屋根瓦を修理する際の注意点と費用相場、DIYの方法を解説

「屋根の瓦を修理するコツや費用を知りたい」
「屋根瓦をDIYで修理できるのか知りたい」
こういった疑問を持っている人は多いでしょう。
この記事では、屋根の瓦を修理するコツや費用相場などを紹介します。

具体的には以下の内容を解説します。

  • 屋根瓦の修理はすぐしたほうがいいのか
  • 瓦を修理する際の費用相場
  • 瓦の修理業者の選び方
  • 屋根瓦の修理費用を安くする方法
  • DIYによって修理できる屋根瓦の範囲

屋根の瓦修理の費用やDIYについて知ることで、安全に補修ができるようになります。
工事費用を抑える手段もぜひチェックしてみましょう。


1.屋根瓦の修理は早めに行おう

屋根の瓦が破損した場合はすぐに修理を行いましょう。
瓦の修理をせずに放置すると以下のような問題が起こります。

  • 瓦が落下して頭に当たる
  • 瓦の破片が屋根を破損させる
  • 瓦が無くなった場所から雨漏りが発生する

放置するほど上記のトラブルが起こりやすくなります。
トラブルが起こると瓦の補修費用よりも高額なお金がかかることも多いため、業者に早めに修理を依頼しましょう。


2.屋根の瓦を修理する際の費用相場

瓦を修理する費用は、破損状況によって変わります。
おおよそ以下が目安となります。 

また、瓦屋根を全面的に葺き替えする場合は、30坪の住宅で100〜240万円程度かかります。
費用に幅がある理由は、葺き替え後の素材によって価格が大きく変わるからです。


3.屋根瓦の修理での業者の選び方

屋根瓦を修理する際に業者選びで失敗すると雨漏りなどの危険性があります。
業者を選ぶ際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。

  1. 訪問営業でやってきた業者は避ける
  2. 相見積もりで業者を選ぶ
  3. 自社施工の会社を選ぶ

上記を把握しておけば、瓦の修理で大きな失敗することを避けやすくなるでしょう。
詳細を具体的に解説していきます。

3-1.訪問営業でやってきた業者は避ける

いきなり家に訪問してきて「瓦が破損しています。すぐに修理しないと危険です」と語る業者に依頼してはいけません。
こういった業者は詐欺の可能性が高く、必要のない工事をする危険があります。
業者を選ぶ際は、電話帳やインターネットで自発的に探すようにしましょう。

訪問営業をするような業者は悪評が立っていて仕事がなく困っている場合が多く、依頼すると手抜き工事による雨漏りといった問題が起こります。

3-2.相見積もりで業者を選ぶ

悪徳業者に依頼しないために、業者の選定では相見積もりを活用しましょう。
2社以上に見積もりを同じ条件で依頼する手法が相見積もりです。
悪徳業者を避けるために見積もり時には以下のポイントを把握しておきましょう。

  1. 具体的な工程が書いてあるか
  2. 細かい面積や数値が書いてあるか
  3. 他社よりも高すぎる・安すぎることはないか

上記が1つでも当てはまる業者は依頼しないほうが良いでしょう。

具体的な工程が書いてあるか

見積もりの工事内容が「一式」と表記されていて詳細がわからない業者は危険です。 
なぜなら、細かい数値を出さない場合は内訳をごまかせるからです。

工事総額が多くなければ問題ないと考える人もいるかも知れませんが、違います。
100万円の工事を例にあげます。

内訳がわからない場合は、100万円で屋根の塗装作業だけするのか、屋根と外壁の両方を塗装してくれるのかが不明なままです。
屋根と外壁の両方だと思ったら実際には屋根しか塗装してもらえないというトラブルにも繋がるでしょう。

優良な業者であれば工事内容だけではなく使う瓦の商品名なども記載してくれます。
また、工事する面積や瓦の枚数も記載してくれることでしょう。
あまりにも小さい工事範囲の場合は「一式」となるおそれもありますが、見積もりする際は詳しい内容を書いてくれる業者を選ぶようにしてください。

細かい面積や数値が書いてあるか

工事面積がすべて「一式」となる業者は信頼できません。特に、葺き替えで「一式」と表記することは基本的にないでしょう。
なぜなら、葺き替えの工程には大雑把にわけるだけでも「ルーフィング」「下地処理」「仕上げ処理」などがあり、細かく分ければ10を超える項目になるからです。

100万円を超えるような費用を支払うのに、内訳が一切わからない業者に依頼したいと思う人はほとんどいないでしょう。
葺き替え工事なのに見積もりの面積が具体的な数値で記載されていない場合は、依頼しないようにしてください。
多くの業者は、葺き替えの場合に面積と瓦の商品名などを細かく記載してくれます。

他社よりも高すぎる・安すぎることはないか

3社程度で相見積もりをしたときに、1社だけ価格が高すぎたり安すぎたりする場合は依頼しない方が良いでしょう。
なぜなら、工法や使う材料が似通っているのなら価格は大きく違わない場合が多いからです。

1社だけ価格が3割以上も離れている場合は、なぜその会社が高い・安いのかを具体的に説明してもらいましょう。
的確な回答が得られない場合は悪徳業者のおそれがあるため他の会社を選んでください。 
詳しい説明ができないということは知識や技術に問題がある危険があります。
そのまま工事を任せてしまうと下地処理や仕上げに失敗して施工不良を起こすリスクが高まります。

3-3.自社施工の会社を選ぶ

瓦の修理業者は、自社で工事まで行っている会社を選ぶことをおすすめします。
ハウスメーカーやゼネコンなどの業者は、依頼だけを受けて工事は下請けに任せるケースが多いです。
下請けに任せる場合、元請けの会社は仲介料を工事費から差し引いています。
このため、実際の工事費用はあなたが支払った金額よりも何割か少なくなります。
仲介料を取る会社に依頼したら工事品質が低下するため、自社施工の会社を探しましょう。
自社施工の会社の特徴としては、瓦の専門業者があります。
ホームページに職人の顔写真が掲載されていれば自社施工をしている可能性が高いでしょう。


4.屋根瓦の修理費用を安くする方法

屋根瓦の修理費用を安くする方法は2つあります。

  1. 火災保険を利用する
  2. 補助金を利用する

実費が0円で修理できるケースもあります。
費用を抑えたい人は以下をチェックしてみましょう。

4-1.火災保険を利用する

台風などによる被害は瓦1枚の破損でも火災保険で修復が可能です。
火災保険では、風による災害に対して支払う「風災」という条件があります。
風災が適用できれば、瓦を無料で修理することも夢ではありません。

火災保険で瓦修理をする場合は、施工会社が保険に詳しくなければいけません。
見積もりの際に、火災保険の適用実績を確認することを忘れないでください。

4-2.補助金を利用する

一部の自治体では、屋根の改修工事に対して補助金を出しています。
部分修理だと適用が難しいですが、全面葺き替えであれば補助金が利用可能かどうかを役所に確認してみると良いでしょう。
工事費を全額支給とはいきませんが、10〜20万円程度の補助金を獲得できるチャンスがあります。


5.瓦屋根のうちDIYで修理できる範囲とは?

瓦屋根の補修は、状況次第でDIYが可能です。以下では、瓦屋根の補修でDIYできる範囲とできない状況を詳しく解説します。

5-1.DIYが可能な作業範囲

瓦屋根の修理でDIYが可能な範囲は以下の2つです。

  1. 割れた瓦をテープで補修する
  2. 割れた瓦をパテで埋める

基本的に瓦の取り付けや交換はできません。
無理に取り付けしようとすると、落下したり、不完全なために風で吹き飛んで屋根を破壊したりします。

また、DIYは補修に失敗すれば破損が悪化して雨漏りの危険があるため、落下の危険性や確実性を考えるのなら業者に依頼することをおすすめします。

5-2.業者に依頼したい作業範囲

瓦屋根の修理で業者に依頼したい修理範囲は以下となります。

  1. 雨漏り修理
  2. 棟瓦の破損
  3. 瓦の交換が必要な作業

瓦の交換が必要な修理は基本的に業者に依頼しましょう。
なぜなら、新しい瓦を持って屋根に上ること自体が危険だからです。

また、屋根を移動している間に他の瓦を破損させてしまうことも考えられます。
高度な技術と知識が必要なため、瓦の修理は業者に任せるようにしましょう。


6.まとめ

屋根の瓦補修にかかる費用は1枚あたり5,000円〜1万円程度です。
全面的な葺き替えをする場合は総額で100〜240万円が必要となるでしょう。
業者を選ぶ際は、相見積もりをして最適な会社を探すことが重要です。
費用を抑えたいのなら、火災保険や補助金の利用も検討しましょう。
軽度の破損であれば屋根瓦を数枚交換するだけで解決しますが、全体的にボロボロの場合は葺き替えが必要です。

瓦屋根の葺き替えタイミングはいつ?費用や依頼手順も解説で詳しい情報を調べてみましょう。

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