土壁リフォームがまるわかり~最適な方法と費用を徹底解説~

和室の壁は、昔ながらの土壁でできていることがありますね。土壁ならではの良い点もありますが、劣化が進むとポロポロと剥がれてきてしまったり、管理が大変な面もあります。
このように不具合が生じた場合や、和室を洋室にしたいなどといった場合は土壁をリフォームしてみてはいかがでしょうか。心機一転、気持ちの良い生活を送れること間違いありません。
こちらでは土壁のリフォーム方法や気になる費用、工事期間、業者の選び方まで徹底的に紹介していきます。
1.土壁のリフォーム方法とその特徴
土壁のリフォームにはいくつかの方法があります。こちらではその中でも代表的な「塗り壁・クロス・ペンキ」でリフォームする方法を紹介していきます。
下の表は土壁のリフォーム方法3種を簡単に比較したものです。
1-1.塗り壁でリフォーム
出典:http://chikyu-no-cocolo.cocolog-nifty.com/出典:http://kyoeihomes.com/
土壁とは、土を用いた塗り壁の総称です。クロスやペンキと違い表面に小さな穴がたくさん空いていることで調湿性(湿度が高いと水分を吸収、乾燥していると水分を吐き出し湿度を調整)・蓄熱性(一度あたたまると冷めにくい)・脱臭性などのメリットがあります。
塗り壁の良い点は、土壁の風合いや質感を損なわずにリフォームできるところです。また、塗り壁ならではのあたたかみはペンキやクロスでは再現できません。しかし壁を塗る作業は手間がかかるので費用が高くつく傾向にあります。
塗り壁の中でもおすすめなのが珪藻土と漆喰です。この2点を詳しく紹介していきます。
珪藻土は植物性プランクトンの化石からできた壁材で、漆喰は消石灰からできた壁材です。どちらも塗り方によって模様をつけることができます。
塗り壁は基本的に調湿性に優れておりカビも生えにくくなっていますが、珪藻土と漆喰で比べると調湿性では珪藻土が、防カビ性では漆喰に軍配があがります。既存の土壁でカビが生えてしまったことがあるなら漆喰がおすすめですが、そうでなければ好みで選んで問題ありません。それぞれ違った良さがあります。
※珪藻土は固まる性質がないため、固化材が混ぜられています。珪藻土の含有率はおよそ20~60%で、含有率が高いほど調湿効果は高いです。あまりにも安価な物は、含有率が極端に低いなどといったケースもあるので注意しましょう。
1-2.クロスでリフォーム
クロスの良い点は、デザインや色が豊富で部屋のイメージがガラッと変えることができる・塗り壁より手間がかからないので費用が抑えられる傾向にあるということです。一方で、クロスは土壁特有の穴を塞いでしまい、土壁のメリットを生かせません。除湿器や加湿器で湿度をコントロールする必要があります。
珪藻土には劣るものの、通常のビニールクロスより調湿性や脱臭性に優れた珪藻土クロスや、“汚れ・傷に強い”などの付加価値を携えた機能性クロスもあります。その分費用は高くなりますが検討してみるのも良いでしょう。
1-3. ペンキでリフォーム
ペンキの良い点は費用が安く、一番簡単に工事ができるところです。しかし壁紙と同様、土壁のメリットが消えてしまいます。
DIYには向いていますが、せっかく業者に頼むのであれば機能の面からも、デザインの面からもあまりお勧めはできません。
2.土壁リフォームにかかる費用
土壁のリフォームでかかる費用は現在の土壁の状態、リフォームの内容によって左右されます。また、上質な材料を選べばそれだけ高くなります。実際にいくらかかるのか、詳しく説明いたします。
下の表で、土壁リフォームにかかるおおよその費用を方法別にまとめてあります。
2-1. 塗り壁でリフォームした場合の費用詳細(見積もり例)
※養生費とは塗装面以外の汚したくない箇所を、ビニールやテープを用いて保護するのにかかる材工費です。
※シーラーとは塗装面を整える下塗り材です。
※脚立足場(損料)とは高いところを施工するのに足場として使う脚立の修理費です。今回のリフォームで壊れなくても壊れた時の修理費として必要となります。
珪藻土などの塗り壁でリフォームする場合、一般的には土壁を剥離してシーラーで下地を整えてから塗っていきます。こうすることで塗りやすくなるだけでなく、アクが浮いてくるのを防ぐ目的もあります。現状の土壁の状態や選ぶ塗り壁材により費用が変わってきます。
2-2.クロスでリフォームした場合の費用詳細(見積もり例)
クロスでリフォームする場合、凸凹の土壁に直接クロスを貼ることは難しいので、ベニヤ板などの板を打ち付けて平らな状態にしてからクロスを貼るケースが一般的です。
クロスはグレードによって値段に開きがあるので、機能性クロスなどを選ぶとその分高くなります。
2-3.ペンキでリフォームした場合の費用詳細(見積もり例)
ペンキでリフォームする場合も塗り壁の時と同様、土壁を剥がして下地を整えてから塗ります。
土壁の状態が良ければ、土壁を剥がさずにシーラーなどで土壁を固定してから直接ペンキを塗ることもあり、その場合は費用が抑えられます。
3.土壁リフォームでかかる工事期間
施工期間中は基本的にその部屋は使えなくなります。そうなると工事期間は気になるところです。さっそく解説いたします。
下の表で工事期間を方法別にまとめました。
特に冬場は、乾きやすい夏場よりも乾くのに時間がかかります。冬場は期間が長くなるケースもありますので注意しましょう。クロスの場合は1日~2日で完成します。
一方で、塗り壁やペンキは下塗り材として塗るシーラーや、塗り壁・ペンキ自体を乾かすのに時間が必要なため、クロスより長い期間を要します。
4.リフォーム業者探しで失敗しない方法
では実際に土壁リフォームをする際、たくさんある業者の中からどのように選んでいけばよいのでしょうか。
まずは以下の3つが当てはまるかどうかを確認しましょう。
- 土壁のリフォーム実績が豊富な会社か否か
- 過去の顧客からの評価がよいかどうか
- 担当者との相性が合うかどうか
チラシやインターネット、業者のHPなど様々な情報源を利用して、最後はリフォーム会社を訪ねてみて判断するのもよいでしょう。
一方で、リフォーム会社を1社ずつ調べていくのは手間がかかります。そこでお勧めしたいのが「リフォームガイド」というサービスです。登録時間は2分で皆さんの代わりにご説明した3つのポイントを押さえてリフォーム会社を「無料で紹介」するサービスです。
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5.まとめ
いかがでしたでしょうか。土壁のリフォーム方法はいくつかありますが、それぞれの特徴を踏まえてご自身に合った方法を見つけてみてください。
土壁のリフォームを成功させて、少しでもお役に立てれば幸いです。
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