「ラジカル塗料ってなに?」
「メリットやデメリットを知りたい」
このような疑問を持ってはいませんか。この記事では、ラジカル塗料の特徴や費用相場などを紹介します。
具体的には以下の内容を解説します。
- ラジカル塗料の特徴
- 使うメリットとデメリット
- ラジカル塗料の費用相場と耐用年数
- ラジカル塗料を使う際の注意点と業者の選びかた
この記事を読むことでラジカル塗料が自宅の塗り替えに適しているかどうかが判断しやすくなるでしょう。
目次
1.ラジカル塗料ってどんな材料?
ラジカル塗料とは、既存の塗装で使われている樹脂をラジカル制御した塗料です。
ラジカル制御とは、塗装の劣化因子である「ラジカル」を抑制することです。
劣化因子を抑制するため、塗装が劣化する速度を緩和できます。
2012年に日本ペイント株式会社が世界ではじめてラジカル塗料を販売して、現在はエスケー化研株式会社、関西ペイント株式会社といった他社でも販売しています。
2.ラジカル塗料を使うメリットとデメリット
ラジカル塗料には他の塗料よりも優れた点があると同時に、見過ごせない問題点があります。
以下ではメリットとデメリットを詳しく解説していきます。
2-1.メリット
ラジカル塗料のメリットは以下の3つです。
- 価格がシリコン塗料と大差ない
- 耐久性が高い
- 汚れにくい
詳しく確認していきましょう。
2-1-1.価格がシリコン塗料と大差ない
住宅の外壁塗料でもっとも人気がある「シリコン塗料」とほとんど価格差がないため利用しやすい点がメリットです。
価格に大きな差がないため、目的に応じてシリコン塗料とラジカル塗料を使い分けられるでしょう。
価格をやや抑えたい場合にはシリコン塗料を、性能を重視する場合はラジカル塗料を利用することをおすすめします。
2-1-2.耐久性が高い
一般的に使う「シリコン塗料」と比べて耐久性が格段に高いメリットがあります。
ラジカル塗料はシリコン塗料との価格差が小さいため、耐用年数に対するコストパフォーマンスが高い塗料だと言えるでしょう。
耐用年数とは、塗り替えが必要になるまでの期間のことです。
2-1-3.汚れにくい
一般的に使う「シリコン塗料」に比べて汚れにくい性質があります。
このため、外観を長く保ちたい場合に適しています。
ちなみに、ラジカル塗料よりも汚れにくい素材にフッ素塗料があります。
フッ素塗料はラジカル塗料よりも価格が格段に高いため、耐久性は上がるもののコストパフォーマンスは低下するでしょう。
2-2.デメリット
ラジカル塗料には2つのデメリットがあります。
- 想定より耐用年数が短いおそれがある
- 選べる塗料が少ない
それぞれ詳しく説明していきます。
2-2-1.想定より耐用年数が短いおそれがある
ラジカル塗料は、最初の製品が2012年に発売されています。
メーカー公表の耐用年数が14〜16年あるため、2026年以降にならないと寿命が正しいのかどうかが判断できません。
実際には12〜14年程度の耐用年数とも言われており、費用対効果が不明瞭な点がデメリットだと考えられるでしょう。
2-2-2.選べる塗料が少ない
ラジカル塗料は新しい材料のため、大手メーカーでも外壁・屋根それぞれ1種類ほどしか販売していません。
種類が少ないため選べる商品が限られており、ツヤや色合いなどで希望どおりの塗料が見つからないおそれがあります。
2-3.ラジカル塗料が適しているのはこんな人!
ラジカル塗料がおすすめなのは、シリコン塗料よりもコストパフォーマンスが高い塗料を探している人です。
ラジカル塗料は価格に対して耐用年数が非常に長いため、費用対効果が高いと考えられていることが理由です。
以下に、ラジカル塗料のメリットとデメリットをまとめました。
塗料選びの参考にしてみてください。
3.ラジカル塗料の費用相場と耐用年数
以下では、ラジカル塗料の費用相場と耐用年数を紹介します。
両方を知っておけば自宅にラジカル塗料が適しているかの判断をしやすくなるでしょう。
3-1.ラジカル塗料の費用相場
ラジカル塗料の材料費は、1平方メートルあたり2,930〜4,290円程度です。
30坪の住宅だと外壁のみで70〜100万円、屋根は40〜70万円程度となるでしょう。屋根と外壁を一緒に塗装するのなら100〜140万円程度の予算を見積もっておいてください。
3-2.ラジカル塗料の耐用年数
ラジカル塗料の耐用年数は、メーカー発表によると外壁で14〜16年、屋根で7〜9年です。
ただし、外壁塗料の耐用年数は実際の年数を超えた実績はなく、メーカーの試験による数値となっています。
4.ラジカル塗料を使う際の注意点と業者の選びかた
ラジカル塗料を使う際の注意点と、業者の選びかたとして以下を紹介します。
- 耐用年数がメーカーの公表値より短いおそれがある
- ラジカル塗料の施工実績がある業者に依頼する
- 相見積もりをして工事内容や費用を比較する
3つのポイントを把握して、工事で失敗しないようにしましょう。
工事で失敗すると無駄な費用や手間がかかります。
4-1.耐用年数がメーカーの公表値より短いおそれがある
メーカーが公表しているラジカル塗料の耐用年数は14〜16年ですが、実際には12〜14年程度ではないかとも言われています。
耐用年数が12〜14年だとシリコン塗料と差はほとんどなく、価格がやや高いだけでコストパフォーマンスが悪くなるおそれがあるでしょう。
ラジカル塗料を使う場合は耐用年数がメーカー公表よりも短い可能性を考慮しておいてください。
4-2.ラジカル塗料の施工実績がある業者に依頼する
ラジカル塗料は新しい塗料のため、施工したことがない業者がいます。
シリコン塗料やフッ素塗料と比べて塗りかたに大差はありませんが、業者にはラジカル塗料の利用実績があるかを見積もり時に尋ねておくことをおすすめします。
4-3.相見積もりをして工事内容や費用を比較する
外壁や屋根の塗装をおこなう場合、相見積もりで工事業者を選ぶことをおすすめします。相見積もりとは、複数の業者に同じ工事条件で見積もりを出してもらう方法です。
適切な費用で工事をおこなっているか判断するために役立ちます。
相見積もりでは以下の3つのポイントをチェックしてください。
- 塗料の商品名が記載されているか
- 自社施工をしているか
- 下塗りや中塗りもしているか
具体的に解説していきます。
4-3-1.塗料の商品名が記載されているか
ラジカル塗料は新しい材料のため、製品の数は限られています。
見積書に塗料名が記載されているか確認し、記載されていたらそれが本当にラジカル塗料(ラジカル制御形塗料)なのかをメーカーのサイトでチェックしましょう。
ラジカル塗料とみせかけて通常のシリコン塗料を使う悪徳業者も存在します。
なお「ラジカル制御形シリコン塗料」は、一見するとシリコン塗料のように見えますが、ラジカル制御されているためラジカル塗料に分類されます。
4-3-2.自社施工をしているか
見積もり時に、自社で工事をしているか尋ねましょう。
自社施工をしていれば中間マージンをとっていないため費用が安くなります。
自社施工をしていないのに費用が安い会社だと、手抜き工事のおそれがあるため注意してください。
会社のホームページに職人の顔写真やコメントがあれば自社施工の可能性が高いでしょう。
4-3-3.下塗りや中塗りもしているか
塗料は下塗りと中塗り、上塗りの3回塗りが基本です。
悪徳業者は下塗りや中塗りをしないで利益を上げようとします。
見積書では、下塗りと、仕上げ塗り2回が記載されているか確認してください。
1つでも工程が抜けていたら依頼するのはおすすめしません。
また、工事後も下塗りや中塗りといった工程ごとに写真を撮ってもらい、すべての工程が適切に行われているかチェックしておきましょう。
5.まとめ
ラジカル塗料は2012年に販売されはじめた新しい塗料です。
主流であるシリコン塗料よりコストパフォーマンスは高いですが、実績が少ないデメリットがあります。
ラジカル塗料の費用相場は30坪の住宅だと外壁で70〜100万円、屋根で40〜70万円程度です。耐用年数は外壁で14〜16年、屋根で7〜9年となります。
他の塗料の費用相場も詳しく知りたい場合は『もし「サイディング塗装の費用はいくら?実際の見積もり」でシミュレーションしてみたら』で解説しています。
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