
「天井の汚れが気になるからリフォームをしたい」
「天井高を上げて部屋を開放的にしたい」
この記事は、このような天井のリフォームをご検討されている方に向けて書いています。
天井のリフォームと一口に言ってもその方法は様々で、ここではよく行われている4つの方法についてご紹介します。それぞれのリフォームにかかる費用や注意点についてご説明するので、あなたのやりたい天井リフォームを行う上で参考にしてみてください。
目次
1.最もよく行われている4種類の天井リフォーム
「天井のリフォームってやったらどんな感じになるんだろう」
あまりイメージが沸かないひとも多いのではないでしょうか?
ここではまず、最もよく行われている次の4種類の天井リフォームについてご説明します。
- クロス張替えによる天井リフォーム
- 塗装による天井リフォーム
- 板張りによる天井リフォーム
- 天井を高くするリフォーム
■クロス張替えによる天井リフォーム
天井リフォームの中でも最も一般的なリフォームがクロスの張替えです。
クロスの張替えによるリフォームは低価格かつ短期間で行うことができ、色や柄、機能性の種類も豊富なため、手軽に部屋の雰囲気や印象を変えることができます。
■塗装による天井リフォーム
塗装による天井のリフォームでは、ビニールクロスでは出せないマット感を出すことができたり、自然素材のものを使用すればシックハウス対策をすることができます。
また、少しキズや汚れがあってもその箇所のみを塗り替えれば良いため、手軽にリフォームをすることができます。
■天井を高くするリフォーム
天井を高くすることで開放感が得られ、狭い部屋でも広く感じられるようになることがこのリフォームの最大のメリットです。
また、天井が高くなることで高さのある家具や照明を設置したり梁を見せることもできるため、部屋の印象を大きく変えることができます。
■板張りによる天井リフォーム
板張りの天井は和室で多く見られますが、洋室の天井にも張ることで部屋を暖かな雰囲気にすることができます。
無垢材や天然木化粧版が以前は一般的でしたが、最近はプリント合板も多く普及しているため、手軽に天井に板張りができるようになっています。
(補足)3つの木材の違い
天井の木材として使用されるものは、無垢材・天然木化粧合板・プリント合板の3種類です。
ここではそれぞれの特長についてご説明します。
■無垢材
無垢材とは、天然の丸太から切り出した自然な状態の木材のことを指します。無垢材は湿気があるときには吸収し、反対に乾燥しているときには水分を放出するという役割を持っています。
こちらは自然由来の素材を使いたい、天然の調湿機能を利用したいという方にお勧めです
■天然木化粧合板
天然木化粧合板とは、天然の木材を薄くスライスしたものを合板に張りつけた板のことを指します。
無垢材に比べて軽く、木目が揃えられているということが特徴です。
こちらは費用を抑えつつも、天然の木の美しさをお部屋に取り入れたいという方にお勧めです。
■プリント合板
プリント合板とは、木目が印刷された紙を合板に張り付けた板のことを指します。
先の2つに比べて費用が圧倒的に低いながらも、木目の美しさを見せることが出来ます。
こちらはとにかく安く板張りをしたいという方にお勧めです。
2.天井リフォームの費用
よく行われる天井リフォームの概要をお分かり頂けたところで、気になってくるのは費用ではないでしょうか?
ここではそれぞれの費用についてご説明します。
2-1.天井リフォームの費用相場
それぞれの天井リフォームの費用相場は次の表の通りです。
<天井リフォームの費用相場>
方法 | 費用 |
---|---|
クロス張り替え | 3.9~6.5万 |
塗装 | 3.5~15.9万 |
天井高を上げる | 20~31万 |
板張り | 7.7~95.6万 |
リフォーム方法によっても、また同じ方法によってもかなり費用差があるなと感じられたかと思います。
次の章では、それぞれの費用と同じリフォーム方法でも費用差が出る理由をご説明します。
2-2.それぞれの天井リフォーム費用
ここでは、4種類の天井リフォームそれぞれの費用についてご説明します。
■クロス張替えの費用
天井のクロス張替えにかかる費用相場は次の通りです。
<天井のクロス張替え費用相場>
部屋の広さ | グレード | |
---|---|---|
スタンダード | ハイグレード | |
6畳(11m²) | 3.9~4.1万 | 4.4~4.6万 |
8畳(15m²) | 4.4~4.7万 | 5.0~5.3万 |
10畳(19m²) | 4.8~5.2万 | 5.6~6.0万 |
12畳(22m²) | 5.2~5.6万 | 6.1~6.5万 |
※()内の平米数はおおよその天井面積
天井のクロス張替え費用はスタンダードクロスとハイグレードクロスのどちらを選ぶのかということと、施工面積によって異なります。
スタンダードクロスは大量生産され、賃貸物件等に多く使われるもので単価は1000~1200円/㎡です。ハイグレードクロスは調湿機能やカビ防止などの機能がついていたり、色や柄が豊富なもの単価は1400~1600円/㎡です。
■塗装の費用
天井の塗装にかかる費用相場は次の通りです。
<天井の塗装費用相場>
部屋の広さ | 塗料の種類 | ||
---|---|---|---|
エマルション塗料 | 機能性塗料 | 自然塗料 | |
6畳(11m²) | 3.5~4.5万 | 4.7~5.6万 | 5.9~8.5万 |
8畳(15m²) | 4.3~5.6万 | 6.0~7.2万 | 7.6~11.2万 |
10畳(19m²) | 5.2~6.9万 | 7.4~8.9万 | 9.4~13.9万 |
12畳(22m²) | 5.8~7.8万 | 8.3~10.1万 | 10.7~15.9万 |
※()内の平米数はおおよその天井面積
天井リフォームに使われる塗料は主に3つあり、どれを選ぶのかということと施工面積によって費用は変わります。
室内塗装で最も多く用いられるエマルションペイントは種類も豊富なため、どれを使うのかによって費用は大きく変わってきますが、単価は800円~1700円/㎡程度です。
また、防カビ機能やサビ防止、消臭機能といった機能性塗料は一般的な水性塗料に比べて機能性が高いということから、単価が1900円~3000円/㎡が相場となっています。
最も高いのは珪藻土や漆喰といった自然塗料で、単価は3000円~5400円/㎡です。
ここではもともと塗装されている天井を塗り直した際の費用をご紹介しましたが、元の天井材がクロスや木材というように異なる場合には既存撤去費や下地処理費がとして、これにプラス6~7万円程度かかります。
■天井高を上げる費用
天井高を上げるリフォームにかかる費用相場は次の通りです。
<天井高を上げる費用>
部屋の広さ | 費用 |
---|---|
6畳(11m²) | 20~25万 |
8畳(15m²) | 21~26万 |
10畳(19m²) | 24~29万 |
12畳(22m²) | 26~31万 |
※()内の平米数はおおよその天井面積
天井を高くするリフォームの費用は部屋の大きさと、リフォームを行う部屋が和室か洋室なのかということによって変わってきます。
多くの場合は洋室の天井を高くすることをお考えかとは思いますが、和室の場合には洋室に比べて5万程度高くなります。その理由は、和室の場合には天井と壁の間に廻り縁があり、廻り縁を新しいものに付け替える費用がかかるからです。また、壁が和室の場合には塗り壁のことも多く、その際には天井高を上げた分壁に塗料を塗り足す必要があるため、費用が高くなります。
■板張りの費用
天井の板張りにかかる費用相場は次の通りです。
<天井の板張り費用相場>
部屋の広さ | 木材の種類 | ||
---|---|---|---|
プリント合板 | 天然木 化粧合板 |
無垢木材 | |
6畳(11m²) | 7.7~23万 | 9.6~34万 | 16.3~50.5万 |
8畳(15m²) | 8.4~29.4万 | 11.1~44.4万 | 20.3~66.9万 |
10畳(19m²) | 9.2~35.8万 | 12.7~54.8万 | 24.9~83.3万 |
12畳(22m²) | 9.8~40.6万 | 13.8~62.6万 | 27.2~95.6万 |
()内の平米数はおおよその天井面積
天井の板張りにかかる費用はどの天井材を使うのかによって大きく異なってきます。
天井の板張りをする際に最も多く使われる材木は天然木化粧合板というもので、単価は2800~2.5万円/㎡です。無垢木材は、天然木化粧合板よりも高くなっており、単価は8900~4万円/㎡と価格に幅があるということから施工費にも大きく差が出ています。
天井の板張りはクロス張替えや塗装に比べて費用が高くなる傾向にありますが、単価が1000~1万円/㎡程度のプリント合板と呼ばれる木目を印刷した紙を合板に張り付けているものを使用すると費用を抑えることができます。
3.天井リフォームの注意点
それぞれの天井リフォームの特徴や費用感を把握して頂けたところで、
「よし、天井リフォームをしよう!」
と考えて下さった方も多いかと思います。
しかし、天井リフォームに踏み切る前にここで注意点についてご説明させてください。
天井リフォームはそれなりにお金がかかってくるリフォームです。
ここでのポイントに気を付けてリフォームを行いましょう。
3-1.クロス張替えの注意点
天井のクロス張替えをする際の注意点は、次の2つの場合に別途費用が発生するということです。
- 天井に発生したカビや開いた穴が下地にまで達している場合
- 家の築年数が30年を越えている場合
■天井に発生したカビや開いた穴が下地にまで達している場合
結露などによるカビが下地にまで達してしまうと、下地の補修が必要となるため費用がプラスで請求されます。その場合、6畳程度の部屋では費用がプラスして2~3万円かかります。
■家の築年数が30年を越えている場合
家の築年数が30年を越えている場合には天井の下地もかなり古くなっているため、何かしらの処理をする必要があります。下地処理で済む場合には2~3万円程度が上乗せされますが、下地ごと新しいものに入れ替える必要がある場合には7~十数万円プラスされます。
3-2.塗装の注意点
天井の塗装をする際の注意点は、油性の塗料を選ぶとシックハウスになる可能性が高くなるということです。
リフォームをする際、内装塗料としては水性塗料が使われることがほとんどではありますが、自分でペンキなどによって塗り替えようと検討されている場合には、油性塗料は避けるようにしましょう。
3-3.天井高を上げる際の注意点
天井高を上げる際の注意点は次の2点です。
- マンションの直天井、ツーバイフォーの住宅では天井を高く出来ない
- 壁材が塗り壁の場合は別途費用がかかる
■マンションの直天井、ツーバイフォーの住宅では天井を高く出来ない
お住いのマンションが直天井である場合やツーバイフォーの一戸建の場合には、天井の高さを高くすることはできません。
なぜなら、マンションで直天井の場合には現状よりも天井の高さを変えられる程のスペースがないからです。また、ツーバイフォーの住宅は壁・床・天井が面によって支えられている構造となっているため、天井や壁を抜くといったリフォームは困難となっています。
■壁材が塗り壁の場合は別途費用がかかる
天井の高さを上げる部屋が塗り壁である場合には、天井を上げた分出来てしまうスペースに塗料を塗らなければいけないため、費用が別途でかかります。
このような場合には、塗料と塗り替え代がプラスで請求されます。
3-4.板張りの注意点
天井を板張りにする際の注意点は次の2点です。
- 無垢木材は割れやすい
- 天井の木材の色は床よりも明るいものを選ぶ
■無垢木材は割れやすい
無垢木材は天然素材なので、空気がジメジメしている時には湿気を吸収したり、乾燥している時には水分を放出してくれます。このようなことから、特に冬場は空気が乾燥すると無垢木材は水分をより多く放出することで体積が小さくなるので割れやすくなります。
無垢木材を選ぶ際にはこの点を理解した上で、お選び下さい。
■天井の木材の色は床よりも明るいものを選ぶ
特に物を置いたりしない天井は、木材が見える面積が多くなるため暗い色を選んでしまうと部屋全体が暗い雰囲気になってしまいます。
天井の木材を選ぶ際には床の色よりも明るいものを選ぶようにしましょう。
4.費用を抑えながら仕上がりの良いリフォームをしてくれる業者の選び方
天井のリフォームには方法が様々ありますが、ものによっては
「費用って結構かかるなぁ」と思われた方も多いのではないでしょうか?
「費用は出来ることなら抑えたけど、雑な工事は絶対にされたくない!」
というのは誰しもが思うことです。
ここでは、費用を抑えながらも仕上がりの良いリフォームをしてくれる業者の選び方についてご説明します。
お得にリフォームをするための業者選びのポイントは次の2点です。
- 地元の工務店に依頼する
- リフォーム会社紹介サイトを利用する
■地元のリフォーム会社に頼もう
費用を抑えながらも仕上がりの綺麗なリフォームをするなら、地元の小規模リフォーム会社に依頼しましょう!
リフォームとなると「安かろう、悪かろう」というイメージが強いかとは思いますが、きちんとした施工をしてもらうために、必ずしも高い費用を払って名前の知られた大手リフォーム会社に依頼いなければいけないということではありません。
なぜなら、大手リフォーム会社は広告費や下請けに出すことで発生するマージンを上乗せしているため、費用が高く請求されます。
一方、地元のリフォーム会社ではその分の費用を抑えることができるため、相場の中でも安い方で仕上がりの良い天井リフォームを行うことができるからです。
このようなことから、費用を抑えながらも満足度の高い天井リフォームを行いたい方は、内装工事の得意な地元の小規模リフォーム会社に依頼することがお勧めです。
■リフォーム会社紹介サイトを活用しよう
優良リフォーム会社をご自身で見つけるのって難しいですよね。
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5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
最もよく行われる4パターンの天井リフォームと知っておきたいそれぞれの費用や注意点についてご理解頂けたかと思います。
天井のリフォームは施工面積とリフォームの規模が大きくなるにしたがって費用も高くなります。
費用を出来る限り抑えながらも、丁寧で仕上がりの良い天井リフォームをするためには、業者選びがとても重要です。
業者選びについては、リフォームガイドもあなたのお力になれるので是非相談下さい。