ユニットバス・風呂・浴室リフォームの費用|価格別リフォーム事例&使える補助金

ユニットバスリフォーム 費用

浴室のリフォームを考え始める際、まず費用相場を知っておきたいという方は多いのではないでしょうか。浴室リフォームは費用相場が幅広く、金額に応じてできる工事内容も変わります。

今回はユニットバスのリフォームをテーマに、費用相場や予算ごとの仕上がりイメージを解説します。浴室リフォームの費用を抑えるポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。


1.ユニットバス・風呂・浴室リフォームの費用|変わる要因と相場

リフォームガイドのデータを見ると、浴室リフォームの平均額は92.7万円で、費用相場は79.4万円~111.9万円ほどです。浴室リフォームは条件によって内容が変わるため、相場も幅広くなっています。

出典:データで見るお風呂リフォームの費用と相場

浴室リフォームの費用は、主に以下の4つの要素で変化します。

  1. リフォーム前が在来浴室(在来工法)かユニットバスか
  2. マンション(その他集合住宅)か戸建てか
  3. サイズとグレードはどうするか
  4. オプションをつけるかどうか

1-1.リフォーム前が在来浴室(在来工法)かユニットバスか

お風呂の種類は、「在来浴室(在来工法)」と「ユニットバス」に分かれます。

在来浴室とユニットバスの違い
在来浴室画像提供:あなぶき興産

「在来浴室(在来工法)」はオーダーメイドの浴室を指し、浴槽をはじめシャワーや窓の位置、床の素材から壁のデザインにいたるまで、自分好みに仕上げることが可能です。昔ながらのタイル貼りの浴室も、この在来浴室に該当します。こだわりが反映できる分、費用も高額になりがちです。

一方「ユニットバス」とは、一般的に普及しているお風呂を指します。各パーツを工場で生産し、現場で組み立ててつくります。画一的な分こだわりを反映させることは難しいですが、工期が短く費用も安価で済む点がメリットです。

リフォーム前の浴室が在来浴室かユニットバスかによって、リフォーム費用が異なります。各費用相場を浴室とグレードごとに表にまとめました。

<ユニットバスのリフォーム費用相場>
ローグレード ミドルグレード ハイグレード
ユニットバスからユニットバスに交換
(※1,0坪タイプを想定)
約61~76万円 約70~87万円 約94~112万円
在来浴室からユニットバスに交換
(※下地補修代込み)
約68~98万円 約77~109万円 約101~124万円
浴室の拡張・移動・増築 約75~250万円

グレードにもよりますが、一般的に在来浴室からユニットバスに交換する方が高額になる傾向にあります。

グレードによるユニットバスの機能の違いは、概ね以下のとおりです。※例外はあります

  • ローグレード:シャワー・水栓は簡易的なもの。浴槽・床の断熱材はなし。
  • ミドルグレード:断熱材入りの浴槽・床で冬でもあたたか。
  • ハイグレード:高級感のあるデザインで、使い勝手の良い水栓・シャワー。

■ユニットバスからユニットバスへのリフォーム

ユニットバスからユニットバスへリフォームする場合、必要なのは「浴槽の商品代」と「取り替え工事費」です。

大きな浴槽や、グレードの高いユニットバスに交換すると、その分費用が高くなります。一般的な賃貸住宅でよく見るグレードのユニットバスであれば、リフォーム費用は大体60万~70万円ほどです。ハイグレードのユニットバスを選ぶ場合、100万円以上かかることもあります。

■在来浴室からユニットバスへのリフォーム

在来浴室からユニットバスへリフォームする場合、「完成形のユニットバスのグレード」と「下地補修の有無」によって費用が変動します。

在来浴室はタイルのひび割れから水が入り、浴室下の土台部分が腐ってしまうことがよくあります。下地が腐っている場合は、下地補修が必須となります。築20年を経過している住宅のほとんどが下地補修が必要で、その割合は2~3割ほどといわれています。

下地補修を行うと、追加で5~15万円ほど費用がかかります。

1-2.マンション(その他集合住宅)か戸建てか

ユニットバスは、マンションなどの集合住宅でリフォームするか、戸建てでリフォームするかによっても費用が異なります。戸建ての方がマンションよりも浴室が広くつくられているため、費用が高くなる傾向にあるようです。

■マンションの場合

マンションの場合、ユニットバスリフォームの費用相場は65万~100万円ほどです。マンションは戸建て住宅に比べて浴室が狭くつくられているため、浴槽のサイズも小さくなります。大規模なリフォームは難しいですが、その分リフォーム費用が抑えられる傾向にあります。

■戸建ての場合

戸建て住宅の浴室リフォームは、90万~120万円が相場といわれています。戸建て住宅は浴室が広くつくられている分、浴槽サイズやリフォーム工事の範囲が大きくなります。そのため、リフォーム費用はマンションよりも高額になりやすいでしょう。

また、戸建て住宅は自由度が高い分、大規模な工事を行い、さまざまなオプションをつけるケースもあります。するとさらに費用が上がるので、その分相場も高くなっていきます。

1-3.サイズ・グレード

浴室のサイズや浴槽・設備のグレードによっても、費用は異なります。浴室の広さとグレードごとの相場を以下に表でまとめました。

<広さ別ユニットバスリフォーム費用相場>
ローグレード ミドルグレード ハイグレード
0.75坪タイプ 約56~72万円 約65~83万円 約89~107万円
1.0坪タイプ 約61~76万円 約70~87万円 約94~112万円
1.25坪タイプ 約66~81万円 約75~92万円 約99~117万円
1.5坪タイプ 約76~91万円 約85~102万円 約109~127万円

マンションの浴室は大半が0.75坪タイプで、戸建て住宅は0.75坪か1.0坪タイプが多い傾向にあります。

1-4.オプションをつけるか

オプションの有無もリフォーム費用に関係します。オプション内容と費用相場を以下の表にまとめました。

オプション内容 費用相場
浴室換気暖房乾燥機 3~4万円
追い炊き機能 3~4万円
残り湯利用機能 3~4万円
手すり(1本あたり) 約1万円
3枚引き戸 7~9万円
浴室スピーカー 5~6万円
浴室テレビ 12~14万円
ジェットバス 12~14万円
給湯器の交換 15~20万円

オプションの取り付けはユニットバスのリフォームと同時に行うのがおすすめです。オプションの取り付けを単体で行うと、部品扱いとなり商品代が高くなります。また、工事費用も別途発生するためさらに金額が加算されてしまいます。


2.ユニットバス・風呂・浴室リフォームの見積もり

ユニットバスからユニットバスへリフォームした際の見積もり例は以下の通りです。

多くの場合、浴槽代は定価の40~60%ほど割引されます。


3.【価格帯別】ユニットバス・風呂・浴室リフォーム事例

ユニットバスのリフォーム事例を、価格帯ごとに見ていきましょう。

3-1.50〜100万円のお風呂・浴室リフォーム事例

費用が50~100万円のリフォーム事例を3つ紹介します。

【マンション 56万円】 コストを重視のユニットバス交換

※横にスクロールできます

事例1-1
事例1-2
費用 56万円
築年数 25年
工事内容 ユニットバスの入れ替え

浴槽のみ交換希望でしたが、既存の商品が廃盤になっていたため、浴室全体のリフォームに切り替えました。

なるべく費用を抑えたいとのことで、洗面室の壁は壊さずに化粧額縁で対応し、洗面室との間をフラットに仕上げるため、戸建て用の浴槽を導入しました。総額56万円と、60万円以下で浴室を一新できました。

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/302

【戸建て 76万円】 タイル張りの浴室をお手入れしやすいユニットバスへ

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事例2-1
事例2-2
費用 76万円
築年数 30年
工事内容 在来浴室→ユニットバスの入れ替え

浴室の老朽化に伴いユニットバスと浴室のリフォームを行いました。費用を抑えるために、リフォーム会社がメーカーと提携して特別価格になっている浴槽を導入することに。

オプションとして、換気乾燥暖房機を設置しました。室内が密閉されるとその分、暖房性能も上がるため、入口正面にあった換気窓を塞ぐ工事も行いました。また、窓の継ぎ目をなくすなど、お手入れしやすいよう工夫しました。

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/86

【マンション 88万円】価格を抑えた高品質ユニットバス

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事例3-1
事例3-2
費用 88万円
築年数 17年
工事内容 ユニットバスの入れ替え

中古物件の購入に際して浴室リフォームを行いました。

品質やグレードは落とさず費用を抑えたいという要望のもと、商品を選びました。断熱浴槽や乾きやすい床など、機能性に優れたTOTOのマンションリモデルバスルームWGを導入。比較的安価なTタイプにすることで、88万円まで費用を抑えることに成功しました。

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/299

3-2.100〜150万円のお風呂・浴室リフォーム事例

価格帯を少し上げ、リフォーム費用が100~150万円台の事例を紹介します。

【マンション 111万円】サイズアップで快適バスタイム

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事例4-1
事例4-2
費用 111万円
築年数 25年
工事内容 サイズアップを伴うユニットバスの入れ替え

入浴中に寒くなく、乾きやすいユニットバスにしたいとの希望でリフォームを行いました。

リフォームに際して、1216サイズから1317サイズへ大きさを変更しました。縦と横で約10cm広がり、スペースを利用してカウンターやミラーを設置しています。広々とした浴室でくつろげるだけでなく、使い勝手も向上しました。

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/141

【戸建て 145万円】24時間風呂を活かしユニットバスを更新

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事例5-1
事例5-2
費用 145万円
築年数 20年
工事内容 浴室換気乾燥暖房機追加のためのユニットバスの入れ替え

当初の依頼は浴室換気乾燥暖房機の取り付けのみでしたが、既存の浴室の天井が高く設置できなかったため、浴槽の交換にリフォーム内容を切り替えました。

既存のユニットバスには24時間風呂機能がついていたため、同じく24時間風呂に対応できる浴槽として、Panasonicのリフォムスを導入しました。追い炊き穴も綺麗になり、バスタイムを楽しめそうです。

出典:https://www.8044.co.jp/gallery/101

3-3.150万円以上のお風呂・浴室リフォーム事例

リフォーム費用が150万円以上のユニットバスの施工事例を見ていきましょう。

【戸建て 192万円】清潔感溢れるハイグレードユニットバス

事例6

費用 192万円
築年数 20年
工事内容 ユニットバスの入れ替え

築20年の戸建ての浴室リフォームでした。
戸建てで浴室スペースが広いということもあり、1616サイズのゆったりしたユニットバスを導入しました。商品はLIXILのスパージュCXタイプを採用。肩湯、肩ほぐし湯、腰ほぐし湯の3種類のお湯の流れがあり、リラックス効果を高めます。

広さがある分リフォーム費用は約200万円と高額ですが、上質なバスタイムを楽しめる仕上がりになりました。

出典:http://cube-renovation.co.jp/works/28666/

【マンション 215万円】ブラックで統一。高級感のある浴室に

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事例7-1
事例7-2
費用 215万円
築年数 16年
工事内容 ユニットバスの入れ替え・給湯器の入れ替え

ユニットバスを中心に、壁やドア、天井、換気乾燥暖房機まですべて黒に統一したリフォーム事例です。ユニットバス内部を白にすることでアクセントが生まれ、スタイリッシュな印象を与えています。ユニットバスと同時に給湯器も温水暖房付きの物へ一新しました。

シックで高級感のある浴室へ大変身しました。

出典:http://cube-renovation.co.jp/works/19425/


4.ユニットバス・風呂・浴室リフォームの費用をなるべく抑える方法

ユニットバスのリフォーム費用を抑えるポイントとして、主に以下の3つがあります。

  1. グレードや新製品にこだわらない
  2. 水回りリフォームが得意な会社に商品選びを任せる
  3. 複数のリフォーム業者から見積もりをとる

4-1.グレードや新製品にこだわらない

ユニットバスにはスタンダードグレードからハイグレードまで、さまざまなグレードが用意されています。同じモデルであっても、機能やグレードによって費用が変わるケースも多くあります。ユニットバスのリフォーム費用を抑えるのであれば、ハイグレードな商品は避けるようにしましょう。

また、新製品は多機能な分、価格が高い傾向にあります。本当にその機能が必要かよく考え、旧製品も視野に入れて検討しましょう。

4-2.水回りリフォームが得意な会社に商品選びを任せる

水回りのリフォームが得意な会社は、一般的なリフォーム会社よりも多くのユニットバスを仕入れています。仕入れ量が多い製品はメーカーからの割引率が高くなるため、多く仕入れている商品を選べばリフォーム費用を抑えられる可能性があります。

また、浴室リフォームはユニットバスの本体を販売しているメーカーでも対応しています。メーカーでリフォームを依頼すると浴槽の割引が受けられる可能性があるものの、工事費用が高く設定されているケースも少なくありません。リフォーム全体のコストパフォーマンスを考えて会社選びをしましょう。

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4-3.複数のリフォーム業者から見積もりをとる

複数のリフォーム業者を相見積もりすることで、リフォーム費用の相場がわかります。不必要な諸経費が入っているところや、異常に安い・高い業者は避けるようにしましょう。異常に安い場合は、必要な保証やアフターサービスが期待できない可能性もあります。

浴室に関する悩みを相談して、業者ごとの返答を比較するのもおすすめです。費用を抑えつつ最適な解決策を提示してくれる業者を選ぶようにしましょう。


5.ユニットバス・風呂・浴室リフォームで使える補助金

補助金の利用で、ユニットバスのリフォーム費用を抑えることも可能です。浴室リフォームに使える補助金として、以下の3つがあります。

  1. 介護保険による介護・バリアフリーリフォーム補助金
  2. 地方自治体の補助金または助成金
  3. 国の補助金

5-1.介護保険による介護・バリアフリーリフォーム補助金

要支援、要介護者が自宅をバリアフリー改修するときに、介護保険を活用して国から補助金を受け取れる制度です。

手すりの設置や開き戸から引き戸への交換といった工事のほか、浴槽と洗い場の段差解消工事も対象となります。自治体によって異なるものの、最大18万円ほど支給されるので、ぜひ検討してみましょう。

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5-2.地方自治体の補助金または助成金

地方自治体によっては、補助金・助成金の対象工事に浴室のリフォームが入っているところもあります。支給条件は、自治体内に住民登録がある、日常生活に支障がある一定年齢の人など自治体ごとに異なります。支給金額も自治体によって変わりますが、最大20万円程度のケースが多いようです。

お住まいの自治体で補助金・助成金があるか、こちらのサイトで検索してみましょう。
>>地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト

5-3.国の補助金

「子育てエコホーム支援事業」や「長期優良住宅化リフォーム推進事業」といった国の補助金を利用する方法もあります。在来浴室からユニットバスへの交換や高断熱浴槽の設置、手すりの設置などが対象工事です。

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どの補助金制度を利用するかによりますが、支給額は最大で100万円となります。申請の条件も制度ごとに異なるので、よく確認しておきましょう。
お風呂リフォームで使える補助金について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

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6.まとめ

ユニットバスのリフォーム費用は、リフォーム前の浴槽の種類や住宅のタイプ、グレードなどで変わります。そのため、リフォーム費用の相場費用が幅広いという特徴があります。

ユニットバスのリフォーム費用を抑えるには、複数のリフォーム業者から相見積もりをする、商品のグレードや新製品にこだわらずに選ぶといったいくつかのコツがあります。水回りのリフォームが得意なリフォーム会社であれば、ユニットバスの価格を割引してもらえたり、予算内で工事費用を収める提案をしてくれる可能性が高いでしょう。また同時に、国や自治体の補助金・助成金制度を利用して費用を抑えることも検討しましょう。

リフォームガイドは、水回りの工事が得意なリフォーム業者を多く紹介しています。リフォーム業者を探す際は、ぜひリフォームガイドをご活用ください。

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