
「和室をおしゃれにセンスよくリノベーションするには、どうしたらいいのだろう?」
「沢山の施工例を見てイメージを膨らませたい!」
「和室のリノベーションにかかる費用は?」
「費用をできるだけ抑えてリノベーションするには?」
このような方に、この記事はおすすめです。
和室のリノベーションでおすすめなのが、もとの「和」の雰囲気も残しつつ、「洋」の要素を取り入れる「和モダン」です。
和室の構造を活かすことができるので、完全に洋室にするよりも低コストでできるというメリットもあります。
ここでは和室リノベーションの事例を紹介し、おしゃれな和室にするコツも解説します。
また和室リノベーションの費用相場や、フローリングと畳で迷っている方に向けてそれぞれのメリットデメリットも解説します。
あなたの和室をどんなスタイルにリノベーションするか、具体的なイメージを膨らませるお役に立てれば幸いです。
1.【目的別】和室リノベーション事例
和室のリノベーション例を目的別にご紹介します。
1-1.リビングと一体化させ空間を広くみせる|費用目安75~100万円
「リビング横の和室が壁に仕切られ閉鎖的に見える」
「壁を撤去しリビングと繋げて空間を広く見せたい」
これは特にマンションの和室リノベーションで多くみられる例です。
リビングと和室を繋げ広く見せたリノベーション例を4つご紹介します。
事例①
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- 襖で仕切られていた2部屋を開放的な空間に
出典:https://freshhouse.co.jp/case/24023/
事例②
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- もともと開口部がふすま一面しかなかった和室の壁を撤去、L字型の2面開口に
- 襖を開け閉めできるので開放的にもプライベート空間に
事例③
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- リビングと和室の間の間仕切りを取り払い広々とした空間に
- アクセントクロスと畳の色味をそろえ統一感up
出典:https://www.daiken-rs.jp/case_reform/slug-a9920afd983460a0f5876e6e0e160452
事例④
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- もともと和室があったところを完全になくしリビングと一体化
- 押入れ部分を活かし大容量収納に
出典:https://chofu-nikka.com/works/mansion/20160408153306.html
1-2.和のテイストが残った和モダンな部屋にする|費用目安40~70万円
最近は和室を完全洋室にするのではなく、和の部分を残し和と洋を融合させる「和モダン」が人気です。
人気の理由は、和室の造りを変えずに済むので低コストでおしゃれな部屋にできるというところにあります。
和モダン空間にしたリノベーション例を3つご紹介します。
事例①
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- 畳をフローリングにし中心に琉球畳を採用
- 押入れをクローゼットにし機能性アップ
- 壁紙クロスを畳と反対色の赤にすることで、メリハリの効いたモダンな配色に
出典:http://cube-renovation.co.jp/works/13180/%E5%8D%83%E8%91%89%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%81%BE%E3%82%8B%E3%81%A7%E6%96%B0%E7%AF%89%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%EF%BC%88/
事例②
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- リビングと同じフローリングにすることで、区切られていながらも空間が広く見える
- 壁にグレーのエコカラットを貼ることでスタイリッシュな印象に
事例③
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- 無垢フローリングと畳でナチュラルな仕上がりに
- エコカラットも採用し調質性の高い空間を実現
出典:https://freshhouse.co.jp/case/16584/
1-3.リビング一角をくつろぎスペースにする|費用目安60~90万円
リビングの一角を一段上げた小上がり和式スペースにし、家族団らんの場や来客時のくつろぎスペースにするリノベーション事例です。
事例①
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- あえて間仕切り壁を設け隠れ家のような雰囲気に
- アクセントクロスでモダンな仕上がりを実現
出典:https://www.daiken-rs.jp/case_reform/slug-698ce00b7c7c04fd5c93f4f1bb74790b
事例②
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- クラフト感のある壁の雰囲気を損なわない高級感のある見た目
- 格子戸が空間のアクセントに
出典:https://www.daiken-rs.jp/case_reform/slug-475dc7d95dfb4d95b90e1571614bd5f2
1-4.客間にする|費用目安60~90万円
和室を客間にするのであれば、少し気をつかって品のあるおしゃれな空間にしたいものです。
客間の和室にリノベーションした事例を紹介します。
事例①
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- フローリングとの相性のいい明るい色の畳を採用
- 掘りごたつを設け座る時の負担も軽減
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/365
事例②
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- リビングやその他の部屋と独立し高級感のある空間へ
出典:https://www.daiken-rs.jp/case_reform/slug-bc940721e56445a6fd6bd1a6ee5d763f
1-5.シアタールームにする|費用30~50万円
- リビングとなじみの良い畳を採用
- ロールスクリーンで遮光しプロジェクターを設置することでホームシアターとして楽しめる
出典:https://www.k-yamaken.com/case/two-family-house-kodate-renovate-4121/
1-6.寝室にする|費用目安30~60万円
- ベッドが「洋」なので壁や天井は「和」のまま、床のみフローリングに
- 大きい障子窓は下半分を透明にし、和室の腰壁を想わせるデザインに
- 照明を暖色系のものに
出典:https://freshhouse.co.jp/case/1925/
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2.おしゃれモダンな和室にリノベーションする5つのポイント
和室をおしゃれな和モダン空間にリノベーションするには、以下5つのポイントを意識しましょう。
- 壁
- 建具
- 照明
- 収納
- 配色
2-1.壁に質感を出す
一般的な壁紙クロスよりも、質感が感じられる塗り壁やエコカラットのような調湿性のある自然素材がおすすめです。
グレーのエコカラットで無機質な白壁に質感をプラス
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出典:http://cube-renovation.co.jp/works/7282/%E3%81%93%E3%81%A0%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%8E%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%EF%BC%88%E5%8D%83%E8%91%89%E5%B8%82%E7%BE%8E/
シンプルな白壁に馴染む色合いエコカラット
市松模様のエコカラットを壁一面に
赤土を想わす弁柄色の塗り壁
出典:https://www.artreform.com/example/2584/
2-2.障子やふすまを建具にする
障子やふすまは「和室っぽさ」を出すので、和室にあう建具にするのがおすすめです。
緩く目隠しにもなるスリット格子
出典:https://www.artreform.com/example/819/
ガラス貼りの開き戸で解放感UP
出典:https://www.k-yamaken.com/case/ldk-stylish-mansion-renovate-4561/
2-3.間接照明を取り入れる
洋室は壁や床がすべてフラットなのに対し、和室は柱が壁の前にでる「真壁」や床の間など段差など凹凸がある構造です。
その凹凸を上手く活かし間接照明を取り入れるとグッとおしゃれな雰囲気になります。
吊り押入れの下や床の間上部の垂れ壁に
出典:https://freshhouse.co.jp/case/24608/
メインの吊り照明と合わせて
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出典:https://www.ishome.ltd/jirei/detail.php?pid=1115
2-4.収納はフローティングにする
フローティング収納とは床から浮かした収納のことです。
フローティング収納にすることでおしゃれに見えるだけでなく、以下のようなメリットもあります。
- 部屋が広く見える
- 床が掃除しやすくなる
- 使いやすい高さに調整できる
- 座布団を収納できる
- 間接照明をプラスしてよりおしゃれ&枕元の明かりになる
ドア付近の収納を浮かせ圧迫感を軽減
出典:https://freshhouse.co.jp/case/15768/
フローティング収納で仏壇とのバランスを調整
出典:https://freshhouse.co.jp/case/24608/
2-5.配色は「補色」を意識する
モダンでおしゃれな部屋にしたいけど、クロスや畳をどんな配色にしよう?と悩む方も多いはず。
そんな時は「補色」を意識してみると良いでしょう。
補色とは反対色とも言い、互いを最も際立たせる2色の色の組み合わせです。
色相環というものをご存じでしょうか。以下の色相の並びで対面になる色同士が補色の関係です。
【色相環】
例えば畳が緑っぽい色であれば、赤っぽい壁紙を選ぶとメリハリがあり目を引く部屋になります。
逆にメリハリを出したくない、落ち着いた印象にしたいという場合は補色の関係にある組み合わせを避けると良いでしょう。
補色を意識したアクセントカラーの壁紙
3.和室リノベーションにかかる費用を解説
和室のリノベーションにかかる費用は、壁の撤去や床の段差解消など、大工工事があるかどうかで大幅に変わります。
3-1.壁や床の大工工事がない場合の費用相場:35~50万円
(含まれる内容)
琉球畳にする:5~10万円
壁紙クロスを貼る:10~15万円
押し入れをクローゼットにする:20~25万円
費用が高くなる場合
- 押入れをウォークインクローゼットにする場合は追加で5~20万円かかります。
3-2.リビングと一体化させる場合の費用相場:50~100万円
(含まれる内容)
壁の撤去:4~20万円
床の段差を解消:20~40万円
天井の工事:5~15万円
その他建具取り付け等:15~20万円
費用が高くなる場合
- リビングとより一体感を出すためにリビング側のフローリングやクロスも全て張り替えると100万円前後の金額がかかります。
4.畳とフローリングのメリットデメリット
和室をリノベーションするのに、畳にしようかフローリングにしようか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは畳にする場合、フローリングにする場合のメリット・デメリットを解説します。
畳にするメリット
- い草に調湿性能があり夏は涼しく冬は暖かい
- い草の香りにリラックス効果がある
- 柔らかく、衝撃を吸収するので転んでも安心
- 足音が響かない
- もともと畳だった場合、床の高さを調整する必要がないため費用が安く済む
畳にするデメリット
- 飲み物などこぼすとシミになる
- 換気が十分にできていないとカビやダニが発生する
- 数年で「裏返し」たり交換など定期的なメンテナンスが大変
- 家具等を置くと跡がついたり変色する
フローリングにするメリット
- 掃除しやすくシミにもなりにくい
- ダニが発生することはない
- 耐用年数が長い
- 家具など重いものを置いても傷みにくい
フローリングにするデメリット
- 冬場は冷えやすいので足元が寒く感じる
- 足音が響きやすい
- ペットが滑りやすい
- 和室からフローリングに変えると、床の高さを調整する必要があり費用が高額になる
5.まとめ
和室のリノベーションをするイメージが膨らみましたでしょうか。
和室のリノベーションは、何通りもパターンがあるため判断に迷うことが多いと思いますが、それが魅力でもあります。
どんな場面・目的で使うのか想像しながら、リノベーションプランを練ってみましょう。
プランがある程度固まったら、施工会社を探し見積もりを複数社とることをおすすめします。
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