
「屋根裏のリフォームに興味はあるが、費用はどのくらいかかるのだろうか?」
リフォームを検討する際にまず気になるのが、費用ですよね。費用のイメージが掴めないと、なかなかリフォームに踏み込めないことでしょう。
そこで今回は、
- 屋根裏収納をつくる
- 屋根裏部屋をつくる
- 増し床工事で既存の屋根裏空間を広げる
といった、屋根裏リフォームにかかる費用の相場からその内訳まで、徹底的に解説します。
この記事を読めば屋根裏リフォームにかかる費用がわかり、不安なくリフォームを進められます。
目次
1.屋根裏リフォームにかかる費用の相場
まずは、屋根裏リフォームにかかる費用の相場を見ていきましょう。
リフォーム内容ごとの相場
表の上2つは、今まで使っていなかった屋根裏空間を有効に使えるようにするリフォームです。収納として使うのか、部屋として使うのかで費用は変わります。
また、すでにある屋根裏収納や屋根裏部屋を広げるリフォームも可能です。
2.屋根裏収納を作る場合の費用詳細
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/16
こちらでは屋根裏収納をつくる場合の費用を詳しく解説していきます。費用は以下のように構成されます。
基本工事費(6帖:19~24万)+オプション代+諸経費=30万程度
ここで言う基本工事とは、天井を開口してはしごを取り付け、床をフローリングやボードで施工するまでの工事です。基本工事に加え、オプション代や諸経費などが入って30万程度が相場です。
費用詳細一例(6帖)
屋根裏収納を作る方の大半が、オプションとして換気扇と電灯・コンセントをつけます。そのほかのオプションは必要に応じてつけることになります。はしごではなく階段にしたり、断熱工事まで行うと、費用はぐんと上がって相場を大きく上回ります。
屋根裏収納造作での見積もり一例
以下は、6帖の屋根裏収納を作った事例の実際の見積もりです。
この事例では、屋根裏の床となる天井で木材と木材の間の隙間が大きかったため、木材を足して下地を補強する必要がありました。隙間がそれほど広くないケースなら、この事例より費用は抑えられるでしょう。
3.屋根裏部屋をつくる場合の費用詳細
この章では、屋根裏部屋をつくる場合の費用を詳しく解説します。費用の構成は以下のとおりです。
基本工事費(6帖:19~24万)+断熱工事費(40~80万)+オプション代+諸経費=75~120万
基本工事の内容は屋根裏収納をつくる場合と同じく、天井を開口してはしごを取りつけ、床をフローリングやボードで施工するまでの工事です。屋根裏を部屋として使う場合、基本工事に加えて断熱工事が必須となります。
費用詳細一例(6帖)
屋根裏部屋を作るなら断熱工事は必須です。さらに、クロスを張ってより部屋らしい空間にしたり、エアコンや窓を取り付けて快適な空間にしたりなど、オプション代も高くつきやすいです。これらの理由によって、屋根裏収納をつくる場合より平均額は高くなります。
屋根裏部屋造作での見積もり一例
以下の表は、14帖の屋根裏部屋をつくった事例の見積もりです。
はしごは安定感のあるアルミ製のものを採用。換気扇には24時間換気システムを導入しました。必須である断熱工事はしたものの、クロス張りや窓取り付けなどは行っていないため、比較的質素なな屋根裏部屋の一例です。
4.増し床工事で既存の屋根裏空間を広げる場合の費用詳細
この章では、「すでにある屋根裏収納や屋根裏部屋をもっと広くしたい」場合に行う「増し床工事」にかかる費用を詳しく解説します。
家ごとの構造によって位置は違うものの、屋根裏には壁や柱があります。
例えば、屋根裏の真ん中に壁がある住宅のイメージは上の図のようになります。この壁を壊したり、壁に扉をつけて空間を広げ、広げた部分の床もフローリングやボードで施工すれば、増し床工事の完成です。
壁を壊す工事や補強工事などで5~8万程度、フローリングやボードでの床施工が1帖広げるごとに2万程度かかります。
増し床工事にかかる費用例
- 3帖→6帖:5~8万+2万×3=11~14万
- 3帖→10帖:5~8万+2万×7=19~22万
増し床工事での見積もり一例
以下の表は、屋根裏収納を2帖から8帖に広げた事例の見積もりです。
収納として使用するため、天井はそのままに床だけフローリングで施工し、2帖から8帖に広げました。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?屋根裏のリフォームでかかる費用の相場とその内訳を詳しく解説しました。
屋根裏リフォームにかかる費用がわかったことで、リフォームに対する漠然とした不安が解消できたのではないでしょうか。
屋根裏のリフォームは、デッドスペースを収納や部屋として使えるようになる魅力的なリフォームです。住まいをもっと広くしたい、収納を増やしたいとお悩みの方はぜひ検討してみてください。