窓の増設・大きくするリフォームにかかる費用相場を徹底解説!

明るい部屋

“ここに窓を作っておけばよかった…”

“この窓がもっと広かったらなあ…”

 そんな後悔は実際に家に住み始めてからしか分かりませんよね。しかし窓の増設は家を建てる時に窓を作るよりも高額になってしまいがちです。また、窓を増設するには壁を壊す必要があり家の構造的に増設が不可能な場合もあります。

この記事では窓の増設にかかる費用の相場や具体的な事例などを紹介していきます。また、最後には窓の増設の際には絶対に注意しなければならないポイントもまとめてありますので絶対に最後まで読んでくださいね。

 


1.窓の増設リフォームでかかる費用の相場

まずはズバリ、窓のリフォームにかかる費用の相場を見てみましょう。窓の増設リフォームでは壁を壊す必要があるため、他のリフォームよりお高めになってしまうことが多いです。以下の窓の図を参考に考えてみてください。

掃き出し窓・腰高窓・小窓のサイズ

<リフォーム内容ごとの相場>
リフォーム内容相場
腰高窓を増設する30~40万円
掃き出し窓を増設する35~45万円
腰高窓を掃き出し窓にする(窓を大きくする)30~40万円
内窓を増設する4~20万円
採光用の小窓を2階の外壁に増設する10~15万円
採光用の小窓を間仕切り壁に増設する5~15万円
採光用の小窓を天井に増設する30~50万円

外壁を壊す必要のない内窓の増設と間仕切り壁への窓の増設は比較的安く行うことが出来ます。また、2階以上に窓を増設する場合には足場を組む必要があり費用がかさんでしまいます。 


2.具体的な事例

ここでは実際に見積もりを出すときの費用詳細の例をいくつかあげています。同じようなリフォームを検討している方など是非参考にしてみてください。

2.1 腰高窓を掃き出し窓に変える(窓を大きくする)場合

腰高窓を掃き出し窓に変えた事例

基本工事費+諸経費=36万程度

<費用詳細一例>
No項目・仕様数量単価金額
1アルミサッシ窓190,00090,000
2アルミサッシ窓取付け施工費128,00028,000
3既存撤去及び廃材処分費用168,00068,000
4ウレタンシーリング112,00012,000
5サッシ廻り補修工事163,00063,000
6壁下地処理及びクロス補修128,00028,000
7引渡し清掃費16,9006,900
8養生費15,4005,400
9資材運搬費及び諸経費130,00030,000
小計331,300
消費税33,130
合計364,430

費用詳細の例で使われている窓はアルミサッシの窓です。
アルミサッシは安価で耐久性があり普及していますが、断熱性の面で課題がありました。
最近はサッシを樹脂にした樹脂窓が広まりつつあります。樹脂はアルミの1000倍熱を通しにくいため断熱性が非常に高い素材です。
樹脂サッシの窓は価格が5~10万円高くなりますが、樹脂とアルミでは体感が全く違います。
せっかく窓を変えるチャンスですので、サッシの樹脂化を検討されてはいかがでしょうか。
外側がアルミ、内側が樹脂というコストパフォーマンスの良い窓サッシも登場しています。

2.2 内窓を増設する時の費用

内窓

内窓を設置することには様々な利点があります。冷暖房の効きが良くなり冷暖房費を2割以上カットできること。防音効果があること。冬場に結露でカーテンを汚さないことなどがあります。また、省エネ効果があるとして設置の際に工事費用の3分の1ほど(最大15万円まで)の補助金を国から受け取れる場合もあります。以下に実際にかかる費用の例をいくつか紹介します。

例:腰高窓に内窓を作る場合

<費用詳細一例>
No項目・仕様数量単価金額
1腰高窓用樹脂製内窓140,00040,000
2内窓取付け施工費118,00018,000
3資材運搬費及び諸経費17,0007,000
小計65,000
消費税6,500
合計71,500

例:掃き出し窓に内窓を作る場合 

<費用詳細一例>
No項目・仕様数量単価金額
1掃き出し窓用樹脂製内窓191,00091,000
2内窓取付け施工費118,00018,000
3資材運搬費及び諸経費112,00012,000
小計121,000
消費税12,100
合計133,100

こうして見ると取り付けにかかる施工費は変わらず、主に窓自体の価格が合計費用に影響していることが分かります。複数の窓をまとめてやってしまえばその分お得になりますし、この機会に家の中の窓全てに内窓を設置してもいいかもしれませんね。 

 


3.窓の増設のときに注意するポイント

窓の増設には壁を壊す必要があります。しかし壁は家を支える重要な役目を持っている部分です。耐震構造の点から窓の増設がそもそも不可能な場合が存在します。

窓の増設工事の様子

壁の中には筋交いと呼ばれるクロスした柱があり、筋交いがあるところには窓を作ることが困難です。筋交いを切断して窓を作ることも不可能ではありませんが、耐震性が落ちるため他の場所を補強する必要があります。

筋交いがどこに入っているかは実際に家を建てた業者に確認を取れば分かります。

また、新築の物件の場合は窓を増設することで住宅瑕疵担保責任法による家の十年保証が無効になってしまう場合もありますので気をつけて下さい。新築でもどうしても窓を増設したいという場合は家を建てた業者に一度確認してください。