
マンションのリフォームをすることで、部屋全体を明るく開放的にしたり、水回り設備の刷新で使い勝手が向上したりと、今よりも快適な生活を送ることができます。
この記事では、マンションのリフォームを考えている方に向けて、マンションリフォームの事例と実際にかかった費用を画像付きで紹介します。空間の使い方や費用を抑えるアイデアなどが満載なので、きっとあなたのマンションにもぴったりなリフォームのヒントが見つかるはず。
また、マンションリフォームで避けては通れない注意点なども解説しているので、リフォームのイメージをつかむためにぜひ参考にしてください。
目次
1.【価格帯別】マンションのフルリフォーム事例3選
1章では、マンションのフルリフォーム事例を価格帯別に3つ紹介します。フルリフォームではなく、部分的なリフォームのみをお考えの方は「2.マンションの箇所別リフォーム事例」を参考にしてみてください。
300万円以内であれば水回り中心の簡易的なリフォーム、500万円以内であれば間取り変更を伴うリフォーム、それ以上であれば内装をイチから作り直せるスケルトンリフォームを行うことができます。
価格帯別の実際のリフォーム事例を見て、予算感を把握しましょう。
1-1.[低価格帯]マンションフルリフォーム事例(290万円)
費用 | 290万円 |
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築年数 | 25年 |
間取り | ー |
リフォーム箇所 | キッチン、浴室、洗面室、トイレ、和室 |
リフォームにかかる総額のコストを抑え、水回りを中心にリフォームした事例です。
開放的なキッチンにしたいという要望から、キッチンの壁の一部を撤去して、明るいキッチンを実現。その他の水回りも一新し、快適な住まいになりました。
和室の畳も張り替えたことで古臭い印象がなくなり、明るく清潔感のある空間になっています。
【水回り】
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![[低価格帯]マンションフルリフォーム事例 水回り](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2023/02/mansion-reform-jirei1B-833x1024.jpg)
![[低価格帯]マンションフルリフォーム事例 水回り](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2023/02/mansion-reform-jirei1A-833x1024.jpg)
【和室】
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出典:http://www.8044.co.jp/gallery/143
1-2.[相場帯]マンションフルリフォーム事例(463万円)
費用 | 463万円 |
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築年数 | 20年 |
間取り | 3LDK⇒2LDK |
リフォーム箇所 | LDK、浴室、洗面室、トイレ、洋室、玄関、廊下 |
リフォームを前提に中古マンションを購入した事例です。
リビングに隣接していた和室は撤去し、キッチンも余分な壁や収納を撤去。広々としたLDKを作りました。内装は、アクセントカラーを使ってメリハリをきかせ、北欧系の色合いでまとめています。
【和室・浴室・洗面室・トイレ】
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![[相場帯]マンションフルリフォーム事例](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2023/02/mansion-reform-jirei3B-833x1024.jpg)
![[相場帯]マンションフルリフォーム事例](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2023/02/mansion-reform-jirei3A-833x1024.jpg)
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/350
1-3.[高価格帯]マンションフルリフォーム事例(926万円)
費用 | 926万円 |
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築年数 | 20年 |
間取り | 3LDK⇒2LDK |
リフォーム箇所 | LDK、浴室、洗面室、トイレ、洋室×2 |
内装や設備をこだわって選定したいというご要望を叶えるためにスケルトンリフォームを行った事例です。
リビングに隣接した和室を取り払い、開放的なLDKを実現しています。内装は、ダーク調の落ち着きのある色を採用することで、空間全体を引き締め、重厚感のある仕上がりとなっています。
細部にこだわった設計で、施主様こだわりの空間へと一新しました。
【リビング】
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![[高価格帯]マンションフルリフォーム事例 リビング](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2023/02/mansion-reform-jirei4B-e1737949674283.jpg)

【水回り】
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![[高価格帯]マンションフルリフォーム事例 水回り](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2023/02/mansion-reform-jirei5B-833x1024.jpg)
![[高価格帯]マンションフルリフォーム事例 水回り](https://www.reform-guide.jp/topics/wp-content/uploads/2023/02/mansion-reform-jirei5A-833x1024.jpg)
出典:http://www.8044.co.jp/gallery/278
【参考:マンションフルリフォーム費用相場】
マンションのフルリフォームの費用相場と工事内容は下表の通りです。フルリフォームを考えている方は、こちらの相場を参考にしてみてください。
2.【箇所別】マンションのリフォーム事例11選
フルリフォームではなく部分的なリフォームを検討している方は、こちらで紹介している事例からどんなことができるか参考にしてみてください。
2-1.リビングダイニングの事例3選
①キッチンの壁を取り払った事例 (220万円)
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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/505
独立していたキッチンの向きを変え、対面キッチンのLDKを作った事例です。部屋の照明は調光可能なダウンライトを設置。その時の気分に合わせて部屋の雰囲気を変えることができます。
リビングに続いていた四畳半の和室も、壁を取り払って大空間を実現させました。
②LDKと和室を一体化・壁の撤去 (104万円)
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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/7
居間と和室の間の壁と収納を撤去し、広々としたリビング・ダイニングを作った事例です。
キッチンも対面式に変更し、カウンターを取り付けて機能的な仕様に。暗く閉鎖的だったキッチンから、明るく開放的なLDKが実現しました。
③和室撤去+リビング工事 (395万円)
【リビング】
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【和室】
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出典:http://www.8044.co.jp/gallery/202
リビングに隣接した和室の前面から壁を撤去しリビング側に取り込んだことで、広々とした空間に生まれ変わりました。
もともと和室の奥にあった収納は、収納棚を設置し、小上がりスペースに収納をつけることでカバー。収納の容量はそのままで開放的な空間が実現しました。
2-2.キッチンを移動させずに対面にリフォームした事例(249万円)
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出典:http://www.8044.co.jp/gallery/899
全面の壁を一部撤去・開口して明るい対面キッチンを実現した事例です。キッチンの本体に費用をかけた分、キッチン自体は移動せず、工事個所を限定して費用を抑えることで予算内で満足のいくリフォームができました。
マンションのキッチンリフォームについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。合わせてご確認ください。


2-3.ユニットバスを交換したお風呂の事例(125万円)
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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/125
タイル張りの浴室から新しいユニットバスに交換した事例です。浴槽をまたぎが低いタイプに変更したため、機能性だけでなく安全性もアップしています。明るく清潔感のあるブルーの壁や浴槽を選び、浴室のイメージも一新しました。
2-4.タイルを敷き壁の色も合わせたトイレの事例(50万円)
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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/919
レトロな色味にアクセントのついた石目調のクッションフロアを合わせ、かわいらしいデザインのトイレを作った事例です。タンク付きのトイレからタンクレスに交換したため、見た目もすっきりしました。
2-5.設備を増やし広くした洗面所の事例(42万円)
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出典:http://www.8044.co.jp/gallery/466
収納面が充実していなかった既存の洗面所。収納を新たに作り、以前よりも多くの物が収納できる空間になりました。また、可動式の棚を採用したことで今ある収納スペースを無駄なく活用できます。
洗面台は三面鏡タイプに変更。。明るくモダンで使いやすい空間になりました。
2-6.ウォークインクローゼットを設置した事例(58万円)
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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/322
既存の収納の使い勝手を良くするために、押し入れをウォークインクローゼットに改装した事例です。別の部屋からも使えるように、洋室にあった押し入れの向きを変えて、ウォークインクローゼットに改装しています。
面積を広げ、ハンガーパイプや棚板を追加したことで使い勝手も良くなりました。
2-7.カーペットをフローリングに張り替えた事例(13万円)
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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/306
室内の湿度が高かったことが原因で、カビが生えてしまったカーペットの張り替えを検討した事例です。既存のカーペットを撤去し、掃除のしやすい床材に張り替えています。
家具の色と合わせて、ホワイト系のフローリングを選んだことで、家具とのバランスが良く、明るい空間になりました。
今後もカビが発生しにくいようにする工夫は必要ですが、水拭きが可能なフローリングに張り替えたため、今後は以前ほど悩まなくてよくなりそうです。
2-8.床暖房を設置した事例(150万円)
【リビング】
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【トイレ】
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出典:https://www.8044.co.jp/gallery/305
冬の寒さ対策として床暖房を設置し、トイレのある洗面所の内装工事も一緒に実施した事例です。
床暖房はボードタイプを採用。リビングはフローリングにブラウンカラーを採用し、壁のクロスはホワイト系を採用。室内の印象を、明るく落ち着きのある雰囲気にまとめています。
同時に内装工事した洗面所は、既存のコルクタイルを撤去し、明るく清潔感のある空間を演出するため白いフロアタイルに張り替えています。
床材を張り替える際はトイレを脱着して仕上げており、ムラのないきれいな仕上がりになりました。
2-9.壁紙の張り替えとカップボード・食洗機の新設(158万円)
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出典:https://www.reform-guide.jp/topics/case/miyagi-s-naisou/
中古戸建て住宅を、自分らしい空間にリフォームされた事例です。築7年の住宅を購入し、当初は補修程度の工事を予定していましたが、全体的な壁紙の張り替えをしました。また、キッチンではカップボードと食洗機も新設もしたため、収納力と機能性もアップ。
リビングは、グレーのクロスとアクセント柄で、モダンで洗練された印象に。壁や床の補修も行い、美しく清潔感あふれる空間が実現しました。快適さと個性を兼ね備えたLDKが完成しました。
3.マンションリフォームで避けては通れない注意点
マンションのリフォームは戸建て住宅と違い、管理規約や構造による制限などがあります。ここでは、マンションリフォームで注意したいポイントを、4つ解説します。
- 共用部分はリフォームできない
- 床材の変更は遮音等級を確認する
- 間取り変更や水回りの移動は制限があることも
- マンションでのリフォームの作法を熟知した会社を選ぶ
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
3-1.共用部分はリフォームできない
マンションには専有部分と共用部分があり、入居者が個別でリフォームできるのは、専有部分に限られます。共用部分のリフォームは、管理組合が主導で行います。
そのため、共用部分にあたる玄関ドアの扉を変えたり、窓を増やしたり大きくしたりといった施工は難しい場合が多いです。
専有部分のリフォームについては、管理規約でルールが定められていることが多いため、工事を計画する前に確認しましょう。
3-2.床材の変更は遮音等級を確認する
マンションでは、管理規約によって騒音防止のために床材に遮音等級の制限がかけられている場合があります。遮音等級とは、L-45やL-40といったようにL値で表される数値で、L値の筋が小さいほど遮音性が高いことを示します。
管理規約で床材の遮音等級が定められている場合は、等級以上の遮音フローリングを選んだり、フローリング材の下に遮音シートを施工して規約に定められている基準を満たす必要があります。


3-3.間取り変更や水回りの移動は制限があることも
管理規約による制限の他にも、マンションは構造上リフォームが難しいことがあります。
リフォーム会社とスムーズにやり取りするために、マンションのリフォームでの制限について、大まかに把握しておきましょう。
■間取り変更のリフォーム
マンションでは、間取りの変更リフォームが行えない場合があります。マンションの構造によって、壁の工事ができない可能性があるからです。
図・マンションの主な構造の違い
マンションには、主にラーメン構造と壁式構造があります。間取り変更ができない可能性があるのは壁式構造です。
壁式構造はラーメン構造と違って、壁そのものが柱の役割を担っています。そのため、壁を撤去してしまうと安全性に問題が出てきます。壁式構造でも間取り変更ができる例外もありますが、リフォーム前にご自宅の構造をチェックして、リフォーム会社にも希望のリフォームができるかどうか確認してもらいましょう。
■キッチン移動のリフォーム
マンションの場合は、キッチンの位置を自由に移動できない可能性があります。マンションでは排水管の位置が固定されてしまっていることがあるからです。
下の図のように配管の位置や造りによって、移動の容易さは異なってくるので注意が必要です。
図・移動可能なキッチンと難しいキッチンの違い
上図の左側のように、床下に多少余裕がある場合はキッチンの移動が可能です。ただしどこまで移動できるかは床下の余裕がどこまであるか次第になります。
一方で右図のように床下に隙間がない造りの場合は排水管を動かすことが難しいので、キッチンの位置を変更することが困難です。技術的に可能な場合もありますが、手間がかかる分費用が高くなってしまいます。
他にも、下の階の天井の隙間との兼ね合いで移動できない場合があります。さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事でも紹介していますので参考にしてください。


また、具体的にマンションリフォームでできること・できないことを把握したい方は、こちらの記事もご確認ください。


3-4.マンションでのリフォームの作法を熟知した会社を選ぶ
マンションは集合住宅なので、ご自身の住戸をリフォームしている間も、他の住戸では暮らしている人がいます。リフォーム工事中に近隣住戸を始めとするマンション住人に迷惑をかけてしまうと、工事後の生活に支障をきたしかねません。
リフォーム工事中は、共用部分の使い方や作業員のマナーなどにも注意が必要です。マンションでの工事のマナーを理解していない会社にリフォームを依頼すると、工事後の近隣住戸の住人とのトラブルに発展してしまうこともあるでしょう。
マンションでのリフォーム工事中のトラブルとしては、以下のような事例があります。
- 工事車両を停める場所を把握しておらず、エントランスなどの通行の妨げになる場所に停める、来客用駐車場を予約せずに勝手に使う
- エントランスや外廊下・階段などに資材を置いて通行を妨げてしまう
- マンション内に工事のお知らせをせずに工事を始めてしまい、騒音問題に発展する
- すれ違うマンション住人にあいさつがなく、悪印象を与えてしまう
- 共用部分にゴミを放置し、管理組合とのトラブルが起こる
このような問題は、マンションでのリフォーム実績が豊富で、マンションでの工事のマナーを理解している会社に依頼すれば避けられます。
リフォームガイドでは、マンションでの実績豊富な優良会社を紹介しているので、ぜひ気軽にご相談ください。
その他、マンションのリフォームでの注意点はこちらの記事をご覧ください。


4.マンションリフォームの費用を抑えるコツ
マンションのリフォームは、工夫次第で費用を抑えることも可能です。コストを抑えるためのポイントを押さえて、理想のリフォームを実現させましょう。
4-1.建材や設備のコストを下げる
リフォームの見積額が予算よりも高いときは、使用する建材や設備のグレードを下げてみてください。リフォーム会社が提案する建材を、必ずしも採用する必要はありません。
建材の仕様が変更できるか相談し、グレードを下げた場合の見積もりを作成してもらいましょう。システムキッチンやバスルームも、グレードを下げることでコストカットできます。できるだけベーシックなタイプを選ぶのがいいでしょう。
またオプションを追加すると、コストが上がります。必要最小限の機能にカットすると、納得のいく価格に抑えられます。
4-2.優先順位の高い箇所のみリフォームする
リフォームする範囲が広くなれば、その分高額な費用がかかります。希望するリフォームを全て実現しようとすると、予算はいくらあっても足りなくなってしまいます。
見積書の中で優先順位が高い工事のみ依頼し、優先順位が低い工事は次回以降に検討しましょう。例えば、設備に劣化が見られるような箇所は優先し、見栄えを良くするだけの工事は見送ってもよいかもしれません。
もし工事をどこまでするか迷ったら、予算を伝えてリフォーム会社に相談してみてください。
4-3.相見積もりを取る
同じ工事内容であっても、リフォーム会社によって見積額が異なることがあります。金額を比較するためにも、相見積もりを取って、良心的な金額で工事してくれる会社を選ぶようにしましょう。
相見積もりは、同じ工事内容や設備で依頼しなければ正確に比較できません。工事内容を同じにし、設備や建材は同等のグレードになるようにしてください。
また複数の会社へ依頼することで、それぞれからリフォームを提案してもらえます。良いアイデアがあれば採用し、コストカットするために役立てましょう。


4-4.助成金や補助金を活用する
リフォームの内容やタイミングによっては、補助金や助成金が適用できることがあります。上手に補助金制度を活用すれば、費用を抑えられます。例えば、省エネや地球環境の保護につながるリフォーム、住宅の耐震性を高める工事、バリアフリー化工事などが対象です。
リフォームに対する補助金制度は、以下の記事で詳しく解説しています。活用できるものがないか確認してみてください。
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5.まとめ
マンションリフォームの事例を価格帯別に3例、箇所別に11例紹介してきました。実際の施工例を目にすることで、リフォームのイメージが膨らんだのではないでしょうか。
事例と合わせて紹介している費用も参考に、ご自身のリフォームプランをじっくり検討してみてください。
リフォームガイドでは、お客さまのご要望に合ったリフォーム会社を紹介しています。プロのコンシェルジュがヒアリングした予算と希望の工事内容に合わせて会社をご紹介いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。