剥がれたタイルやヒビの入った浴室のタイルを放置していませんか?わずかなタイルの剥がれやヒビであっても、放置しておくと水が浸みこみ、下地や土台を傷つける可能性があります。ですので、早めにきちんと対処することが大切です。
また、そろそろ新しいタイルに張替えたいとお考えの方もいらっしゃると多います。
こちらでは浴室のタイルの正しい選び方と、張替え方法や費用などをお伝えしていきます。参考にしてみて下さい。
1.すぐに張り替えるべき浴室タイルの特徴とは?
ここでは、すぐに張り替えるべき浴室タイルの特徴をご紹介します。
劣化が進んでおり、すぐに張り替えが必要なタイルの特徴として、次のようなものが考えられます。
- 傷がついている・破損している
- 浮いている・はがれている
- 目地に汚れがついている
浴室タイルの劣化は放置しておくと水漏れや浸水の原因となり、建物全体の耐久性を下げてしまうことにもつながりますので、必ず張り替えを行いましょう。
以下で、劣化の特徴についてそれぞれ解説していきます。
1-1.傷がついている・破損している
経年劣化のほか、固いものがぶつかったり、壁や床の歪みが影響しひび割れたりすることで破損が生じます。
傷や破損を放置すると壁や床の内部に水が浸透し、建物の基礎部分に悪影響を及ぼします。建物の基礎が損傷すると大規模リフォームをしなくてはならないため、必ず浴室タイルの張り替えを行いましょう。
1-2.浮いている・はがれている
タイルの浮きや剝がれは経年劣化により生じます。
タイルの浮きや剥がれも傷や破損と同様に壁や床に水が浸透する原因になるため、早めに補修を行いましょう。
タイルが浮いているがどうかあいまいな場合は、タイルを指で押して確かめましょう。タイルを押し込むことができる、または「ミシッ」と音が鳴る場合は、タイルの浮きや剝がれがあるサインです。
1-3.目地に汚れがついている
タイル同士のつなぎ目である「目地」に汚れが付着したりカビが発生したりすると、その部分からタイルに亀裂が入る可能性があります。
タイルの亀裂は水の侵入や基礎部分への被害の原因になりますので、早めに補修しておきましょう。
2. 浴室タイルの選び方
タイルはデザイン豊富で、耐熱性や耐水性に優れています。また、様々な大きさがあります。
それぞれの浴室に適したタイルの選び方についてご紹介します。参考にしてください。
2-1.浴室壁タイルは掃除しやすく吸水性の低いものを選ぶ
まず、浴室の壁のタイル選びのポイントです。
毎日のお手入れを考慮して最適なタイルを選びましょう。
掃除しやすいものを選ぶ
水垢、カビなど汚れやすい浴室は掃除のしやすい素材を選ぶことをお勧めします。釉薬を使用したタイルは表面がツルツルしているので、掃除がしやすいというメリットがあります。また、大きめのタイルは目地が少なくなるので掃除が楽になります。
吸水性の低いものを選ぶ
浴室は水を使用するので、吸水性の低いタイルをお勧めします。
夜間に水が凍るなど特に寒さの厳しい地域にお住まいの方は凍結を避けるために耐凍害のタイルが向いています。
※凍害とは、タイルの隙間に水が入り、それが凍結しタイルを損傷してしまう現象です。
2-2.浴室床タイルは滑りにくく肌ざわりの良いものを選ぶ
浴室の床は素足で直接触れる場所であり、タイル選びは慎重に行いたいものです。また、転倒などの事故を防ぐためにも浴室の床に適したタイルを選びましょう。
滑りにくいものを選ぶ
水に濡れる浴室ですので、最も大切なポイントは滑りにくいものを選ぶという点です。タイルの適正表示が浴室向きになっているかをしっかり確認しましょう。また、屋外床にも向いていて、浴室にも使用可能なタイルは表面がザラザラしていることがあります。その場合は実物に触れてから選ぶことをお勧めいたします。
肌触りの良いものを選ぶ
意外と見落としやすいポイントです。浴室には裸足で入りますので、滑りにくいが表面がザラザラと痛いもの避けた方が良いでしょう。また、寒さでひんやりと冷たくなりにくいタイルなどもありますので、そちらもお勧めです。
2-3.浴室タイルは床と壁同系色で統一・床は壁より暗めのものを選ぶ
浴室の床タイルと壁タイルの配色は、同系色か単色で統一することが一般的です。また、床タイルの色は壁タイルの色よりも暗めのものを配色すると落ち着いた雰囲気になります。
タイルは様々な色、形、質がありますので、じっくり吟味して他にはないオリジナルの浴室に仕上げてみてはいかかでしょうか。
3.浴室タイルのリフォーム方法
ここからは、浴室タイルのリフォーム方法についてご紹介していきます。
浴室タイルのリフォームは、リフォーム会社に工事を依頼する必要があります。
DIYで補修できそうな部分的な破損でも、方法を誤ると建物の大きな劣化につながる恐れもあります。
安心してリフォームを進めるために、ぜひ参考にしてください。
3-1.浴室タイルのリフォームはリフォーム会社に依頼する
浴室タイルのリフォームは、リフォーム会社に依頼するようにしましょう。
全面張替えの場合はもちろん、部分的な補修であってもリフォーム会社に工事をしてもらうのが良いです。
DIYをしたほうが費用を抑えられる・簡単な作業であっても、万が一DIYを行った箇所から水漏れが発生した場合、建物の構造部分に被害を及ぼす可能性があります。
浴室タイルの補修をする際は、リフォーム会社に現場を見てもらい、適切な工事をしてもらうようにしましょう。
3-2.浴室タイルのリフォーム実績があるリフォーム会社に依頼するのがおすすめ
浴室タイルの補修は、浴室タイルのリフォーム実績がある会社に依頼するのがおすすめです。
自分が希望する工事を得意としている会社に依頼することで、適切な価格で質の高い工事をしてもらうことができます。
リフォーム会社はご自身で探すことが可能ですが、リフォーム会社一括紹介サイトを利用するのがおすすめです。紹介サイトでは、お客様の希望するリフォームの実績がある会社を多数ご紹介しています。
リフォームガイドでは、全国の優良リフォーム会社の中からお客様の希望に合った会社をご紹介しています。専門のコンシェルジュがリフォーム内容をヒアリングするほか、無料で見積もり依頼が可能です。
4.浴室のタイル張替え・補修にかかる費用
ここでは、浴室タイルの張替え・補修にかかる費用について解説していきます。
リフォーム会社に張替えを依頼した場合、材料費のほかに人件費や諸経費などが必要です。
全面のタイル張替えの場合(一般的な浴室サイズ0.75坪を想定)
- 床…6万円前後
- 壁…10万円前後
床と壁の費用の違いは面積の違いと、床より壁タイルの方がより難しいためです。また、選ぶタイルや下地の補修具合によっても金額は変化します。
モザイクタイルは安く仕上がる!?
モザイクタイルは他のタイルよりも比較的材料費も工事費もかかりません。こちらのタイルはシートタイプになっていることが多く、工事の手間も省けるためです。具体的には、工事費用は他のタイル工事より千円程度安くなります。また、材料費は千円〜3千円程度安く抑えることができ、トータルで5千円程度安く抑えることが出来ます。
タイルの部分補修の場合
- 数枚張替え…3万円〜
- ヒビ割れ補修…3万円〜
- 目地補修…2万円〜
数枚の補修作業であっても数万円の費用がかかります。作業や材料は少なくても、人件費や諸経費はかかるということを念頭に入れておいてください。業者や補修範囲により費用の幅はありますが相場は上記価格です。
5.浴室のタイル張替え・補修にかかる期間
ここからは、浴室のタイル張替え・補修にかかる期間についてご紹介します。
- 全面張替え…2日〜3日(目安)
- 部分補修…1日〜2日(目安)
タイル張替えは浴室内のみでの工事のため、住みながら工事が可能です。
工事中は浴室が使用できないため、リフォーム前に近隣の銭湯など入浴できる場所について調べておきましょう。
6.まとめ
浴室のタイルの張替サインや選び方、費用などをお伝えしました。
浴室タイルは部分的ものであってもリフォーム会社に張り替えを依頼するようにしましょう。
次の記事もお風呂リフォ―ムをする上で役に立つ情報が満載ですので、是非ともお読みください。
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