コの字キッチン(コの字型キッチン)の特徴・リフォーム事例を紹介|料理時間を楽しみたい人におすすめな理由

コの字キッチン

「料理を思う存分楽しみたい」
「キッチンをLDKの主役にしたい」
「友人を招いてホームパーティーをしたい」

そんな方におすすめなのが、コの字キッチン(コの字型キッチン)へのリフォームです。広々としたワークトップで作業効率がよく、収納スペースもたっぷりとることができます。

今回は、料理時間を楽しみたい人にコの字キッチンをおすすめする理由や、リフォーム事例をご紹介します。


1.コの字キッチン(コの字型キッチン)とは

コの字キッチンイメージ

コの字キッチン(コの字型キッチン)とは、上から見た時の形が「コ」に見えるキッチンのこと。アルファベットの「U」にも見えるため、「U型キッチン(U字型キッチン)」と呼ばれることもあります。

キッチンには他にも「I型」「Ⅱ型」「L字」などの種類がありますが、コの字キッチンは他のレイアウトに比べて作業スペースが広いのが特徴。料理する人を取り囲むようにコンロ・シンク・作業スペースが並んでおり、効率よく作業を進められることから、料理好きの方に人気のレイアウトです。

ただしキッチン本体のサイズが大きめなので、I型キッチンなどと比べると広い設置スペースが必要になります。約6㎡以上のスペースを確保できれば設置可能なので、対面キッチンからのリフォームであれば問題なく実施できることが多いでしょう。

1-1.コの字キッチンのリフォーム事例をご紹介

※横にスクロールできます

事例1-1
事例1-2
建物種別 マンション
間取り 4LDK(メゾネットタイプ)
平米数 60.00㎡

こちらは、壁付けキッチンをコの字キッチンにリフォームした事例です。リフォーム前のキッチンに比べると、作業スペースは倍以上。たくさんの食材やお皿を並べられるようになり、作業効率もアップしました。シンク側に立つとリビング全体を見渡せるので、家族とコミュニケーションを取りながら楽しく料理や片付けができそうです。

出典:https://www.artreform.com/example/835/L

1-2.コの字キッチンの種類

コの字キッチンは、独立タイプと対面タイプの2種類に分けられます。
料理に集中したいか、家族とコミュニケーションを取りたいかが選ぶときの主な判断ポイントです。

<独立タイプ>

独立タイプイメージ

3方向を壁に囲まれており、料理に集中しやすいレイアウト。リビングへ臭いがうつりにくいのもうれしいポイントです。

<対面タイプ>

対面タイプイメージ

リビング・ダイニングを見渡せるので、家族とコミュニケーションを取りながら料理しやすいレイアウト。リビング側から散らかったキッチンが見えるのが気になる場合、腰壁を造作して手元を隠す方法も。

またコンロやシンクをどのようにレイアウトするかによっても使い勝手が変わります。
いつもの家事の工程をイメージして、自分にぴったりのレイアウトを考えてみましょう。

<シンクとコンロをL字型に配置する>

シンクとコンロをL字型に配置

体の向きを変えるだけで効率よく作業できる、コの字キッチンで人気のレイアウト。

<シンクとコンロを横並びに配置する>

シンクとコンロを横並びに配置

作業スペースを広く取りやすいのが特徴。壁側にコンロとシンクをまとめれば、リビング側への水はねや油はねも防げます。

<シンクとコンロを対面に配置する>

シンクとコンロを対面に配置

どちらか一方がリビング側に配置されるので、子どもの様子を見守りながら作業できます。


2.コの字キッチンのメリット

このように、特徴的な形のコの字キッチンならではのメリットを解説します。

2-1.作業台が広い

コの字キッチンの大きなメリットは、作業台が広くとれること。複数の料理を同時進行したり、家族分のお皿を並べて一気に盛り付けたりと、作業効率がアップします。
ダイニング側からも作業できる対面タイプのコの字キッチンなら、複数人での料理もしやすいのでホームパーティーにもぴったりです。

2-2.収納が多い

3つのキャビネットに食器や調理器具をたっぷり収納できるのも、コの字キッチンのメリットです。背の高い収納棚を置かずに、圧迫感のないキッチンをつくることもできます。

さらに収納力をアップさせたいなら、上部に吊り戸棚を設置する方法も。壁に囲まれた独立タイプのコの字キッチンなら、3方向すべてに吊り戸棚を設置することも可能です。

2-3.動線が短いため効率がよい

コの字キッチンは、作業台・コンロ・シンク・冷蔵庫がぎゅっとまとまっているのが特徴です。
くるりと体の向きを変えるだけでシンクやコンロに手が届き、コンパクトな動線で家事を進めることができます。

2-4.リビングを見渡しながら、料理にも集中できる

対面タイプのコの字キッチンなら、ほどよい“こもり感”で料理に集中しながら、リビングやダイニングにも視線が届きやすいというメリットがあります。
料理にある程度集中したいけれど、独立キッチンは避けたいという方におすすめです。


3.コの字キッチンのデメリット

コの字キッチンにはデメリットもあるため、リフォーム前によく確認しておきましょう。

3-1.サイズが大きいため約6㎡以上のキッチンスペースが必要

コの字キッチンはサイズが大きく、広めの設置スペースが必要です。

【コの字キッチンに必要な広さ】
(例)対面・背面の奥行65cm、間口2m70cm、通路1m(うち、ダイニング側の腰壁に10cm)の場合

  • コの字キッチン全体の奥行=「65cm+90cm+65cm+10cm=230cm」
  • キッチンに必要な広さ=「2.3m×2.7m=6.21㎡(約3.8帖)」

コの字キッチンの設置には、他タイプよりスペースが必要

リフォーム前のキッチンがⅡ型やL字なら、キャビネットが1つ増えるだけなのでそこまでスペースは変わらず設置できるでしょう。

ただし現在のキッチンがコンパクトなI型の壁付けキッチンの場合は、コの字キッチンにリフォームすることでリビングが狭くなってしまう可能性もあります。キッチンの奥行や通路を狭くするなど、リビングとのバランスを考えながらプランニングしましょう。

3-2.価格・工事費が高い

サイズが大きいコの字キッチンは、キッチン本体の価格が高めに設定されています。キッチンスペースも広いため、工事費用も高くなりがちです。
そのため普段あまり料理をしない人は、本当にコの字キッチンが必要なのか十分に検討することをおすすめします。

【キッチン種類別リフォーム費用の目安】
キッチンの種類 費用
I型キッチン 50~120万円
II型キッチン 70~160万円
L字キッチン 65~130万円
コの字キッチン 200~400万円

3-3.コーナー部分が使いにくい

コの字キッチンのデメリットとして知っておきたいのが、コーナー部分の使いにくさ。特に収納スペースのコーナー部分は、手が届きにくくデッドスペースになりがちです。普段あまり使わない調理家電や行事向けのアイテムを収納するなど、使い方を工夫しましょう。


4.コの字キッチンを検討するポイント

広い作業台で作業効率アップを目指せるコの字キッチンですが、使いやすいと感じるかどうかには個人差があります。
では、コの字キッチンはどのような人に向いているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

4-1.コの字キッチンがおすすめな人

コの字キッチンは、以下のような人におすすめです。

  • キッチンを中心にしたリビングダイニングキッチンを作りたい人
  • 自宅でホームパーティーを楽しみたい人
  • 料理が好きで、料理時間を楽しみたい人
  • 小さな子どもがいる家庭

普段からキッチンにいる時間が長い方にとって、コの字キッチンの広々した作業台は魅力的。他のキッチンに比べて存在感抜群なので、キッチンをLDKの主役にしたいという方にもぴったりです。

またリビングの様子を見守りながら料理できるので、小さな子どもがいる家庭にも適しています。キッチンへの入口が一つで通路幅もそこまで広くないため、子どもがキッチンに入れないようにする「ベビーゲート」を設置しやすいレイアウトです。

4-2.他のキッチンタイプとの違い

コの字キッチンと他のキッチンの比較を表にまとめてみました。

コの字 L字 II型 I型 壁付け
コミュニケーション
料理に集中 ◯※
作業スペースの広さ
収納力
確保する設置スペース

※独立タイプの場合

コの字キッチン最大の魅力は、他の型と比べて広い作業スペースと収納スペースが取れること。家族とコミュニケーションを取りつつ、料理にも集中できるいいところ取りのキッチンです。

>L字型キッチンのメリットデメリット
>対面型キッチンのメリットデメリット


5.リフォームの費用

コの字キッチンへのリフォーム費用は、全体で200〜400万円程度が目安です。
リフォーム費用の内訳は「キッチン本体価格」「設置工事費」「その他工事費」の3つ。詳しく見ていきましょう。

5-1.キッチン本体価格

コの字キッチンの本体価格は、グレードにもよりますが110〜350万円が目安です。キッチン本体が大きい分、他の型のキッチンに比べて価格は高めに設定されています。

リフォーム費用を抑えたい場合は、グレードを落とすかできるだけ最小限のオプションで済ませるなど工夫しましょう。

5-2.設置工事費

コの字キッチンの設置工事費の目安は、16〜36万円程度が相場です。他のキッチンに比べて広いスペースが必要な分、設置工事費も高めになる可能性があります。

5-3.その他工事費

その他工事費は30〜50万円が目安。内訳は古いキッチンの解体や床や壁の張り替え、配管工事などの費用です。

壁付けキッチンからのリフォームなど、配管やダクトの位置が変更になる場合はリフォーム費用が高くなりやすいので注意しましょう。

キッチンリフォームで失敗しないためのポイントや、格安でキッチンリフォームをする方法を知りたい方は、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。

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6.まとめ

作業台の広いコの字キッチンは作業効率がよく、料理好きの方にぴったりのキッチンです。使い勝手はレイアウトによっても異なるので、理想の暮らしをしっかりとイメージして選びましょう。実際の料理の流れを思い返してみると、どのようなレイアウトが使いやすいか見えてくるはずです。

リフォームの要望を整理できたら、それを叶えられるリフォーム会社を選ぶことも重要です。現地を見てもらいながら叶えたい暮らしについて相談し、どんなキッチンレイアウトが実現できるかを提案してもらいましょう。

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