洗面所の床張替えにおける費用の詳細と注意点

洗面所などの水回りは劣化が早いため、長い時間同じ床を使っていると床材の黒ずみ・はがれ・きしみなどが出てくるものです。朝の身支度や、脱衣所として欠かせない洗面所の床が綺麗になれば、もっと気持ちよく過ごせると思いませんか?

こちらでは、床の張替えにおける施工方法・費用の詳細・注意点などを紹介していきます。この記事を参考に、床を張替えて快適な生活を送りましょう。


1.洗面所の床張替えにかかる費用

床張替えにかかる費用は、「新規張りか、重ね張りか」と「下地工事の有無」によって変わってきます。床張替えにかかる、おおよその費用とその詳細を說明いたします。

洗面所の床張替えにかかる費用

 床を張替える方法は新規張りと重ね張りに分かれます。新規張りは更に下地工事ありとなしに分かれます。

  • 新規張り
    床材を剥がして下地の上から新しい床材を貼る方法
  • 重ね張り
    床材を剥がさずに直接上から新しい床材を貼る方法

 床を張替える方法は「①新規張りで下地工事もする方法」「②新規張りで下地工事はしない方法」「③重ね張り」の3パターンあり、工事の工程が増えるほど費用は高くなります。

洗面所の床張替え費用

 下地工事あり下地工事なし
新規張り5万~12万程度4万~6万程度
重ね張り– 3万~4万程度

1-1.新規張りで下地工事ありの場合の見積もり詳細

下地工事ありの場合、「どの程度の補修が必要か」と、「部分的な補修でよいのか全面的な補修が必要か」によって費用は大きく変わってきます。ここで見積もり詳細の例を2つ紹介します。

<例1>小規模な下地工事を全面的に施した場合

No項目・仕様数量(3帖)単価金額
1養正費5㎡4102,050
2クッションフロア剥がし処分費5㎡1,0505,250
3床下地板撤去・処分費5㎡1,2506,250
4床下地板張り5㎡1,5007,500
5ソフト巾木交換(材工費)一式6,1006,100
6クッションフロア(材工費)5㎡3,00015,000
7引渡し清掃費5㎡6903,450
8資材運搬費及び諸経費一式4,6104,610
小計合計50,210
消費税5,021
合計金額55,231

<例2>大規模な下地工事を全面的に施した場合 

No項目・仕様数量(3帖)単価金額
1養正費5㎡4102,050
2クッションフロア剥がし処分費5㎡1,0505,250
3床下地板撤去・処分費5㎡1,2506,250
4根太撤去・処分費5㎡4,00020,000
5新規根太取り付け5㎡6,00030,000
6床下地板張り5㎡1,5007,500
7ソフト巾木交換(材工費)一式6,1006,100
8クッションフロア(材工費)5㎡3,00015,000
9引渡し清掃費5㎡6903,450
10資材運搬費及び諸経費一式9,6109,610
小計105,210
消費税10,521
合計115,731

見積もり詳細例は、二つとも全面的に下地の補修をした場合です。実際には部分的な下地補修ですむケースも多く、その場合は例よりも安くなります。<例2>のように全面的に大規模な下地工事が必要というケースで12万程度と考えておけば良いでしょう。 

1-2.新規張りで下地工事なしの場合の見積もり詳細

新規張りで下地工事なしの場合、現在の床材と新しく張る床材の種類などで費用が変わってきます。ここで見積もり詳細の例を1つ紹介します。

<例>

No項目・仕様数量(3帖)単価金額
1養正費5㎡4102,050
2既存下地調整5㎡7003,500
3クッションフロア剥がし処分費5㎡10505,250
4ソフト巾木交換(材工費)一式6,1006,100
5クッションフロア(材工費)5㎡3,00015,000
6引渡し清掃費5㎡6903,450
7資材運搬費及び諸経費一式3,5153,515
小計合計38,865
消費税3,886
合計金額 42,751

1-3.重ね張りの場合の見積もり詳細

重ね張りの場合、既存の床材を剥がす工程はありません。既存の床材の状態と張替える床材によって費用が変わってきます。

ここで重ね張りの場合の見積もり詳細の例を紹介します。

 <例>

No項目・仕様数量(3帖)単価金額
1養生費5㎡4102,050
2ソフト巾木交換一式6,1006,100
3クッションフロア(材工費)5㎡3,00015,000
4引き渡し清掃5㎡6903,450
5資材運搬費及び諸経費一式2,6602,660
小計合計29,260
消費税2,926
合計金額 32,186

>>【データで見る洗面所リフォームの費用と相場】はこちら


2.施工方法について

施工方法によって費用が変わってくることがご理解いただけたと思います。

ではご自身の家の場合は方法で床を張替えることになるのでしょうか。

床の状態によってどのような施工方法になるのか説明していきます。 

2-1.新規張りと重ね張り

それぞれメリット・デメリットがあるので、下記、比較的をご参照ください。

 新規張り重ね張り
メリット・腐食など下地の状態を確認できる
・リフォームの前後で床の高さが不変
・工事が簡単
・費用が安い
・二重になるため床の強度があがる
デメリット・工事が大がかり
・費用が高い
・腐食など下地の状態が確認できない
・リフォーム前より床の高さが上がる

新規張りがお勧めの場合

  • 床がカビている場合
  • 床がきしむ場合
  • 床がぶかぶかする場合
  • 傷や凸凹が激しい場合

床がカビている場合は、下地まで浸食している可能性があるので下地の確認が必要です。また床がきしむ場合は下地に問題があることが多いため、やはり下地の確認が必要です。

床がぶかぶかする場合や傷や凹凸が激しい場合は、重ね張りだと上から張る床材との間に隙間ができてしまい、そこに湿気が入り込んでしまいカビの原因にもります。多少の傷なら補修で平らにすることもできますが、酷い場合は新規張りが良いでしょう。

重ね張りがお勧めの場合

  • 床の色が褪せてきた場合
  • 床が薄汚れてきた場合

この程度であれば重ね張りが可能なので、費用を抑えたい場合などはお勧めです。

2-2.下地工事について

新規張りの場合、下地の状況を確認して問題があれば下地工事を行います。

床の構造

床の構造

床は根太などの床組の上に合板が張られ、その上に床材(この図ではフローリング)という構造になっています。根太、合板を含め床材より下のものは下地と呼ばれます。下地の工事は床の状況によって、合板の張替えのみでよいのか、根太などの床組から工事が必要なのか、等によって工事内容が変わってきます。業者に現場を見てもらい、相談しながら決めていきましょう。


3.洗面所の床張替えにおける注意点

実際に洗面所の床を張替える際、どのようなことに注意して進めていけばよいのでしょうか。こちら章では洗面所の床張替えで注意する点を紹介いたします。

3-1.床の劣化原因がどこにあるか確認する

単なる経年劣化であれば床の張替えだけで問題ありませんが、配管や浴室から水漏れしているなど、どこか床以外に原因があれば原因箇所もあわせて修理しましょう。

3-2.部分的な張替えは継ぎ目が残る

床の全体ではなく一部のみ腐っている場合、部分的な張替えのほうが安くすむのではとお考えの方もいると思います。部分的に床を張替えることは可能ですが、どうしても継ぎ目ができてしまいます。理解したうえで判断しましょう。

3-3.床材は水に強いものを

まず前提として洗面所に使う床材は、水に強くなければなりません。水に強い床材としてお勧めなのが、クッションフロアとフロアタイルです。

クッションフロア

クッションフロア

フロアタイル

フロアタイル

どちらも塩化ビニール製の床材ですが、柔らかいクッションフロアに比べフロアタイルのほうが硬く、耐久性や質感があります。一方、費用はクッションフロアのほうが安くなります。

クッションフロアは全体が一枚のシートになっており、広げるだけなので張るのが楽ですが、フロアタイルはタイルのように一枚一枚張っていくので手間がかかる分、費用が高くなります。このような特徴を理解したうえで決めれば、後悔することも少なくなります。

3-4.見積りにどこまでの費用が入っているのか確認する

全てのリフォームに言えることですが、見積りを依頼したらどこまでの費用が入っているのか必ず確認しましょう。撤去した床材の処分費や、洗濯機を移動してもらう場合の家具移動費など細かくチェックしましょう。


4.まとめ

いかがでしたでしょうか。洗面所の床張替えでは施工方法・現在の床材と、新しく張る床材などによって費用が変わってきます。納得のいく工事にするためにも、施工方法や注意点を理解したうえで、業者と相談しながら良いりフォームにしましょう。

その他洗面台のリフォームに関しては以下の記事も参考にしてみてください。

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