場合
今の床材がカーペットの場合、一般的な合板フローリングに張り替える費用は8~35万円、クッションフロアに張り替える費用は5~22万円ほどかかります。
貼り替え後の素材 | 合板フローリング | 無垢フローリング | クッションフロア | フロアタイル | |
---|---|---|---|---|---|
費用相場 | 6畳 | 8~15 | 8~16 | 5~8 | 5~9 |
8畳 | 9~19 | 10~21 | 7~10 | 9~12 | |
10畳 | 11~21 | 12~26 | 10~15 | 11~16 | |
15畳 | 15~29 | 18~33 | 11~20 | 12~21 | |
20畳 | 18~35 | 22~40 | 13~22 | 14~24 |
※単位:万円
現在の床材がカーペットの場合、畳やフローリングに比べて全面剥がしや下地補修が簡単なため、比較的費用は安くなります。
カビがはえやすかったりシミや汚れがつきやすいカーペットからフローリングにすると、オシャレで住みやすい空間になりますので人気なリフォームです。
▼カーペット床をリフォームした事例
1-3.現在の床材が「クッションフロア」の場合
今の床材がクッションフロアの場合、一般的な合板フローリングに張り替える費用は8~43万円、クッションフロアに張り替える費用は3~18万円ほどかかります。
張り替え後の素材 | 合板フローリング | 無垢フローリング | クッションフロア | フロアタイル | |
---|---|---|---|---|---|
費用相場 | 6畳 | 8~19 | 8~16 | 3~5 | 4~6 |
8畳 | 9~12 | 10~21 | 5~8 | 5~9 | |
10畳 | 10~21 | 11~24 | 6~10 | 6~11 | |
15畳 | 16~32 | 17~36 | 8~14 | 9~15 | |
20畳 | 21~43 | 23~48 | 12~18 | 11~19 |
※単位:万円
クッションフロアから張り替える場合も、施工が比較的簡単ですので費用は他の床材に比べて安い傾向にあります。
クッションフロア自体も安価ですので、同じクッションフロアに張り替えるのであれば10万円以内でできることも。耐水性があるためリビングなどの他に洗面所やトイレの床に使用されていることも多いです。
1-4.現在の床材が「フロアタイル」の場合
今の床材がフロアタイルの場合、一般的な合板フローリングに張り替える費用は6~34万円、フロアタイルに張り替える費用は5~24万円ほどかかります。
貼り替え後の素材 | 合板フローリング | 無垢フローリング | クッションフロア | フロアタイル | |
---|---|---|---|---|---|
費用相場 | 6畳 | 6~14 | 6~16 | 2~4 | 5~8 |
8畳 | 8~18 | 9~21 | 3~4 | 7~10 | |
10畳 | 16~25 | 18~27 | 5~7 | 9~12 | |
15畳 | 20~28 | 24~30 | 6~9 | 14~18 | |
20畳 | 26~34 | 28~38 | 8~10 | 19~24 |
※単位:万円
フロアタイルは一部分だけのリフォームが可能なので、施工が簡単に行えます。その手軽さから、近年DIYでも人気が高まっています。
もしもフロアタイルからフロアタイルに施工する場合、汚れている部分のみを取り換えるという手法で最大まで金額を抑えることも可能です。
一部だけリフォームするか全てリフォームするかどうかは、施工会社に相談し予算と照らし合わせながら決めるようにしましょう。
1-5.現在の床材が「畳」の場合
今の床材が畳の場合、一般的な合板フローリングに張り替える費用は15~67万円、クッションフロアに張り替える費用は9~12万円ほどかかります。
貼り替え後の素材 | 合板フローリング | 無垢フローリング | クッションフロア | フロアタイル | |
---|---|---|---|---|---|
費用相場 | 6畳 | 15~22 | 15~24 | 9~12 | 10~15 |
8畳 | 19~28 | 19~30 | 10~15 | 12~18 | |
10畳 | 22~33 | 23~36 | 12~19 | 14~20 | |
15畳 | 33~50 | 32~54 | 16~25 | 18~25 | |
20畳 | 45~67 | 47~72 | 19~29 | 19~26 |
※単位:万円
現在の床材が畳の場合、主にフローリングに張替えることがほとんどかと思います。部屋を増やすために使っていない和室を洋室にしたり、中古で購入したお宅の和室を撤去するリフォームをする方も多いです。
畳をリフォームする際は、一度全て剥がし、床の高さをフローリングと合わせるための下地処理が必要になりますので、費用が高くなる傾向にあります。
▼畳をリフォームした事例
【床材の特徴】
上記でも解説した通り、主にリフォームの張替えに選ばれる床材は以下の4つがあります。
・合板フローリング
・無垢フローリング
・フロアタイル
・クッションフロア
それぞれの違いは以下の通りです。
【マンションで床リフォームをする際の注意点】
マンションのような集合住宅で床のリフォームをする際は、管理規約によって床のリフォームに制限がある場合があります。
例えば、使用する床材の遮音等級が定められており、床材の種類が限られることがあります。リフォーム前には必ず管理規約を確認してください。


2.床の張替えリフォーム事例から分かる費用
ここでは、床の張替えリフォームの事例をいくつかご紹介します。実際にかかった費用も知ることで、あなたがしたい床の張替えリフォームの費用感がわかります。
2-1.フローリング→フローリングの事例(10畳)【19万円】
経年劣化により、フローリングの張り替えをご希望された施主様。マンションのため、防音性の高い素材のフローリングに張り替えました。下地処理が必要無かったため、この価格で抑えることが出来ました。
出典:http://www.infield-gr.jp/case_interior/detail0010.php
2-2.フローリング→フロアタイルの事例【5.5万円】
施工前のフローリングにものを落としたような凹み傷が多かったため、落下衝撃に強いフロアタイルをご提案。フロアタイルは必要な部分のみでの施工を行えたため、安価にリフォームが出来ました。同系色ですがお部屋の雰囲気がガラッと変わっています。
出典:http://www.infield-gr.jp/case_interior/detail0027.php
2-3.フローリング→クッションフロアの事例【13万円】
愛犬の為にリフォームをされる施主様に、ペット対応のクッションフロアをご提案。通常クッションフロアに比べ滑りにくい加工がされている為、ペットの足や関節への負担を軽減してくれます。また、表面には消臭機能と傷つきにくい特性もあり、飼い主にも嬉しいポイントです。愛犬と飼い主、両方にとって素敵なリフォームとなりました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/818
2-4.カーペット→フローリングの事例【31万円】
中古マンション購入を期に、入居前に住みやすいお家にリフォーム。洋室の床はカーペットからフローリングへ張替えイメージを一新。カーペットよりもカビがはえにくく、生活のしやすい空間となりました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/320
2-5.畳→無垢フローリングの事例(6畳)【22万円】
畳を無垢フローリング材へはりかえ、木の温かみとひのきの香りを感じる床になりました。下地処理を行い、繊細な無垢フローリングでも長持ちするように張り替えられています。ひのきは耐朽性が高く、長期的に水や湿度に耐えるのが特長ですので、床材として人気です。
出典:http://www.infield-gr.jp/case_interior/detail0037.php
2-6.畳→畳の事例【3.6万円】
こちらは2-4の事例と同じお宅になります。畳を綺麗に張り替えることで、安価ながらも清潔感あふれる新しい空間に。床下内部までリフォームはしていませんので、大きな予算変更はなくリフォームを行えました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/320
3.床の張替えリフォーム費用を抑えるコツ3つ
3章では、床の張り替えリフォーム費用を抑えるコツを3つ紹介します。
1章で大体のリフォーム予算、2章で事例と共にさらに具体的な金額がわかったと思います。3章を読んで、コツを抑えて予算内で満足のいくリフォームを行いましょう。
3-1.使用する床材のグレードを検討する
リフォームをする際、使用する床材のグレードを検討しましょう。床材のグレードによって価格に差があるため、使用する素材を見直すことで費用を抑えられるからです。
例えば合板フローリングと無垢フローリングでは、無垢フローリングの方が価格が高い傾向にあります。費用をなるべく抑えたいのであれば、合板フローリングを選ぶようにしましょう。
無垢の質感にこだわりたいのであれば、合板でも無垢と同じような質感を感じられる「挽き板フローリング」というものがありますので、そちらを検討してみてください。
引用:20畳のフローリング張り替えにかかる費用・床材の選び方を解説
また同じ合板フローリングでも、グレードによって防音性などの機能差があります。
そのグレードが本当に必要かどうか検討することで、安価にリフォームが出来ます。


3-2.相見積もりを取る
フローリング張り替え工事の費用を抑えたいときには、複数のリフォーム会社から見積もりを取る「相見積もり」をするのがおすすめです。相見積もりを取ることで、リフォームの相場が分かり複数会社から自分に合った予算の会社を見つけることが出来るからです。
リフォーム費用には「定価」がないため、リフォーム費用はリフォーム会社によって異なります。家具の移動費は無料の会社、フローリング材を安く仕入れできる会社など、各社の状況によって安く工事できる・できないが決まります。
複数のリフォーム会社から見積もりをもらって比較して、納得できる価格の会社に依頼するといいでしょう。
リフォームガイドでは、登録をして頂くだけで皆様にあったリフォーム会社を無料で複数紹介致します。予算内で満足のいく床リフォームを行うためにも、相見積もりは重要です。
リフォームを行う際は是非ご検討ください。
3-3.複数部屋の張替えリフォームを同時に行う
複数部屋の張り替えリフォームを同時に行うと、1つずつ行った時よりも安価にリフォームすることが出来ます。養生費や人件費など、工事にかかる手間や費用が一度で抑えられるからです。
また、床だけでなく壁紙の工事も考えている人は同時に行いましょう。費用だけでなくお部屋の色味などを合わせて確認出来るからです。統一感のあるリフォームを行うことが出来ます。
壁紙のリフォームに関して、こちらの記事で詳しく解説していますので、施工を考えている方は合わせて確認してください。


フローリングの張替えでは、下地処理が必要になる場合があります。
築年数が長い住宅では、下地に傷みや腐食があることがあります。古い家だとコンクリートなどにヒビが入っていたり、木下地が腐食などによりデコボコしたりしていると綺麗にフローリングを貼り直すことが出来ません。張替えリフォーム完成後のムラをなくすために、下地処理をする必要があります。
その上でリフォームを行うため、費用が予算より高くなります。リフォーム会社と相談して、目に見えない部分の補修費も考えてプランを汲むようにしましょう。
4.まとめ
床の張り替えリフォームの費用について解説しました。床の張り替えにかかる費用は、現状の床材と新しい床材が何かで変わります。
費用を抑えるなら、床材選びを依頼する業者に相談しましょう。
床の張り替えリフォームは、お部屋の雰囲気がガラッと変わり生活のしやすさにも直結する大切なリフォームです。
そんな家の重要部分を担うリフォームは、優良なリフォーム会社に安心して任せたいですよね。そのような時は、皆様にあった優良会社のみを複数紹介するリフォームガイドにお任せください。数ある中から希望にぴったり合うリフォーム会社を選ぶことで、満足のいく床の張り替えリフォームが行えます。
ぜひリフォームガイドへの相談をご検討ください。