6畳部屋の壁紙(クロス)の貼り替えにかかる費用や工期|DIYはできる?

6畳壁紙張り替え費用

「6畳の壁紙(クロス)の貼り替えにかかる費用を知りたい」
「自分で壁紙(クロス)を貼り替えるのは難しい?」
「賃貸物件でも壁紙(クロス)は貼り替えできるの?」

このような疑問をお持ちの方に向けて、この記事では、もっとも気になる6畳の壁紙(クロス)の貼り替え費用の相場から、コストを抑えるためにDIYをする場合の方法と注意点についてご紹介していきます。

賃貸物件の壁紙(クロス)の貼り替えを検討している人も、失敗する前にぜひ内容を見ておいてください。

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1.6畳の壁紙(クロス)リフォームにかかる費用と相場

1-1.リフォーム業者に依頼したときの工期と費用の目安

6畳の壁紙(クロス)のリフォームにかかる費用の相場は、最低はおおよそ30,000円程度からありますが、上限には数万円から十数万円と幅があります。

このように相場に幅があるのは、施工価格に影響する要素が次のようになるためです。

  • 施工面積
  • 単価
  • 工事費
  • 諸経費

たとえば、貼り替えたい部分が「壁面だけ」なのか「天井まで」なのかで施工面積は変わり、使う壁紙素材の違いは単価に大きく影響していきます。

工事費に諸経費が含まれるのかなどの違いもあるので、この費用相場について内容ごとに詳しく解説しておきましょう。

1-2.6畳の壁紙(クロス)リフォームの平均費用

シンプルな量産品壁紙(クロス)を用いた6畳部屋の貼り替え費用は、おおよそ30,000円〜50,000円程度です。

一括りに6畳部屋と言っても、実際にはお部屋の形状は多様で、必ずしも一定ではありません。

そこで、このリフォーム費用の目安には、前提となる「一般的な6畳部屋」の基準というものがあります。

お部屋全体のサイズ約3.6m×2.7m 高さ約2.5m
壁面積約30平米
天井面積約10平米〜12平米

この数値を基準にしたものを「基本料金(目安)」として提示しているので、たとえば天井までの高さが想定以上あるお部屋のときは、壁面積が増えることで料金は変わるということです

ほかにも、使用する壁紙(クロス)が量産品のビニールクロスを基準にしたときには、単価が650円〜800円/平米前後で施工できるので比較的に安価に収まります。

しかし、素材の違いや機能面・デザイン面で優位性のあるものだと、単価が1,200円〜1,600円/平米になるものもあります。

この場合は、シンプルな量産品と比べると、同じ壁面積でも単純に倍近い料金になるということです。

材料代のほかにも、壁紙(クロス)リフォームでは次のような費用が必要になります。

  • 工事費
  • 諸経費
  • 消費税

工事費のなかに「廃材の処理代」や「養生費用」が含まれていないときには、諸経費として別でかかってきます。

ほかにも、施工場所の家具の移動や工事車両の駐車場代など、個別の状況により諸経費として発生することもあります。

また、消費税についても内税表示か外税になるのかでも実際の支払額に違いが出ることに注意しておきましょう。

1-3.壁紙(クロス)の貼り替え費用の算出方法

壁紙(クロス)リフォーム費用の算出は、全体の平米数からサッシやドア・ふすまなど壁紙が不要なところは減算し、端部分など張り合わせ面を考えた加算をして割り出します。

<施工面積の平米数計算式>
施工面積 =(全体の平米数)−(不要な部分)+(重ね貼り部分)

また、一般的なリフォーム会社の基本料金表示では、不動産統一表記で用いられる1畳サイズ「1.62㎠」が基準になっていることがほとんどです。

実は、1畳分の大きさは地域によって異なっていて、下記の表のように京間や江戸間など種類によってサイズに違いがあります。

京間1.82㎠
中京間1.65㎠
江戸間1.54㎠
団地間1.44㎠
不動産表記1.62㎠

代表的な畳のサイズは上記のようになりますが、もっとも差のある京間と団地間を比較したときには0.38㎠の面積差があり、6畳分ですと2.28㎠もの差になってしまいます。

不動産表記での1.62㎠と比較してみても、6畳では全体で1.2㎠の差が生じることになります。

結果、同じ6畳部屋でも「京間だと10㎠を超えるが、不動産表記だと10㎠に収まる」という違いになり、この差が目安価格と実際の施工費に差が生じる要因にもなるのです。

1-4.壁紙(クロス)貼り替えの工期目安

工期はほとんどの場合が1日程度で済む作業内容ですが、次のような状況のときには時間がかかることもあります。

  • 既存のクロスが剥がれにくい
  • 下地の補修が必要になる状態
  • 特殊な壁紙(クロス)を使用する
  • 家具などの障害物が多い

古い壁紙は硬化するなどで切れやすく、剥がすのに時間がかかることもあり、下地のボードが痛んでいるときには補修作業の時間も必要です。

また、デザイン柄のついた壁紙で柄を合わせる工程が増える、家具の移動や養生に時間が割かれるといった状況も、作業の進行が遅れる原因にもなります。

見積もりの段階で指摘されることがほとんどですが、このような状況が発生したときには、リフォームの工期が半日〜1日程度延びることもあります。


2.6畳の壁紙(クロス)リフォームで失敗しない素材の選び方

6畳部屋の壁紙(クロス)素材選びで失敗しないために、最低限気をつけておくポイントが2つあります。

  1. デザイン・柄
  2. 素材の特性

壁紙は印象を決めるだけでなく、生活空間に利用するものとしてお部屋の環境や体調にも大きく関係してきます。

長期に渡り使うものなので、利用シーンに適した素材をしっかりと選んでいくようにしておかなければなりません。

ここでは壁紙(クロス)素材の選び方について詳しくみていきましょう。

2-1.部屋の仕上がりイメージを考える

壁紙(クロス)のデザインは、お部屋の印象を決める最大の要素になります。

画像などで部分的に確認して気に入った柄に決めるのではなく、全体に張った仕上がりイメージをしっかり考えて選ぶのがベストです。

ここを見落とすと、置いていある家具とマッチしない、生活空間として落ち着けないなど、せっかくのイメージチェンジが逆効果になってしまうこともあります。

壁紙(クロス)素材のデザイン柄は、お部屋全体のイメージを考えて選ぶようにしましょう。

2-2.壁紙は「素材の特性」も重要な要素

壁紙(クロス)は、素材の特性で効果が得られるものもあります。

選ぶときには、おしゃれなデザインだけでなく機能面にも注目しておくと、お部屋をより快適な空間にすることもできます。

ここでは代表的な特性を持つ壁紙(クロス)素材を3つご紹介しておきましょう。

吸湿性や通気性に優れた壁紙(クロス)素材

結露やカビの発生を抑える効果が高く、壁面の材料の腐食や壁紙が浮いてしまうなどのトラブルを避けられ、静電気が起きにくい帯電防止効果でホコリが付着しにくいというメリットもあります。

立地や環境的に湿度が気になるお部屋などで、対策として壁面に調湿ボードを利用しているときには、通気性の高い壁紙を選ぶことでその機能を最大限に発揮できるようになります。

防臭や汚れ耐性が高い壁紙(クロス)素材

壁紙(クロス)の中には、ニコチン臭(アセトアルデヒト)やアンモニア臭、トリメチルアミンやメチルメルカプタンといったゴミ臭に対し、原因物質の吸収・分解により消臭効果を発揮するものもあります。

表面に特殊加工が施され、キズや汚れに強い素材などもあるので、お子さまの部屋やリビングなど用途に合わせて利用することもできます。

抗菌・抗ウイルス作用のある壁紙(クロス)素材

壁紙(クロス)の素材には「抗菌・抗ウイルス剤」を添加した特殊なものもあり、これらには付着したウイルスの不活性化や細菌の増殖を抑える効果があります。

さまざまな感染症拡大の予防効果に期待できるものとして、最近では病院や福祉施設・商業施設だけでなく、一般住居への利用も増えています。

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2-3.貼り替え面の状態や移設物の有無をチェック

貼り替える部分にカビの発生が見られるときや、壁紙塗料などを塗布しているときには、依頼する工務店に告げておく必要があります。

カビの発生は内部ボードが腐食している恐れがあり、塗料は壁紙を硬化させることもあるので、剥がすときに時間がかかることも想定できるからです。

エアコンの配管口や各種コンセントの位置を移設したいときには、その要望も見積もりで相談しておくようにしましょう。