
「スレート屋根ってどんな特徴があるの?」
「スレート屋根に変える場合にかかる費用を知りたい」
このような疑問をもってはいませんか?
「スレート屋根」とは、セメントなどを利用して作る厚さ5mm程度の屋根材です。
「カラーベスト」や「コロニアル」とも呼ばれます。
この記事では「スレート屋根」に関する以下のことを紹介します。
- 屋根をスレートに変えるメリットとデメリット
- スレート屋根に変える際の費用相場
- スレート屋根の耐用年数
- スレート屋根の補修を業者に依頼する手順
スレート屋根のメリットや費用を知って、自分に適した屋根素材を選びましょう。
目次
1.屋根をスレートにするメリットとデメリット
屋根素材をスレートにするメリットとデメリットを把握すると、費用と耐久性のバランスを把握できるため屋根工事にかかる費用を抑えやすくなります。
スレート屋根には以下のメリットとデメリットがあります。
1-1.スレート屋根のメリット
スレート屋根は、瓦と比べて軽量の屋根素材です。屋根は軽いほど耐震性が増すため、地震で崩れにくい素材を使いたい場合はスレート屋根が向いています。
また、スレート屋根は価格が安いため、屋根工事の予算が捻出しにくいときに適しています。屋根の交換が必要だけれど費用を抑えたい人は、スレート屋根を選びましょう。
スレート屋根は工事できる業者が多いこともメリットのひとつです。工事が難しい素材だと依頼先を探すだけで時間がかかります。しかし、スレート屋根であれば業者選びで困ることは少ないでしょう。
1-2.スレート屋根のデメリット
スレート屋根はひび割れが起こりやすいデメリットがあります。薄い板のため耐久性が低く、破損しやすいのです。
瓦に比べると寿命が短いのもスレート屋根の欠点です。寿命が短いと劣化が早くなるため雨漏りなどが起こりやすくなります。
スレートはメンテナンス頻度が高い屋根素材です。10年以上も塗装しないで放置すると屋根はボロボロになるでしょう。メンテナンスの手間を省きたい、耐久性の高い屋根材を使いたいという人にはスレートはオススメできません。
2.屋根をスレートに変える場合の費用
自宅の屋根をスレート屋根に変える場合、75〜200万円程度の費用が必要です。スレート屋根に交換する場合、「カバー工法」と「葺き替え」の2つの工事方法があります。
2-1.カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根素材の上から別の材料を重ね張りする工法で、費用が安くなります。
カバー工法でスレート屋根に変える場合の費用相場は75〜170万円程度です。30坪程度の住宅を想定していますが、屋根の面積が多かったり勾配が大きかったりすると費用が増えやすいでしょう。
工事で主にかかる費用は以下のようになります。
- 材料費 50万円〜80万円
- 下地工事 15万円〜40万円
- 防水シート(ルーフィング) 5万円〜10万円
- 役物工事 5万円〜40万円
この他に諸経費といった細かい費用がかかるでしょう。
2-2.葺き替え
葺き替えは、既存の屋根を撤去してから屋根素材を張る工法で、全面的な補修ができます。屋根の劣化がひどい場合は葺き替えが必要です。
葺き替えでスレート屋根に変える場合の費用相場は90〜200万円程度です。こちらも30坪程度の住宅を想定しています。カバー工法と工事にかかる費用項目はほとんど同じですが、葺き替えでは既存屋根の撤去作業が追加されて20〜30万円程度がさらに必要です。
3.スレート屋根の寿命は何年?
スレート屋根の寿命(耐用年数)は20〜30年程度と考えられています。30年が経過したらカバー工法や葺き替えが必要となるでしょう。また、スレート屋根は10年程度で塗装工事をしなければ性能を維持できません。定期的に塗装をしなかった場合、屋根から雨漏りが発生しやすくなります。
スレート屋根以外の素材だと、ガルバリウム鋼板が30〜50年、瓦屋根が50〜100年程度と考えられています。他の材質に比べてスレート屋根の寿命は短いため、耐久性を重視する場合は他の素材を検討しましょう。
4.スレート屋根の補修を業者に依頼する手順
スレート屋根の補修や交換はどのように業者に依頼したらよいのでしょうか?ここでは、スレート屋根の補修や交換をしたい人のために、業者に依頼する手順を紹介します。
4-1.ネットや電話帳から候補の業者を3社ほど探す
最初に行うべきは業者の候補を探すことです。インターネットや電話帳を利用して、見積もりを依頼する業者を3社選びましょう。
候補の業者を探す際のポイントは以下の2つです。
- 業者に20年以上の歴史があること
- 自社で工事をしていること
歴史がある業者だと悪徳業者の可能性が下がります。なぜなら、悪徳業者は同じ地域で営業を続けていると悪評がたつからです。悪評がたつと利用者が減っていき、やがて廃業に追い込まれます。
20年といった長期的に営業を続けている業者は口コミで評判が良いケースが多いと考えられるため、信用性が増すでしょう。
自社で工事をしているかどうかのチェックも重要です。ゼネコンやハウスメーカー、ホームセンターなどは自社で工事をしていません。下請け会社に依頼して仲介料をとっているため、費用が高額となります。費用を抑えるためには自社で工事をしている業者に依頼しましょう。自社で工事をしているかどうかはホームページが参考になります。ホームページに職人の写真を掲載している業者なら自社施工をしている可能性が高いでしょう。
4-2.相見積もりをする
複数の会社から見積もりを取得する手法を相見積もりと呼びます。スレート屋根の工事を依頼する場合、3社程度から見積もりを取得して比較してください。1社の見積もりだけで依頼先を決めてしまうと、相場より費用が高くても気づきにくいでしょう。3社から見積もりを取得すると工事内容や費用を比較できるため無駄な費用を支払うリスクを抑え、悪徳業者も避けやすくなります。
ただし、見積もりを5社以上に依頼するのはオススメしません。5社ともなれば業者の対応や内容を把握するだけで疲れてしまうためです。
いちいち業者に連絡したり比較したりするのが面倒という場合は、屋根工事に詳しいサイトを利用する方法もあります。そういったサイトで屋根の工事業者を選ぶならリフォームガイドが役に立ちます。
リフォームガイドでは屋根工事に関する最適な業者が自分で調べるまでもなく簡単にわかります。最適な業者をすぐに見つけたい人は利用するとよいでしょう。
リフォームガイドは審査を通過した優良な業者のみが登録されています。その中からお客様のお住まいや要望に合った業者をピックアップし、同時に複数社から見積もりを取ることができますので、ぜひ活用してみましょう。
(ご参考)リフォームガイドのご案内
ここでは、紹介サイトの一つである弊社リフォームガイドについてご紹介致します。リフォームガイドでは、皆さまのリフォ―ム内容や趣向に合わせてピッタリのリフォ―ム会社をまとめて紹介できます。
リフォームガイド:無料見積の申し込みはこちらから(登録はたったの2分)
電話番号:0120-395-120
営業時間:10:00~19:00(全日)
4-3.見積もり書を比較する
スレート屋根の工事業者を選ぶには相見積もりだけでは足りません。それぞれの業者の見積り内容を比較できなくては依頼する会社を決められないでしょう。
見積もり書では以下のポイントをチェックするとよいでしょう。
- 費用が高すぎないか、安すぎないか
- 工事内容が具体的かどうか
他社と比較して費用が高すぎる、あるいは安すぎる業者は危険です。高すぎる業者は無駄に高額な費用を見積もって請求額を水増ししようと考えているかもしれません。また、費用が安すぎる場合は手抜き工事をするおそれがあります。
見積もり書をチェックする際には工事内容が具体的かどうかも重要です。悪徳業者は大雑把な見積もりを提出する傾向があります。
では、どの程度の具体性が必要なのでしょうか。
塗料のメーカー名、商品名を見積書に書いていない業者は信用しないほうがよいでしょう。悪徳業者は「シリコン塗料」といったように塗料の種類名しか書いていないケースがあります。
塗装面積や足場面積の数量が「一式」とまとめられている業者も依頼してはいけません。「一式」とは、重要ではない項目の数量をまとめて計算する際に使います。塗装や足場の面積は費用を算出するうえで特に重要な項目です。
業者の利益に直接影響を与えるため、塗装や足場の面積を「一式」で表記している会社は問題があります。
上記の2つに注意するだけで、あからさまな悪徳業者は避けられるでしょう。
5.まとめ
スレート屋根のメリットは、軽量で耐震性が高い、安い、工事が簡単の3つです。
スレート屋根への交換にはカバー工法で75〜170万円、葺き替えでは90〜200万円が相場の目安です。寿命は20〜30年程度ですが、10年ごとに塗装メンテナンスが必要となるでしょう。
現時点でスレート屋根を使っていて、次のメンテナンスはいつごろなのかと疑問に思っている人もいるでしょう。
そういった人は「屋根塗装が必要な時期は何年目?工事に適した季節も解説」を読めば自宅の塗装タイミングがわかるため、確認してみてください。
(屋根リフォームの関連記事)
全ノウハウまとめ
あなたがすべき屋根リフォームの費用相場を完全解説!業者の選び方も
その他関連記事
- 雨どい修理の費用相場と依頼先。DIYも可能?
- 【雨漏り修理】原因別の費用相場や業者を選ぶポイントを徹底解説!
- ゲリラ豪雨による雨漏りに火災保険は使える?補償されるケースと申請方法
- これって屋根修理詐欺?よくある手口と対処法を解説!
- 屋根の葺き替えリフォーム費用相場|安く抑える方法は?
- 【事例付】屋根カバー工法とは?葺き替えとの違い
- 災害から住宅を守る防災リフォーム|工事内容や事例・補助金制度を解説
- 火災保険でリフォームできる?保険金で住宅を修理できるケースと注意したいトラブル
- 雨漏りで火災保険が使えるケースや申請手順を解説|手順と注意点も解説
- 優良な屋根業者はどう探す?見極め方まで徹底解説
屋根リフォームの費用と相場