トイレ交換の費用相場は?選び方や費用を抑える方法も解説

毎日使うトイレ、そろそろ交換の時期かも…とお考えではないですか?
一般的にトイレの寿命は10〜15年と言われています。よく詰まる、ひび割れがある、汚れが取れない、などは取り換え時期のサインです。

トイレを新しくする際に気になるのは、やはり交換にかかる費用。
この記事では、トイレ交換の費用相場や費用を抑える方法、注意点などを詳しくご紹介します。
ぜひ、トイレ交換の参考にしてください。


1.【種類別】トイレ交換の費用相場

トイレの種類別交換費用の相場は以下のとおりです。

価格 トイレの種類 交換費用相場 工期

安い


高い

組み合わせトイレ 6~30万円 2~3時間
一体型トイレ 14~35万円 半日程度
タンクレストイレ 20~60万円 半日~1日
(配管工事が必要な場合は1日以上)
システムトイレ 30~80万円 半日~1日

費用は種類や機能によって異なり、一般的には

組み合わせトイレ<一体型トイレ<タンクレストイレ<システムトイレ

の順で高くなります。

次に、種類別に解説していきます。

1-1.組み合わせトイレへの交換費用【6~30万円】

組み合わせトイレイメージ

組み合わせトイレとは、便座・便器・タンクが、それぞれ独立した構造になっているトイレのことです。従来から一般的に使用されており、よく見かけるタイプのトイレでもあります。

このタイプは、各パーツを自由に組み合わせることが可能。例えばタンクには手洗い器付きとなしのどちらかを選べ、便座もさまざまな機能の中から好みに応じて選べます。

万一故障した場合、それぞれのパーツごとの修理・交換ができるため、費用が抑えられる点もメリット。便座のみを交換することもできるため、長期的に見ても経済的です。

さらに、タンクレストイレと異なり、水圧の影響を受けず設置でき、停電時でも水を流せる利便性もあります。

組み合わせトイレはこんな人におすすめ

  • 初期費用や修理費用を抑えたい方
  • 便座やタンクのデザインを自由に選びたい方
  • 低水圧でも設置できるトイレを探している方

1-2.一体型トイレへの交換費用【14~35万円】

一体型トイレイメージ

一体型トイレは、その名のとおり便器とタンクが一体化したタイプのトイレです。
組み合わせ式トイレに比べ、コンパクトですっきりしたフォルムが特徴。トイレ空間を広く見せることができます。

継ぎ目や隙間も少ないため、汚れがたまりにくく、掃除が楽になります。清潔な状態を維持しやすいのがメリットです。

一方で、交換する際には便座・便器・タンクをすべて交換しなければならず、パーツごとに交換できる組み合わせトイレよりも費用がかさむというデメリットもあります。

一体型トイレはこんな人におすすめ

  • 掃除の手間を抑えて清潔な状態を維持したい方

  • シンプルでスッキリとしたデザインのトイレを求める方

1-3.タンクレストイレへの交換費用【20~60万円】

タンクレストイレのイメージ

タンクがなく、水道の水圧を直接利用して洗浄するタンクレストイレは、すっきりとしたデザインが魅力です。コンパクトなため、トイレ室内を広く見せることができます。

タンク式のように水を貯める必要がなく連続して水を流せるため、大人数の家族での利用や、トイレが混雑しがちな朝にも便利です。

また、一体型トイレ同様、段差が少ないため汚れがたまりにくく、お掃除の手間も軽減することができます。

ただし、タンクレストイレの設置には、一定以上の水圧が必要。水圧不足の場合は設置が難しいこともあるので、事前に確認することが大切です。

タンクレストイレはこんな人におすすめ

  • スタイリッシュなデザインや、おしゃれなトイレ空間を求める方
  • 大人数の家族でトイレの使用頻度が高い方
  • 掃除の手間を抑え、清潔に保ちたい方

1-4.システムトイレへの交換費用【30~80万円】

システムトイレ(TOTO レストパル)
引用元:TOTO株式会社

システムトイレとは、便器に加えて手洗い器や収納をセットで備え付けるタイプのトイレです。

便器・収納・手洗い器をセミオーダー形式で選べ、好みに応じて組み合わせることが可能。
便器と収納、手洗器を一体化させることで、洗練された空間に仕上がります。

キャビネットはトイレまわりの収納として活用できるだけでなく、配管や配線を隠す役割も果たします。そのため、見た目がスッキリするだけでなく、掃除がしやすいことも特徴です。
また、手洗器の設置は既存の給排水を利用できるケースが多く、大掛かりな配管工事をせずに短期間で手洗器をトイレ内に施工できる点もメリットでしょう。

一方で、システムトイレの設置には通常のトイレよりも広いスペースが必要になります。
製品によって必要とされている広さが違うため、事前に自宅トイレの大きさと照らし合わせて確認しておきましょう。

システムトイレはこんな人におすすめ

  • トイレ内を統一感のあるデザインにしたい方
  • 収納を増やし、トイレ内をスッキリさせたい方

〈和式トイレから洋式トイレに交換する費用〉

和式から洋式のトイレに交換する場合の費用は、およそ35万円〜55万円です。
この交換のリフォームには、次のような工事が必要です。

  • 既存便器の撤去
  • 排水管位置の調整
  • 電気設備工事
  • 新たな便器の設置
  • 壁や床の内装工事

費用は、選ぶ便器や床材等のグレード、および配管の変更の規模で変わります。
工期は2〜3日を見ておくとよいでしょう。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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2.トイレ交換は同時に内装リフォームをするのがおすすめ

トイレを交換する際には、トイレ内の壁や床のリフォームも一緒に行うことをおすすめします。

トイレ交換をした床には、汚れや撤去した便器の設置跡が残る事が多く、そのままでは見た目が悪くなる場合があります。また、交換した新品のトイレと古い壁紙や床が馴染まず、トイレだけ浮いてしまうことも。

壁や床のリフォームも同時に行うことで、トイレ全体の統一感を損なうことなくより清潔で快適な空間に一新することができます。

もちろん壁や床はトイレ交換後、別の日に張り替えを行うことも可能ですが、その場合は便器周辺部分の張り替えが難しくなることがあったり、職人さんの人件費が2回分かかったり、トイレが使えない期間が増えたりなどのデメリットも。

トイレ交換と同時に内装リフォームを行うことで、無駄なくスムーズな施工ができるといえるでしょう。
回答

トイレ交換と同時に床や壁の張り替えを行う場合も、工事は1日程度で完了することがほとんどです。

費用は素材によって異なりますが、一般的な価格の目安は以下のとおりです。

工事内容 費用相場
壁紙の張り替え 2.5万〜4万円
床のクッションフロアの張り替え 2万〜4万円

トイレの床や壁のリフォームについては、以下の記事で詳しく説明しています。ぜひ参考にしてください。

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3.トイレ交換の費用を抑える方法

希望するトイレへの交換費用を、できるだけ抑える方法を3つご紹介します。
「どのようなトイレに交換したいか決まったものの、なるべく予算内に抑えたい」という場合は、次の方法を検討してみてください。

3-1.必要な機能を見極める

トイレ交換を検討する際、不要な機能を付けないことで費用を抑えることができます。

最新のトイレには、自動洗浄、脱臭、除菌、自動開閉などの多くの機能が搭載されていますが、付帯している機能が多ければ多いほど交換にかかる費用も高くなります。

たしかに多機能のトイレはリフォーム前よりも快適に使うことができますが、すべての機能が必須というわけではありません

ライフスタイルに合わせて、必要な機能だけを選択しましょう。

機能を厳選し、自分にとって最適なトイレを選ぶことがコストカットにつながります。

3-2.補助金を活用する

トイレの交換リフォームを行う際には、補助金制度を活用できることがあります。

うまく活用することで、費用負担を抑えながらリフォームできるケースもありますので、以下の表や記事を参考に該当する場合は活用を検討してみてください。

制度名 対象工事 補助額
子育てグリーン住宅支援事業 節水型トイレへの交換
※開口部や躯体の
断熱改修工事の同時施工必須。
上限60万円
介護保険制度 和式トイレから洋式トイレへの変更 上限18万円

このほか、地方自治体が独自に補助金や助成金制度を設けている場合があります。お住まいの自治体の公式サイトなどで確認してみましょう。

補助金について、詳しくはこちらの記事もご覧ください。

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3-3.相見積もりをとる

トイレ交換の費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取り、比較することも重要です。

相見積もりをとることで、適正な価格を把握しながら、各社の工事内容やサービス内容の違いを比較することができるので、自分に合った最適な業者を選ぶことができます。

見積書や契約書では次のポイントをチェックしましょう。

①工事の内容が具体的に記載されているか

見積書には工事の詳細内容が明確に記載されているかを必ず確認しましょう。

「トイレ交換一式」などの曖昧な表記ではなく、便器の種類や型番、給排水管の接続工事、床や壁の補修、既存便器の撤去費用など、全ての作業項目と使用する製品が個別に記載されている必要があります。

具体的な工事内容が明記されていないと、後から必要な工事をしてもらえなかったり、機能面に不安のあるトイレを設置されたりするリスクもあるため、注意しましょう。

②追加費用の可能性が明示されているか

基本工事費用だけでなく追加費用が発生する可能性のある項目やその条件について、見積書に明記されているか確認しましょう。

トイレ交換工事では、床下の腐食や配管の老朽化など、工事を始めてから予期せぬ不具合が発見されることがあります。
こうした場合の対応方針や追加費用の算出方法、上限額などが事前に示されているかをチェックすることが大切です。

③アフターサービスは充実しているか

トイレ交換後のアフターサービス内容も重要なチェックポイントです。
施工後の保証期間はどのくらいか、保証の対象範囲はどこまでかを確認しましょう。

信頼できるアフターサービス体制が整っている業者を選ぶことで、トイレ交換後も安心して使用することができ、結果的に無駄な費用を抑えることにもつながります。
回答

4.トイレの交換リフォームの注意点

ここでは、トイレの交換リフォームで注意すべきことをご紹介します。

4-1.構造的な制約によって選べるトイレが限られる場合がある

トイレ交換リフォームでは、水圧や排水方式によって、選べるトイレの種類が制限されることがあります。

①水圧が低い場合

マンションの上層階の部屋や高台に建てられた戸建て住宅では、水圧が低くなる傾向があり、タンクレストイレを採用できない場合があります。

高い場所にあるご自宅でタンクレストイレの採用を考えている場合は、希望するトイレが設置できるかどうかも含めて一度リフォーム会社に相談してみましょう。

最近では、水圧のコントロールができるブースター(加圧ポンプ)付きのトイレも増えているため、場合によっては設置できるケースもあります。
回答

②排水方式の違い

トイレの排水方式には「壁排水」と「床排水」の2種類の排水方法があります。

トイレ|2種類の排水方式

建物の種類によっては、排水方式を変えることができず、希望のトイレが設置できない場合があることに注意しましょう。

戸建てにおいてはトイレ交換を行う場合に制約はないため、排水方式を変えることができます。しかし、その分必要な費用も増え工期も長くなってしまうため、その点を頭に入れたうえでトイレの種類を選ぶ必要があります。

マンションでは、管理規約で配管の位置を変更することが禁止されていることがほとんどなので、希望の製品が現在の排水方式に対応していない場合は、設置できない場合があります。

まずは、既存トイレの排水方法を確認し、希望するトイレが設置できるかをチェックしましょう。

詳しくは、以下の記事もご参照ください。

【マンション】トイレリフォーム完全ガイド!種類や費用、ポイントを解説
【マンション】トイレリフォーム完全ガイド!種類や費用、ポイントを解説
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4-2.リフォーム中はトイレが使えない

トイレ交換のリフォーム中は、基本的にトイレは使用できません。

ただし、ほとんどの工事は1日程度で完了しますので、事前にトイレを済ませておいたり、代わりに利用できるトイレを確認しておきましょう。

一方、配管工事を伴う場合などは工期が数日かかることもあります。その場合は、施工業者に代替手段について相談するのがよいでしょう。


5.まとめ

古いトイレを新しくする際に気になるのが、交換にかかる費用。

この記事では、トイレの交換リフォームにかかる費用相場を種類別に解説しました。
本記事の内容を参考に、ご自身のライフスタイルにあったトイレや機能を選んでみましょう。

また、トイレの交換の際には、床や壁の内装リフォームを同時に行うのがおすすめです。本体交換後では、床や壁の張り替えが難しくなる部分が出てくるため、事前に計画しておくと良いでしょう。

トイレの交換を検討していて、業者選びでお悩みの場合はリフォームガイドをご活用ください。
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