外壁が結露するのはなぜ?原因と防ぐ対策、起こる問題を解説

外壁が結露するのはなぜ?原因と防ぐ対策、起こる問題を解説

「外壁の結露対策を知りたい」

「結露を放置すると起こる問題を知りたい」

こういった疑問を持ってはいませんか。この記事では、外壁の結露を放置すると起こる問題と、対策を紹介します。

具体的には以下の内容を解説します。

  • 外壁材が結露する原因
  • 結露を放置すると起こる問題
  • 外壁材の結露を防ぐ対策
  • 結露対策をする場合のポイント

上記を知らずに結露を放置すると、外壁材が劣化して補修費用が高額となります。

無駄な費用をかけないよう、事前に結露対策を把握しておきましょう。

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1.外壁材が結露する原因

外壁の結露は、室内が寒くて外が暑い場合に主に起こります。
外側の水分が、冷たい外壁材にふれて水滴となることが原因です。

逆に、室内が暖かく外が寒い場合は、外壁の内側に結露が起こってしまうでしょう。
外壁の内側に結露が起こる場合は、外壁材の内部を腐食させやすいため一層深刻です。

断熱シートの張りが甘いといったささいな施工不良でも結露は起こるため、断熱材の取り付けは確かな技術を有する業者に依頼しなくてはいけません。


2.外壁材の結露を放置すると起こる問題

外壁材に発生する結露を放置すると以下の問題が起こります。

  1. カビが生える
  2. 水垢が残りやすくなる
  3. 外壁材や木材が腐食する

特に木材の腐食は補修費用が高額となるため、結露は長く放置しないようにしましょう。

それぞれの症状を以下で詳しく解説していきます。

2-1.カビが生える

外壁で結露が発生すると、湿気が多くなりカビの繁殖を促してしまいます。

カビはやがて外壁に根を張り、外壁材の劣化を早めてしまうでしょう。

2-2.水垢が残りやすくなる

結露によって発生した水滴により、外壁に水垢が残るおそれがあります。

水垢は長く放置すると外壁の塗装に染み込んでしまうため除去が難しくなるでしょう。

2-3.外壁材や木材が腐食する

結露によるもっとも深刻な症状は、外壁材の腐食です。

特に外壁が木材や金属の場合は結露によって腐ったり錆びたりしてしまうでしょう。

また、外壁の内側が結露した場合は内部の木材が腐ってしまうおそれがあります。


3.外壁材の結露を防ぐ対策

外壁材の結露を防ぐ対策は5つあります。

  • 外壁に通気層を作る
  • 外壁の色を白にする
  • 親水性が高い塗料を使う
  • 外断熱にする
  • 定期的なメンテナンスをして外壁の性能を維持する

ただし、上記の対策でも完全に結露を防ぐことはできません。

なぜなら、結露は住宅の構造の影響を大きく受けるためです。
完全に防げはしませんが、対策をすれば結露の抑制は可能です。

以下では詳しい対策を解説していきます。

3-1.外壁に通気層を作る

外壁材と断熱材のあいだに隙間がないと、断熱材に湿気がたまって結露が起こりやすいです。

このため、断熱材と外壁材のあいだに通気層を作れば、湿気が溜まりにくくなり、結露が防げるようになるでしょう。

通気層を作るには外壁の張り替え作業が必要です。

3-2.外壁の色を白にする

黒に近い色ほど熱を吸収するため、夜間に外壁の寒暖差が激しくなって結露しやすいです。このため、外壁を白に近い色にすることで結露を抑制できることがあります。

ただし、外壁の見栄えに影響を与えてしまうため、デザイン性を重視する場合は白系の色にするのは難しいかもしれません。

外壁の色を白にする手段としては、塗装をするか、外壁を張り替える方法が適しています。

3-3.親水性が高い塗料を使う

「超親水性塗料」と呼ばれる親水性が高い塗料を使えば、結露の水滴を重力で流し落とすことが可能です。

現在の外壁を親水性が高い塗料で塗り替えることで、結露の発生こそ抑えられないものの、水滴が外壁の表面に付着しつづけるリスクは軽減できるでしょう。

結露による水滴が流れ落ちるのであれば、汚れや劣化は起こりにくくなります。

3-4.外断熱にする

断熱材を外断熱にすることで結露の防止が可能です。
外断熱とは、建物の外側に断熱材を設置する方法です。

内断熱は、外壁材が外気にふれて冷たくなってしまうために、内側で結露が起こりやすいと言われています。

外壁の外側に断熱材を設置する外断熱であれば外壁と室内の温度差が少ないため、外壁材の結露が起こりにくいのです。

外断熱にするためには、家を建てる段階で決めておくか、外壁を剥がして工事をする必要があります。

3-5.定期的なメンテナンスをして外壁の性能を維持する

汚れを定期的に洗浄したり、破損を補修したりすることで、外壁の劣化を遅らせて結露の予防が可能です。

ただし、結露の発生を抑制する効果は他の対策よりも低いため、期待しすぎないようにしましょう。

外壁のメンテナンスだけでおこなえる結露対策のため、他の対策に比べると実行しやすい点が魅力です。