狭い浴室・お風呂を広くするリフォーム。快適なサイズや施工事例を紹介

狭いお風呂リフォーム

ただし、1.25坪や1.5坪の浴室は「掃除が大変」「浴室が温まりにくくて寒い」という声も聞かれます。広ければ快適、とはいちがいに言えないこともあるようです。自宅のお風呂を狭いと感じ、使い勝手の良い浴室に変えるためリフォームを検討する方は多いのではないでしょうか。お風呂を広くするリフォームといっても方法はさまざまで、リフォーム内容によって費用や工期も変わってきます。

今回は狭いお風呂をリフォームする方法や快適に過ごせるお風呂の大きさ、実際のリフォーム事例を紹介します。浴室リフォームを検討中の方はぜひご覧ください。


1.狭いお風呂・浴室を広くリフォームする方法と費用相場

狭いお風呂を広くリフォームするには、大きく分けて以下の2つの方法があります。

  1. 浴槽を広くする
  2. 浴室を広くする

それぞれの費用相場は、リフォーム前の浴室のタイプによって異なります。各リフォームの費用相場を以下の表のとおりです。

目的 工事内容 費用相場
浴槽を広くしたい ユニットバスのサイズを交換する 50~150万円
在来工法の浴室を
ユニットバスに変更する
65~150万円
浴室を広くする 配管スペースを小さくする 50~150万円
間取りを変更する 15~30万円
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1-1.ユニットバスのサイズを交換する

現在使っているユニットバスよりも大きなサイズのユニットバスへ交換することで、狭さを解消できるケースがあります。

ひと昔前のユニットバスはサイズの種類が少なく、実際の浴室の広さよりも小さいサイズを設置することがありました。浴室のサイズと合わないユニットバスが設置されている場合、ユニットバスと浴室の壁裏のスペースを活かして、一回り大きなユニットバスに交換できます。

サイズの合ったユニットバスに

また、最新型のユニットバスであれば外寸は変わらなくても、内寸が最大限広く設計されている場合があります。仮に浴室に余分なスペースが無くても、こうしたユニットバスに交換すると狭さを解消できます。

1-2.在来工法の浴室をユニットバスに変更する

在来工法の浴室に設置されている浴槽は、狭くて深い設計のものが多い傾向にあります。この場合、ユニットバスへ変更するだけで狭さを十分に解消できるでしょう。

ただし、在来工法の浴室からユニットバスに変更するには、ただ浴槽を交換すれば良いというわけではありません。解体工事や撤去費用、床の高さの調節など、工事が大規模になる分、リフォーム費用も高額になりがちです。

1-3.配管スペースを小さくする

在来浴室や古いユニットバスの場合、配管スペースが広く取られ浴室を圧迫している可能性があります。薄型の配管を導入したユニットバスへ交換するだけでも配管スぺースがコンパクトになり、狭さの解消につながります

この場合、ユニットバスの交換とリフォーム費用は大差ありません。

1-4.間取りを変更する

間仕切り壁を薄くしたり、ほんの少し移動させるという方法でも狭さを解消できます。
この場合、工事がそこまで大がかりにならない分、費用が抑えられる傾向にあります。

間仕切り壁を薄くして浴室を広くした例

1-5.浴室スペースを増築する

お風呂場に隣接する洗面所の空間を狭めて、その分浴室を拡張させるなど、浴室スペースを増築する方法は費用が高額になりがちです。

この方法は解体工事や配管工事が必要になるケースが多く、工事が大がかりになる傾向にあります。場合によっては、壁や柱を移動させなければいけません。増築の方法にもよりますが、費用相場の幅は広く、高いものだと300万円近くになります。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

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2.お風呂・浴室を広く感じさせるリフォーム

お風呂のサイズを変えずに、広く感じさせる方法として、以下の3つが挙げられます。

  1. 浴槽の形状を変える
  2. 壁・床・浴槽を明るい色にする
  3. 窓を作る、形を変える

2-1.浴槽の形状を変える

現在、ユニットバスにはさまざまな浴槽の形状の商品が発売されています。浴槽幅の広いワイド浴槽や、浴槽の上部を広げることで幅広さを感じさせる形状のものもあります。

浴槽自体の大きさを変えなくても、デザインを変えるだけでお風呂場が快適になります。

2-2.壁・床・浴槽を明るい色にする

お風呂場の内装カラーを明るい色に変えることで、視覚的に広さを感じられます。白や明るいグレーといった色がおすすめです。明るい木目や白っぽい大理石の模様も、広さを演出するのに効果的です。

浴室の壁の色の印象の違い

内装を変えるだけであれば、費用もそこまで高額にはならないでしょう。

2-3.窓を作る、形を変える

壁に窓をつくったり、すでにある窓の形状を変えるだけでも狭さを解消できます。例えばルーバー窓は窓の外が見えにくく圧迫感を受けやすいですが、上げ下げ窓なら視界が広がる分開放感が得られます。
大幅に変更できないときは、窓枠の色を変えるだけでも効果的です。

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3.快適に過ごせるお風呂・浴室の広さ

快適に感じるお風呂や浴室の広さは人それぞれですが、お風呂の広さを決める要素は、主に以下の2つです。

  1. 浴槽の大きさ
  2. 洗い場の広さ

それぞれのサイズがどれだけあれば広さを感じられるのか、目安を見ていきましょう。

3-1.浴槽の大きさ

一般的に、身長が160cm程度の人がある程度ゆったりと入浴できるのが長辺130cm以上、背の高い人が膝を伸ばしてゆったり入るなら長辺が150~160cm以上の浴槽が必要といわれています。逆に浴槽が100cm以下だと小柄な人でも足を曲げて入らなければならず、狭さを感じるでしょう。

浴槽の長辺 浴槽のサイズ感
~100cm 足を曲げて入る形になり、ゆったりとしていない
~130cm 身長160cm前後であればある程度ゆったり入れる広さ
140cm 身長180cm前後の方でも少し足を曲げるくらいで入れる広さ
160cm 足が伸ばせる、親子入浴も窮屈でない広さ
180cm 親子入浴でもゆったりとできる

出典:ユニットバスのサイズを完全解説!一般的なサイズ・快適なサイズは?

一般的に、ユニットバスの短辺に浴槽が配置されるため、ユニットバスの短辺の長さ=浴槽の長辺の目安になります。例えば、1317サイズであれば、浴槽の長辺は130cm弱、1618サイズの浴槽の長辺は160cm弱といった具合です。

3-2.洗い場の広さ

浴槽の短辺は標準仕様で70cm程度と決まっているため、ユニットバスサイズの(長辺ー70cm~100cm)×短辺が洗い場の広さとなります。
一般的に、洗い場の広さはユニットバスの全体の広さ(坪数)で判別できます。

ユニットバス全体の広さ 洗い場のサイズ感
0.75坪 大人1人での入浴は気にならない広さ
1.0坪 狭すぎず、広すぎず適当な大きさ
介護や子供との入浴は1.25坪が丁度良い
1.25坪
1.5坪 1人で入ると広いと感じるサイズ

出典:ユニットバスのサイズを完全解説!一般的なサイズ・快適なサイズは?

目安として、1.0坪(1616サイズ~)以上であれば広さを感じるといわれています。ただし、1.25坪や1.5坪の浴室は「掃除が大変」「浴室が温まりにくくて寒い」という声もあるようです。
広ければ快適、とはいちがいに言えないこともあるので、ショールームなどで実際のユニットバスのサイズを見て、ちょうど良いサイズを探してみましょう。


4.狭いお風呂・浴室を広くしたリフォーム事例

狭いお風呂を広くしたリフォーム事例を5つご紹介します。

4-1.ユニットバスサイズを1116から1216へ

※横にスクロールできます

事例1-1
事例1-2
費用 96万円
工期 4日
サイズの変更 1116→1216

既存のユニットバスサイズは1116でしたが、リフォームを機に1216にサイズアップ。老朽化していた窓を交換し、窓枠を明るい色に変えることで、視覚的にも広さを実現しました。

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/198

4-2.ユニットバスサイズを1216から1317へ

※横にスクロールできます

事例2-1
事例2-2
費用 111万円
工期 5日
サイズの変更 1216→1317

リフォームでユニットバスを1216サイズから1317サイズへサイズアップし、縦・横ともに10cmも広がりました。手すりを設置したため、転倒の心配もありません。カウンターとミラーを設置し、使い勝手もぐんと上がりました。

出典:https://8044.co.jp/gallery/141

4-3.在来(タイル)浴室からユニットバスへ

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事例3-1
事例3-2
費用 84万円
工期 5日
サイズの変更 在来浴室→1216サイズ

タイル貼りの在来工法の浴室から、ユニットバスへリフォームしました。浴槽も、狭く古いものから、一気に広く変わっています。古い浴槽の深さが解消された分、またぎやすくなりました。

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/105

4-4.洗面+脱衣室から洗面部分を切り離し浴室を拡張

※横にスクロールできます

事例4-1
事例4-2
費用 380万円(洗面室・浴室以外の内装リフォーム費を含む)
工期 15日(洗面室・浴室以外の内装リフォーム期間を含む)
サイズの変更

タイル貼りの在来浴室には十分な洗い場スペースがなく、狭い印象でした。そこで洗面・脱衣室から洗面スペースを切り離し、その分のスペースに浴室を拡張しました。元のお風呂より一気に広さが増し、浴室全体の開放感につながっています。

出典:https://www.yutoriform.com/products/water/bathroom/case/06/

4-5.間仕切りを撤去し開放的なバスルームへ

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事例5-1
事例5-2
費用 475万円(洗面室・浴室以外の水回り・外装リフォーム費を含む)
工期 50日(洗面室・浴室以外の水回り・外装リフォーム期間を含む)
サイズの変更

洗面所・トイレとの間仕切りを撤去し、外国風でおしゃれなバスルームへリフォームしました。浴槽とトイレの間に強化ガラスを設置し、視界を遮らないことで開放感を出しています。内装も明るいカラーで統一して、広々とした印象を与えています。

出典:https://www.yutoriform.com/products/water/bathroom/case/07/


5.まとめ

狭いお風呂をリフォームする方法は、ユニットバスだけ変えるものから浴室スペースを増築するものまでさまざまです。また、大がかりなリフォームをしなくても、壁や床といった浴室の内装カラーを変えたり、窓の形を変えたりするだけでも広さを感じられます。浴室リフォームの実績が豊富なリフォーム業者なら、家の状態に合わせた工事内容を提案してくれるでしょう。

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