
「ドアの開け閉めがしにくい」「ガラス部分にひびが入ってしまった」「部屋の印象を変えたい」などの理由で、室内ドアの交換を考える方も多いでしょう。
しかし、その際に気になるのが費用面だと思います。ドアのみの交換なら、予算は5万円~20万円くらいが目安です。
ただし、リフォーム範囲によって費用が大きく変わるので、既存ドアの状態や求める仕上がりなどから予算を考えておきましょう。
そこで本記事では、室内ドアの交換にかかる費用相場をはじめ、費用を抑える方法やよくある質問などにお答えしていきます。ぜひ参考にしてください。
目次
1.室内ドアの交換費用相場と工期
室内ドアを交換するときの、費用目安と工期を説明します。
1-1.【工事内容別】室内ドアの費用相場と工期
室内ドアのリフォームは、ドア本体の交換だけではなく、面材のみの交換や塗装、開き戸から引き戸への改装など、さまざまな方法があります。
ただし、方法によって費用が大きく変わってくるので、まずは一覧で確認してみましょう。
| 費用相場 | 工期 | |
|---|---|---|
| ドア本体の交換 | 5~20万円 | 数時間~1日 |
| ドア本体+ドア枠 | 10~40万円 | 1~3日程度 |
| 面材(シート)の貼り換え | 2~5万円 | 数時間~1日 |
| ドア表面の塗装 | 0.8万〜2万円 | |
| 開閉方法が異なるドアへの変更 | 20~35万円 | 3日~1週間程度 |
費用はもっとも安い塗装だと0.8万円から、ドア枠まで交換すると40万円近くかかるケースもあります。ただし工期に関しては、1日以内に終わる工事がほとんどです。
では、それぞれどのような方法なのか、以下で見てみましょう。
ドア本体の交換
『カバー工法』と呼ばれ、既存のドア枠に合うサイズのドアへと交換します。
ドア枠を変えない分費用は抑えられるものの、サイズが合わない、古いドア枠と新しいドアで不自然になるなど注意点もあります。
ドア枠の傷や剥がれが目立つときやテイストを合わせたいときには、枠部分に化粧シートを貼るのがおすすめです。
サイズが合わないときは『造作ドア』ならサイズ調整が可能ですが、費用は高くなりがち。ドア枠ごと交換したほうが、費用を抑えられるかもしれません。
ドア本体+ドア枠の交換
既存のドアと枠を丸ごと交換します。
枠を取り外す際に、ドア周辺の壁紙や床材の交換や補修も行うため、ドア本体のみの交換より費用が高くなる場合がほとんどです。
しかし、中にはドア枠や巾木の上から新しいドアを取り付けられる商品もあるので、リフォーム会社に相談してみるとよいでしょう。
面材(シート)を貼り替える
ドアを交換するのではなく、表面の面材またはシートのみを貼り替える方法です。
既存ドアをいかすため、他の方法と比べて大きく費用を抑えられます。ドアの見た目だけをきれいにしたいときに、おすすめの方法です。
塗装する
既存ドアが無垢材のときには、塗装で模様替えや補修ができます。
木の質感をいかしつつ、色を変えることでイメージチェンジができるのがメリットです。
ただし、仕上げ材が化粧板やシートの場合は、せっかく塗装してもすぐに剥がれてしまう心配があるため、あまりおすすめできません。
開閉方法が異なるドアへの変更
開き戸から引き戸にするなど、開閉方法が異なるドアにリフォームする方法もあります。
既存のドア枠を使えるなら費用は抑えられますが、ドア枠の交換や周辺内装の工事まで必要になると、費用は一気に高くなり、工期も大幅に長くなります。
1-2.【パーツ別】費用相場と工期
ドアが閉まりにくいときなどは、パーツ交換のみで対応できる可能性があります。
| 費用相場 | 工期 | |
|---|---|---|
| 取っ手(ドアノブ) | 1~2万円 | 数時間から半日 |
| 蝶番 | 3~5万円 | |
| ドアクローザー | 3〜5万円 | |
| ガラス | 1~4万円 |
上記の費用を見てわかるように、部品交換のみならドア本体を交換するよりも大きく費用を抑えられます。
ただし、ガラス付きのドアはガラスのみを交換できない商品もあり、ひび割れや部分的な割れでもドア全体の交換が必要になることも。まずはリフォーム会社に相談しましょう。
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2.室内ドアの種類
ドアの交換を機に、「ドアの開き方を変えたい」という方も多いでしょう。
その際には、それぞれのドアの特徴から検討してみてください。
2-1.開き戸

扉が片側に開く、室内ドアでもっともポピュラーなタイプです。
| メリット | ・密閉性が高く、断熱・防音効果に優れている ・デザインラインナップが豊富 |
|---|---|
| デメリット | ・ドアの開閉スペースが必要 ・ドア周辺にデッドスペースができる |
デザインの種類が多いのはもちろん、大きな開口部を大小2枚の扉で仕切る『親子タイプ』など、用途と目的に応じて種類を選べるのがメリットです。
ただし、ドアの開閉スペースが必要で、周辺に物を置けないなどのデメリットもあります。
2-2.引き戸

1枚の戸をスライドさせて開閉するタイプです。
『片引き戸』『引違い戸』『引き込み戸』の3種類あり、開口部分の大きさや周辺のおさまりに合わせた設置方法を選べます。
| メリット | ・開閉スペースを取らない ・戸を開けたままにしやすい ・バリアフリーに対応しやすい |
|---|---|
| デメリット | ・開き戸より気密性が低い ・引き込みスペースの壁面を使用できない ・レール部分にゴミやホコリが溜まりやすい |
引き戸の大きなメリットは、戸を開けたままにしても部屋がすっきりと見えること。
邪魔にもならないので、通風のために戸を開けっ放しにしたい方や、回遊動線の家におすすめです。ただし、隙間ができやすいので、気密性は開き戸に劣ります。
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2-3.折れ戸

扉を折り曲げて開閉するタイプで、コンパクトに開け閉めできるのが特徴です。
| メリット | ・小スペースにも設置しやすい ・開口部を広く取れる |
|---|---|
| デメリット | ・部品(パーツ)が多く、故障しやすい ・ドアが重なった部分の掃除がしにくい ・指を挟む心配がある |
開閉スペースを取らず、開き戸の1/3程度の広さでも開け閉めできるのが折れ戸の魅力。通路が狭い家などに向いています。
ただし、ドアの折れ曲がっている部分の掃除がしにくいことや、開閉時に指を挟む心配がある点がデメリットです。
3.全体リフォームと部分リフォームはどちらがおすすめ?
ドア全体を交換する費用と部分的な費用を見比べると、大きな差があることがわかりました。しかし、リフォームで後悔はしたくないですよね。
部分リフォームと全体リフォーム、どちらが向いているのかを既存ドアの状態から考えてみましょう。
3-1.部分リフォーム
次のような状態、目的なら、面材の交換や塗装、パーツ交換などの部分リフォームで対応できるでしょう。
- ドア表面の小さな傷や凹み、劣化が気になる
- ドアが開け閉めしにくい
- 部屋の印象を変えたい
- 費用をできるだけ抑えたい
ただし、ドア枠の歪みなど建付けに問題があるときには、部分的な交換では難しいことも。傷や凹みに関しても、直径5cmを超えるような穴レベルの大きさになると補修で元通りにするのは難しいので、ドアごと交換したほうがよいでしょう。
3-2.全体リフォーム
一方、ドア本体や枠ごと交換したほうがいいのは、次のようなケースです。
- ドアが閉まらない、開閉時に異音がする
- ドアに穴が空いている
- 断熱性、防音性などの機能面を高めたい
- 設置から10年以上経っている
ドア自体の不具合が考えられるときや、大きな穴が空いているときなどには、ドア本体を交換したほうがリフォーム後も安心です。隙間風や音漏れが気になるときにも、断熱性や防音性が高いドアへと交換することで悩みを解消できるでしょう。
【Point】室内ドアの耐用年数は10年から20年!
室内ドアの耐用年数は、10年から20年だと言われているので、設置から10年を超えているなら点検や交換のタイミングです。ただし、リビングドアのように使用頻度が高いドアは壊れやすい傾向があるので、違和感があるときには早めに点検依頼をしましょう。
4.よくある質問
ここからは、室内ドアの交換でよくある質問にお答えしていきます。
4-1.どのタイミングで交換するべき?
室内ドアの交換を考えるのは「不具合が出たとき」「劣化が気になるとき」などです。
とくに開け閉めに問題があるときは、無理矢理使い続けることでドア枠や周辺内装まで傷めてしまう恐れがあるので、すぐにリフォーム会社に相談しましょう。
4-2.室内のドアは自分で交換できる?
面材を交換・塗装する、またはパーツを交換するなどの簡単なリフォームなら、DIYは可能です。
しかし、ドア本体やドア枠まで交換するなら、リフォーム会社への依頼をおすすめします。
ドアを取り付ける際に、寸法がずれたり建付けがうまく調整できなかったりすると、開け閉めができなくなるリスクや、周辺内装まで傷つけてしまう恐れがあるからです。
そういった問題が出てくると結局業者依頼が必要になり、費用もかさみます。
仕上がりのクオリティや安全面を考えると、リフォーム会社への依頼が安心です。
4-3.賃貸でドアの交換はできる?
大家や管理会社からの許可があれば可能です。
ただし、賃貸物件は原状回復が基本のため、退去時に元通りにしなくてはなりません。
どうしてもリフォームしたいときには、リメイクシートや簡易パネルなどすぐに戻せる方法で模様替えをするのがおすすめです。
建付けの不具合や破損などがみられるときには、まずは大家や管理会社に相談しましょう。
5.費用を抑えるポイント
室内ドアの交換は部分的な交換でも5万円、ドア枠も交換するとなると10万円を超えます。
リフォーム費用をできるだけ抑えるためのポイントを説明します。
5-1.ドアのグレードにこだわらない
「室内ドア」とひとくちに言ってもさまざまな種類があり、素材・デザイン・機能性などで費用が大きく変わってきます。
高性能なものほど費用が高くなるので、費用を抑えることを優先するなら、ミドルグレード(中価格帯)のドアを選ぶのがおすすめです。
今抱いている悩みや不満を解消してくれる商品を選びましょう。
5-2.必要最低限のリフォームにとどめる
ここまで説明したように、室内ドアのリフォーム方法は交換一択ではありません。
既存ドアの状態や求める仕上がりなどから、面材の交換や塗装、部品の交換なども視野に入れるとよいでしょう。
ただし、費用を抑えることばかりにとらわれると、すぐに再補修や交換が必要になり、手間と費用がかさむことも。
リフォーム会社のアドバイスに耳を傾けながら、長い目でみたときの費用も考えてみてください。
5-3.複数業者に相見積もりを取る
同じようにドアの交換を相談しても、リフォーム会社ごとに提案内容や費用が異なります。
リフォーム会社によっては、部分的な交換よりもドア本体を交換したほうが、費用を抑えられるケースもあるかもしれません。
費用を抑えつつも満足度が高いリフォームをしたいなら、少なくとも2.3社から見積もりをとりましょう。
ただし、ドアの交換を行っているリフォーム会社は数多くあり、その中から優良会社を探すのには手間も時間もかかります。効率よくリフォームを行いたいなら、リフォーム会社紹介サイトの利用がおすすめです。
『リフォームガイド』ではお客さまの希望や予算、お住まい地域などをもとに、優良会社のみを複数社ピックアップし、相見積もりまでサポートいたします。
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6.まとめ
室内ドアの不具合や劣化などが気になるときには、できるだけ早くリフォームを検討しましょう。
ドア本体を交換すれば、見た目がきれいになるだけではなく、快適性や安全性も高まります。
場合によっては面材やガラス部分のみの交換やパーツ交換などで済むケースもあるので、まずはリフォーム会社に相談してみるとよいでしょう。
しかし、同じようにドアのリフォームを相談しても、会社ごとに提案内容も費用も異なります。
自分たちが納得する料金と内容を提案してもらうためには、複数社から見積もりを取ることが大切です。
その際にはぜひ、リフォームガイドをご活用ください。お客さまの希望や予算などをもとに、専属のコンシェルジュがぴったりな会社をご紹介し、相見積もりまでサポートいたします。








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