ユニットバスにリフォームしたい!費用・メーカー・オプションなど解説

「ユニットバスのリフォームって具体的にどれくらい費用がかかる?」
「ユニットバスのリフォームプランってどんなものがあるの?」
こんな風に悩まれてこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
ユニットバスのリフォームをする際、費用・注意点などを把握しておく必要があります。そうすることで、失敗しないユニットバスリフォームを行うことが出来ます。
ユニットバスのリフォーム費用はユニットバスのグレードや現在のお風呂の状態、オプションの内容など様々な要素によって変わります。注意点は特に浴室や浴槽のサイズなどに気を付けることです。
この記事では、ユニットバスリフォームの費用、事例、注意点をパターンごとに説明します。
記事を読めば、あなたがしたいユニットバスリフォームのプランが具体的にわかります。
ユニットバス3点リフォームについてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンクを参考にしてください。
水回り3点セットリフォームの費用はどれくらい?安くなるワケも解説
1.ユニットバスのリフォーム費用
この章では、ユニットバスのリフォーム費用について説明します。
- 在来浴室からユニットバスへリフォームする場合
- ユニットバスから新しいユニットバスへリフォームする場合
上の2パターンに分かれています。こちらは費用について説明するために、大切な情報になります。
それぞれのパターン別に見積もりの例も併せていますので、実際にどれほどの金額になるのかなんとなく掴めるはずです。
【ユニットバスと在来浴室の違い】
お風呂には主に在来浴室とユニットバスという2種類があります。在来浴室は昔ながらの、ユニットバスは壁やシャワー、浴槽などがセットになっているお風呂です。1章の最後にさらに詳しく解説していますので、併せてご確認ください。
1-1.在来浴室からユニットバスへリフォームする費用
ユニットバスへリフォームする費用は、60万~120万円です。実際のリフォーム例はこちらの章で紹介していますので、併せてご確認ください。ユニットバスへのリフォーム費用は、今のお風呂が在来浴室の場合以下の2つの要素次第で大きく変動します。
- 完成形となるユニットバスのグレード
- 下地補修の有無
ユニットバスのグレードや下地補修の有無によるリフォーム費用の変動をまとめると、以下の通りになります。浴室リフォームの際に下地補修が必要な場合、5~15万円ほど追加費用がかかります。これは、在来浴室ではタイルのひび割れから水が浸入しやすく、浴室下の土台や洗面所の床が腐っているケースが多いためです。築年数が20年以上経っており、その間浴室のリフォームを行っていなければ下地補修は必須といえる程重要です。
在来浴室の2~3割は下地補修の必要が生じています。追加工事の可能性があることも見込んで予算を組んでおきましょう。
ではここで費用の内訳をさらに詳しく理解するために、見積もりからリフォームにかかる費用を細かく見ていきましょう。
こちらは在来浴室からユニットバスへリフォームした際の見積もりの一例です。
<見積り要件>
- 現在は在来浴室
- ミドルグレードのユニットバスへのリフォームを希望
- 築50年以上で壁などの腐食がひどく、大規模な下地補修が必要
在来浴室からユニットバスへのリフォームは、工事費が高額になる傾向があります。工事には以下のものが必要になります。
- 在来浴室の解体
- 新しいユニットバスの組み立て
- それに伴う電気・給排水工事
- 必要に応じて下地補修
この見積り例のように、壁や床の腐食が進んでいて下地から作り直す必要がある場合は、工事費の合計が40~60万程度かかることも珍しくありません。商品代以外の費用も予算に組み込まなければいけませんので、注意が必要です。
1-2.ユニットバスから新しいユニットバスへリフォームする費用
ユニットバスへリフォームする費用は、56万~130万円です。実際のリフォーム例はこちらの章で紹介していますので、併せてご確認ください。今のお風呂がユニットバスの場合、リフォーム費用はユニットバス本体の商品代とその工事費で構成されます。そして、次の2つの要素によって大きく変動します。
- 完成形となるユニットバスのグレード
- 完成形となるユニットバスの大きさ
ユニットバスのグレードやサイズごとのリフォーム費用は、以下のようになります。賃貸物件で多くみられるローグレードのユニットバスなら、リフォーム費用は60~70万円程度になります。一方、ミドルグレードのユニットバスなら70~80万円程、最上級のハイグレードを選べば100万円前後がかかると考えて予算を組みましょう。
サイズはマンションであれば0.75坪タイプが大半で、戸建ては0.75坪か1.0坪タイプが多いです。大きすぎると浴室全体が冷えやすく、狭すぎても快適なお風呂になりませんのでサイズの検討は慎重に行いましょう。浴室の最適なサイズ選びについては3-1で解説していますので、あわせて確認してください。
ではここで費用の内訳をさらに詳しく理解するために、見積もりからリフォームにかかる費用を細かく見ていきましょう。
こちらはユニットバスから新しいユニットバスへリフォームした際の見積もりの一例です。
<見積り要件>
- 現在はローグレードのユニットバスを使用
- ミドルグレードのユニットバスへのリフォームを希望
- その他オプションはなし
ユニットバスの本体価格は定価の40~60%引きになるのが一般的です。ミドルグレードのユニットバスは、定価が100万円前後なので、見積りで提示される商品代は40~60万円ほどになります。
もともとのお風呂がユニットバスの場合、リフォームでは以下のような工事が発生します。
- 古いユニットバスの解体
- 新しいユニットバスの組立て
- それに伴う電気・給排水工事
- 脱衣所側の壁やドア枠を作り直す工事
これらの工事費は、合計で25~35万円前後かかるのが相場です。元がユニットバスであると、解体工事の際に壁を壊す必要が出てくる場合があります。その時の補修のために、脱衣所の壁やドア枠を作りなおす工事が必要になります。商品代以外の費用も予算に組み込まなければいけませんので、注意が必要です。
1-3.主なオプション機能の費用
浴室のリフォームには様々なオプションがあります。主に室内乾燥機や追い炊き、最近ではTVやスピーカーの増設等もあります。人気のオプション機能の費用を以下の表にまとめました。
オプションはユニットバスリフォームの際に同時に行うとお得
オプションはユニットバスリフォームの際に同時に行いましょう。上記のオプション費用は、ユニットバス本体の入れ替えと同時に施工した場合の金額です。オプションだけの工事を行うと、部品扱いとなるので商品代が高くなり、さらに工事費も別にかかるのでかなり高額な工事になってしまうからです。
特に人気なオプションは10~13万円ほどかかる
追炊き機能や浴室換気暖房乾燥機は便利な機能なので、選択する方が多いオプションです。この2つのオプションを同時につけるなら、10~13万円程度は余分に見込んでおくとよいでしょう。
上記のオプション以外に、浴槽や壁、床、カウンター、水栓、シャワーの材質、カラーの変更など、標準仕様のユニットバスからカスタマイズすることもできます。変更内容によっては追加費用がかかる場合もあります。
自分にとって必要なオプション機能の増設も検討しておきましょう。こちらについては3-3で詳しく解説しています。
図・在来浴室の組み立て方
まず在来浴室とは、お家に合わせて壁や床を設置するお風呂のことです。在来浴室はお風呂を設置する家で柱などの軸組みから行う昔ながらの方法です。図・ユニットバスの組み立て方
次にユニットバスとはセットになっている床・壁・浴槽・天井のパーツを工場で作ってから現場で組み立てるお風呂のことです。ユニットバスはパーツの製造などはすべて事前に行いその場で組み立てるだけなので、マンションやアパートで多く使用されます。
現在住んでいる家のお風呂が在来浴室なのかユニットバスなのかどうかで、リフォーム費用は変わります。ご自宅にあてはまる章はしっかりと確認しましょう。
2.ユニットバスのリフォーム事例7選
この章では、実際に行ったユニットバスのリフォーム事例をご紹介します。それぞれの事例でかかった費用もご紹介しているので、あなたがしたいリフォームの費用が具体的にイメージできるようになります。
2-1. 在来浴室からユニットバスへの施工事例
ここでは、今のお風呂が在来浴室の場合のリフォーム事例をご紹介します。
ローグレードのユニットバスへのリフォーム(税込680,000円)
リクシルのマンション用ローグレードユニットバス「リノビオV」を導入した事例。バリアフリーを考慮し、手すりを設置しました。
ミドルグレードのユニットバスへのリフォーム(税込870,000円)
リクシルの一番の売れ筋「リデア」のミドルグレードを導入した事例です。リフォーム後は冬も寒くなく、滑りにくいとお客様に喜んでいただきました。
ミドルグレードのユニットバスへのリフォーム【下地補修あり】(税込886,000円)
TOTOの一番の売れ筋「サザナ」のミドルグレードを導入した事例です。解体時に土台の腐食があったため、土台交換の下地補修を行いました。
ハイグレードのユニットバスへのリフォーム(税込1,157,000円)
TOTOの一番の売れ筋ユニットバス「サザナ」のハイグレードを導入した事例です。入り口の段差がなくなり浴槽のまたぎも低くなったので、介護用の車いすでもそのまま入れるようになりました。
2-2. ユニットバスからユニットバスへの施工事例
この項では、現在のお風呂がユニットバスの場合のリフォーム事例をご紹介します。
ローグレードのユニットバスへのリフォーム(税込570,000円)
TOTOのローグレードユニットバス「マンションリモデルWHシリーズ」を導入した事例。リーズナブルな金額できれいなユニットバスにリフォームできました。
ミドルグレードのユニットバスへのリフォーム(税込750,000円)
TOTOの一番の売れ筋ユニットバス「サザナ」のミドルグレードを導入した事例です。断熱材入り床「ほっカラリ床」は、冬でもひんやりせず快適で掃除もしやすいと、お客様に好評です。
ハイグレードのユニットバスへのリフォーム(税込1,363,989円)
TOTOの一番の売れ筋ユニットバス「サザナ」のハイグレードを導入した事例です。お風呂ライフを充実させるため、浴室テレビを設置しました。
また、高齢のお母さまのためにバリアフリー対策として、浴室ドアは引き戸にして入り口を広くとっています。ヒートショック対策で浴室暖房乾燥機も設置しました。
3.後悔しないユニットバスリフォームをする際の注意点2つ
次に、後悔しないユニットバスのリフォームを行うための注意点を解説します。2章で事例と合わせて紹介した通り、ユニットバスは価格やサイズ等様々な種類があります。ですがどのユニットバスを選ぶにしても、共通して気を付けなければならない3点を紹介します。
3-1. 浴室・浴槽のサイズを十分に検討すること
リフォームの際は浴室・浴槽のサイズを十分に検討しましょう。狭すぎると快適なお風呂にならず、広すぎると浴室が冷え切ってしまう可能性があるからです。
浴室のサイズ
ユニットバスにリフォームした際、場合によっては浴室の方が狭くなってしまうことがあります。ユニットバスは浴室の中でユニットバスの壁・床・天井を組み立てるため、その分厚みで狭くなってしまうからです。
なので、自宅浴室のサイズの検討が重要になります。浴槽が広くても浴室全体とのサイズが合っていなければ、窮屈に感じるかもしれません。大体の浴室のサイズを把握してから、浴槽の大きさを検討しましょう。
浴槽のサイズ
浴槽のサイズも十分に検討して、自分に合ったサイズを選びましょう。浴槽のサイズはお風呂の快適さに直結するからです。ユニットバスのサイズが、”1216” ”1616” などと表記されているのを見たことがないでしょうか。この数字は以下の画像のように表されています。
もしも足を伸ばしてお風呂に入りたければ、1616サイズ以上のものが望ましいです。介護が必要な方や親子での入浴を考えていれば、さらに広い大きさにすることも検討しておきましょう。
自分に合ったサイズを選ぶために、ショールームに足を運んで実際に見てみることがおすすめです。ユニットバスのサイズについて、以下の記事ではさらに詳しく書いてあります。参考にしてみてください。
ユニットバスのサイズを完全解説!あなたに最適なサイズはこれだ!
3-2. 場合によってはオプション機能などを追加すること
お風呂のリフォームには様々なオプション機能があります。もし必要であれば、オプションを追加するということも考えておいてください。自分に合った機能を追加すれば、さらに快適なユニットバスへとリフォームすることが出来るからです。
例えば、ご高齢の方のお家であれば手すりを追加したり寒い浴室が嫌なら暖房をつけたり、こだわりがあれば肩湯やジャグジーを追加したりと様々な要望に合わせた機能がそろっています。
オプションは後から付け足すよりも浴室のリフォームと同時にやってしまえば単価が安くなります。そのため、オプション機能の追加を考えている方はリフォームと同時期に工事をすることを視野に入れておきましょう。
4.ユニットバスのメーカー TOTO・LIXIL徹底比較
この章では、お風呂の主要メーカーであるTOTOとLIXILを比較していきます。まず、それぞれのメーカーの最安値シリーズの比較、加えて性能の比較をします。メーカーに迷っている方は必見です。
4-1.マンション戸建て別・主要シリーズの最安値比較
こちらの図は、それぞれのメーカーが出しているシリーズの最安値を比較したものです。サザナのミドルグレード・ハイグレードを使用した事例、リデアを使用した事例、リノビオVを使用した事例、WHシリーズを使用した事例はここで紹介しています。
費用面では2つのメーカーの間に大きな差はありませんので、価格で選ぶよりも自分が求めている機能・デザイン・サイズがあるメーカーを選ぶと良いでしょう。
4-2.主なオプションの性能比較
次に、それぞれのメーカーが提供しているオプションを確認してみましょう。
人気のオプション機能を抜粋しました。オプションの目的は同じですが、それぞれの構造など細かい部分は違っています。
図・TOTOの床断熱の画像
図・LIXILの床断熱の画像
上の2つは、特に人気な床断熱オプションのイメージ画像です。冬でも暖かくお風呂に入りたい時にはぴったりのオプションです。
また、少ない電力で湯舟のお湯を暖かく維持したいときは断熱浴槽、お掃除を楽にしたければ自動床洗浄機能や排水溝掃除のオプションなどを追加できます。自分の希望に合わせたオプションを追加するようにしましょう。
ほかにも表には書いてありませんが、どちらかのメーカーしか提供していないオプションなどもあります。
TOTOのみのオプション
図・床ワイパー洗浄
例えば、TOTOには「床ワイパー洗浄」と呼ばれるワンタッチで床掃除ができる機能があります。こちらはLIXILと違って全自動なため、床掃除を簡単にしたい方は是非ご検討ください。
LIXILのみのオプション
図・まる洗いカウンター
LIXILは取り外して洗うことが出来る「まる洗いカウンター」というオプションがあります。汚れがちなカウンターをまるっと洗うことが出来ますので、シャンプー台が白く汚れたりぬめっていたりしても、隅々まで洗えます。
もしこの表の中で気になったオプションがあれば、実際にメーカーの公式サイトでチェックしてみてください。
5.まとめ
1.ユニットバスリフォームの費用
- 在来浴室からユニットバス…60万~120万円
- ユニットバスからユニットバス…56万~130万円
2.後悔しないユニットバスリフォームのために気を付けること
- 浴室・浴槽のサイズを十分に検討すること
- 場合によってはオプション機能などを追加すること
ここまでのユニットバスリフォームの情報をまとめました。ユニットバスリフォームは機能性やデザイン性から需要も高まっています。その分たくさんのリフォームの種類がありますので、記事を読んで自分に必要なユニットバスリフォームや費用などをしっかりと把握しましょう。
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