お風呂が寒い原因は?手軽な対策からリフォーム事例まで紹介

お風呂寒い

冬の時期にお風呂に入るとき、脱衣所や浴室の寒さが気になることがあります。お風呂が寒いと、お風呂に入るのが面倒になったり、家の中の寒暖差が大きいことでヒートショックのリスクが高まってしまったりします。お風呂の寒さは適切な対策を取ることで、軽減することができます。

本記事ではお風呂が寒いと感じる原因や、効果的な対策方法を解説します。寒いお風呂を快適に変えるリフォーム事例もご紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。


1.お風呂が寒いと感じる主な原因

お風呂が寒いと感じる主な原因は、断熱性の低さにあります。特に、日本の古い家などで多いタイル張りの在来工法の浴室では、寒さ対策が不十分なことが多いようです。
また、お風呂には窓や換気扇の開口部があり、配管回りの隙間などからも外気・冷気が入りやすい環境であることが主な寒さの原因です。

その他、日当たりが悪いために、お風呂が寒いと感じる場合もあります。一般的な住宅では、お風呂は北側などの日当たりが悪い場所に置かれることが多く、十分に採光が確保できないと、浴室が寒くなる原因となります。

特に古い家では、間取り・構造の特徴から、お風呂は寒くなりがちです。冬場は脱衣所に暖房器具を設置するなどして、快適に過ごせる場にしたいですね。
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2.お風呂の寒さ対策11選|手軽なものから根本的な解決策まで

お風呂の寒さはどのように対策できるのでしょうか。「手軽にできる対策」と「リフォームによる対策」の2つに分けて解説します。

2-1 手軽にできる対策6選

まずは、手軽に取り入れられる対策から紹介していきます。

[1]入浴前に浴室内の床や壁に熱めのシャワーをかける

シャワーを掛けるイメージ

入浴前に熱めのシャワーを浴室内の床や壁にかけ、蒸気で暖めておきましょう。床や壁がタイルなどの冷えやすい素材であれば、熱めのシャワーをかけることで温度を上げられ、浴室内全体の温度も上がります。入浴時に感じるヒヤッと感を防げるでしょう。

[2]入浴前に浴槽の蓋を外しておく

入浴前に浴槽の蓋を外してお湯を溜めると、お湯の蒸気で浴室内を暖められます。ただし、蓋を外すと浴槽のお湯が冷めやすくなるので、お湯が溜まって入浴直前に蓋を外すようにしたり、熱めの温度に設定して溜めたりして適温を保つように工夫しましょう。
また、蒸気によるカビを防ぐために、お風呂あがりには壁や天井の水気を拭いておくことをおすすめします。

[3]浴室・脱衣所の床にマットを敷く

浴室や脱衣所に専用のマットを敷くと、床の冷たさから来る寒さを防げます。足の裏は第二の心臓ともいわれるほど敏感な場所であり、ヒートショックを予防するためにも床への対策は効果的です。浴室マットを敷くことで床の冷たさを感じずに済むほか、転倒対策にもなります。
マットを選ぶ際は水はけの良いものや、厚めの素材で保温性の高いものを選ぶと良いでしょう。

[4]入浴前・入浴中は換気しない

入浴中には必ずしも、換気し続ける必要はありません。入浴前・入浴中に浴室の換気扇がついていると、暖かい空気が流れて外の冷気が入り、浴室内が暖まらなくなってしまいます。暖かい温度を維持したい入浴前や入浴中の換気は、できるだけ控えるようにしましょう。
ただし、カビ対策のため、換気扇をつけたり窓を開けたりの換気は、入浴後に必ず行うようにしましょう。

[5]窓に断熱シートを貼る

浴室内や脱衣所に窓がある場合は、窓に断熱シートを貼ることで、外から冷気が入ることや室内の熱が出ていくことを防げます。窓の断熱性を高められれば、一度暖まった室内の温度を維持しやすくなるでしょう。
断熱シートの種類は、緩衝材のプチプチタイプや薄いフィルムタイプなどさまざまです。その他、プラダンと呼ばれるプラスチックのダンボールを窓にはめ込んで、二重窓(内窓)のようにする方法もあります。

[6]脱衣所にヒーターを設置

もちろん脱衣所に暖房器具を置くのも、有効な寒さ対策です。ヒーターであれば手軽に取り入れられ、その場を素早く暖めてくれます。また、脱衣所をヒーターで暖めて浴室の扉を開けておけば、浴室内の温度も多少上がり、脱衣所との温度差を感じにくくできるでしょう。ヒーターを選ぶ際には、サイズや持ち運びやすさを重視しましょう。

以上のように、お風呂場を暖める・冷気を入れない対策なら手軽にできることもあります。まずはできることから試してみましょう。
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2-2 リフォームによる対策5選

費用をかけてしっかりと寒さ対策を行いたい方は、以下のリフォームによる対策も検討してください。

[1]断熱材を入れる

断熱リフォームイメージ

浴室内の壁や床、天井など外気に触れる部分を囲むように断熱材を入れると、冬でも温度変化の少ない浴室をつくれます。特に冷気は足元から伝わりやすいため、床下は断熱材で十分に囲み、冷気をカットしましょう。お風呂の天井が屋根部分にあたる1階建ての平屋では、天井にも断熱材を入れると断熱効果が高まります。

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[2]床材の取り替え・床暖房の設置

お風呂場の床の冷たさを防ぐには、床材の取り替えや床暖房の設置のリフォームを検討しましょう。例えば樹脂性や浴室用クッションフロアなどの床材に取り替えることで、足元の寒さを防げます。
また、床暖房を設置すれば、素早く簡単に足元を暖めることが可能です。

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[3]浴室暖房乾燥機の設置

浴室暖房乾燥機の設置も、寒さ対策として有効といえるでしょう。浴室暖房乾燥機とは、浴室についている乾燥機能などのさまざまな機能を持つ設備です。乾燥や暖房機能だけでなく換気、涼風機能なども備わっており、さまざまな用途に活用できます。
入浴前に暖房をつけておくことで、暖かい浴室に入ることができます。脱衣所が寒い場合は、浴室の扉を開けて暖房をつけておくと、脱衣所も暖められるでしょう。

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[4]内窓の設置・ペアガラスに交換

内窓(二重窓)を設置したりペアガラス(複層ガラス)に交換したりすることでも寒さ対策ができます。先述のとおり、冬の時期は窓から室内の熱が逃げやすく、冷たい外気の侵入経路にもなります。
既存窓をそのままに内窓を設置する、ペアガラスに交換するなどの対策により、窓から熱が逃げて冷気が入り込むリスクを下げられるでしょう。

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[5]ユニットバスに変更

昔ながらのタイル張りなどの在来工法の浴室は、保温性が低く、機能性にも欠けることが多いです。現在主流となっているユニットバスに変更すれば、寒さ対策だけでなく浴室の快適性も上げられます。

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リフォームで、快適なお風呂に作り変えることもできます。寒さ対策の場合は、浴室だけでなく、脱衣所も暖かくできるかどうか、リフォーム会社に相談しながら進めましょう。
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3.お風呂の寒さ対策リフォーム事例

ここでは、寒いお風呂場にお悩みの方が行ったリフォーム事例をご紹介します。リフォームでの寒さ対策をご検討の際は、ぜひ参考にしてみてください。

3-1 床暖房付きユニットバスにリフォーム

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事例1-1
事例1-2
建物タイプ 一戸建て
費用 100万円~300万円未満
施工期間 1ヶ月程度

タイル張りから床暖房付きのユニットバスにリフォームした事例です。保温性の低い昔ながらのタイル張りからユニットバスに変えたことで、断熱性や気密性がアップしました。また、床暖房をつけて入浴の時間には床を温められるようにもなっています。
他の部屋との温暖差が少なくなり、ヒートショックの対策にもなっています。

出典:https://freshhouse.co.jp/case/20914/

3-2 ヒヤッとしない床材への張替えリフォーム

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事例2-1
事例2-2
建物タイプ 一戸建て
費用 50万円未満
施工期間 2~3日

床のタイルの冷たさが気になるとの相談に、ミニマムな床材の張替えリフォームで対応した事例です。熱が伝わる速度が遅い素材の「LIXIL サーモタイル ミルキーDXII」を採用。足の熱が逃げにくいため、冷たいタイルを踏んだときの「ヒヤッと感」を感じにくくなります。
床材の張替えだけであれば、比較的小規模・低価格で寒さを軽減することができます。

出典:https://freshhouse.co.jp/case/27345/

3-3 断熱材が入った床・浴槽、浴室暖房設置のリフォーム

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事例3-1
事例3-2
建物タイプ 一戸建て
費用 85万円
施工期間 3日

「お風呂が古くなってきたので交換したい」というお客様のご要望のもと、浴室をリフォームした事例です。浴槽は高断熱のシリーズへ交換し、床は断熱材の入ったやわらかい素材のため、介護や子どもと一緒にお風呂に入るときに膝をついても痛くありません。
加えて浴室暖房乾燥機も設置し、冬場でも暖かく快適なお風呂になりました。

出典:https://www.ishome.ltd/jirei/detail.php?pid=1927


4.まとめ

お風呂が寒い原因は断熱性の低さや暖房器具の不足、日当たりの悪さなどさまざまです。自分で対策をとってみて、状況が改善しない場合は本格的な対策も考えてみましょう。

「お風呂の設備や家自体が古いので一新したい」「健康で快適な生活を送りたい」とお考えの方は、リフォームガイドにぜひご相談ください。リフォーム会社の得意不得意を知り尽くしたリフォームガイドが、あなたの家のお風呂の課題に対応できる会社をご紹介します。

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