シャワールーム設置の費用・条件・注意点を解説【実例付き】

既存の浴室をシャワールームにリフォーム、あるいは2つ目の入浴場所としてシャワールームを設置するケースがあります。

シャワールーム設置がおすすめな人

  • 湯船に浸かる習慣がない
  • 家族が多くて入浴待ちの時間が長い
  • 二世帯で住むため自由に使えるシャワー室がほしい
  • 身体の不自由な家族の寝室のすぐそばに洗い場がほしい
  • 浴室を作るスペースがない、脱衣・洗面所を広く取りたい
  • セカンドハウス、プレハブ、離れ、事務所等にシャワー室がほしい

上記に該当すれば、シャワールーム設置を検討してみましょう。

今回は「シャワールームを設置したいけど、どこでも大丈夫なの?」「費用はどれくらい?」といった疑問を解決するために、シャワールーム設置の条件や費用、注意点を解説します。あわせて事例も紹介しているので、シャワールーム設置の参考にしてください。


1.シャワールームを設置した事例

まずはシャワールームを設置したリフォーム事例を3つ紹介します。

1-1.浴室→シャワールームに変更

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シャワールームに変更する前の浴室
浴室から変更した後のシャワールーム

ユニットバスからシャワールームに変更した事例です。以前から浴槽にお湯をはることがなく、全面リフォームを機にシャワールームへの変更を希望されました。

またシャワールームにすることで省スペースとなり、その分洗面所を広くできました。浴室よりもスペースがコンパクトになった分、掃除が簡単になるのもメリットです。

出典:http://saitama.cube-renovation.co.jp/works/20%E5%B9%B4%E7%B5%8C%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%81%AE%E5%85%A8%E9%9D%A2%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%EF%BC%88%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C%E5%90%89/

1-2.浴室→シャワールームに変更

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シャワールーム設置前の浴室
ガラス張りのシャワールームを設置

元々浴室があった場所にシャワールームを設置した事例です。透明なシャワールームはまるでホテルのようなおしゃれなデザインです。サウナ機能もついているため、冬場でもしっかりと温まります。

なお、セカンドハウスとして利用するマンションに設置しています。セカンドハウスは使用頻度も高くないため、シャワールームでも十分事足りるでしょう。大人数で訪れた際も、入浴待ちの時間が減りそうです。

出典:https://freshhouse.co.jp/case/25021/

1-3.事務所スペースを改装しシャワールームを新設

新設したシャワールーム

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シャワールームを設置する前の事務所
シャワールームを新たに設置した後

事務所スペースを居住スペースにリフォームする際、シャワールームを新設した事例です。住居として使用していなかったため、浴室がありませんでした。

新たに浴室を作るよりもシャワールームのほうがコストや工期も抑えられます。

出典:http://cube-renovation.co.jp/works/22739/%E8%B3%83%E8%B2%B8%E5%90%91%E3%81%91%E4%BF%AE%E7%B9%95%E5%B7%A5%E4%BA%8B%EF%BC%88%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E5%90%9B%E6%B4%A5%E5%B8%82%E3%83%BBe%E7%A4%BE%E6%A7%98%E9%82%B8%EF%BC%89/

普段から入浴の際にお湯をはる習慣がなければ、シャワールームでもよいですね。
回答

2.シャワールームを設置するには広さ・設備に条件がある

シャワールームはどんな場所でも設置できるわけではなく、広さや設備面などの条件が整っている必要があります。

シャワールームを設置するための条件

  1. 0.25坪以上の広さがある
  2. 給排水管や給湯器がある
  3. 電気容量に余裕がある
  4. 床の強度

    0.25坪以上の広さがある

    シャワールームを設置するには、最低でも0.25坪(半畳)程度の広さが必要です。これでシャワールームの内寸法が70cm×70cm程度の広さとなります。

    もっとゆったり使いたい場合は、0.5坪(1畳)程度のシャワールーム(内寸法:80cm×120cm程度)を選ぶのもよいでしょう。車いすと介助する人も一緒に入れる1坪程度のシャワールーム(内寸法162.5cmx167.5cm程度)もあります。

    シャワールームを使う人の体格によっても適切な広さが異なるため、実物を見て広さを判断するのがおすすめです。

    メーカーのショールームで確認できますので、事前にリサーチしておくとよいでしょう。

    給排水管や給湯器がある

    シャワールームを設置するには、必ず給排水管や給湯器が必要です。

    近くに給排水管がない場合は配管工事をすれば設置できますが、マンションのように構造や管理規約により制限がある場合は、必ずしも希望の場所に設置できるとは限りません。

    もしプレハブなど住宅以外に設置する場合は、給湯器がないケースもあります。その際は、給排水管工事と給湯器設置の両方が必要です。

    電気容量に余裕がある

    シャワールームや電気給湯器を使用するには電気も必要です。

    電気容量が足りない場合は、ブレーカーが落ちないように容量を増やさなければなりません。戸建ての場合は問題ないですが、マンションの場合は建物全体での電気の供給量が決まっているため、どれくらい余裕があるかによって容量が増やせるかどうかが変わります

    工事前にリフォーム会社に相談しながら、管理規約を確認すると安心です。

    床の強度

    築古物件の場合、床が老朽化しているなど強度に不安がある場合は設置不可となる場合も

    自分で床の強度を確認するのは難しいため、希望する場所に設置できるかどうかはプロの判断を仰ぐとよいでしょう。


    3.シャワールームの種類によって工期・費用が異なる

    シャワールームは「ユニット工法」と「在来工法」の2種類があります。どちらを選択するかで工期や費用が変わるため、違いを確認しておきましょう。

    3-1.工場で生産されたパーツを組み立てる「ユニット工法」

    ユニット工法とは、工場で生産されたパーツを組み立てる方法です。多くの商品が狭い場所でも設置できます。

    比較的漏水しにくいタイプであるため、漏水が心配な2階以上に設置する場合は、ユニット工法を勧められることが多いです。

    工期:3日~1週間

    ユニット工法の場合、工期は3日から1週間程度です。工場で生産されたパーツを説明書通りに組み立てるので、設置がスムーズなのが工期が短い理由です。既存の床の上にシャワーユニットを設置するため、内装工事も必要ありません。

    ただし近くに給排水管がない場合、追加で配管工事が必要となるため、工期が延びることもあります。

    費用相場:20~80万円

    シャワーだけのシンプルなタイプなら20万円程度、洗面台やトイレなどがついている場合は80万円程度と、機能により価格が異なります。

    さらに高機能のシャワーヘッドやサウナ付きなど、機能が充実しているタイプは相場よりも高額になることも。自分のライフスタイルや設置場所により、どの程度の機能が必要なのか考えてみましょう。

    3-2.オーダーメイドで作る「在来工法」

    在来工法とは、土台や柱、梁などを一から作り、防水加工を施した下地にタイルを貼っていく方法です。

    大きさやデザインなどオーダーメイドで作り上げるため、シャワールームの広さや形状にこだわりたいのであれば在来工法が適しています。

    工期:1週間~1ヶ月

    在来工法は部屋の一角に、一からシャワールームを作り上げるため、工期も1週間から1ヶ月程度と長くなります。部屋の床や壁紙を剥がしてから木工事に取り掛かるため、設置するだけのユニット工法より工期が長くなるのです。

    土台の腐食などで補修が必要な場合は、さらに工期が延びます。

    費用相場:50~250万円

    在来工法は一から作り上げるため、比較的大がかりな工事になります。そのため費用も50~250万円と、ユニット工法よりも高くなりやすいのです。

    費用に大きな開きがあるのは、シャワールームの広さ、使用する部材の種類、追加工事の有無などが関係します。また防水工事など手間がかかるのも費用増加の一因です。


    4.シャワールームを設置する際の注意点

    シャワールームを設置する際は、いくつか注意点があります。後悔をなくすためにも、ぜひ知っておきましょう。

    4-1.防水・漏水対策を万全にしてもらう

    施工会社に依頼する際、シャワールームの防水・漏水対策を万全にしてもらいましょう。防水加工が甘いと床から水漏れが起こり、階下にまで漏水したり、土台を腐食させたりする原因になります。

    特に2階以上に設置する場合は、漏水した場合の被害が大きくなります。万一漏水した場合に備えて、保証期間や内容がどうなるのかチェックしておきましょう。

    4-2.音対策のために配置を考える

    シャワールームの設置場所によっては、階下に音が響いて生活に支障がでるケースがあるため、配置をよく考えましょう。寝室など静かに過ごしたい部屋の上に設置すると、シャワー音が気になって眠れないこともあります。

    自分ではどの場所に設置するのが適切か判断しづらいため、経験豊富な業者に相談することをおすすめします。

    4-3.マンションの場合管理規約を確認する

    マンションの場合、上記で説明した漏水や音の関係だけでなく、配管や構造上の問題、電気容量などの問題もあるため、水回りの移設や新設が不可能な場合もあります。

    確認しないまま施工すると工事中止や原状回復工事が必要になることもあるため、必ず管理規約を確認してください。

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    4-4.自分で設置はできない

    WEB記事や動画サイトでは、シャワールーム設置をDIYしているケースもありますが、有資格者でないとできない作業があるため、自力での設置は難しいと考えましょう。

    仮に専門知識を持たない人が施工すると、正しく組み立てられず漏水する可能性があります。配管工事も適切に行わないと水が流れない、あるいは漏れて修繕が大変になることも。電気工事も必要ですので、無資格者が行うと感電の危険も伴います。

    重大事故を防ぐためにも、必ずプロに依頼しましょう。費用を抑えたい方は、次で紹介する方法を参考にしてください。


    5.シャワールームの設置費用を抑える方法

    「思ったより費用がかかるかも…」と感じた方に向けて、シャワールームの設置費用を抑える方法を紹介します。

    5-1.シャワールームの種類にこだわらない

    ユニット工法の場合ですが、シャワールーム本体の種類によって費用が大きく変わります。費用を抑えたいのであれば、シャワー機能のみのシンプルなタイプにするのがおすすめです。

    業者に費用を抑えたい旨を伝えれば、適切な商品を提案してくれるでしょう。

    5-2.既存の給排水管の近くに設置する

    リフォーム費用を抑えたいなら、既存の給排水管の近くにシャワールームを設置するのもポイントです。

    既存の給排水管から遠くなればなるほど、配管の延長費用がかさむ可能性があります。

    5-3.相見積もりを取る

    施工業者によって費用は異なります。はじめから1社に絞ると費用が適当かどうか判断しかねるため、もしリフォーム費用が妥当かどうか不安な場合は、相見積もりを取って比較するとよいでしょう。

    その際、明細に記載されている商品名をインターネットで検索すれば、相場が分かることもあります。


    6.まとめ

    シャワールームは湯船に浸かる習慣がない方や、もう1箇所浴室を新設したい方に適しています。ユニット工法と在来工法のどちらを選ぶかで工期や費用が変わるため、予算やこだわりに合わせて選ぶとよいでしょう。ただし場所や条件によって設置できるタイプが限られることもあるため、まずは業者に希望のリフォームが可能かどうか相談してください。

    どの業者に相談していいか分からない場合は、リフォームガイドの利用もおすすめです。リフォームガイドは厳しい審査を潜り抜けた優良業者のみを紹介するサービス。コンシェルジュに希望を伝えると、おすすめの業者を紹介してくれるので、見積もりも簡単に取れます。シャワールーム設置を検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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