
「コロニアル屋根って何?」
「コロニアル屋根の費用相場を知りたい」
こういった疑問を持っている人は多いでしょう。この記事では、コロニアル屋根の特徴やメリット、費用相場などを紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。
- コロニアル屋根とは何か?
- メリットとデメリット
- コロニアル屋根の耐用年数
- コロニアル屋根の商品例
- メンテナンス方法と費用相場
記事を読めば、コロニアル屋根を使うメリットや価格を知って適切な屋根材選びが可能となるでしょう。
目次
1.コロニアル屋根とは?
コロニアル屋根とは、「スレート材」と呼ばれる薄い板状の屋根材の1種です。
コロニアルは、ケイミュー株式会社が販売する商品名ですが、スレート屋根材のなかでも特にシェア率が高い特徴があります。
このため、スレート屋根材の代名詞ともなっています。
そもそもスレートって何?という方は、「スレート屋根のメリットや補修方法、寿命、費用を解説!」をお読みください。
2.コロニアル屋根のメリットデメリット
コロニアル屋根には多くのメリットがあります。
以下でメリットとデメリットを把握して、他の屋根材と比較して最適な素材を選べるようになりましょう。
2-1.メリット
コロニアル屋根のメリットは3つあります。
- 価格が安い
- 軽量で耐震性が高い
- 工事できる業者が多い
コロニアル屋根は瓦や銅板屋根に比べて価格が安い傾向があります。
瓦の価格は、コロニアルの1.5〜2倍程度です。
また、軽量なため地震に強いメリットがあります。
他にも、施工が簡単で工事できる業者が多いため、業者探しで手間取ることは少ないでしょう。
2-2.デメリット
コロニアル屋根のデメリットは3つあります。
- ひび割れしやすい
- 劣化しやすい
- アスベストの危険性がある
コロニアル屋根は耐久性が低く、ひび割れしやすい特徴があります。
また、劣化によりコケやカビが生えやすいデメリットもあるでしょう。
2004年以前のコロニアル屋根ではアスベストを含んでいる危険性があることもデメリットのひとつです。
古い屋根の解体時には注意が必要ですが、新しく使うコロニアル材にはアスベストが含まれていないため心配いりません。
2-3.コロニアル屋根が向いている人
コロニアル屋根は価格が安いため、工事費用を抑えたい人に向いています。
他にも、既存の屋根に新しい屋根材を重ね葺きする「カバー工法」で工事費を安くしたい場合にも適しているでしょう。
3.コロニアル屋根の耐用年数
コロニアル屋根の耐用年数は20〜25年です。
トタン屋根の10〜20年に比べると長いですが、ガルバリウム鋼板の30年程度と比較したら短いと言えるでしょう。
価格に対して耐用年数は長いため、コストパフォーマンスに優れた屋根材です。
4.コロニアル屋根の商品例
コロニアル屋根の具体的な商品例を紹介していきます。
主なコロニアル材には以下の3つがあります。
- コロニアルグラッサ
- コロニアル遮熱グラッサ
- コロニアルクァッド
それぞれの特徴や価格などをチェックしていきましょう。
4-1.コロニアルグラッサ
木目調の模様が特徴のスレート材です。
色あせの原因となる紫外線を、無機系塗膜の「グラッサコート」で対策しています。
このため、塗装が色あせしにくいメリットがあります。
費用相場は1平方メートルあたり6,400〜6,900円です。
カラーは16色が存在します。
コロニアルグラッサは、木目調の屋根材を使いたい人に適したスレート材です。
4-2.コロニアル遮熱グラッサ
コロニアルグラッサに遮熱性能を加えたスレート材です。
赤外線を反射する特殊顔料を使うことで、太陽熱を反射して熱が伝わりにくくなるよう設計されています。
このため、室温の上昇を抑制するメリットがあります。
費用相場は1平方メートルあたり6,600〜7,000円です。
カラーは7色あります。
コロニアル遮熱グラッサは、室温の上昇を防止したい人に向いています。
4-3.コロニアルクァッド
一般的なコロニアル材です。
他のコロニアルよりも安価なメリットがあります。
費用相場は1平方メートルあたり6,000〜6,400円です。
カラーは12色あります。
コロニアルクァッドは安いコロニアル材を使いたい人に適しています。
以下では、コロニアル商品3つの特徴をまとめました。
参考にしてみてください。
商品名 | 特徴 | 1平方メートル単価 |
---|---|---|
コロニアルグラッサ | ・木目調の模様 ・色あせしにくい |
6,400~6,900円 |
コロニアル遮熱グラッサ | ・室温の上昇を抑制 | 6,600~7,000円 |
コロニアルクァッド | ・価格が安い | 6,000~6,400円 |
5.コロニアル屋根のメンテナンス方法と費用相場
コロニアル屋根のメンテナンス方法には以下の3つがあります。
- 塗装
- カバー工法
- 葺き替え
それぞれの特徴や費用を具体的に紹介していきましょう。
5-1.塗装
既存の屋根に塗装をするメンテナンス方法です。
塗装表面のひび割れといった軽度の劣化に対して工事を行います。
メンテナンスにかかる費用の相場は30坪程度の住宅で40〜70万円程度です。
屋根材の破損がなく、塗装だけに問題がある住宅に適しています。
5-2.カバー工法
既存の屋根に新しいコロニアル材を重ね葺きするメンテナンス方法です。
塗装では対処が難しい屋根材自体の劣化に対して工事を行います。
ただし、屋根材が大きく破損している場合は葺き替えが必要です。
メンテナンスにかかる費用の相場は30坪程度の住宅で150〜250万円程度です。
塗装だけではなく屋根材がひび割れている住宅に適しています。
5-3.葺き替え
既存の屋根を撤去して新しいコロニアル材に交換するメンテナンス方法です。
屋根材が大きく破損したり腐食していたりする場合に行う工事です。
メンテナンスにかかる費用の相場は30坪程度の住宅で170〜270万円程度です。
屋根の劣化が激しい住宅に適しています。
コロニアル屋根のメンテナンス方法や費用を以下にまとめました。
ぜひチェックしてみてください。
メンテナンス方法 | 工事が必要な屋根 | 30坪の費用相場 |
---|---|---|
塗装 | 塗装の劣化 | 40~70万円 |
カバー工法 | 屋根材の軽度の劣化 | 150~250万円 |
葺き替え | 屋根材の重度の劣化 | 170~270万円 |
6.まとめ
コロニアル屋根とは、ケイミュー株式会社が販売するスレート材です。
価格が安く、地震に強いメリットがあります。
一方で、耐久性が低いデメリットもあるでしょう。
屋根材としてコストパフォーマンスに優れているため多くの住宅で利用しています。
コロニアル屋根以外にもガルバリウム鋼板や瓦屋根が存在します。
他の屋根材を知りたい場合は屋根材の種類と特徴、あなたに適した商品の選びかたを知ろうもチェックしてみましょう。
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