タイトル画像出典元:https://www.anabuki-renovation.com/results/reform/855/
最近のマンションは洋室のみの物件が多いのですが、ひと昔前のマンションは和室がある間取りが主流でした。このような和室つき物件をリフォームをしようとした際に、どう活用しようか悩む方も多いのではないでしょうか。そのまま和室としてきれいにリフォームする方法も考えられますが、洋室に変更したりがらっと間取りやデザインを変えたりする方法もあります。
そこで今回はマンションの和室を活用するアイデアを紹介します。すてきにリフォームした実例と費用目安もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
目次
1.マンションの和室を活用するアイデア
マンションの和室にはさまざまな活用アイデアがありますが、大きく分類すると次の3つです。
- 和室を生かす
- リビングなどほかの部屋とつなげる
- 和室を洋室に変える
それぞれ詳しく解説していきましょう。
1-1.和室を生かす
出典:https://www.artreform.com/example/7425/
メリット
- 横になるスぺースができる
- 子どもの遊び場や昼寝スペースになる
- 客間として使える
和室をそのまま生かすと、そのままゴロンと横になって休憩するときや客間など、くつろぎスペースとして活躍します。フローリングよりも柔らかいので、子どもの安全な遊び場としても活用できるでしょう。
そんな和室を生かすリフォームアイデアはこちら。
出典:https://www.artreform.com/example/4422/ https://www.artreform.com/example/3354/ https://www.artreform.com/example/1687/ https://www.artreform.com/example/862/
・畳やクロスを新しくする
・琉球畳でモダンな和室に変える
・ふすまを洋風建具に変える
・小上がりスペースに変える
など和室を生かしてリフォームする方法はたくさんあります。
今ある和室をきれいにリフォームしたいと考える場合は、畳やクロスの張り替えのみでよいでしょう。最低限のリフォームで済み、コストもあまりかかりません。
和室を残したまま現代的なLDKとマッチさせたい場合は、モダンな和室にリフォームするのもおすすめです。正方形で縁のない琉球畳に変えると、少しモダンな雰囲気に。ふすまを引き戸や折れ戸などの洋風建具に変えるのもよいでしょう。
リビングに収納場所が足りない場合は、和室を一段高い小上がりスペースにして、下部に収納を設けるリフォームも。小上がりの段差部分に腰掛けることもできます。
1-2.リビングなどほかの部屋とつなげる
出典:https://www.artreform.com/example/8438/
メリット
- 隣接するLDKや個室が広くなる
- 中和室の採光やエアコン問題を解決する
リビングや寝室などを広くしたい場合、和室をほかの部屋に取り込んで広くする方法がおすすめです。畳をフローリングに変え、下がり壁や間仕切りなどを壊して隣室とつなげると、広さが確保できます。
またマンションには「中和室」といって、リビングの一角に窓のない和室が設置されていることがあります。中和室には光が入りにくく、エアコンも効きにくいので、活用方法に困っている方も多いでしょう。中和室をLDKとつなげることで、限られたスペースを無駄なく活用できます。
1-3.和室を洋室に変える
出典:https://www.artreform.com/example/889/
メリット
- お手入れが楽
- ベッドなど洋風家具が馴染みやすい
- LDKなどほかの部屋との統一感が出る
「和室を子ども部屋として使いたい」「畳のお手入れが面倒だからフローリングにしたい」などの希望がある場合は、和室を洋室にリフォームする手段もあります。
洋室に変えることで見た目が変化するのはもちろん、フローリングにすることで掃除が楽になる、ダニが発生しにくくなるといったメリットも得られます。マンションの多くは全体がフローリングなので、家全体の統一感が出るのもポイントです。
2.マンションの和室リフォームの実例と費用目安
活用方法を具体的にイメージするためにも、マンションの和室リフォームの実例を見ていきましょう。またどれくらいの費用が必要なのか、施工にかかった目安の金額もお伝えします。
2-1.畳やクロスをきれいにする
築年数 | 20年 |
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施工箇所 | 畳の表替え、ふすま張り替え、壁紙張り替え |
リフォーム費用 | 約12万円 |
和室をそのまま活用する方向で、畳・ふすま・クロスを新しくしたリフォーム事例です。部分的に新しくするだけで、リフォーム費用を抑えながら、清潔感のある和室に生まれ変わりました。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/316
2-2.間仕切りを洋風建具に
築年数 | 17年 |
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施工箇所 | 和室の壁撤去、押入れの撤去、間仕切り戸設置、壁紙張替え、畳の入れ替え、クローゼット設置 |
リフォーム費用 | 47万円 ※建具工事は含まれません |
小さなお子様が安心して遊べる和室はそのまま残しておきたいというご要望。和室の壁を撤去して、壁にすべて収められるタイプの間仕切り戸で仕切りました。戸をすべて開けると、LDKと和室をつなげて使うことができます。子どもが昼寝するときなどは閉めて個室として使うこともできる、フレキシブルな和室になりました。
モダンな琉球畳に変更したことで、ホテルライクなLDKとも馴染むように。元々あった押入れを撤去し、洋風のクローゼットを設けました。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/1222
2-3.小上がりスぺースを作る
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築年数 | 8年 |
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施工箇所 | 壁の撤去、押入れ撤去、畳をフローリングに変更、クロスの張替え、小上がり畳の設置 |
リフォーム費用 | 395万円 ※LDK・トイレ・和室の総費用 |
こちらは和室の位置を変更せず、小上がりの畳スぺースを新設した事例です。リビングの一角に小上がりの畳スぺースがあり、ベンチ代わりやちょっと休憩するときなどに使えます。
元の和室は日当たりが悪く暗い印象でしたが、採光側の壁を撤去してLDKと一体化したことで明るいスペースに。押入れを撤去しましたが、小上がりの下に引き出し収納がたっぷりあるので、収納場所にも困りません。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/202
2-4.和室をモダンにリフォーム
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築年数 | 20年 |
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施工箇所 | 畳の入替え、クロス張替え、押入れのふすまの張替え |
リフォーム費用 | 24万円 |
現代的なLDKと雰囲気をマッチさせるために、モダンな和室にリフォームした事例です。普段はLDKと一体化させる使い方を想定し、フローリングのカラーとなじむよう和室の内装もグレーやネイビー系の色使いを選びました。
畳はグレーの琉球畳に変更し、市松模様でおしゃれな雰囲気に。押入れのふすまと天袋の色も、同じく市松模様になるように遊び心のあるカラー選びをしています。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/477
2-5.和室をウォークインクローゼットに
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築年数 | 35年 |
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施工箇所 | 畳をフローリングに張替え、クロス張替え、壁増設 |
リフォーム費用 | 47万円 |
元々押入れだった部分と和室の一部を、広々としたウォークインクローゼットにリフォームした事例です。両サイドに枕棚とハンガーパイプを設けたⅡ型タイプで、衣類をたっぷり収納できます。
リビングに近い部分に出入口を設け、スムーズな動線も確保しました。引き戸を設置したので、使わないときや来客があるときは閉めておけます。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/868
2-6.和室をリビングとつなげて大空間に
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築年数 | 20年 |
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施工箇所 | 畳をフローリングに張替え、壁の撤去、クロス張替え |
リフォーム費用 | 290万円 ※キッチンの移動含むLDK全体の工事費用 |
窓のない中和室を撤去して、LDKとつなげたリフォーム事例です。6畳の和室の壁を取り払ってフローリング張りにすることで、21畳の広々としたLDKが実現できました。
やや薄暗い印象があった和室部分も、ふすまや下がり壁がなくなることで明るい空間に。LDKを広くすることでキッチンのスムーズな移動も叶い、明るくオープンな住まいになりました。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/468
2-7.和室を洋室にリフォーム
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築年数 | 25年 |
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施工箇所 | 畳をフローリングに張替え、クロス張替え、押入れの撤去 |
リフォーム費用 | 43万円 |
こちらは和室を洋室にリフォームした事例です。白いクロスに替えて、アクセントクロスをプラスし、明るく気持ちのいい寝室になりました。照明やカーテンの色味を統一し、おしゃれで爽やかな空間になっています。
床材として使ったのは、素足でも気持ちいい杉の無垢材。押入れだった場所はウォークインクローゼットに変更し、大収納を実現しました。
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/1097
3.まとめ
マンションの和室をリフォームするには、大きく分けて「和室を活かす」「LDKなどほかの部屋とつなげる」「洋室に変える」の3パターンがあります。住む人のライフスタイルや好みによって適したリフォーム方法は変わるので、まずは和室をどう使いたいか考えてみましょう。
それぞれのリフォーム方法を詳しく見たい、あるいはもっと事例を見てみたい方は、リフォームガイドのほかの記事もぜひご覧ください。マンションリフォームならではの注意点もありますので、そちらも参考にしてください。