
この記事では、使いやすいキッチン収納を実現するために抑えておく基本的なポイントと、実際に活用した実例をご紹介いたします。基本を押さえて収納を工夫することで、ご自宅の台所をより使いやすくすることができますよ。
1.使いやすいキッチン収納のコツ
キッチン収納のコツは、キッチンを使っている時に最も便利になるようにすることです。意識するポイントは、「モノの移動を最小限にする配置」と「収納スペースの使いやすさ」になります。
言い換えると、キッチンで利用するモノの移動が最小限になるように配置することと、収納スペースや活用スペースをしっかりと分けて利用することです。これらを順に説明させていただきます。
キッチン収納のコツ1.よく利用するモノは目から腰の高さの範囲におく
目の高さから腰の位置だと手が届きやすく、効率よく料理をすることが出来ます。毎日使う調味料や計量カップ、包丁、まな板類は、利用しやすい位置に置くようにしましょう。
キッチン収納のコツ2.使うものと使う場所を近づけて配置する
キッチン用品は使う場所を考えて配置する場所を決めましょう。一般的な例としては以下のようになります。
シンク下:鍋、ボウル、やかん、
コンロ付近:フライパン、油、おたま、
キッチン収納のコツ3.配置を決めたらしっかりと守る
置く位置をきめたらば、決まった位置に収納するようにしましょう。決まった位置に片づけることで探す手間がなくなり、使い勝手も非常に良くなります。
キッチン収納のコツ4.調理台にはものを置かずに広々と使う
調理をする際に最も利用するスペースなので、余分なものを置かずに広々としたスペースを確保するよう心がけましょう。調理器具は調理台の上におかずに調理台の下の引き出しにしまい、必要な時にすぐ取り出せるようにするとよいでしょう。
キッチン収納のコツ5.収納スペースの中を整理する
限られた収納スペースをより使いやすくすることが大切になります。収納スペースにラックや仕切りを入れて、より分かりやすく使いやすくする工夫が大切になります。
2.使いやすいキッチン収納にするための5ステップ
ご説明してきたコツにしたがい、使いやすいキッチン収納を実現するため具体的な手順についてここではご説明いたします。手順に従っていただくだけで、使いやすいキッチンの収納が実現できるのでぜひ試してみてください。
手順1.使うものと使わないものを分ける
まずはキッチンに置くものと置かないものを分けていきます。まずは次の基準にしたがって分けてください。
- 1軍:週に1回以上は利用する物
例:包丁、まな板、洗剤、計量カップ - 2軍:数ヶ月に1回程度利用する物
例:圧力なべ、土鍋、等 - 3軍:1年以上使っていないもの
例:もらいものの食器、お客様用のシルバー類、使わない鍋類
好き嫌いや、値段ではなく、利用頻度に応じてまずは分けるようにしてください。
手順2.キッチンに置かないものを運び出す
限られたキッチンのスペースを有効活用するには、極力キッチンにものを置かないことが大切です。手順1で3軍に分けられたものは思い切って捨てるか、捨てられなければキッチン以外の場所に保管してください。
それだけで、収納スペースが新たにできて、日常の利用を快適にすることが出来ます。
手順3.収納の奥に置くものを決める
作業スペースから離れた収納や、収納の奥の方に置くものを決めていきます。手順1で2軍に分類されたものを中心に収納していきましょう。その際も、コンロ付近で利用するものはコンロ下の収納に、シンクで利用する物はシンク下に収納していきます。
手順4.手の届きやすい収納スペースに置くものを決める
次は日常的に利用する1軍を配置していきます。シンク下に収納する場合でも、上部に置くようにし、吊戸棚に入れる場合は、下部に置くようにします。
引き出しの場合も上段に入れるようにします。収納内でも取り出しやすい位置に置くようにしてください。
手順5.収納内に仕切りを設ける
最後に収納の中を、かごやラックなどで仕切りを入れます。収納内でも利用頻度の高いものと低いものを分けて管理するようにすることが大切です。よく利用する物は取り出しやすい位置に常に配置するようにしましょう。
3.使いやすいキッチンの収納アイデア実例10選
使いやすいキッチンにするための収納の実例をご紹介していきます。実際に使えるアイデアばかりなのでぜひ取り入れてみてください。
引き出しの中の収納方法
引き出しは仕切りがついていないものも多いので、使いやすくするために自分で仕切りを作って収納しやすくしましょう。ふきんなどを敷いて、同じ種類のものをまとめて収納します。スプーンとナイフは分けて収納するとよいでしょう。
扉の裏を有効活用
扉は頻繁に開け閉めする箇所ですが、フックを取り付けることで収納スペースに仕立てることが出来ます。手の届きやすい位置にある扉だと、使い勝手も良いのでぜひ試してみてください。
出典:http://hokuohkurashi.com/
セットで収納を考える
米びつと炊飯器のように、利用する物同士をセットで収納するのも、キッチンを使いやすくするコツです。その他にもゴミ箱とゴミ袋や、炊飯器やティーポットと茶葉のように家事の中の一連の動作がスムーズになる組み合わせがあります。ちょっとした工夫がキッチンを利用しやすくしてくれます。
シンク下の収納を引き出しやすく
収納から取り出しやすくするのも、使いやすいキッチンにするための工夫の一つです。シンク下は色々な物を収納が可能なのですが、しゃがみこんで使わなければならないのが難点です。写真のように引き出しやすくすることで、使いやすさが格段に向上します。
出典:http://store.shopping.yahoo.co.jp/
食材を入れた容器にラベル
調味料や小麦粉などの食材は透明な容器に入れて保管すると中身が見えて管理もしやすいです。容器にラベルを張ることで、収納スペースの上から見ただけで、どこに何があるかわかるので使い勝手が良くなります。
ファイルで仕切って取り出しやすく
シンクの下やコンロ下の収納は、ファイルボックスを並べることで使いやすい収納にすることができます。お鍋も重ならないため取り出しやすく、隙間も造らないのでスペースを有効活用することができます。
出典:http://iebiyori.exblog.jp/
調理台スペースに調理器具を吊るして収納
調理場は物を置かずに広々と開けておきたいスペースです。一方でよく利用する場所なので、手の届く範囲に調理器具などを置いておきたいのも事実です。その両方を満たす方法が、調理台スペースに吊るして収納する方法です。使い勝手が上がるのでぜひ試してください。
吊戸棚を使いやすく
ラックなどを用いて吊戸棚をより使いやすくしました。棚は、自分の目線より上にあるケースが多いので、つい物を落としてしまいがちですが、ラックを利用することでそのような心配もなくなります。また収納力もあがるので、スペースも無駄にならず一石二鳥です。
出典:http://www.rakuten.co.jp/
空きスペースを利用したゴミ箱の配置
キッチンの使い勝手を考えるうえで忘れてはならないのがゴミ箱の配置です。作業スペースの近くに置くと、通路をふさいでしまうというジレンマがあります。おすすめしたいのが、収納ラックの下などの空きスペースを活用して配置する方法です。通路を塞ぐこともなく、使い勝手も良い配置になります。
出典:http://www.seikatsuzacca.com/
冷蔵庫の横スペースも有効活用
冷蔵庫は調理中にも立ち寄るスペース。キッチンでの活動導線上に新たな収納スペースを作ることが出来るのが嬉しいところ。サイドラックを取り付けるだけで簡単に賢い収納が実現できます。