壁紙リフォームは「DIY」vs「プロに依頼」どっちがいい?費用や注意点も解説

壁紙リフォーム DIY

住まいの大きな面積を占めるだけに、壁紙のリフォームは大きな変化をもたらします。
いっぽうで気になるのが、貼り替えにかかる費用です。

本記事では、壁紙DIYにまつわるこんな疑問にお答えします。

  • 壁紙を自分でDIYする際にかかる費用
  • 業者に頼んだ方がいいケース
  • 壁紙をDIYする際の注意点

「自分でやってみたいけど、きちん完成させられるのかが心配だ」と考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

実際の見積もりから算出した壁紙(クロス)リフォームの費用相場をチェック!


1.壁紙をDIYする際の費用相場

壁紙はDIYで張り替えが可能です。最近では裏紙をはがして貼ることができる壁紙もあります。

まずはどれくらいの金額でDIYが可能なのかを見ていきましょう。

面積にもよりますが、一般的な量産クロスであれば、1平方メートル単価500円~1,000円
6畳一間の壁だけの貼り替えであれば、DIYだと1万円ほどの予算で実施可能です。

DIYの場合は、実際のところ壁紙のお金がかかるだけ。

DIYでかかる費用は、業者に依頼する3分の1程度で済むと考えておくといいでしょう。


2.壁紙をDIYする場合の費用相場を、内容ごとでチェックしよう

実際の見積データから算出したクロスリフォームの費用と相場によると、クロスリフォームの相場は8.8万円~17.7万円と大きく差があります。
これは、使用するクロスの単価やリフォームする壁の広さによる違いです。さらにこの価格は業者に依頼した場合の価格なので、工賃や出張費が含まれます。

DIYの場合は、先ほども触れたとおり、基本的には材料費がかかるだけです。
ここではDIYで壁紙を貼り替えた場合、どれくらいの時間で作業が可能なのかを見ていきましょう。

DIYで使用可能な壁紙で、よく使われる3種類について解説します。

壁紙の種類費用工程作業にかかる時間
糊付き壁紙メートル単価1,000円~(幅92cm)糊がついており裏紙をはがしてそのまま貼る1日
貼ってはがせる壁紙メートル単価700円~(幅92cm)シールをはがして貼る1日
輸入壁紙(糊なし)メートル単価1,200円~(幅48~53cm)糊を事前に用意して塗ってから貼る1日~1日半

糊付きクロスは簡単なように見えますが、乾いてしまうと貼り付かないので手際よく作業をしないといけません。また、購入して1ヶ月以内に使わないと糊が乾いてしまうため注意が必要です。

糊のついていないクロスも、糊を乾かす時間が必要です。基本的には一気に貼る必要があるため、作業は短時間でしなければなりません。

賃貸の場合は、糊残りの心配がない、「貼ってはがせる壁紙」がおすすめ。これなら原状回復を求められることもなく安心してDIYできます。


3.壁紙は、DIYと業者依頼どっちがいい?

「壁が汚れてきたから何とかしたい」「部屋のイメージチェンジをしたい」と壁紙のDIYを考えた場合、気になるのが手間やお金です。

壁紙以外にも道具を揃える必要もあるので「業者にお願いした方が早いのでは?」ということもあります。
しかし、業者依頼するか、自分でDIYしたほうがいいのか判断が難しい部分もあるでしょう。

ここでは、DIYと業者リフォームについての判断基準を2パターン解説します。

  • 業者にリフォームを依頼すべき人
  • DIYすべき人

3-1.業者にリフォームを依頼すべき人  

まずは、業者にリフォーム依頼すべき人について解説しましょう。

結論から言えば、このようなケースに当てはまるなら、業者に依頼した方がいいでしょう。

  • 専門業社による修理が必要な人
  • 材料や道具を揃えるのがめんどうな人
  • 部屋を使えない期間があるのが嫌な人

専門業者による修理が必要な人

自分では修理ができない壁の状態になっている場合には、業者にリフォームを依頼しましょう。

具体的には、以下のようなケースです。

  • 壁紙にシミが出ている
  • 壁紙にカビが生えている
  • 壁紙をめくると下地にヒビが入っている

この状態で新しく壁紙を貼るのは危険です。
カビがさらに広がり、下地が腐食で崩れてしまいます。そうなると、恐ろしいことに壁自体を作り直すことになりかねません。

また壁紙自体が古い場合も、うまくはがせなかったり上から貼るとはがれやすくなったりするため、業者に依頼した方が無難です。

材料や道具を揃えるのがめんどうな人

壁紙を貼るためには、余分な部分をカットするカッターにカッターガイド、空気を抜くための撫でハケなど道具が事前に必要です。また気に入った壁紙を見つけるためには、専門店で探す必要もあります。

そういった時間がなかなか取れないなら、業者に依頼すればすぐ対応してもらえます。
自分でDIYをした場合によくある「壁紙の寸法が足りない」といったことにもならずに済みます。

部屋を使えない期間があるのが嫌な人

壁紙の貼り替えには、このような長い工程が必要となります。

  1. 元の壁紙をはがす
  2. 下地を整える(破損が見つかった場合は修繕する)
  3. 接着剤を壁に塗る
  4. 壁紙を貼る
  5. つなぎ目を補強する

部屋の広さによっては、作業中部屋が使えなくなります。
家具がある場合は移動も必要です。
また接着剤や糊が乾くまでは、独特の臭いが発生してしまいます。
作業後も、臭いを抜くために、少し大掛かりな換気も必要となるため、数日部屋が使えなくなることも考えられます。

ちなみに、業者に依頼すれば、臭いの少ない接着剤を使ってもらうこともできます。
臭いが気になるという理由でも、業者へ依頼するケースは少なくありません。

3-2.自分で壁紙をDIYしてもよい人     

逆に、以下のような場合であれば、自分でDIYをやってもよいでしょう。

  • 少しでも節約したい人(100均を有効活用する)
  • 簡単なDIYでおしゃれにしたい人
  • DIYすること自体が目的な人

少しでも節約したい人(100均を有効活用する)

業者に壁紙リフォームをお願いすると、どうしてもお金がかかってしまいます。

その点、100円均一のアイテムを中心としたDIYなら、安く仕上げることが可能です。
キッチンや洗面所など、壁紙を貼るスペースが狭い場所なら100均で販売されている壁紙シートが使いやすく便利です。

カットしやすいことに加え、シール状なのですぐ貼ることができます。

壁紙を貼るために必要な道具も、一緒に揃えることができます。

簡単なDIYでおしゃれにしたい人

手軽に模様替えをしたい、家具に合わせて壁紙を変えてみたいなら、DIYがおすすめです。

リフォーム業者に依頼する場合、どうしても壁紙の柄が限られてしまいます。

自分で好きな壁紙を選びたい、また子供部屋で短期間だけイメージチェンジしたい場合なども、DIYならまた貼り替えることができます。

DIYすること自体が目的な人

部屋をDIYすることが好き、またペンキを塗ったり家具を組み立てたりといったことが好きな人なら、断然DIYがおすすめです。

壁紙を貼る場合、広い面積の貼り替えだと1日では作業が終わらないことも少なくありません。

そのため、作業をしながら食事をしたり就寝したりといったことにもなるので、それが苦にならない人でないとたいへんです。

またDIYでは壁紙が破れるなど、思わぬトラブルも起きがちなので、自分の思うように作業をしたいという人におすすめ。