
「キッチンリフォームを安くするには、どんな方法があるんだろう?」とお考えではありませんか?
キッチンのリフォーム費用は高額になりやすく、どうすれば安くできるのかとても気になりますよね。
この記事では、格安でキッチンをリフォームする6つのポイントをお伝えします。また、補助金の活用や低価格でリフォームを実現した事例もご紹介。少しでも安い費用でキッチンリフォームをしたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1.キッチンリフォームの費用相場は?最安値はいくら?
(引用元:データで見るキッチンリフォームの費用と相場)
リフォームガイドの調査によると、キッチンリフォームの費用相場は、約73~135万円であることが分かりました。
システムキッチンで最安値のリフォーム費用は、シンプルなI型キッチンの場合で約60万円(工事費込み)からが目安です。
システムキッチンの価格は、キッチンの間口やレイアウトの種類、キッチンのグレードなどによって変動します。
また、システムキッチンの交換だけを行い、内装工事を省くことで費用を抑えられる場合もあります。
シンプル | スタンダード | ハイグレード | |
---|---|---|---|
I型キッチン | 62万円~120万円 | 80万円~160万円 | 130万円~210万円 |
L型キッチン | 72万円~130万円 | 150万円~210万円 | 150万円~270万円 |
対面型キッチン | 80万円~130万円 | 130万円~180万円 | 200万円~350万円 |
Ⅱ型(2列型)キッチン | – | 170万円~250万円 | 220万円~400万円 |
▼キッチンリフォームの費用相場を詳しく知りたい方はこちら


2.格安でキッチンのリフォームを実現した事例
リフォームガイドの加盟店が施工した事例の中から、格安でキッチンのリフォームを実現した事例をご紹介します。
事例①必要最低限の工事で新しいキッチンにリフォーム(61万円)
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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/360
費用 | 61万円 |
---|---|
施工日数 | 2日 |
築年数 | 28年 |
メーカー/商品名 | - |
老朽化に伴い、システムキッチンのリフォームをした事例です。
キッチンのグレードを抑え、既設キッチンと同じ、開き戸収納を採用してコストダウンを実現しました。
内装工事は、タイルからキッチンパネルへの張り替えのみを施工して工事費を削減。吊戸棚とレンジフードの高さを合わせ、スッキリとした見た目のキッチンに生まれ変わりました。
事例②費用を抑えつつ、機能性が格段にアップしたリフォーム(75万円)
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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/205
費用 | 75万円 |
---|---|
施工日数 | 1週間 |
築年数 | 20年 |
メーカー/商品名 | クリナップ/ラクエラ |
使い勝手の悪さにお悩みだったキッチンをクリナップのラクエラにリフォームした事例です。
キッチンパネルと吊戸棚は既存のものを活かし、商品のグレードを抑えたことにより、リフォーム費用を安価に抑えることができました。
調理スペースを広く拡張し、スライド収納を採用したので使い勝手も収納力も大幅にアップ。
費用を抑えながらも、フラットスリムのレンジフード・IHコンロ・食洗機と、必要な設備はしっかり搭載し、ラク家事も叶えた事例となっています。
事例③商品グレードを抑え、介護保険を活用したリフォーム(80万円)
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費用 | 80万円 |
---|---|
施工日数 | 3日 |
築年数 | 27年 |
メーカー/商品名 | LIXIL/シエラ |
キッチンの交換時期を迎えたため、LIXILのシエラにリフォームした事例です。
商品グレードを抑え、介護保険の住宅改修制度を活用することによって、コストを抑えたリフォームを実現しました。
開き戸収納からスライド収納に代わり、ご高齢の方でも使いやすいキッチンに。内装はタイルからキッチンパネルに変わり、お手入れが簡単になりました。
他に、クロス・クッションフロア・ソフト巾木も改装し、明るく快適なキッチンにリフォームされています。
3.キッチンリフォームを安くする6つのポイント
格安でキッチンをリフォームする6つのポイントをご紹介します。
①メーカーや商品選びは業者に任せる
リフォーム会社には、普段から商品を多く仕入れている得意先のメーカーがあり、そのメーカーの商品は、割引率が高くなることが特徴です。そのため、メーカー選びは業者に任せることで、キッチン本体を安く購入できる可能性があります。反対に、メーカー選びにこだわってしまうと、割高になることもあるので注意しましょう。
また、商品選びも業者に任せたほうが、安価に購入できる可能性があります。購入タイミングによっては、型落ちの在庫品や展示処分品が残っているケースもあるからです。
②導入するキッチンのグレードを抑える
キッチンリフォームを安くするためには、導入するシステムキッチンのグレードを抑えることもポイントです。グレードは主に、高グレード・中グレード・低グレードの3つに分けられます。
キッチンのグレードによる違いについて
システムキッチンのグレード別に特徴をまとめています。グレードによってどのような違いがあるか、見ておきましょう。
グレード | 特徴 |
---|---|
高グレード![]() |
・ワークトップ、扉、水栓金具などに高級素材を使用 ・設計の自由度が高く、使い勝手に配慮され、収納量が多い ・インテリア性の高い多彩なデザインが揃う |
中グレード![]() |
・ある程度自分好みにデザインやレイアウトのアレンジが可能 ・機能面も充実 ・バランスのとれたスタンダードなキッチン |
低グレード![]() |
・基本的な仕様を備え、余計な機能を省いたシンプルなキッチン ・流し台、調理台、コンロが一列に配置されている壁付けのI型が多い |
引用:株式会社LIXIL
最近では、スタンダードなキッチンでも基本的な機能を備えつつ、おしゃれなものが増えているため、低いグレードでも自分の好みのキッチンがあるかもしれません。
費用を抑えながらでも理想のキッチンになるべく近づけたい!とお考えの方は、各メーカーのホームページで調べてみたり、リフォーム会社に相談してみましょう。
③キッチンの位置やレイアウトを変えない
キッチンのリフォーム費用は、本体価格以外にも工事費がかかりますが、キッチンの位置やレイアウトを変えると、工事費が大幅にアップします。
キッチンの移動を伴うリフォームは、配管や配線の移設工事が発生するためです。さらに、キッチンが元々あった場所の内装を修復する必要もあるので、内装工事費も余計にかかってしまいます。
格安でキッチンリフォームをしたい場合は、キッチンの位置やレイアウトは変えないようにしましょう。
▼キッチンを移動する場合の費用については以下のページで詳しく解説していますので、参考にしてください。


④オプションは必要なものに絞る
システムキッチンは、食洗機や浄水器など、必要なオプションを選んで組み合わせられることが魅力ですが、オプションは価格が上がりやすい部分でもあります。
格安でキッチンをリフォームしたい場合は、その設備や機能が本当に必要なのかを長期的な視点で考えることが大切です。オプションを搭載した価格としていない価格を見比べて、よく検討しましょう。
⑤DIYに挑戦してみる
キッチンのDIYは、安い費用で好きなデザインに変えられることがメリットです。「キッチンリメイク」と呼ばれることもあります。
扉にリメイクシートを貼ったり、壁にタイルシートを貼ったり、ちょっとしたDIYでもキッチンのイメージがガラリと変わるので、模様替え感覚で楽しめます。
ただし、時間や労力がかかり過ぎたり、思うような仕上がりにならなかったりすることもあるので、ケースによっては業者に依頼したほうが安心です。
また、電気・ガス・水道に関わる工事は、事故の可能性もあり大変危険です。電気配線の変更やガスコンロの交換は、必ず専門業者に依頼するようにしましょう。


⑥相見積もりをする
キッチンリフォームを安くするには、複数の業者に見積もりを依頼し、比較することが大切です。1社の見積もりでは、その費用が妥当なのか見極めることができません。3社程度の見積もりを比較することで、リフォーム費用の相場感をつかむことができます。
また、総額費用だけを比較するのではなく、見積もりの明細も比較することがポイントです。条件に違いがないか、古い家の場合は配管交換の費用が含まれているかなど、見積もりの細部まで確認することで、同じ工事内容に対してどこが一番安くできるのかが分かります。
4.キッチンリフォームをお得にする補助金・助成金
キッチンリフォームを安くするには、補助金や助成金を活用する方法もあります。活用するには、条件に合った工事内容であることや申請するタイミングが重要です。
子育てグリーン住宅支援事業
子育てグリーン住宅支援事業は、子育て世帯・若者夫婦世帯等の新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修を支援する制度です。リフォームは全世帯が対象となっています。
キッチンリフォームにおいては、下記の工事内容が補助対象です。
リフォームの内容 | 補助額 | |
---|---|---|
家事負担を減らせる設備の導入 | ビルトイン食洗機 | 25,000円/戸 |
掃除しやすいレンジフード | 13,000円/戸 | |
ビルトイン自動調理対応コンロ | 15,000円/戸 | |
キッチンセットの交換を含む対面キッチンへのリフォーム | 91,000円/戸 |
※「キッチンセットの交換を含む対面キッチンへのリフォーム」で補助金が交付される場合、「掃除しやすいレンジフード」及び「ビルトイン自動調理対応コンロ」の補助金は交付されません。
注意点は、上記補助対象の工事だけで補助金申請をすることはできず、必須工事として断熱改修やエコ住宅設備の設置工事を行う必要があります。
窓や玄関ドアの断熱化など、これを機に家の断熱性を高めるリフォームをしてみたい方におすすめです。


介護保険での住宅改修
介護保険では、要支援・要介護の方が生活・居住する住宅を対象に、住宅改修の補助金が交付される場合があります。
システムキッチンそのものに対する補助金は交付されませんが、キッチンの安全性を高めるリフォームは対象になる可能性があります。
以下のような工事をしたい場合は、申請を検討してみましょう。
- キッチン内の段差を解消したい
- 滑りにくい床材に変えたい
- キッチンに手すりを取り付けたい
支給限度額は20万円となっており、上限額は18万円で(9割の場合)、割合は所得によって異なります。
地方自治体の補助金制度
国で実施している補助金制度以外にも、地方自治体で独自の助成を行っている場合もあります。お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。
▼キッチンリフォームで使える補助金については、こちらの記事で詳しく解説しています。


5.キッチンリフォームの費用を抑える方法にまつわるQ&A
キッチンリフォームをするためにご自身で詳しく調べていると、オンラインショップでシステムキッチンが販売されていたり、各メーカーの商品を比較している記事があったり、「結局何を選んで、どこに依頼すれば一番お得なの?」とお困りになる方も多くいらっしゃるはずです。
ここでは、キッチンリフォームをお得に行うためによく考えられる質問にお答えします。
Q.自分で商品を購入し、設置工事だけ依頼できる?
自分で商品を用意する場合は、「施主支給品」という扱いになります。施主支給品は、不具合があった際の責任の所在が曖昧になりやすく、トラブルが起きるケースも少なくありません。
そのため、設置工事だけを依頼できるか否かは、リフォーム会社によって対応が異なります。
工事を引き受けてくれる業者があったとしても、トラブルが起きた際、施工時のミスかどうか判別できないと責任の追及が難しいことがありますので、商品も施工業者にお任せするほうが安心です。
Q.自分で商品を用意した場合、保証やアフターサービスは大丈夫?
上記で説明したように、施主支給品は不具合があった場合に、施主・リフォーム会社・メーカーのいずれの責任なのか、判断が難しくトラブルになりがちです。
保証やアフターサービスが必要な場合は、リフォーム会社を通してメーカー品を購入することをおすすめします。
Q.どのメーカーのキッチンが安い?
どのメーカーのキッチンが安いかは、リフォーム会社によって異なります。得意先のメーカーはリフォーム会社によって異なり、普段の仕入れが多いメーカーほど安価に仕入れることができるからです。
検討しているリフォーム会社に、最安値で購入できるキッチンは何か聞いてみると良いでしょう。
6.キッチンリフォームが安くできる業者の種類
キッチンリフォームは、ハウスメーカーや工務店、家電量販店など、さまざまな業者に依頼することができます。
ただし、大手のハウスメーカーや家電量販店は、実際の工事は外注先に依頼するケースがほとんどです。そのため中間マージンが発生し、価格は割高の傾向にあります。
少しでも安い価格でリフォームをしたい場合は、「自社施工」を行っている中小のリフォーム会社がおすすめです。中でも、水回りが得意な会社は商品の割引率が高いことも多く、選べる商品の幅も広いので、満足のいくリフォームができるでしょう。


業者選びはリフォームガイドへご相談ください
格安でキッチンのリフォームを行うコツを読んで、「自分で調べても、どれが水回りが得意なリフォーム会社かわからない」「見積もりをきちんと比較できるか心配」と思った方はリフォームガイドへご相談ください。
リフォームガイドではコンシェルジュが皆様のご要望に合わせてリフォーム会社をご紹介しています。希望の予算に合わせたご紹介はもちろん、水回りが得意なリフォーム会社を複数ご紹介し、相見積もりを取ることもできるので、手間なくお得なリフォームを実現していただけます。
また、見積もりをもらった後もわからないことがあればコンシェルジュに相談できるので、見積もりを比較する時に困ったことがあっても安心です。
7.まとめ
キッチンリフォームの最安値の費用は、工事費込みで約60万円からが目安です。
キッチン本体の価格を抑えるには、キッチンのグレードを下げることが得策です。他の方法として、商品やメーカーにこだわらず、リフォーム会社に商品選びを任せることでお値打ちな商品を購入できる可能性もあります。
リフォームガイドでは、水回りが得意なリフォーム会社をご予算やご希望に合わせてご紹介。厳しい審査を通過した優良なリフォーム会社ばかりですので、安心してご利用いただけます。
もちろん相見積もりも可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。