【事例付】増築のすべて|費用や確認すべきことまで丸ごと解説!

増築 アイキャッチ

「増築ってどんな工事?」「増築するのにかかる費用はどれくらい?」

このようにお考えではありませんか?

増築とは、同じ敷地内で建物の床面積を増やす工事のことを指します。

「1階部分の面積を広げる」「平屋を二階建てにする」「敷地内に新たな建物を作る」などが増築の例です。

また、増築には

  • 居住スペースを増やせる
  • 新築や建て替えよりも費用を抑えられる
  • 住みながら工事が可能

といったメリットがあります。その反面、

  • 家の見た目に統一感がなくなる可能性がある
  • 既存住宅との接続部分は自然災害によって耐震性が下がる

のようなデメリットも存在します。

こちらの記事では、増築に関する基礎知識をまとめています。増築工事にかかる費用や実際に行われた施工事例など、これから増築をしようとお考えの方にとって必須の情報がつまった記事となっておりますので、ぜひ参考にしてください。


1.増築とは?

ここでは、「増築」の定義について解説していきます。

増築とは、同じ敷地内で建物の床面積を増やす工事のことを指します。

一階建てを二階建てにする工事や、敷地内で住宅の面積を広くする工事などが増築に当たります。

よく増築と一緒に「改築」という言葉が用いられることがありますが、改築は床面積を変えずに建て替えや間取り変更を行う工事のことです。

▼関連記事

増改築とは?定義や減税制度、必要な手続きについて完全解説
増改築とは?定義や減税制度、必要な手続きについて完全解説
増改築とは?定義や減税制度、必要な手続きについて完全解説
記事を読む

2.増築のメリット・デメリット

ここからは、増築のメリット・デメリットについて解説していきます。

増築のメリットデメリット

2-1.増築のメリット

◆居住スペースを増やせる

増築の最大のメリットは、居住スペースを増やせることです。床面積を増やした工事であるため、間取り変更工事よりも広いスペースを確保することができ、子ども部屋やリモート勤務用の書斎など新たな部屋を作りたい方には最適の工事です。

◆新築や建て替えよりも費用を抑えられる

増築工事は、新築や建て替え工事に比べて費用を抑えることができます。

【新築・建て替え・増築費用比較】
建て替え約2500~3000万円
新築(住み替え)約2500~3000万円+土地代
増築約250~350万円

※建て替え・新築の住宅は60坪(4LDK+駐車場程度の大きさ)、増築は6畳一部屋を想定

コストはなるべく膨らませず居住スペースが欲しいという方に増築は最適です。

◆住みながら工事が可能

増築工事の場合、今ある建物を活かして居住スペースを拡大するため、住みながら工事が可能です。リフォームのために一時的に住まいを移動する必要がないほか、仮住まいにかかる費用も不要です。

2-2.増築のデメリット

◆家の見た目に統一感がなくなる可能性がある

増築をする際、増築前の住宅と同じ外壁材や屋根材が用意できず家の見た目に統一感がなくなることがあります。

以下は、子ども部屋を増築した例です。

増築のデメリット 事例

出典:https://freshhouse.co.jp/case/20565/?costed=&author=&purposed%5B%5D=extension

写真の通り、母屋と増築部の外壁材・屋根材が異なり、増築したことが明らかに分かってしまう仕上がりになっています。

◆既存住宅との接続部分は自然災害によって耐震性が下がる

増築工事をした場合、既存住宅と接続部分は自然災害などの強い衝撃によって耐震性が下がってしまいます。

リフォーム会社は、施工の際にしっかりと外壁や構造体を増築部分を固定する作業を行いますが、地震や台風などで強い負荷がかかった場合は接続部分にひびが入ることがあります。

また、災害によって外壁の接続部分のシーリング材が剥がれると、雨漏りのリスクも高まります。

施工技術に関わらず、災害により接続部分の耐震性が下がる可能性は高くなることを踏まえ、リフォームを検討しましょう。