
「壁紙を張り替えてリビングの雰囲気を明るくしたい」
「キッチンとの壁をなくして今よりもっと使いやすいリビングにしたい」
このようにお考えではありませんか?
リビングのリフォームでやりたいことは人それぞれですが、理想のリビングを実現したいとは誰もが思っていることでしょう。
「でも、費用がどれぐらいかかるのかわからないから業者に依頼しづらい」と、リフォームに踏み切れない方もたくさんいらっしゃいます。
そこでこの記事では、リビングのリフォームを行う上での費用を7つの人気プランごとに解説します。まずは費用の相場をしっかりと把握した上で、理想のリフォームを考えましょう。
さらに費用を抑える3つのコツと事例も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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1.リビングリフォームの箇所別費用相場
リビングリフォームの費用相場は以下の通りです。
図・リビングリフォームの費用相場
各項目ごとに詳しく解説していきます。
1-1.フローリングの張り替え【20~35万円】
フローリングの張り替えは、お手頃な価格でリビングのイメージを変えられるリフォームです。費用の詳細は以下の通りです。
費用が変わる要因は、広さと床材の種類です。
お部屋の広さによってリフォーム価格は変わります。リフォームを行う前に、ご自宅の部屋の正確な畳数を把握しておきましょう。
また、床材の種類によっても価格は変動します。そのため、使用する材料を検討することは費用を抑えることにもつながります。詳しくは2-2でも紹介していますので、確認してください。
見積もりの例をご紹介します。
※重ね貼りの場合
また、フローリングの張替え費用については以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて確認してください。


マンションの床は管理規約に注意!
マンションでは管理規約によって使用できる床材の制限があることが多く、床のリフォームをする場合は必ず確認が必要です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。


1-2.壁・天井のクロス張り替え【5~10万円】
壁とクロスを張り替えた場合の費用をご紹介します。
クロスの張り替えは比較的費用が安く、あまりお金をかけずにリビングの雰囲気を変えたい方におすすめのリフォームです。
費用の詳細は以下の通りです。
費用が変動する要因は、部屋の広さ・クロスのグレードと機能です。
フローリングと同じように、部屋の広さは費用が決まる要素ですのでリフォーム前に正確な畳数を把握しておきましょう。
また、クロスのグレードと機能によっても費用は変動します。そのため、使用する材料を検討することは費用を抑えることにもつながります。詳しくは2-2でも紹介していますので、確認してください。
見積もりの例をご紹介します。
図・壁・天井のクロス貼り替え
※下地処理とは?
フローリングと壁の張替えでは、下地処理が必要になる場合があります。
築年数が長い住宅では、下地に傷みや腐食があることがあります。
床が「フカフカ」「ギシギシ」する場合は床の下地補強が必要だったり、壁のクロスを剥がしたとき、経年劣化から綺麗に剥がれず凹凸してしまうと綺麗に貼りなおすことができません。
そのため、リフォーム完成後のムラをなくすために、下地処理をする必要があり、その分費用もかかります。
1-3.壁面収納造作【20~35万円】
このリフォームは、お子様の成長で荷物が増えてきたご家庭で人気です。収納に扉をつけるかどうかによって費用が5~13万ほど異なります。
見積もりの例をご紹介します。
1-4.間接照明設置【50~70万円】
間接照明には、壁に埋め込むタイプや簡易的に設置するタイプなどがあるため費用に変動があります。また照明の明るさや色、素材や数などにもこだわれますので費用に差が出てきます。リフォームをする前に具体的な照明のイメージを考えておくと、業者との打ち合わせがスムーズになります。
間接照明を設置すると、リビング全体がおしゃれな印象に生まれ変わります。間接照明の導入にあわせて、インテリアをシックな色合いに変えてもいいかもしれません。
お子様が大きくなってご夫婦だけでリビングを使うことが増えたご家庭にオススメのリフォームです。
見積もり例をご紹介します。
1-5.リビングの隣の部屋の間仕切り撤去【55~80万円】
間仕切り撤去には解体費用のほかに壁・床を貼りなおす費用がかかるので比較的大がかりな工事になります。そのため、費用が高額になる傾向があります。
広いリビングに生まれ変わったら、家族みんなが自然と集まるステキなリビングになることでしょう。
しかし、家の構造上、撤去できる壁とできない壁があります。間仕切り撤去のリフォームをやりたい方は、まずはリフォーム会社に現地調査を依頼しましょう。
リビングと和室の間仕切りを撤去して11帖を18.5帖のリビングにリフォームした例の見積りをご紹介します。
1-6.リビングとキッチンの間仕切り撤去【55~100万円】
キッチンとリビングの間仕切りがなくなると、お部屋の雰囲気がガラリと変わります。ただし、間仕切りを撤去するリフォームでは、キッチンの場所を動かす必要が出てくる場合があります。キッチンを移動すると水道工事代が追加されるため、「1-5.リビングの隣の部屋の間仕切り撤去」の場合よりも費用が高くなる傾向があります。
ですが、見積りの内容はほとんど変わりませんのでそちらを確認してください。
1-7.床暖房設置【70~120万円】
床暖房を設置すると、心地よい暖かさで快適に過ごせるリビングになります。床暖房には二種類あるので、それぞれの特徴をご紹介します。
図・二種類の床暖房取付け
電気式床暖房の見積りの一例をご紹介します。
※床面積26.4㎡:床暖房敷設率30%
また、床暖房リフォームの費用や注意点などはこちらの記事でも解説していますので、あわせてご確認ください。


2.リビングリフォームの費用を抑える3つのコツ
2章では、リビングのリフォームを行う際に費用を抑える3つのコツを紹介致します。1章ではリビングリフォームの費用を細かく解説しました。費用を抑えるコツも分かれば、予算内で自分の希望が叶うリフォームが行いやすくなります。
2-1.複数社から相見積もりを取る
リフォームを行う際は、複数社から相見積もりを取りましょう。見積もりを1社だけから取ると、高額な費用を請求されていたり、逆に安価すぎたりということに気付くことが出来ません。
複数社から相見積もりを取ることで、適正価格が分かりその中から自分に合った会社を選べます。予算内でリフォームを抑えるためにも、相見積もりを取ることはとても重要です。
次の章で解説していますが、同じ素材を使用したリフォームプランで見積もりを取ると比較しやすいです。
リフォームガイドでは、皆様のご希望のリフォームプランに合わせて複数社をご紹介しています。優良会社の中だけから相見積もりを取れますので、適切な費用でリフォームを行えます。
2-2.グレード・耐久性の視点から使用する素材を検討する
床材や壁材など、リフォームで使用する素材のグレードを検討しましょう。グレードによって価格が変わりますので、安価でもおしゃれに見えるフロアタイルなどの素材を使うと価格を抑えることが出来ます。
使用する素材は、見積もりを取った時にリフォーム会社から提案されますので、その時に検討すると具体的に決めることが出来ます。
また、維持費も視野に入れて検討しましょう。例えば、無垢のフローリングは自然素材ならではの風合いがあり人気が高いですが、水に弱く傷つきやすいのでメンテナンス費用がかかります。小さなお子様がいるご家庭では、強度があるフロアタイルなどを選ぶようにすると良いでしょう。
リフォームで採用する素材や機器は、グレードとランニングコストを踏まえた上で検討すると、無駄のない素材を選ぶことが出来ます。
2-3.複数個所を同時にリフォームする
リフォームを行う際は、他にもメンテナンスが必要な部分などをまとめて一緒にリフォームしましょう。資材の運搬や職人の工賃など、工事を一度にまとめて効率的に作業するほうが安く済むからです。
ですが、工期が長くなったり一度の出費が高くなるというデメリットがあります。トータルの工事費は一つ一つリフォームを行うよりも割安ですが、必要のない工事を増やし過ぎないよう注意しましょう。
特にリビングと一緒に合わせて行われるのは、キッチンです。LDKでまとめてリフォームされる方も多いです。LDKリフォームの事例は3-2でも紹介していますので確認してください。
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3.リビングリフォームの費用別事例
3章では、リビングリフォームの費用別事例を紹介します。
リビングダイニングの事例と、キッチンもついたLDKの事例なども紹介しています。実際にかかった費用と事例を見れば、リフォームの予算もより具体的に分かるはずです。
3-1.リビングダイニングの事例
①中古物件を開放的なリビングにリフォームした事例 59万円
<費用に含まれるリフォーム内容>
- フローリングの貼り替え
- 間仕切りの撤去
白を基調としたフローリングがシックな家具を映えさせています。壁を撤去した開放的な空間は施主様ご希望のもので、モダンなリビングに生まれ変わりました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/396
②隣接する和室も一緒にリフォームした事例 80万円
<費用に含まれるリフォーム内容>
- フローリングの貼り替え
- 間取り変更(和室の壁撤去し広いLDKに)
- 畳の貼り替え
リビングダイニングは内装を更新し、空間をリフレッシュ。施主様のこだわりで、床材は高級感のあるフローリングを採用しました。和室は基本的にLDKと一体として使用するため、洋風な内装に仕上げています。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/477
③配管移動や間取り変更を行った事例 197万円
<費用に含まれるリフォーム内容>
- フローリングの貼り替え
- 床暖房の追加
- 壁紙貼り替え
キッチンを動かして間取りを大きく変更し、憧れの対面キッチンに。フローリングやキッチンの内装を合わせることで、統一感のあるおしゃれな空間になりました。また、新たに床暖房の追加も行い、より住みやすいリビングとなっています。
※費用にキッチン交換費用は含まれていません。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/255
④中古マンションの壁を撤去リフォームをした事例 222万円
<費用に含まれるリフォーム内容>
- フローリング張替え
- 間接照明の設置
- 床暖房の追加
- 間仕切り撤去
中古マンションを購入し、キッチンの壁と和室の壁を取り払い大空間を実現。部屋の照明は調光可能なダウンライトを使用し、好みによって部屋の雰囲気を変えることが出来ます。床の張替えによって、既存の床暖房は使用できなくなったため、床暖房の更新も行いました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/505
3-2.リビングダイニング+αの事例
リビングダイニングでリフォームする際は、他の部分も一緒にリフォームする方も多いです。リビングダイニングと一緒に和室張替えやキッチンをリフォームした例を紹介します。
①トータルコーディネートを意識した事例 114万円
<費用に含まれるリフォーム内容>
- フローリングの張替え
- 間接照明設置
- 間仕切り撤去
- 間取り変更(和室を撤去し広いLDKに)
- 畳貼り替え
こちらは家具等の配置も意識してリフォームを行った例です。仕切られていた和室を取り込み広々と寛げるリビングダイニングを実現。これから使用していく家具の色合いに合わせて、仕上げ材を選定していきました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/340
②中古物件のLDKリフォーム事例 381万円
<費用に含まれるリフォーム内容>
- フローリングの張替え
- 壁紙の貼り替え
- 間接照明設置
- 間仕切り撤去
- 間取り変更(和室を撤去し広いフローリングのLDKに)
- キッチンの取り替え
キッチンはサイズを変えずに設備のみを更新。また、リビングに隣接していた和室を改築し洋室へ張替えました。豊富に収納できる収納棚を造作し、開放的なLDKが実現しました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/256
③フルリフォームを行い家を一新した事例 416万円
<費用に含まれるリフォーム内容>
- フローリングの貼り替え
- 壁の貼り替え
- 間接照明設置
- 間仕切り撤去
- キッチンの取り替え
- 間取り変更(和室を撤去し広いフローリングのLDKに)
LDKに隣接していた和室を洋室へ改築し、リビングと一体的に使用できる空間を実現。間仕切り戸も設置しているので、用途に合わせた使い方ができます。住まいの雰囲気や設備に細かく配慮したリフォームとなりました。
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/500
4.マンションの床は管理規約に注意
4.まとめ
図・リビングリフォームの費用相場
リビングのリフォームの費用を抑える3つのコツ
1.複数社から相見積もりを取る
2.グレード・耐久性の視点から使用する素材を検討する
3.複数個所を同時にリフォームする
ここまでで、リビングの箇所別費用相場と実際のリフォーム事例を解説しました。
リビングは家の中心であり、家族が一番長く過ごす空間です。理想通りのリビングにリフォームできたら、毎日がもっと楽しくなることでしょう。
ですが、 見せかけの価格に惑わされて悪質な業者に引っかからないように気をつけましょう。
素敵なリビングリフォームを実現して素敵な毎日を送れるよう、リフォームガイドも業者選びの面で皆さまをお手伝いいたします。
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