「和室をおしゃれにセンスよくリノベーションするには、どうしたらいいのだろう?」
「沢山の施工例を見てイメージを膨らませたい!」
「和室のリノベーションにかかる費用は?」
「費用をできるだけ抑えてリノベーションするには?」
このような方に、この記事はおすすめです。
和室のリノベーションでおすすめなのが、もとの「和」の雰囲気も残しつつ、「洋」の要素を取り入れる「和モダン」です。
和室の構造を活かすことができるので、完全に洋室にするよりも低コストでできるというメリットもあります。
ここでは和室リノベーションの事例を紹介し、おしゃれな和室にするコツも解説します。
また和室リノベーションの費用相場や、フローリングと畳で迷っている方に向けてそれぞれのメリットデメリットも解説します。
あなたの和室をどんなスタイルにリノベーションするか、具体的なイメージを膨らませるお役に立てれば幸いです。
1.【目的別】和室リノベーション事例
和室のリノベーション例を目的別にご紹介します。
1-1.リビングと一体化させ空間を広くみせる|費用目安75~100万円
「リビング横の和室が壁に仕切られ閉鎖的に見える」
「壁を撤去しリビングと繋げて空間を広く見せたい」
これは特にマンションの和室リノベーションで多くみられる例です。
リビングと和室を繋げ広く見せたリノベーション例を4つご紹介します。
事例①
- 和室の壁を取っ払い、3面の障子風建具で開放的に
出典:https://nagomi-kensetsu.com/2016/10/16/320
事例②
▼Before
▼After
- もともと開口部がふすま一面しかなかった和室の壁を撤去、L字型の2面開口に
- 襖を開け閉めできるので開放的にもプライベート空間に
出典:http://cube-renovation.co.jp/works/22218/キッチンと和室が大変身!(千葉県習志野市・t)/
事例③
▼Before
▼After
- 壁一面を取り払いオープンな和室スペースに
- リビングの濃い目のフローリングに合わせクローゼットも濃い色を採用
出典:https://fukuokaminami-nikka.com/works/mansion/20140206100012.html
事例④
- もともと和室があったところを完全になくしリビングと一体化
- 押入れ部分を活かし大容量収納に
1-2.和のテイストが残った和モダンな部屋にする|費用目安40~70万円
最近は和室を完全洋室にするのではなく、和の部分を残し和と洋を融合させる「和モダン」が人気です。
人気の理由は、和室の造りを変えずに済むので低コストでおしゃれな部屋にできるというところにあります。
和モダン空間にしたリノベーション例を3つご紹介します。
事例①
▼Before
▼After
- 畳をフローリングにし中心に琉球畳を採用
- 押入れをクローゼットにし機能性アップ
- 壁紙クロスを畳と反対色の赤にすることで、メリハリの効いたモダンな配色に
出典:http://cube-renovation.co.jp/works/13180/千葉ファミリータウンのまるで新築リフォーム(/
事例②
▼Before
▼After
- ふすまを3枚引き戸にし開閉できるように
- リビングと同じフローリングにすることで、区切られていながらも空間が広く見える
- 壁にグレーのエコカラットを貼ることでスタイリッシュな印象に
出典:http://cube-renovation.co.jp/works/7282/こだわりのマンションリノベーション(千葉市美/
事例③
- フローリング部分も作ることで家具も置けるように
- フローリングの色を合わせ収納も設置
- 壁紙クロスを畳の反対色である赤を採用することでメリハリのある配色に
出典:https://freshhouse.co.jp/case/1517/?costed=&author=®ions[]=japanese-style
1-3.リビング一角をくつろぎスペースにする|費用目安60~90万円
リビングの一角を一段上げた小上がり和式スペースにし、家族団らんの場や来客時のくつろぎスペースにするリノベーション事例です。
事例①
▼Before
▼After
- もともとあった和室スペースをおしゃれに
- 4.5畳の中央に掘りごたつを設置
- 小さい子供がお絵描きや宿題をする場所に
出典:https://freshhouse.co.jp/case/14218/?costed=&author=®ions[]=japanese-style
事例②
▼Before
▼After
- もともとは区切られた和室だった部屋をリビングとひと繋がりに
- 一角に小上がりの畳スペースを設置
- 小上がりは収納や掘りごたつも完備
出典:https://freshhouse.co.jp/case/2681/?costed=&author=®ions[]=japanese-style
1-4.客間にする|費用目安60~90万円
和室を客間にするのであれば、少し気をつかって品のあるおしゃれな空間にしたいものです。
客間の和室にリノベーションした事例を紹介します。
事例①
- リビングに続くフローリングと中心に琉球畳
- 仏壇だった場所を収納スペースに
出典:http://well-rc.co.jp/archives/works/651
事例②
- 掘りごたつでくつろげる居間兼客間に
- 垂れ壁付きの床の間で趣きのある空間に
出典:https://www.space-up.jp/point_case/japaneseroom/6122/
1-5.作業・読書部屋にする|費用目安30~50万円
和室を落ち着いて作業・読書ができる部屋にした事例をご紹介します。
- ふすまの色を落ち着くブルーに
- 琉球畳の色を茶系にし、主張しすぎないおしゃれ空間に
- 障子窓の前に書き物机を造作、日の光を感じながら気持ちよく作業ができる空間に
出典:https://www.artreform.com/example/detail.php?id=172&c3=19
1-6.寝室にする|費用目安30~60万円
和室をベッドを置いた寝室にリノベーションした事例をご紹介します。
- ベッドが「洋」なので壁や天井は「和」のまま、床のみフローリングに
- 大きい障子窓は下半分を透明にし、和室の腰壁を想わせるデザインに
- 照明を暖色系のものに
出典:https://freshhouse.co.jp/case/1925/?costed=&author=®ions[]=japanese-style
>>リフォーム業者の探し方がわかる!後悔しない探し方完全解説
2.おしゃれモダンな和室にリノベーションする5つのポイント
和室をおしゃれな和モダン空間にリノベーションするには、以下5つのポイントを意識しましょう。
- 壁
- 建具
- 照明
- 収納
- 配色
2-1.壁に質感を出す
一般的な壁紙クロスよりも、質感が感じられる塗り壁やエコカラットのような調湿性のある自然素材がおすすめです。
グレーのエコカラットで無機質な白壁に質感をプラス
出典:http://cube-renovation.co.jp/works/7282/こだわりのマンションリノベーション(千葉市美/
シンプルな白壁に馴染む色合いエコカラット
出典:http://cube-renovation.co.jp/works/11741/千葉ガーデンタウンを快適に全面改装千葉ガーデ/
市松模様のエコカラットを壁一面に
出典:http://cube-renovation.co.jp/works/22645/全面改装工事(千葉県佐倉いしt様邸)/
赤土を想わす弁柄色の塗り壁
出典:https://www.artreform.com/example/detail.php?id=151&c3=19
2-2.障子やふすまを建具にする
障子やふすまは「和室っぽさ」を出すので、和室にあう建具にするのがおすすめです。
緩く目隠しにもなるスリット格子
出典:https://www.artreform.com/example/detail.php?id=184&c3=19
障子風の内窓
出典:https://www.space-up.jp/point_case/japaneseroom/6040/
2-3.間接照明を取り入れる
洋室は壁や床がすべてフラットなのに対し、和室は柱が壁の前にでる「真壁」や床の間など段差など凹凸がある構造です。
その凹凸を上手く活かし間接照明を取り入れるとグッとおしゃれな雰囲気になります。
吊り押入れの下や床の間上部の垂れ壁に
出典:https://www.artreform.com/example/detail.php?id=171&c3=19
高級感のある格子扉前の床の間に
出典:https://freshhouse.co.jp/case/2619/?costed=&author=®ions[]=japanese-style
2-4.収納はフローティングにする
フローティング収納とは床から浮かした収納のことです。
フローティング収納にすることでおしゃれに見えるだけでなく、以下のようなメリットもあります。
- 部屋が広く見える
- 床が掃除しやすくなる
- 使いやすい高さに調整できる
- 座布団を収納できる
- 間接照明をプラスしてよりおしゃれ&枕元の明かりになる
押入れを浮かせ吊押し入れに
出典:https://hometec-osaka.jp/works/モダンテイストな和室に/#
壁にフローティング収納を設置
出典:https://freshhouse.co.jp/case/1517/?costed=&author=®ions[]=japanese-style
2-5.配色は「補色」を意識する
モダンでおしゃれな部屋にしたいけど、クロスや畳をどんな配色にしよう?と悩む方も多いはず。
そんな時は「補色」を意識してみると良いでしょう。
補色とは反対色とも言い、互いを最も際立たせる2色の色の組み合わせです。
色相環というものをご存じでしょうか。以下の色相の並びで対面になる色同士が補色の関係です。
【色相環】
例えば畳が緑っぽい色であれば、赤っぽい壁紙を選ぶとメリハリがあり目を引く部屋になります。
逆にメリハリを出したくない、落ち着いた印象にしたいという場合は補色の関係にある組み合わせを避けると良いでしょう。
補色を意識したアクセントカラーの壁紙
出典:http://cube-renovation.co.jp/works/13180/千葉ファミリータウンのまるで新築リフォーム(/
3.和室リノベーションにかかる費用を解説
和室のリノベーションにかかる費用は、壁の撤去や床の段差解消など、大工工事があるかどうかで大幅に変わります。
3-1.壁や床の大工工事がない場合の費用相場:35~50万円
(含まれる内容)
琉球畳にする:5~10万円
壁紙クロスを貼る:10~15万円
押し入れをクローゼットにする:20~25万円
費用が高くなる場合
- 押入れをウォークインクローゼットにする場合は追加で5~20万円かかります。
3-2.リビングと一体化させる場合の費用相場:50~100万円
(含まれる内容)
壁の撤去:4~20万円
床の段差を解消:20~40万円
天井の工事:5~15万円
その他建具取り付け等:15~20万円
費用が高くなる場合
- リビングとより一体感を出すためにリビング側のフローリングやクロスも全て張り替えると100万円前後の金額がかかります。
4.畳とフローリングのメリットデメリット
和室をリノベーションするのに、畳にしようかフローリングにしようか迷っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここでは畳にする場合、フローリングにする場合のメリット・デメリットを解説します。
畳にするメリット
- い草に調湿性能があり夏は涼しく冬は暖かい
- い草の香りにリラックス効果がある
- 柔らかく、衝撃を吸収するので転んでも安心
- 足音が響かない
- もともと畳だった場合、床の高さを調整する必要がないため費用が安く済む
畳にするデメリット
- 飲み物などこぼすとシミになる
- 換気が十分にできていないとカビやダニが発生する
- 数年で「裏返し」たり交換など定期的なメンテナンスが大変
- 家具等を置くと跡がついたり変色する
フローリングにするメリット
- 掃除しやすくシミにもなりにくい
- ダニが発生することはない
- 耐用年数が長い
- 家具など重いものを置いても傷みにくい
フローリングにするデメリット
- 冬場は冷えやすいので足元が寒く感じる
- 足音が響きやすい
- ペットが滑りやすい
- 和室からフローリングに変えると、床の高さを調整する必要があり費用が高額になる
5.まとめ
和室のリノベーションをするイメージが膨らみましたでしょうか。
和室のリノベーションは、何通りもパターンがあるため判断に迷うことが多いと思いますが、それが魅力でもあります。
どんな場面・目的で使うのか想像しながら、リノベーションプランを練ってみましょう。
プランがある程度固まったら、施工会社を探し見積もりを複数社とることをおすすめします。
リフォームガイドはあなたのご希望をお聞きし最適なリフォーム会社・工務店を無料でご案内します。
お気軽にお問合せ下さい。
(和室リフォームの関連記事)
全ノウハウまとめ
和室リフォームを成功させる全ノウハウまとめ
その他関連記事
- 和室のあるマンションをリフォームするアイデア&おしゃれな実例紹介
- 砂壁のリフォーム方法と費用相場|DIYの手順や注意点も解説
- 和室を洋室にリフォームする費用・ポイントを全解説【事例付き】
- 【徹底解説】土壁リフォームの費用・方法・DIYについて
- 畳をフローリングにリフォームするには?費用と注意点
- 【完全解説】押し入れをクローゼットにリフォームするには?費用相場とポイント
- リビングに和室があると何かと重宝!おしゃれ&機能的にするポイントも
- 和室リフォームは「DIY」vs「プロに依頼」どっちがいい?費用や注意点も解説
- 【リノベーション事例集】和室をオシャレに変える5つのコツを解説!
- 【事例付き】和室の増築にかかる費用・事前に確認する3つのポイント
和室リフォームの費用と相場