
- 「在来工法の浴室をリフォームしたいけれど、予算はどのくらい必要か?」
- 「ユニットバスがいいらしいが、どのユニットバスを選べばいいかわからない」
- 「思わぬ追加費用を請求されるなどのトラブルを避けるために、何に気をつけるべきか」
在来浴室をリフォームするにあたって、上記のような不安を持つ方は多いのではないでしょういか。
こんにちは、リフォームガイドです。リフォームガイドでは、在来工法のお風呂リフォームのお問い合わせを数多く受けています。多くの方のご希望は、使い勝手の良いユニットバスへの入れ替えです。一方で、費用を抑えるために在来浴室のまま浴槽交換だけやりたい、というお客様もいらっしゃいます。
この記事では、在来工法のお風呂リフォームにかかる費用の相場や見積りの見方、業者の選び方などをご紹介します。
この記事を読めば、在来浴室のリフォームにどの程度費用がかかるかがわかります。さらに、見積りの見方や業者の選び方を知り、お得で満足度の高いお風呂リフォームができます。
>>実際の見積もりから算出したお風呂・浴室リフォームの費用相場をチェック!
目次
1.在来浴室リフォームの工法別費用&ユニットバスのすすめ!
在来浴室リフォームでは、浴槽や床・壁、ドアなどが一体化しているユニットバスに入れ替える工事が主流です。リフォームガイドでも、ユニットバスへのリフォームをおすすめしています。ただし、費用や構造的な理由から、在来浴室のまま浴槽だけ交換する場合もあります。この章では、在来浴室リフォームの工法と費用をご紹介します。さらに、ユニットバスへのリフォームをおすすめする理由もご説明します。
1-1.在来浴室リフォームの工法別費用
まずは、在来浴室リフォームの工法と費用相場を把握しましょう。以下の表で、工法ごとの費用相場の違いをまとめています。
費用を抑えたい場合は、浴槽のみ交換もやむをえないでしょう。しかし、予算が許すなら、ユニットバスへの入れ替えの方向で検討することをおすすめしています。浴槽交換については、以下の記事で詳しくご紹介しています。
>>「相場が分かる!浴槽交換リフォームの費用をスッキリ解説」
在来浴室のサイズはユニットバスに比べると多種多様です。規格に合うユニットバスがない場合や、元の浴室より狭くなってしまう場合があります。そのような場合には、在来浴室のまま「浴槽交換+パネル上張り」「浴槽交換+タイル張り替え」などのリフォームを検討しましょう。
ここでいう「パネルの上張り」とは、在来浴室の壁や天井にパネルを貼り、床にシートを貼るなどして「ユニットバス風」に浴室をリフォームするリフォームのことです。タイルよりも保温性があり、ひんやりした感じがありません。パネルの上張りをすれば、タイルの床で冬に感じる不快感やヒートショックの危険を軽減することができます。タイルに比べてパネルは掃除がしやすい点でも、主婦の方に好評です。
在来浴室リフォームの施工事例
この項では、在来浴室リフォームの施工事例をご紹介します。実際に写真を見て仕上がりを具体的にイメージでき、予算感もつかみやすくなります。
ユニットバスへのリフォーム事例(93万円)
断熱性の高い浴槽を兼ね備えた、ミドルグレードのユニットバスにリフォームした事例です。
浴槽交換(床張り替え含む)のみのリフォーム事例(23万円)
浴槽だけを交換する場合でも、床や壁のタイルは一部壊す必要があります。そのため、浴槽交換のリフォームでは、壁は一部補修、床は全面張り替えになる場合がほとんどです。
出典:http://okayamanishi-nikka.com/works/bathroom/20160216142616.html
浴槽:LIXILポリエック、タイル:LIXILセラマットネオ、LIXIL プレイン50
浴槽交換+パネル上張りのリフォーム事例(70万円)
ユニットバスにすると浴室が大幅に狭くなるため、パネルの上張りリフォームを行って浴室の広さを確保しました。パネルの上張りでひんやり感が軽減されただけでなく、タイルの目地がなくなって掃除もしやすくなりました。
出典:http://higashiosaka-nikka.com/works/bathroom/20170721075216.html
浴槽:LIXIL、水栓:LIXIL、パネル材:アイカ セラール バスルーム用
床材:東リ バスナフローレ
浴槽交換+タイル張り替えのリフォーム事例(60万円)
保温性のある浴槽やタイルを採用した事例です。お客様のお悩みだった「冬のひんやり感」をなくすことができました。浴室の床防水もやり直したので、漏水対策も万全です。
出典:http://itsukaichi-nikka.com/works/bathroom/20170201230845.html
浴槽:LIXIL サーモバス
タイル:LIXIL サーモタイル ソフライムⅡ
1-2.追加工事・費用発生のリスクを見込んでおこう!
在来浴室に使われているタイルはひび割れしやすく、そこから水が入って床下の土台が腐りやすくなっています。工事を始めてみると躯体が腐ったりシロアリの被害を受けている在来浴室が2~3割ほどあります。そのため、在来浴室リフォームは追加工事・費用の発生しやすいリフォームといえます。以下の表は、在来浴室で発生することが多い追加工事・費用をまとめたものです。
これらの追加工事はそれぞれに1日程度かかってしまうため、それぞれの工事ごとに5万円前後かかります。
一方、床の腐食を理由に高額な追加工事が必要だと脅すリフォーム会社もあり、注意が必要です。上記の相場を超える追加費用を請求された場合、なぜそれだけかかるのかの説明を業者に求めましょう。
1-3.ユニットバスにすべき2つの理由
お風呂での死亡事故は年間約1万7,000人。交通事故の年間死亡者数3,904人(平成28年度)の5倍弱にもなります。しかもその多くは、60歳以上の高齢者です。
出典:http://www.jslm.jp/problem/yokusou.pdf
死亡事故の原因には、在来浴室特有の2つのリスクが大きく関係しています。
リスクの一つ目は、在来浴室は冷えやすいためにリビングなどとの温度差が激しく、心臓への負担が大きい点です。暖かい部屋から寒い浴室に移動し、さらに熱いお湯に浸かるといった急激な温度変化は、心臓や血管などに負担がかかり、心疾患や脳梗塞などの発生リスクが高まることになります。これが「ヒートショック」で、溺死や転倒による外傷死につながるリスクがあります。
もう一つのリスクは、タイル張りのお風呂は滑りやすく、転倒の危険性が高い点です。古い在来浴室はお風呂の入り口に段差がある場合が多く、つまずきやすくなります。さらに、深い浴槽が多く大きくまたいで入らなければならない点でも、体が不自由な方や高齢の方には負担が大きいお風呂になります。
このようなリスクを防ぐためには、ヒートショック症候群対策やバリアフリー対策が施されたユニットバスに入れ替える方ことが望ましいでしょう。
出典:http://www.tmghig.jp/J_TMIG/release/release25.html
出典:http://www.jtsa.or.jp/topics/T-274.html
ユニットバスのヒートショック症候群対策
グレードによって断熱される範囲は異なりますが、多くのユニットバスでは床や壁、浴槽などに断熱材が入っており、部屋との温度差を軽減できます。冬の浴室で感じるひんやりとした不快感が軽減されるだけでなく、ヒートショックが起こる危険も低くなります。
出典:http://www.toto.co.jp/index.htm
出典:http://www.toto.co.jp/index.htm
ユニットバスのバリアフリー対策
一昔前のお風呂では、浴室入口の段差が10㎝以上あることも珍しくありません。浴槽も深く、またいで入るのに苦労するお年寄りも多いのです。一方、現在のユニットバスは、入口の段差はほぼゼロです。さらに床には滑りにくい部材が使用され、浴槽の高さも40~45㎝とまたぎやすいよう設計されています。
出典:http://www.toto.co.jp/index.htm
2.ユニットバスのグレード別費用やその違いについて
ユニットバスの費用は、グレードによって大きく異なります。また、追い炊き機能などのオプションによっても費用は変動します。お客様のライフスタイル・趣向ごとに、おすすめのグレードとオプション、費用相場をまとめました。