古民家リノベーションを完全解説!費用相場&安く抑えるポイントなど

「古民家リノベーションはいくらくらいかかって、どんな風になるのだろうか?」
「古民家を所有しているけれど、建て替えとリノベーションどちらがいいの?」
古民家のリノベーションに興味がある方なら、このような点が気になるのではないでしょうか。
古民家はリノベーションすることで昔ながらの風情を残しつつ、機能的にも使いやすい住まいになります。しかし、建て替えるよりもむしろ費用がかかるこ場合があるのも事実です。
この記事では、古民家をリノベーションする際にかかる費用相場や実際の実例をご紹介します。また、そもそも古民家のリノベーションとはどんなリフォームなのかや、お得に古民家をリノベーションする方法もご紹介します。
この記事を読めば、古民家のリノベーションにいくらかかり、どんなことができるかがわかります。さらに、古民家のリノベーションで活用できるお得な情報もお知らせするので、古民家リノベーションの実現に近づきます。
目次
1.古民家をリノベーションすると、なにが実現できるの?
「”リノベーション”はオシャレなイメージだけど、どんな施工をするの?」とお考えの方も多いのではないでしょうか。
古民家のリノベーションとは、内装や外装を全て解体し、柱などの骨組みを残しながら一から作り直す施工のことです。
古民家リノベーションを行うと、住まいづくりで以下の3つのことが実現できます。
1-1.現在のライフスタイルや家族構成に応じた自由な間取りが実現できる
古民家のリノベーションでは壁をすべて解体した状態から作り直すため、オシャレで使い勝手の良い間取りを実現することができます。
出典:http://okayamanishi-nikka.com/blog/mukaihara_kouhei/index.html
1-2.耐震補強や断熱対策など新築同然の機能が実現できる
効果的な耐震補強や断熱対策などが可能になるのは、柱や基礎だけの状態から作り直すリノベーションならではです。古民家であっても過ごしやすく、安全な住まいにすることができます。
また、給排水管も一新するため、古い給排水管から漏水する不安もなくなります。
1-3.柱を残し、風情を残した住居空間も実現できる
長年使われてきた太い柱や梁をそのまま生かせば、日本の伝統的な木造建築が持つ温もりや懐かしさを残すことができます。
出典:https://www.cube-reform.co/kura
2.古民家をリノベーションする際にかかる費用相場は?
古民家をリノベーションするのにかかる費用の概算は、以下の一覧の通りです。
古民家のリノベーションは、柱と基礎以外を壊して一から作り直すスケルトンリフォームと呼ばれる工法で行います。さらに、築年数が浅い住宅と比較すると、耐震補強や断熱対策を重点的に施工しなければなりません。そのため、どうしても費用が多くかかります。
古民家リフォームにかかる費用の幅が大きい理由はさまざまですが、大きな理由としては以下の3つが挙げられます。
- もともとの家の劣化具合(柱の腐食度合等)
- 水回りなどの設備や建材のグレード
- 施工業者 ※一般的に地元の工務店は安く、大手リフォーム会社は高い
3.地元工務店に施工を依頼すれば、費用を1,000万円抑えることも可能!
「古民家リノベーションの費用は思っていたより高い!」「新築のほうが安く済むのでは?」と思った方も少なくないと思います。
高額な工事となる古民家リノベーションですが、できるだけ費用を抑える秘訣は業者の選び方にあります。費用を削減したいなら、地元工務店に施工を依頼するのがおすすめです。
なぜ地元工務店に施工を依頼すると費用を抑えられるのでしょうか?実際の事例も交えて詳しくご説明します。
3-1.地元工務店に依頼すれば費用を抑えられる理由とは
リノベーションを依頼する業者の候補には、以下の3つがあります。
- 「地元工務店」
- 「中堅リノベーション業者(地域で何店舗か展開する業者)」
- 「大手リノベーション業者(全国展開する業者)」
それぞれは利益構造や宣伝費のかけ方に大きな違いがあるため、場合によっては1,000万円以上の費用差が生じます。
「地元工務店」は広告に費用をほとんどかけません。さらに、専任の営業マンやデザイナーを置かないのでコストが低く抑えられ、費用を抑えることができます。
一方、「中堅リノベーション業者」や「大手リノベーション業者」は広告費をかなりつぎこんでおり、そのコストは費用に加算されます。加えて、下請け業者(一般的に「地元工務店」が多い)を使うことも一般的です。下請けへの発注額に自社の利益を上乗せするため、そのぶん費用は高くなります。
3-2.地元工務店に依頼するメリット・デメリット
「地元業者に依頼すれば費用を抑えられるというけれど、『安かろう悪かろう』では困る!」と思った方も多いのではないでしょうか。
この項では、地元工務店に施工を依頼した場合に想定される価格以外のメリットとデメリットをご説明致します。
■メリット
<品質面>
地元工務店の多くは、社長が直接お客様と対応します。契約後は社長自らが現場管理をする場合も多く、「言った言わない」などの問題も起こりにくいです。打ち合わせ通りの施工が実現しやすい点は、地元工務店のメリットです。
<サービス面>
地元工務店の社長には人情に厚くサービス精神が旺盛な人が多いです。良い関係を築くことができれば、利益度外視でお客様の要望に応えてくれます。
■デメリット
地元工務店のデメリットとしては、施工や接客の品質にばらつきが激しい点が挙げられます。お客様が感激するような施工・対応ができる業者がいる一方、いい加減な施工や不誠実な対応でクレームを多発させている業者も存在します。
以下に挙げるようなひどい工務店も、残念ながら少なくないのです。
- 言われたことしかできず、提案ができない
- 断りなく約束した時間に遅れてくる
- 伝えたことが現場に伝わっていない場合がある
- 品質管理がずさんで、クレームが発生しても対応が遅い
3-3.満足のいく地元工務店の選び方は?
地元工務店は当たり外れが大きいため、デザインセンスがあり、リノベーションが得意な地元の優良工務店を選ぶことが大切です。
工務店は工事のプロではありますが、デザインのプロではありません。そのため、リノベーションの提案がうまい会社は少ないのが実情です。
デザインセンスがあり、リノベーションが得意な工務店かどうかは、その会社の施工事例を見るのが確実な方法です。各社のホームページを見て、ご自身の趣向に合う工務店を見つけましょう。
さらに、業者の口コミを確認し、デザインセンスだけでなくサービス面でも評価が高い工務店を見つけましょう。
(ご参考)リフォームガイドのご紹介
リノベーションが得意でセンスがあり、サービスもしっかりとした地元の工務店を自分で見つけるのに不安があれば、紹介サイトの一つである弊社リフォームガイドをご活用ください。
リフォームガイドでは、各工務店が得意な工事やスタイル、お客様から評価の高い担当者がいるかどうかまで把握しています。そのため、あなたにピッタリのリノベーション会社をご紹介できます。
リフォームガイド:無料見積もりの申し込みはこちらから(登録はたったの2分)
電話番号:0120-395-120
営業時間:9:00~21:00(月~金) 9:00~18:00(土)
3-4.実際に費用を抑えた地元工務店の実例
「デザイン力や提案力のある地元優良工務店に施工を依頼したら、本当に費用を抑えて満足のいく古民家リノベーションができるの?」と思った方も少なからずいらっしゃると思います。
この項では、京都の地元工務店「たなか工務店」の事例をご紹介します。
「たなか工務店」は、大手ハウスメーカーに依頼すれば4,500万円かかる案件を、3,500万円で請け負った実績があります。
社長自らが3Dイメージを作成するなどの工夫で、大手リノベーション業者に負けない提案をしています。さらに、デザイン面でも大手リノベーション業者に引けを取りません。
地元の優良工務店に施工を依頼すれば、費用を抑えてもデザイン面でも満足のいく古民家リノベーションを実現できます。
4.実際に古民家をリノベーションした施工事例
先にご説明したとおり、古民家リノベーションは想像以上に費用がかかるリフォームです。
しかし、リノベーションなら、かけた費用に見合う理想の住まいを実現することも可能です。
この章では、実際の古民家リノベーションの施工事例とかかった費用をご紹介します。費用感をつかんでいただくとともに、リノベーションの事例を見ることでやりたい古民家リノベーションのイメージをふくらませてください。
4-1.平屋建て古民家をリノベーションした事例(1,680万円)
- 平屋建てで比較的小規模な古民家をリノベーション。間取り変更、設備の入れ替え、耐震補強等を施工
- 工期は約4か月半
- 既存の梁を塗装して露出させ、風情漂う住居空間を実現した
出典:http://www.artreform.com/example/detail.php?id=70&c1=1&c2=5
4-2.築80年の古民家をリノベーションした事例(2,200万円)
- 築80年の古民家。間取り変更、水回りの交換、外装の修繕を実施
- 工期は約3ヶ月
- 昔ながらの古民家の間取りを、現在のライフスタイルにあわせた間取り・仕様へ変更
出典:https://www.is-cross.co.jp/jirei/detail.php?pid=461
4-3.78坪(259㎡)の古民家をリノベーションした事例(3,400万円)
- 古民家の間取り変更、水回りの交換等の施工を実施
- 工期は約5カ月
- 昔ながらの梁を残しつつ設備は最新のものを導入。現在のライフスタイルに合う、快適な住居に
出典:http://www.artreform.com/example/detail.php?id=119&c1=1&c2=4,5
5.古民家リノベーションで費用を抑えるには、減税や補助金も活用しよう!
業者の選び方に加え、減税や補助金を利用すれば、さらにリノベーション費用を抑えられる可能性もあります。
この章では、古民家リノベーションに利用できる減税制度や補助金をご紹介します。
5-1.古民家リノベーションで使える減税制度はこれ!
古民家リノベーションの際に利用できる減税制度はいくつかありますが、ここではその中でも対象範囲が広く減税額が大きい所得税の減税についてまとめました。
所得税のほか、リフォーム内容によっては固定資産税や贈与税でも減税措置を受けられる場合があります。
各種減税制度の詳細は以下の記事でも取り上げています。ぜひご一読ください。
5-2.古民家リノベーションで使える補助金はこれ!
減税制度と同様に、補助金制度でも耐震、省エネ、バリアフリーのリフォームで自治体の補助金を利用できる場合があります。自治体によっては、古民家のリノベーションにしか適用されないような補助金もあります。
例えば京都市では、景観を保全するために外装工事の施工に対して補助金が出るケースがあります。
補助金制度の詳細や利用条件は各自治体に応じて異なります。まずは、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会のWebサイトで確認しましょう。
6.古民家リノベーションを行う時のローンの組み方
古民家のリノベーションでは、1,000万円以上かかる場合がほとんどです。ローンを組む方が多いことでしょう。
ここでは、古民家リノベーションでローンを利用する際に知っておくべきことをご紹介します。
6-1.古民家リノベーションで利用できるローン
古民家リノベーションで利用できるローンは以下の2種類です。
- リフォームローン(金利2.5~4.5%、無担保)
- 住宅ローン(金利0.5~2.5%、有担保)
1,000万円を超えることも多い古民家リノベーションでは、住宅ローンを活用しましょう。リフォームローンに比べると手続きは煩雑ですが、手間を考慮しても支払額の差は歴然です。
6-2.金利や返済期間の違いによる支払額シミュレーション
毎月の支払額や支払利息は、金利や返済期間によって大きく変動します。返済計画を立てる際は、以下の一覧表を参考にしてください。
6-3.ローン申請には確定した見積書が必須!早めに現地調査を依頼しよう!
ローンの申請の際には工事請負契約書の写し、または確定した見積り書が必要になります。
業者を選定し見積りが確定するまでには、現地調査から最低1か月ほどかかります。とくに物件の購入にあわせて古民家リノベーションを行う場合は、物件の候補が決まったら早めにリフォーム会社に現地調査を依頼しましょう。
住宅ローンの詳細は、以下の記事でまとめています。あわせてご確認ください。
7.まとめ
いかがだったでしょうか。
古民家リノベーションは、他のリノベーションやリフォームよりも費用がかかります。一方で、現在のライフスタイルに合う形で趣きのある住まいが実現できる点が魅力です。この記事では、費用を抑えて古民家リノベーションを実現するポイントをご紹介しました。
皆さまが本当に良いリノベーション業者を見つけ、満足のいく古民家のリノベーションができるよう、リフォームガイドは皆さまのリノベーション業者選びを誠心誠意お手伝いいたします。