
お風呂のリフォームを検討中の方にとって、リフォーム会社選びは悩ましい問題です。お風呂の入れ替えともなると100万を超えることも珍しくないことを考えると、リフォーム会社選びに失敗したくないですよね。
そこでこの記事では、お風呂リフォームの主な依頼先と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。良い会社を選ぶためのチェックポイントや、費用を抑えるための方法も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1. お風呂リフォームはどこに依頼する?
お風呂リフォームの主な依頼先とそれぞれのメリット・デメリット、おすすめの人などを紹介します。
7つの依頼先
お風呂のリフォームの依頼先は、主に7つあります。
依頼先 | 価格 | 品質 | 保証 | 対応 |
---|---|---|---|---|
ハウスメーカー | △ | ○ | ◎ | ◎ |
工務店 | ○ | ○ | ○ | ○ |
大手リフォーム専門店 | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
中小リフォーム専門店 | ◎ | ◎ | △ | ○ |
職人個人店 | ◎ | ◎ | △ | △ |
ホームセンター | △ | ○ | ◎ | ◎ |
家電量販店 | △ | ○ | ◎ | ◎ |
順番に見ていきましょう。
ハウスメーカー
ハウスメーカーとは、日本国内全域、あるいは広範囲で営業している大手住宅メーカーのことです。
ハウスメーカーの多くは、自社で建てた家だけでなく、他社で建築した家のリフォームにも対応しています。
[価格△ 品質○ 保証◎ 対応◎]
メリット | ・万が一の保証があり安心 ・住宅建築全般の知識がある |
---|---|
デメリット | ・実際の工事は下請けに出すため、中間マージンが発生し費用は割高 |
おすすめの人 | ・家を建てたハウスメーカーに工事してもらいたい ・多少費用が高くても構わない |
工務店
工務店は、ハウスメーカーよりも狭い範囲で住宅工事を請け負う業者を指します。住宅建築だけでなくリフォームをおこなう工務店も多く、リフォーム部門を別で持つ会社も珍しくありません。
工務店の中でも、もともと水回り工事の職人だった代表が立ち上げた会社など、水回り専門の知識があり「自社施工」ができる会社は、安価に対応してくれる場合があります。
[価格:○ 品質:○ 保証:○ 対応:○]
メリット | ・住宅建築全般の知識がある ・企業規模が小さいので対応が早い ・「自社施工」ができれば安価に対応してくれるケースもある |
---|---|
デメリット | ・工務店ごとに技術や価格差が大きく選ぶのが難しい ・ハウスメーカーなど大手に比べると、保証やアフターケアが充実していないケースがある |
おすすめの人 | ・家を建てた工務店に依頼したい ・ホームドクターとして継続的につきあう業者を見つけたい |
大手リフォーム専門店
リフォーム専門店はその名のとおり、リフォームを専門に請け負う事業者ですが、その構造は規模によってさまざまです。
大手のリフォーム専門店の特徴は、リフォーム全般、またはリノベーション案件を中心に請け負い、全国や一部エリアで多店舗展開していることが多いです。
[価格:○ 品質:○ 保証:◎ 対応:◎]
メリット | ・対応や社内の品質基準があり・取り扱いメーカーの種類が豊富なため数多くの商品を検討できる ・ショールームがある会社も多くイメージ作りに役立つ |
---|---|
デメリット | ・実際の施工は外注していることが多く、「自社施工」の会社に比べると割高 |
おすすめの人 | ・実績や知名度を重視したい ・ショールームで実物を見ながら提案を受けたい |
中小リフォーム専門店
中小規模のリフォーム専門店は、地元に密着し狭い範囲でリフォームを請け負う会社です。
大手の下請けをしていた元職人が代表となり、数名で運営しているケースがよく見られます。
会社によってどこまで対応するかはそれぞれですが、代表や社員の専門分野によって、お風呂など水回りを専門、内装専門、外装専門など、専門工事を中心に請け負うことが多いことが特徴です。
[価格:◎ 品質:◎ 保証:△ 対応:○]
メリット | ・代表や職人が現地調査に来ることが多く、対応が迅速 ・水回り専門業者なら安価で高品質なリフォームが期待できる |
---|---|
デメリット | ・事業者の数が多く、優良業者を見極めにくい ・大手に比べると、保証やアフターケアが充実していない傾向にある |
おすすめの人 | ・予算を抑えてお風呂をリフォームしたい ・専門的なアドバイスをもらいたい |
職人個人店
職人個人店は、ハウスメーカーや工務店、大手リフォーム会社などから仕事を請け、最終的に実際に工事をおこなう職人の個人店です。
[価格:◎ 品質:◎ 保証:△ 対応:△]
メリット | ・中間マージンが発生しないので安価にリフォームを頼める ・対個人なので、細かなリクエストに応じてもらいやすい |
---|---|
デメリット | ・ホームページがなく、知り合いの仕事しか請けていないため、見つけるのが非常に難しい ・保証が薄い可能性がある ・個人を相手に仕事をしていないことが多いため接客対応は期待できない |
おすすめの人 | ・できるだけ費用を抑えてお風呂をリフォームしたい ・細かに打合せしながらお風呂リフォームを進めたい |
ホームセンター/家電量販店
近年はホームセンターや家電量販店でもリフォーム工事をおこなうところが増えてきました。なかにはショールームを併設するなど、リフォームに注力しているところもあります。
[価格:△ 品質:○ 保証:◎ 対応:◎]
メリット | ・買い物のついでに相談できる ・店のポイントがつくところもある ・依頼先が大手のため保証は安心できる |
---|---|
デメリット | ・工事は外注となる場合が多く、中間マージンが発生して費用は割高 ・商品の選択肢が少ない場合がある |
おすすめの人 | ・普段利用しているホームセンター/家電量販店で気軽に相談したい ・ホームセンター/家電量販店オリジナルの商品にしたい |
「自社施工」で水回りリフォームができる会社がおすすめ
依頼先をいくつかに分類してお伝えしましたが、とくにおすすめなのが「自社施工」でお風呂リフォームができるリフォーム専門店、もしくは工務店です。
社内の職人が施工する「自社施工」は、外注で発生する中間マージンを取られることがないため費用を抑えることができます。
さらに自社施工の場合、職人に依頼内容がダイレクトに伝わるため、コミュニケーション不足による施工ミスなども少なくなります。
また水回りに特化したリフォーム専門店などは、様々なメーカーの商品を扱っていることが多いため、多数の商品を見比べて納得のいくものを選べるというメリットもあります。
お近くでお風呂リフォームが得意な会社をお探しいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
▼各地域で水回りリフォームが得意な会社はこちらからご覧ください
横浜市 | 名古屋市 |
大阪市 | 枚方市 |
2. お風呂リフォーム会社の探し方
お風呂リフォームは水回りに強いリフォーム会社に依頼するのがよいとわかったものの、実際どのように探せばよいのか分からない方も多いでしょう。
お風呂のリフォーム会社を探す方法は、主に4つが考えられます。
方法 | 探し方 |
---|---|
リフォーム会社一括紹介サイトを使う | サイトに登録して紹介しもらう |
自分で探す | ホームページや店舗を自分で調べる |
知人の伝手を頼る | 実際にリフォームした人を探して紹介してもらう |
新聞などの広告で探す | 新聞広告や折り込みチラシなどをチェックする |
このなかでは、リフォーム会社一括紹介サイトを利用するのがもっともおすすめの方法です。リフォーム業者の良しあしを自分で判断するのは簡単ではありません。しかし紹介サイトであれば、審査基準に合格した業者のなかから、希望の工事をかなえてくれる業者をプロの視点で選んでもらえるためです。
それぞれの方法にはメリット・デメリットがあるので、ご自身にあった方法を選びましょう。


3. 良い会社を選ぶためのチェックポイント
お風呂のリフォームを依頼する会社を選ぶときの、チェックポイントを解説します。
お風呂リフォームの実績が豊富かどうか
まずチェックすべきなのは、お風呂リフォームの実績です。
お風呂をリフォームするときには、単純にお風呂を入れ替えるだけでなく、排水管の劣化具合や水漏れの有無などを確認しなければなりません。
経験と知識がないと、将来水漏れが起こって家が深刻なダメージを受けたり、マンションの場合は近隣トラブルになったりすることも考えられます。
お風呂リフォームの実績がどのくらいあるのかは、まずは会社のホームページを確認するとよいでしょう。とくにリフォームする家の種別(一戸建て・マンション)の実績が豊富な会社なら安心です。
アフターサービスや保証があるかどうか
お風呂のリフォームを依頼する会社は、アフターサービスや保証の充実度も比較して選びましょう。
とくにお風呂を含む水回りは、壁紙やフローリングと異なり、リフォーム後に水漏れが発生した場合にはトラブルの規模や家に与えるダメージが深刻になりがちです。
リフォーム後いつまで、どの範囲まで保証されるのかを明確に説明してくれる会社なら信頼できます。
現地調査時の対応や提案が専門的かどうか
リフォーム会社を選ぶときには、現地調査に来てもらったときの対応や提案も比較しましょう。
例えばこちらの希望をそのまま聞くだけでなく、要望を聞いたうえで、専門的な立場からより良い提案をしてくれる会社であれば信頼できます。
また、対応の丁寧さも重要です。接客マナーのよい担当者のいる会社であれば、雑な仕事をされる可能性は低いと考えられるためです。
現地調査時にその場で契約を迫るような会社は、顧客のメリットよりも売上やノルマが最優先の可能性があるため避けましょう。
見積もり提出時に丁寧な説明があるかどうか
見積もりが出されたときにも、どれくらい丁寧に内容を説明してくれるかで、その会社に任せてよいかが分かります。
見積書は各社書き方が異なり、また専門用語もあるため、知識がなければ内容を理解するのは簡単ではありません。見積もり書を一緒に見ながら、項目ごとに詳細を教えてくれるような会社であれば安心です。
とくに追加工事の可能性や、発生したときの対応まで説明してくれるようなら信頼してよいでしょう。


4. 費用を抑えてお風呂をリフォームする方法
ここからは、少しでも費用を抑えてお風呂をリフォームするためにできることを3つ紹介します。
相見積もりをする
お風呂リフォームにかかる費用を抑えたいときには、複数社に見積もりをとる「相見積もり」をおこなうことが重要です。
お風呂リフォームには、たとえ同じユニットバスに取り替える場合でも、全国共通の「定価」がありません。リフォーム会社により、工事にかかる期間はもちろん、仕入れルートによってお風呂本体の価格も異なります。
もし一社からしか見積もりを取らなければ、その価格が安いのか高いのかを判断するのは困難です。相場を把握し、価格が適正なものかどうかを判断するためにも、必ず相見積もりをとりましょう。
相見積もりのポイント:条件をできるだけそろえる
相見積もりをとるときには、希望条件をそろえることも大切です。条件があいまいなまま見積もりを取ってしまうと各見積もりの仕様が異なり、その金額が他社よりも高いのか安いのか判断できなくなるためです。
そうならないためにも、使用したいユニットバスのグレード、ほしい機能などをあらかじめ決めておき、どの会社にもできるだけ同じ前提条件を提示して見積もりを取るとよいでしょう。


お風呂のメーカーは業者に任せる
お風呂のリフォーム費用を抑えたいときには、お風呂のメーカーは指定せずにリフォーム会社に任せることをおすすめします。それは、リフォーム会社ごとに取り引きが多いメーカーが異なることが理由です。
例えばTOTOとの取り引きが多く安く仕入れている会社に、普段あまり取り引きがないLIXILのユニットバスをリクエストすると、費用が割高になる可能性があります。
そのため、基本的には希望する広さやグレード、おおよそのデザイン、ほしい機能だけをリクエストし、メーカーはリフォーム会社に任せるとよいでしょう。


補助金を利用する
お風呂のリフォームでは、国や地方自治体から出ている補助金制度を利用できる可能性があります。
お風呂リフォームで使える補助金制度
介護保険
手すりの取り付けや段差の解消など、介護に必要なリフォームが対象。
子育てエコホーム支援事業
高断熱浴槽や節湯水栓の設置など省エネ化に伴うリフォームが対象。
長期優良住宅化リフォーム推進事業
新しいユニットバスへの交換、高断熱浴槽の設置など耐久性や省エネ化など性能向上が目的のリフォームが対象。
地方自治体独自の補助金制度
各自治体により制度は異なりますが、性能向上や介護リフォームが対象である場合が多い。
例:<世田谷区>高断熱浴槽など省エネ設備の設置にかかる費用を補助
<目黒区>バリアフリー改修工事にかかる費用を補助
補助金制度はいくつかあり、それぞれ対象となるリフォームの内容や補助上限額・補助率、申請方法などが異なります。
また対象事業者による工事でなければ補助されないなど各種条件があるため、あらかじめ確認することが重要です。
詳しくは、以下のページを参考にしてみてくださいね。


5.まとめ
お風呂リフォームの依頼先の選択肢は複数ありますが、失敗を防ぎたいなら水回りに強いリフォーム専門店に依頼するのがおすすめです。信頼できるリフォーム会社を選ぶときには、相見積もりを取り、お風呂リフォームの実績や現地調査時の対応、見積もりの説明、アフターサービスなどをチェックするとよいでしょう。
とはいえ、そもそもどの会社から相見積もりを取ればよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。そのようなときには、リフォーム会社選びのプロに任せることをおすすめします。リフォームガイドでも、プロのコンシェルジュがご希望のリフォームにぴったりのリフォーム会社をご紹介いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください
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