憧れの対面キッチン!後悔しないための対策をリフォーム前に確認

対面キッチン

キッチンリフォームを考えている方で、対面キッチンに魅力を感じているという方は多いのではないでしょうか。しかし、対面キッチンへのリフォームは場合によっては大がかりなものになるため、後悔しないためにもリフォームする前に懸念点は解消しておきたいところです。

今回は対面キッチンのタイプ別の特徴や、デメリットの対処法について解説します。対面キッチンのリフォームを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。


1.対面キッチンとは?カウンターキッチンとの違い

対面キッチンとは、リビングやダイニングに対面する形で設置されたキッチンスタイルを指します。
リビングやダイニングにいる家族・友人をコミュニケーションを取りやすく、またテレビを見ながら料理するなど「何かをしながら」作業できる点が魅力です。キッチンの前面に壁がないため、開放的な雰囲気も味わえます。

対面キッチンと似た言葉に「カウンターキッチン」があります。「カウンターキッチン」は対面キッチンの種類の1つで、対面部分にカウンターが設けられているスタイルのことです。
ちょっとしたテーブル代わりに使えたり、料理を出す際や後片付けのときに置き場所として使えたりなど、使い勝手の良さが魅力です。

カウンターキッチンとの違い


2.対面キッチンのレイアウト種類

対面キッチンの種類をタイプ別に解説します。各タイプの特徴やメリットを確認していきましょう。

2-1.I型キッチン|シンプルでスタンダード

I型キッチンとは、コンロやシンクが横一列に並んでいるキッチンを指します。壁付け型と対面型のどちらのキッチンにも採用できます。

対面型のI型キッチンは、左右どちらも壁から離れた「アイランドスタイル」と、左右どちらかが壁についた「ペニンシュラスタイル」があります。

I型キッチン

出典:https://freshhouse.co.jp/case/23599/ https://freshhouse.co.jp/case/19051/

アイランドスタイルのメリットは、周囲にさえぎるものがないため抜群の開放感を得られる点です。デザイン性も高く、おしゃれな対面キッチンを実現したい方におすすめです。

ペニンシュラスタイルのメリットは、デザインとコストのバランスが良い点です。アイランドキッチンのような開放感が欲しいけどリフォーム費用が高い、スペースが足りないという方にペニンシュラキッチンはおすすめです。また、コンロ部分を壁側に設置すれば油はねや臭いが広がりにくいというメリットもあります。

2-2.II型キッチン(セパレートキッチン)|作業効率が高い

Ⅱ型キッチンはシンクとコンロが分かれているスタイルのため、セパレートキッチンとも呼ばれます。シンクかコンロのどちらかを壁付に配置することになりますが、コンロを壁側に配置することで油はねや臭いを軽減しつつ、開放的なシンクで料理を楽しむことができます。また、コンロとキッチンが向かい合っているので導線が短く、作業効率が高い点も魅力です。

Ⅱ型対面キッチン

出典:http://www.8044.co.jp/gallery/956

Ⅱ型キッチンも、対面する側のキッチンが壁についているか離れているかによって、ペニンシュラスタイルとアイランドスタイルにわかれます。

2-3.L型キッチン|収納・作業スペースがとれる

L字型に配置された対面キッチンは、左右どちらかが壁に接しています。調理スペースや収納スペースが広く取れ、コーナー部分にかさばる調理家電を置くこともできます。

L型対面キッチン

出典:https://freshhouse.co.jp/case/15667/

コンロ部分を壁側に設置すれば、開放感をそのままに油はねや臭いの充満を軽減できます。また、シンクとコンロ間の導線が短い点もメリットです。作業のしやすさや収納量の多さを重視したい方におすすめできます。
L型キッチンも、必要があればアイランドスタイルの対面キッチンにすることができます。

2-4.コの字型(U字型)キッチン|LDKの主役がキッチンに

コの字型(U字型)キッチンの2面を壁に接するように配置すれば、1辺をリビングやダイニングに対面させることができます。
この面にシンクやコンロを配置すると、リビングダイニングの様子を見守りながら調理ができます。逆にシンクやコンロを壁面に配置すると、リビングダイニングを水はねや油はねから守りつつ、盛り付けたお皿をそのまま配膳できるレイアウトになります。

コの字型対面キッチン

いずれの配置でも、作業スペースが広く豪華なコの字型キッチンは、リビングダイニングキッチンの主役になります。料理が趣味の方や、複数人で料理することが多い方におすすめです。
コの字型キッチンも、スペースに余裕があればアイランドスタイルの対面キッチンにすることができます。


3.対面キッチンのメリット

対面キッチンの種類がわかったところで、改めてメリットを見ていきましょう。

3-1.コミュニケーションがとりやすい

コミュニケーションが取りやすい

対面キッチンはリビングやダイニングと対面する形で設置されているため、家族や友人とコミュニケーションを取りながら作業ができます。子どもの様子を見ながら料理や洗い物ができるので、目が離せない小さな子どもがいる家庭にもおすすめです。

3-2.配膳や片づけなど作業がしやすい

カウンターキッチンの場合、配膳時にキッチンからカウンターを経由して運ぶ人に食事を渡しやすいというメリットがあります。同じように食器を片付ける際もカウンターを経由すれば便利です。
子どもと一緒に家事をしたい場合も、カウンターをうまく活用することで効率良く作業できます。

3-3.部屋を見渡せ、開放感がある

壁付けキッチンと異なり、部屋全体を見渡せるデザインの対面キッチンは開放感があります。リビングやダイニングにあるテレビを見ながら料理できるなど、楽しみながら作業できる点もメリットでしょう。また、壁で仕切られていない分、圧迫感がなくリビングが広く感じられます。


4.対面キッチンのデメリットと対策

対面キッチンにはメリットが多い反面、デメリットもあります。対面キッチンのデメリットと対策を見ていきましょう。

4-1.部屋に充満する匂いは、壁材で消臭対策

対面キッチンは開放的なデザインになっている分、においがリビングやダイニングに充満しやすいというデメリットがあります。特にコンロを対面する側に配置すると、においが広がりやすくなります。

【対策】壁材を「珪藻土・漆喰」や「エコカラット」にして消臭

においの広がりへの対策として、壁材を消臭効果のある「珪藻土・漆喰」や「エコカラット」にリフォームする方法があります。珪藻土や漆喰は消臭効果のほかに調湿作用もあるので、空間の湿度を快適に保つことができます。

4-2.煙・油はねの拡がりは、設備を追加して対策

コンロの前面と壁が接していないタイプの対面キッチンは、調理時の煙が部屋に広がりやすく、また油がはねやすい点がデメリットです。腰壁が設置されていないアイランドキッチンやI型キッチンなどは、特に注意が必要です。

【対策】換気システムの強化や油はねガードを設置

煙や油はねへの対策として、油はねガードの設置があります。油はねガードには透明なパネルやすりガラス風のデザインのものや、開放感を邪魔しない程度の高さのものなど、種類もさまざまです。リフォームの際に腰壁を設置するだけでも油はねを軽減できるでしょう。

また煙対策には、換気能力の高い換気扇にリフォームするなど、コンロ周辺の換気システムの強化が有効です。

油はねガード

出典:https://freshhouse.co.jp/case/24511/

4-3.収納が少なさは、背面収納を充実させて対策

対面キッチンは壁付け型のキッチンよりもスペースを必要とするため、住まいによっては収納が少なくなる場合があります。対面部分に釣り戸棚をつくれば、収納として活かせますが、開放感がなくなってしまうという懸念があります。

【対策】L型を選ぶ&背面収納を充実させる

収納スペースを重視するなら、L型の対面キッチンがおすすめです。L型キッチンはシンクやコンロ下だけでなく、コーナー部分も収納スペースとして活かすことができます。奥行きに余裕があるなら、背面収納を充実させても良いでしょう。

4-4.丸見えになる手元が気になるなら、腰壁などで隠す

キッチンとリビング・ダイニングが対面しているため、キッチン内部が外から丸見えになるというデメリットもあります。手元が見えてしまうため、散らかった印象を与える、生活感が出てしまうという悩みの声も聞きます。

【対策】立ち上がりカウンター・腰壁・格子などを設置

対策として、手元を隠せる高さの腰壁やカウンターを取り付けると良いでしょう。腰壁に棚を設置すれば、ちょっとした収納スペースとして活用できます。もしくは、飾り棚として使うのもおすすめです。

手元隠しの立ち上がりカウンター

出典:https://freshhouse.co.jp/case/15768/

4-5.キッチン周りの狭さは、レイアウトを工夫して対策

対面キッチンは壁付け型よりも広いスペースが必要です。そのため、リフォームしたらキッチン周りが狭くて通りにくくなったという失敗談もあります。ギリギリのスペースでリフォームすると、シンクとコンロの間の作業スペースが十分に取れない場合もあります。

【対策】調理スペースと通路幅を確保できるレイアウトを考える

対策として、リフォームの際に最低限必要なスペースを確保することが挙げられます。
具体的には、通路幅には最低でも80~90cm必要です。2人で作業するなら100cmは見ておきましょう。また、調理スペースも60cm以上は確保しておきましょう。


5.対面キッチンのリフォーム費用相場

対面キッチンのリフォーム費用は、リフォーム前後のキッチンタイプによって異なります。また、リフォーム後のキッチンのグレードによっても異なります。

一例として、壁付け型から対面キッチンへリフォームする場合、費用相場は大体80万~200万円程度といわれています。オーダーメイドだとさらに金額は上がり、200万~300万円ほどかかります

対面キッチンのリフォーム費用相場は幅広いので、どれくらいかかるかは個別にリフォーム会社に確認すると良いでしょう。

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6.まとめ

対面キッチンは、開放感とデザイン性の高さ、コミュニケーションの取りやすさが魅力です。特に、子どもの様子を見ながら家事ができる点に惹かれる子育て世帯も多いでしょう。

対面キッチンには確かにデメリットもありますが、事前に把握して対策を講じれば後悔することはありません。対面キッチンのメリットやデメリットといった特徴と、リフォームで実現したいキッチンの理想をすり合わせてみましょう。

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