おしゃれで機能的な室内壁の塗料は?|内装塗装とクロスの比較も【リビングや部屋の壁に】

室内壁は部屋の雰囲気を大きく左右するため、汚れや古さが目立ってきたら、室内壁のリフォームがおすすめです。

室内壁のリフォームは壁紙を貼る方法がありますが、インテリアや機能性にこだわるなら「内装塗装」という選択肢もあります

そこで今回は、おしゃれで機能的な室内壁にリフォームするための塗料について紹介します。

クロス貼りとの比較や業者とDIYで悩んだ際の考え方についても紹介しているので、室内壁リフォームを検討する際の参考にしてください。

外壁リフォームの費用と相場


1.室内壁を塗料で塗る「内装塗装」と「クロス貼り」の比較

室内壁のリフォーム方法には、壁を塗料で塗る「内壁塗装」と「クロス貼り」の2つがあります。それぞれメリット・デメリットがあるので、比較してみましょう。

1-1.内装塗装のメリット・デメリット

内装塗装によるリフォームのメリット・デメリットは以下の通りです。

内装塗装のメリット

  • おしゃれな質感にできる
  • カラーバリエーションが豊富
  • 一部の壁だけ塗装することが可能

内装塗装はクロスにはない質感を出せるので、よりおしゃれな空間を演出できます。重厚感と温かみのある空間にしたいときにおすすめです。

また、カラーバリエーションが充実していて色をオーダーできることもメリットです。塗料を複数混ぜて自分好みのオリジナルの色がつくれます。

さらに、一部の壁だけに塗装できることもできます。例えば、1つの面だけ塗料を用いて、色や質感を楽しむのもいいでしょう。

部分的な汚れや傷だけを補修したいときも、壁と同じ色を塗るだけでカバーできる柔軟さが、内装塗装の魅力です。

内装塗装のデメリット

  • 施工費用が高くなりやすい
  • 汚れがつきやすい
  • 塗り替え時の臭いが気になる
  • 壁紙の上からの塗り替えは手間がかかる

内装塗装は、塗装をする前の下地の補修や、塗装後の乾燥の工程があるため、工期は長めです。そのため、クロス貼りと比較すると手間のかかる工事となり、施工費用が高くなってしまうことは理解しておきましょう。

また、作業中、壁紙よりも汚れやすいので、油や水が飛び散りやすいキッチンなどへの施工は注意が必要です。

他にも油性塗料ではシンナーを使うことから塗料特有の臭いが気になる人もいるため、DIYする場合は水性塗料を選ぶようにしましょう。

また、壁紙(クロス)の上から塗装することもできますが、密着度を高めるために適切な下地処理と下塗りが必要です。施工に手間がかかり、処理が不十分だと施工不良を起こすことも。DIYをお考えの方は注意しましょう。

▼壁紙の塗装についてはこちらの記事でくわしく解説しています。

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1-2.クロス貼りのメリット・デメリット

室内壁をクロス貼りでリフォームするメリット・デメリットは、以下の通りです。

クロス貼りのメリット

  • 壁紙の種類が豊富
  • 機能性に優れた壁紙がある
  • 壁紙からのリフォームなら比較的簡単でコストも抑えられる

クロス貼りのメリットは、数多くの壁紙から好きなものを選べることです。シンプルな単色の壁紙から花柄や幾何学模様など柄ものの壁紙まであり、好みや部屋のテーマに合わせて選べます。

また、機能性の高い壁紙も登場しています。例えば、水や汚れに強い壁紙や、カビが発生しにくい壁紙、防臭効果のある壁紙などがあります。

壁紙を貼り替えるだけなら、比較的簡単にリフォームできることもメリットです。表面を平らにならすために下地処理は必要ですが、内装塗装よりも短い工期で済みます。作業の手間がかかりにくい分、コストを抑えてリフォームが可能です。

クロス貼りのデメリット

  • 部分的な補修が難しい

クロス貼りのデメリットは、部分的な補修が難しいことです。内装塗装の場合、汚れや傷が目立つ場所だけ塗料を塗ってカバーできます。

しかし、クロスの場合は、補修が必要な壁一面を貼り替えなくてはなりません。部分的に直したい場合は、内装塗装よりもコストが高くなる可能性があります。

1-3.内装塗装とクロス貼りどっちがいい?

ここまで内装塗装とクロス貼りのメリット・デメリットを紹介してきましたが、それぞれを比較した上で、メリットが大きいと感じられる方法を取り入れるのがおすすめです。

例えば、他にはない個性的な壁にしたい場合は、内装塗装を選ぶとよいでしょう

一方で、内装塗装はクロス貼りと比べると費用は高めです。そのため、少しでもコストを抑えたいのであればクロス貼りをおすすめします。

内装塗装とクロス貼りはそれぞれにメリット・デメリットがあることから、一概にどちらが優れているとはいえません。そのため、目的や優先したいことを明確にした上で、家族や専門業者と相談しながら決めましょう。


2.室内壁によく使われる塗料と費用相場

室内壁の塗装に主に使う塗料は以下の3つです。

  • エマルション系塗料
  • 天然塗料
  • ウレタン塗料

室内壁の塗装にかかる費用の目安は、1部屋当たり5万円〜30万円ほどです。この費用の差は使用する塗料・部屋の大きさによって変わってきます。

費用の内訳は、塗料代で約3〜4割、人件費で約3〜4割、工事費用で約3割程度です。

塗り替えの目安は10年程度で、塗料の剥がれや劣化が目立つようなら塗装を検討するとよいでしょう。詳しく解説していきます。

2-1.エマルション系塗料

乳液を利用した塗料で、ほとんどが水性のため人体への影響が少なく、内壁塗装では頻繁に使用する塗料です。

特に何も指定しなければ、業者はエマルション系塗料を選ぶ可能性が高いでしょう。

1㎡当たりの料金は1,300円〜1,800円程度です。クロスに塗るかモルタルに塗るかなど、下地や塗る面積によって料金は大きく異なります。

8畳の部屋に塗ると仮定した場合の金額の一例を紹介します。

塗る場所 費用
壁(35㎡) 4.5万〜6.3万円
天井(16㎡) 2万〜2.8万円
合計 6.6万〜9.1万円

2-2.天然塗料

天然素材を材料とした塗料です。模様が付いた漆喰(しっくい)などで使われており、1㎡当たりの料金は3,000〜5,000円前後です。

8畳の部屋に塗ると仮定した場合の金額の一例を紹介します。

塗る場所 費用
壁(35㎡) 10.5万〜17.5万円
天井(16㎡) 4.8万〜8万円
合計 15.3万〜25.5万円
【プロ直伝】和室の壁リフォームのすべて 費用や期間、選び方など
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2-3.ウレタン塗料

ドアなどの鉄部や木材などによく利用する塗料です。壁に塗るケースは少ないですが、ドアなどの建具や建具の枠、窓枠などに使われます。

1m当たりの料金は、800円前後です。

ウレタン塗料はエマルション系塗料に比べ、臭いがキツイものが多いため注意しましょう。

▼下記の記事で、DIYで壁紙の上から塗装をする方法と、塗装できる壁紙かどうかを見極める方法を解説しています。

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【参考】機能性塗料の紹介。楽しい機能性のある塗料も!

塗料の中には機能性を持った種類もあります。ここでは、機能性のある塗料の種類と特徴を紹介します。

2-1.調湿機能のある塗料

昔から内壁に使用されている漆喰や珪藻土(けいそうど)は、部屋の中の湿気が多いと吸湿し、空気が乾いていると放出するという調湿機能のある塗料です。そんな漆喰や珪藻土を配合した調湿機能のある塗料も登場しています。

また、漆喰や珪藻土などを配合していなくても、調湿機能を持った塗料はあります。部屋の温度をできるだけ快適に保ちたい方は、調湿機能のある塗料を選んでみましょう。

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2-2.消臭機能のある塗料

ペットを飼っている家庭や、トイレなど臭いが気になるところには、消臭機能のある塗料がおすすめです。消臭機能のある塗料には、金属イオンを活用した塗料や、特殊な吸着剤を配合して臭い成分を吸着させる塗料、光触媒によって臭い成分を分解させる塗料など、さまざまな種類があります。

消臭機能のある塗料を使うことで、生活臭を気にせず快適に過ごせるでしょう。

2-3.塗ると黒板になる塗料

壁の一部を黒板にした事例
壁の一部を黒板にした事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/18255/

塗料の中には、塗っただけで黒板のようにチョークで文字が書けるようになる「黒板塗料」があります。黒板塗料は、塗料に研磨剤と似た粉末を配合させることで、塗装表面にザラザラを形成し、チョークを削ることで黒板のように文字などを書けるようになるものです。

壁を黒板のようにできるので、例えば小さい子どもがいる家庭におすすめです。黒板塗料も近年はカラーバリエーションが増えており、部屋やインテリアに合わせて塗料の色も変えられます。

2-4.マグネットの壁ができる塗料

マグネット塗装を施した壁
マグネット塗装を施した壁の事例

出典:https://www.artreform.com/example/5478/

壁に塗ることで磁石が付けられるようになる塗料もあります。マグネット塗料には鉄の微粒子が配合されており、この鉄に磁石が反応してくっつくのです。

磁石が付くため、例えば壁に穴を開けて取り付けなくてはならない掲示板やコルクボードは、磁石付きのフックでかけることができます。また、ポスターを飾りたくても画びょうやピンで穴が開くのは嫌だという方も、安心して使用できます。

2-5.ホワイトボードになる塗料

ホワイドボード塗装を施した壁
ホワイドボード塗装を施した壁の事例

出典:https://www.artreform.com/example/5478/

塗った箇所をホワイトボードのようにできる塗料もあります。ホワイトボードになる塗料は透明な塗料なので、部屋の雰囲気やインテリアとの組み合わせを気にする必要もありません。ホワイトボード用のマーカーとイレイザーがあれば、ホワイトボードと同じように書いたり消したりできます。

また、下地にマグネット塗料を塗っておくことで磁石も使えるようになり、さらに利便性が向上します。


3.室内壁の塗り替えは業者に依頼するのとDIYはどちらがよい?

室内壁の塗装を考えたとき、業者に依頼するかDIYをするかで迷う方もいるでしょう。DIYが好きな人だと壁の塗り替えも自分でやってみようと思うかもしれません。しかし内装の塗り替えは、DIYよりもプロの塗装業者に依頼するのがおすすめです。

室内壁の塗装を業者に依頼する大きなメリットは、厚みが均一になることで、塗料の経年劣化の進行を遅らすことができることです。
壁の塗装は、厚みにムラがあると、素材にしっかりと密着しないため、早くはがれてしまいます。DIYでは下塗り・中塗り・上塗りと重ね塗りをすると、どうしてもムラができてしまいますが、プロに依頼すると、塗りムラが起こらない厚みで塗り上げてくれます。耐久性も高くなり、見た目も美しく仕上がります。

また、使用する塗料について相談できるのも魅力的です。塗料自体はホームセンターやネットなどで誰でも購入することは可能ですが、実際に塗ってみないと色味や質感などは分かりづらく、失敗してしまう恐れもあります。

プロの塗装業者ならサンプルを持っているので、事前にどんな色味・質感になるのかを確認することが可能です。

こうした理由から、内装塗装はプロに依頼しましょう。内装工事が得意なリフォーム会社や、塗装専門業者を探すといいでしょう。


4.まとめ

今回は、室内壁の塗り替えに使用する塗料の種類や、内装塗装・クロス貼りの比較などを紹介してきました。

内装塗装とクロス貼りはそれぞれメリット・デメリットがあり、目的や希望する条件に合わせて向いている人が違ってきます。部屋のデザインにこだわりたい方は内装塗装、コストを抑えたい方や決まったデザイン・色の中から選びたい方はクロス貼りがおすすめです。

また壁の塗り替えをDIYで行うと、施工費用を抑えたにもかかわらず塗料のムラによってはがれやすく、結局塗装業者に依頼するといったケースも少なくありません。こうしたリスクを回避するためにも、内装の壁を塗り替えたいときはプロに相談してみてください。

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