
トイレの床のリフォーム、どんな床材が良いのか悩んでいませんか?
一日の使用頻度が高いトイレの床は、想像以上に過酷な状況にあります。使用目的に合せて進化している床材ですが、耐久性だけでなく水や汚れに対する強さなど、求める耐久性や機能はおのずと高くなるでしょう。
意外と悩みがちな、トイレの床材を選ぶ際にどのような点を考慮すべきか説明させていただきます。
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目次
1.トイレの床リフォームで選ぶべき床材
トイレの床材を選ぶ際にどのような観点から選択すれば良いのか。せっかくのリフォームですので、見た目の美しさや楽しさに、トイレに適した機能性を備えた床材を選びたいものです。
トイレの床は、主にフローリング、クッションフロア、タイルの3種があります。これらの特徴を踏まえてトイレに適した床材の選び方についてご説明いたします。
1-1. トイレの床リフォームに適した床材
トイレの床は他の部屋の床とは選ぶべき観点が異なります。水はねに強いだけではなく、アンモニアや洗剤にもさらされる特殊な環境に耐えうる床材でなければなりません。床材を選ぶ際のポイントとしては以下の4点を確認して選ぶようにしましょう。
- 水だけでなくアンモニアや掃除用洗剤に強いこと
- 床だけの交換はしにくいので、ある程度の耐用年数があること
- 掃除やお手入れがしやすい素材であること
- 臭いにも強く清潔に保てること
これら4つの点をクリアする床材としては「クッションフロア」「フローリング」「タイル」が多く利用されます。それぞれの機能の特徴をまとめたものが下の表になります。タイルは機能的にも優れているのですが、高額になりやすいので一般家庭ではクッションフロアが最も利用されています。
クッションフロア | フローリング | タイル | |
---|---|---|---|
耐水性・防汚性 | ◎ | 〇 | ◎ |
耐用年数 | 〇 | △ | ◎ |
掃除のしやすさ | ◎ | 〇 | ◎ |
耐臭性・防臭性 | 〇 | △ | ◎ |
バリエーション | ◎ | 〇 | △ |
リフォーム費用 | ◎ | 〇 | × |
1-2.トイレの床材に最も適したクッションフロア
耐久性や手軽さなどからトイレの床に最もよく利用されるのはクッションフロアです。ビニールですから水拭きはもちろん、簡単な手入れで品質が維持でき、かつ値段も手ごろなのでリフォームには最適といえます。工事も簡単なので他のリフォームより短時間で終えることができます。
遮音性能に優れたものや、床面をへこみや傷から防ぐものなど、さまざまな機能をそなえたクッションシートがあります。
出典:http://hitorikurashi.com/
1-3.木の素材フローリングについて
居室の床材で最も人気のあるフローリングを「トイレの床にも」といったニーズは少なくありません。しかし通常のフローリング材は、あまりトイレの床材向きではありません。木は基本的に水に弱く、アンモニア成分やトイレ用洗剤などが付着すると、腐食したり、黒く変色してしまうからです。
どうしてもフローリングを利用したい場合は、トイレ用に開発されたフローリングの床材もありますのでその中から選ぶと良いでしょう。
また表面がアンモニアに強くても、フローリングに継ぎ目があればそこから水分が染み込み、臭いの原因になります。継ぎ目の溝に水がしみ込みにくいものや溝加工のない大判サイズのタイプなどもあるので、それらを選ぶようにするとよいでしょう。
1-4.耐水性、耐久性も高いタイルについて
タイルは高級感があり耐久性、耐水性も高いため公共施設のトイレではよく利用されています。しかし家庭用ではクッションフロアやフローリングと比べて値段が高いので利用されるケースはまだまだ少ないようです。費用的に余裕がある場合は、機能的にも優れているのでぜひ検討したい床材です。
最近のタイルは雑菌を分解する機能でトイレの臭いを抑えてくれるセラミックタイルや、光触媒を利用して臭いや汚れのこびりつきを防ぐ高機能なタイルも出てきています。タイルは濡れたモップでサッと拭け、手入れが楽な点がポイントです。予算に余裕があるのであれば検討してみるのも良いかもしれません。
ただ、注意点としてタイルの場合は、クッションフロアのように便器を交換せずに床だけリフォームするということが難しいので、便器の交換タイミングと合わせて行うのが一般的です。
2.トイレの床リフォームをする際の注意点
床材選びの他にも、トイレの床リフォームで失敗しないためにのポイントをまとめてみました。リフォーム後の快適な使用感のためには、ぜひ知っておいて欲しいポイントです。
2-1. トイレの床の高さを変更する際の注意点
出典:http://www.eco-house21.com/
トイレの床の高さを変更する場合、それまでは床段差にきれいに収まっていたスリッパが、リフォーム後には障害物となり扉の開閉がしにくくなる事があります。
内開きの扉の場合は床の高低差を無くすことで思わぬ障害物が発生してしまう可能性があるので注意したい点です。
2-2.トイレの床に排水口を作るリフォームの注意点
家庭用トイレの床に排水口を新たに作ろうとお考えの場合は注意が必要です。排水口があると水をそのまま流せるので掃除はしやすいのですが、水を流す頻度が低いと排水溝の中の封水が蒸発してしまいます。そうすると下水の臭いがトイレ内にこもってしまうことがあります。
些細な点かもしれませんが、こういった小さなストレスはリフォーム後の使用感を大きく左右するので覚えておくと良いでしょう。
2-3. リフォーム会社の選びの注意点
「とりあえず近所のリフォーム会社にお願いする」というケースは多いのですが、必ずしもベストな選択になっていないことがあります。
リフォーム会社はどこも同じように見えて、実は得意分野が異なっています。大規模なリフォームが得意な会社もあれば、内装が得意な会社や外壁や屋根が得意な会社までさまざまです。
トイレの床のリフォームをお願いするならば、水回りを得意とするリフォーム会社にお願いするのがよいでしょう。
専門店としての実績は安心材料の一つですが、費用に関しても安く抑えることが出来るメリットがあります。例えばトイレの設備機器も大量に仕入れることでコストダウンが可能となり、一般的なリフォーム会社と比較しても割安になることがあります。見積もりをとる際に水回りの強いリフォーム会社も交えて比較してみてください。
リフォーム会社探しの際はこちらも参考にしてみてください。「自分にあったリフォーム会社を見つけるための4ステップ」